毎日王冠の各馬分析8頭目はドラゴンブースト。

結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。

毎日王冠の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。

基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上:斤量)

ドラゴンブースト:牡4歳:スクリーンヒーロー×米国型:前走安田記念13人気8着:◯◯:57kg

結論

■若駒時には手前を替えない、直線でヨレるなど幼い面を見せていたが、骨折で休養を入れた後のディセンバーS(L)以降は上記が解消され、1800mでリステッドを2勝、マイラーズCを2着など着実にパフォーマンスを向上している
■オープンクラスの中では特段の速い末が使えるタイプではないことから基本的には時計や上がりを要する条件の方が向くと考えられるものの、前々走のマイラーズCでは開幕週の京都1600mの後傾ラップでも上がり3位33.0の脚を使って好走しているため、テンで対応できないタイプではない
■開幕週の東京1800mで行われる毎日王冠は本馬にとって特別良い舞台ではないものの、道中のペースが流れて前も楽ではない展開で人気馬の不発もあれば3着なら、人気がない前提で最高でも相手まで

全レース分析

2歳

【1】中京1600m新馬:7着:田口
・陣営は「まだ子どもっぽいけど、動きは素軽い。時計も出ており、ケイコ通りなら」とコメントしていた、追い切りは併用で1週前のWでは80.1 – 65.5 – 12.1が出され併せ先着していた、最終追いは坂路単走で一杯
・レースは開催14日目(Bコース4日目)の馬場の中36.0 – 61.2 – 34.7の後傾1.3で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.6加速して11.9 – 11.1 – 11.7と伸びる展開で、4角で4番手以内の馬が圏内を独占する先行決着
・最内枠から出遅れると控えて後方を追走した、道中は少し行きたがるのを抑えられながら追走していた、勝負所では内から2頭目付近をまわって後方の馬群から直線へ、直線では外へ進路を取られると相対的には伸ばせず0.6秒差の7着まで
・直線では手前を替えずに左手前のまま走っていた

【2】京都1600m未勝利:1着:中2週:田口
・陣営は「行き脚がつかなかったけど、最後はいい脚を見せた。体調面の上積みも十分」とコメントしていた、追い切りは坂路が2本で1週前の週末には自己ベスト53.7 – 12.6が単走で出されていた、中2週でも馬体は+10kgしていた
・レースは開催3日目(Aコース3日目)の馬場の中34.7 – 58.8 – 35.6の前傾0.9で、道中をミドルペースで進めるとラスト5Fは12.1 – 12.0 – 11.9 – 11.9 – 11.8と少しずつ加速しながらも加速幅は小さな展開
・中枠から五分のスタートを切ると行きたがるのを抑えられながら出て行って中団前目の馬群を追走した、道中も行きたがっている様子で頭を上げるようなシーンもあった、勝負所では内から2頭目をまわると前から2列目の内から2頭目になって直線へ、直線では追われるとしっかりと手前を替え、先に抜け出していた馬を捉えて0.1秒差で優勝
・直線では手前を替えた後は少しふらつく様子を見せていた

【3】デイリー杯2歳S:2着:1ヶ月:田口
・陣営は「まだまだ子どもっぽくて、本当に良くなるのは来年でしょう。その分で伸びしろは大きく、現時点でどこまで通用するのか力試し」とコメントしていた、追い切りは併用で、1週前がW、当週は坂路のパターン、当週の坂路では自己ベスト53.3 – 12.4が単走で出されていた
・レースは開催11日目(Bコース3日目)の馬場の中36.0 – 60.6 – 34.1の後傾1.9で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.5加速して11.5 – 11.2 – 11.4と伸びる展開で、上位の上がりを使った3頭で圏内を独占する末脚決着
・7頭立ての6番枠からスタートすると前進気勢強めに出て行って前に逃げ馬を見る2番手を追走した、道中は折り合いの中で追走できていた、勝負所では逃げ馬の1つ外へ出して残り3Fから少しずつ追い出されると1馬身半ほどの差の2番手になって直線へ、直線では進路を少し外へ取って追われるとムチを入れられたのと反対へ複数回ヨレながら脚を伸ばしたが、自身の内から一瞬の脚で抜け出した勝ち馬との差を詰め切れず0.1秒差の2着まで
・レース後鞍上は「ゲートをスムーズに出て、向正面でも折り合いがついていました。最後もよく伸びてくれましたが、あと少しでした」とコメントしていた
・出走各馬のその後の活躍を鑑みてもGⅡとしてレベルが高いとは言えないメンバー構成だった

