毎日王冠の各馬分析5頭目はライヒスアドラー。

結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。

毎日王冠の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。

基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上:斤量)

ライヒスアドラー:牡3歳:シスキン×ハーツクライ:前走新潟1800m3勝クラス1人気1着:◯◯:55kg

結論

■直線で追われると瞬時に加速できるタイプで、右回りではコーナリングや直線での手前に少し難しさを見せるため、中山より明確に東京向きのタイプである
■相対的に得意な左回りを使われた3戦ではいずれも内枠を引いており、内枠故の窮屈な競馬を強いられている、右回りではあるが本馬としては比較的外目の枠からの競馬となった皐月賞では、4角を好位で迎えた馬たちが1, 2, 4着する展開を外から差して3着と強い内容で好走しており、左回りかつ伸び伸びと走れる外枠の条件が揃った時にはさらなるパフォーマンスアップがあってよい
■キャリアでは2度、異なる競馬場で32秒台の上がりを使っているように上がりが速い展開で末脚比べになって良いタイプで、毎日王冠が行われる開幕週の東京1800mは向く舞台、ペースは緩んでも流れても対応できそうで、前を捉え切るという観点では流れる展開でより良さそう、クラシック戦線での好走や前走1.2倍の人気に応えての勝利からある程度人気になってしまう要素はあるものの、3歳馬で斤量に恵まれる点を含めて評価できる、本命級

全レース分析

2歳

【1】中山1800m新馬:1着:佐々木
・陣営は「まだ緩さはあるが、そのなかでも水準以上の時計をマーク。素質を感じる」とコメントしていた、追い切りはW主体で併せ馬も行われていた、速い時計は1週前に単走で83.5 – 65.7 – 11.2が一杯で出されていた
・レースは開催4日目(Bコース4日目)の馬場の中40.0 – 65.9 – 33.2の後傾7.8と、道中を新馬戦でもあまり見ないようなスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.9加速して11.5 – 10.8 – 10.9と加速する展開で、上位の上がりを使った馬が圏内を独占し、4角で1, 2番手だった馬がワンツーする決着
・10頭立ての6番枠からスタートすると少しだけ行きたがるのを抑えられながら出て行って逃げ馬の外の2番手を追走した、道中はかなりのスローペースだったが収まって追走できていた、勝負所では逆手前でコーナリングする場面がありながらも前との差を詰めると逃げ馬を交わして先頭に立って直線へ、直線では内へヨレるのを矯正されながら追われると直線でも右手前のまま瞬時に加速して突き抜けて0.6秒差の圧勝、ここでは能力が違った

【2】東スポ杯2歳S:3着:2ヶ月半:佐々木
・陣営は「緩さがあって半信半疑も、想像以上のパフォーマンス。体が締まり、動きにも迫力が出ている。広いコースに変わるのもプラスに」とコメントしていた、追い切りは前走に続いてW主体で併せ馬も毎週のように行われていた、1週前には6F自己ベストの82.2 – 66.7 – 11.1が出されていた
・レースは開催17日目(Cコース2日目)の馬場の中35.9 – 61.0 – 33.5の後傾2.4で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り4Fから1.0加速して11.5 – 11.0 – 11.2 – 11.3と伸びる展開で、上位の上がりを使った馬が圏内を独占する末脚決着
・内枠からスタートすると出て行って好位のインを追走した、道中はスローペースで少し抑えられる格好だったが折り合いの中で追走ができていた、勝負所では最内の進路を外して進出を開始したタイミングで外の馬が折り合えずに圧をかけてきて再び最内の進路に戻される不利があり、その影響か逆手前でコーナーをまわる場面もありながら中団のインになって直線へ、直線では狭い最内の進路を突くとしっかりと脚を使って伸びたが、外からスムーズに脚を伸ばした1, 2着馬には及ばず0.2秒差の3着まで
・3角での不利や直線での狭い進路を考えると、このあたりがスムーズであれば1, 2着馬にはもう少し迫れたか
・レース後鞍上は「メンコを着けたことで落ち着きが出てレースも上手でした。もう少し広いところに出してあげたかったです」とコメントしていた