【4】朝日杯FS(京都1600m):7着:1ヶ月:田口
・陣営は「抜け出すとソラを使うので、仕掛けをぎりぎりまで我慢した。その分、勝ち馬に先を越された感じ。ケイコでソラを使わないように工夫してきたし、思い切って乗ってもらえれば」とコメントしていた、追い切りは併用で1週前がW、当週が坂路のパターン
・レースは開催22日目(Dコース2日目)の馬場の中35.4 – 60.4 – 33.7の後傾1.7で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.6加速して11.8 – 10.9 – 11.0と伸びる高速上がり戦で、上位の上がりを使った3頭が圏内を独占した、1枠と2枠の4頭で4着までを占めており、内枠決着でもあった
・外枠から出負け気味のスタートを切ると枠なりに出て行って中団前目の外を追走した、勝負所では内から5頭目付近の外をおおきくまわって好位の大外から直線へ、直線では本馬なりに脚を使ってはいたが前との差を詰められるほどではなく1.3秒差の7着まで
・レース後鞍上は「外を回る形で苦しくなりましたが、最後までよく頑張ってくれました。どんどん成長していますね」とコメントしていた

3歳

【5】京成杯:2着:1ヶ月:丹内
・陣営は「1週前に長めからしっかり追って、直前は坂路で予定通りの仕上げ。レースぶりから二千はプラスなので、ここでも楽しみです」とコメントしていた、追い切りはWからの坂路での調整で、1週前のWでは自己ベスト80.0 – 65.0 – 11.7が一杯で出され併せ先着していた、当週は坂路単走で時計は軽め、初の関東遠征
・レースは開催7日目(Cコース5日目)で小雨の降る良馬場の中35.0 – 58.3 – 36.8の前傾1.8で、道中をハイペースで進めると、ラスト4Fは12.7 – 12.8 – 11.8 – 12.2と残り2Fから前後が入れ替わって加速する展開で、2角時点で8番手以下だった馬が圏内を独占する先行馬には苦しい展開
・外枠からスタートすると枠なりにだらっと出て行って1角までにインに入れる形で中団のインを追走した、道中はペースが流れたのもあってか折り合いには問題なく追走していた、向正面では手前を替えさせられていた、勝負所ではほとんど馬なりで前との差を詰めると好位の馬群の位置取りになって直線へ、直線ではラストまで懸命に脚を伸ばして残り100mで前の馬を捉えたが、ラストは外から伸びた勝ち馬に交わされて0.1秒差の2着
・レース後鞍上は「距離は大丈夫です。うまくさばけていて、外枠でも完璧に乗れていたんですけど、それだけに悔しいです」とコメントしていた
・直線での走りはまだ頼りなく、タフな展開でも長めに脚を使えそうな雰囲気はあるが、現状全体的に強調に欠ける印象

【6】皐月賞:17着:3ヶ月:丹内
・陣営は「中山の二千はタフなコース形態なので、本番前に1度経験して結果を出せた強みはあります。トライアル組よりも間隔もしっかり取れて、上々の雰囲気。雨予報も味方にできれば」とコメントしていた、追い切りはいつものパターンで、2週前の坂路では自己ベスト52.5 – 12.0が出され併せ遅れ、1週前のWでは自己ベスト77.3 – 63.2 – 11.4が一杯で出され併せ先着していた
・レースは開催16日目(Cコース2日目)の馬場の中34.5 – 59.3 – 34.8の前傾0.3で、前半を平均程度のペースで進めると、後半は残り5Fから0.9加速して11.4 – 11.5 – 11.8 – 11.4 – 11.6と11秒台半ばで伸び続けるロングスパート戦で、4着までのうち3頭が4角で10番手以下の差し有利
・中枠外目からスタートすると枠なりに出て行って中団前目の外を追走した、道中は少し行きたがるのを抑えられながら右前に2着馬を見る位置を追走した、向正面では外からまくった馬の後を追うような形で進出し、3角では好位の外を追走していた、勝負所では残り700m付近で外から2着馬に交わされる格好になりポジションを下げて中団前目の馬群から直線へ、直線では伸ばせず後退して17着敗戦
・レース後鞍上は「ある程度の位置で競馬ができました。最後はいっぱいになりましたが、雰囲気とかはいい勉強になったと思います」とコメントしていた
・道中のペースが楽ではない中で、向正面でまくりについて行った時点で終戦

【7】日本ダービー:15着:1ヶ月半:丹内
・陣営は「先週までにしっかり負荷をかけたので、今週はそれほどやる必要がなかった。予定通りのメニューを消化して、いい状態で送り出せます。口向きが改善して、折り合い面も大丈夫」とコメントしていた、追い切りは一転して坂路オンリーでの調整から、当週のみWで、1週前の坂路では自己ベスト51.1 – 12.5が一杯で出され併せ併入していた
・レースは開催12日目(Cコース2日目)の馬場の中35.7 – 60.0 – 34.8の後傾0.9で、道中を12.1付近が続く持続的なラップで進めると、1400-1600mを12.5で緩めた後、ラスト4Fは12.2 – 11.8 – 11.3 – 11.7と残り2Fからの加速が大きな展開
・内枠から出負け気味のスタートを切るとポジションを取れず手綱を引かれて後方を追走した、道中は1, 2角で少しだけ行きたがっていたがその後は落ち着いて追走できていた、勝負所では後方の最内をまわってくるとそのままのポジションで直線へ、直線でも内目の進路のまま追われると本馬なりに脚は使っていそうだったが上位争いには迫れず15着敗戦
・レース後鞍上は「駐立が良くなかったですね。それでも最後まで止まらずに伸びてくれました」とコメントしていた
・その後は詳細は不明も骨折があって長めの休養に入った

【8】ディセンバーS(L)(中山1800m)(重):1着:6ヶ月半:丹内
・陣営は「数字は増えているけど、太め感のない仕上がり。心身ともに成長しての復帰」とコメントしていた、追い切りは1週前にWでその他は坂路のパターンで、6ヶ月半の休み明けで馬体は+16kgしていた
・レースは開催6日目(Aコース6日目)で乾いていく重馬場の中36.7 – 60.5 – 35.2の後傾1.5で、前半をややスロースで進めると、ラスト5Fは11.8 – 11.7 – 11.6 – 11.5 – 12.1と徐々に加速する展開
・内枠から五分のスタートを切ると押して出して行ってハナへ、道中は淡々と気分良さそうに走れていた、勝負所では少しずつ促されると1馬身ほど後続からのリードを保って直線へ、直線ではしぶとく脚を伸ばすと、ラストは外から迫った馬をクビ差凌いで優勝
・鋭い末脚がないタイプのため、しぶとく伸ばせる脚を活かすという意味では、道悪で時計や上がりを要する展開をポジション利ある逃げで進める競馬は理想的だった

結論(再掲)

■若駒時には手前を替えない、直線でヨレるなど幼い面を見せていたが、骨折で休養を入れた後のディセンバーS(L)以降は上記が解消され、1800mでリステッドを2勝、マイラーズCを2着など着実にパフォーマンスを向上している
■オープンクラスの中では特段の速い末が使えるタイプではないことから基本的には時計や上がりを要する条件の方が向くと考えられるものの、前々走のマイラーズCでは開幕週の京都1600mの後傾ラップでも上がり3位33.0の脚を使って好走しているため、テンで対応できないタイプではない
■開幕週の東京1800mで行われる毎日王冠は本馬にとって特別良い舞台ではないものの、道中のペースが流れて前も楽ではない展開で人気馬の不発もあれば3着なら、人気がない前提で最高でも相手まで

Gregory