3歳

【3】弥生賞:2着:3ヶ月半:佐々木
・陣営は「前回よりも落ち着きが出てきていますし、スムーズに運べればチャンスはあると思います。GⅠへ向けて、結果が欲しいですね」とコメントしていた、追い切りは引き続きWでの併せ馬主体で、速い時計は1週前に出され併せ馬ではわずかに遅れていた
・レースは開催4日目(Aコース4日目)で前日は稍重だった馬場の中35.5 – 60.4 – 35.9の前傾0.4で、道中を平均ペースで進めると、後半5Fは12.0 – 11.9 – 12.2 – 11.9 – 11.8と加減速が少なく上がりを要する展開
・10頭立ての4番枠からやや出負け気味のスタートを切ると馬なりで出て行って中団の馬群を追走した、1, 2角では進路を外へ取り向正面では中団の外で前に3着馬を見る位置を追走していた、勝負所では内から4頭目をまわると一団となった馬群の中団の外から直線へ、直線では、手前もしっかりと変えて瞬時に加速して馬群から抜け出しにかかったが、ラストは自身の外から上がり最速で伸びた馬に交わされて0.1秒差の2着まで
・3, 4角では上手ではないものの手前は間違わずにコーナリングできていた
・レース後鞍上は「今日は久々もあって、思ったよりゲートが出られませんでした。それでも折り合いは良くなっていました。勝ち馬と決め手が違ったかなという感じでした。まだまだ緩い感じで走っているので、さらに良くなりそうな雰囲気があります」とコメントしていた
・勝ち馬バステールとの比較で考えると、上がりを要する展開での末脚勝負より上がりが速い展開の末脚勝負の方が向くタイプでは

【4】皐月賞:3着:1ヶ月半:佐々木
・陣営は「弥生賞を使って思惑通りに上向いてきました。持ち味は一瞬の加速力。折り合えれば、しまいはいい脚を使えますからね。不器用なので、包まれずに気持ちよく走れるようなら」とコメントしていた、追い切りはW主体での調整、デビュー以来最も詰まった間隔でのレースであり、本馬としては目立った時計は出されていなかった
・レースは開催16日目(Cコース2日目)の馬場の中35.1 – 58.9 – 34.2の後傾0.9で、前半をミドルペースで進めると、ラストは残り6Fから0.4加速して11.7 – 11.6 – 11.8 – 11.4 – 11.1 – 11.7と11秒台が続く展開で、4角で3番手以内の3頭が1, 2, 4着する先行有利決着、勝ち時計は1:56.5のレコード
・中枠からやや出負け気味のスタートを切ると直後に内の馬と接触したが大きな不利はなく、少し出して行って中団の馬群を追走した、道中は少し行きたがるのを抑えられながらの追走となっていた、勝負所では残り3F過ぎから少しずつ促されると進出して中団の外になって直線へ、直線では内へヨレるのを矯正されながら追われると少しずつ前へ迫ったが0.3秒差の3着まで、直線では残り100mまで左手前のまま走っていた
・レース後鞍上は「弥生賞が終わって、普通キャンターからうまくコンタクトを取れた中での皐月賞でした。課題の折り合いがこの頭数とGⅠで顕著に出ました。ダービーまでにその課題をつぶすことを考えていきたいです。それがクリアできれば距離も問題ないと思います」と折り合いについて課題との認識でコメントしていた
・4着までのうち本馬を除く3頭は4角を好位で迎えていることを考えると強い内容、高速馬場への適性は問題なしだが、手前の関係と直線の長さを考慮すると中山よりは明確に東京向きでは

【5】日本ダービー:8着:1ヶ月半:佐々木
・陣営は「馬なりのなかでいい動きができていたし折り合いも良かった。佐々木騎手も”今までで一番良かった”と話していましたからね。絆の強さをダービーで発揮してくれたら」とコメントしていた、追い切りは相変わらずのパターンも、初めて当週に最も速い時計が出されていた
・レースは開催12日目(Cコース2日目)の馬場の中35.6 – 60.7 – 34.2の後傾1.4で、前半をミドルからややスローペースで進めると、向正面で外からまくりが入って逃げ馬を入れ替わりラスト7Fは12.2 – 12.1 – 11.9 – 11.6 – 11.2 – 11.5 – 11.5と早めからラップが締まる形、後半は残り600-400mの区間が最速ラップになっており、4着までのうち3頭が13番以降の外枠だったように外枠も差しも好走する決着
・最内枠からスタートすると出して行って好位のインで前に逃げ馬を見る位置を追走した、道中は少し行きたがるのを抑えられながらの追走となっていた、向正面では外からまくる馬がいて逃げ馬も入れ替わる展開で、本馬は押し込められるような形で中団前目のインにポジションを下げて3角を迎えていた、勝負所では最内をまわってくると中団前目の最内になって直線へ、直線では最内の進路のまま追われるとしっかりと脚を使って前に迫ったが、ラスト100mの脚では上位の他馬に及ばない格好で0.4秒差の8着まで
・レース後鞍上は「課題のゲートを克服して、いいポジションで競馬できました。馬は成長しているし、メドが立ったとは思うので、どんどん成長していってほしいと思います」とコメントしていた
・外からまくりが入る展開を内でポジションを下げる形になっており展開が向かなかった、折り合いを考えると現状は2400mも長い印象で、もう少し短い距離で折り合いを気にせず道中でもポジションを下げない流れが理想である

【6】新潟1800m3勝クラス:1着:2ヶ月半:佐々木
・陣営は「暑さに負けず、フレッシュでいい状態。秋に向けていい結果を期待したい」とコメントしていた、追い切りはいつものパターンで、1週前には6F自己ベストの82.1 – 66.0 – 11.0が出され併せ先着していた、馬体も順調に増えてデビュー以来最高馬体重の520kg
・レースは開催6日目(Aコース6日目)の馬場の中35.7 – 59.8 – 33.3の後傾2.4で、道中をスローペースで進めるとラストは残り3Fから0.5加速して11.2 – 11.1 – 11.0とゴールへ加速する展開で、逃げ馬と上位の上がりを使った3頭で4着までを独占する決着
・最内枠からスタートすると出て行って中団の馬群を追走した、道中はやや行きたがるのを抑えられていたが折り合いの中で追走できていた、勝負所では中団の馬群でスムーズに進めるとそのままのポジションで直線へ、直線では前が壁で進路がなく前についていくだけになっていたが、残り250mで狭いところを強引にこじ開けると外へヨレるのを矯正されながら伸びて抜け出して0.2秒差で優勝、上がりは2位で32.7

結論(再掲)

■直線で追われると瞬時に加速できるタイプで、右回りではコーナリングや直線での手前に少し難しさを見せるため、中山より明確に東京向きのタイプである
■相対的に得意な左回りを使われた3戦ではいずれも内枠を引いており、内枠故の窮屈な競馬を強いられている、右回りではあるが本馬としては比較的外目の枠からの競馬となった皐月賞では、4角を好位で迎えた馬たちが1, 2, 4着する展開を外から差して3着と強い内容で好走しており、左回りかつ伸び伸びと走れる外枠の条件が揃った時にはさらなるパフォーマンスアップがあってよい
■キャリアでは2度、異なる競馬場で32秒台の上がりを使っているように上がりが速い展開で末脚比べになって良いタイプで、毎日王冠が行われる開幕週の東京1800mは向く舞台、ペースは緩んでも流れても対応できそうで、前を捉え切るという観点では流れる展開でより良さそう、クラシック戦線での好走や前走1.2倍の人気に応えての勝利からある程度人気になってしまう要素はあるものの、3歳馬で斤量に恵まれる点を含めて評価できる、本命級

Gregory