毎日王冠の各馬分析2頭目はリアライズシリウス。

結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。

毎日王冠の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。

基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上:斤量)

リアライズシリウス:牡3歳:ポエティックフレア×ステイゴールド:前走日本ダービー2人気7着:◯◯:55kg

結論

■スタートは特段速くないが二の脚で先行できて折り合いも良好なタイプで、新馬戦を除いて上位の上がりを使っていないように末脚を活かすよりは、早めにエンジンをかけて持久力と位置取りを活かして押し切る競馬が勝ちパターンである
■これまで全戦で手綱を取っている津村ジョッキーは本馬の強みを理解しており、皐月賞では4角付近で1度勝ち馬の前に出るように早くからエンジンをかけ、日本ダービーでも末脚比べになるのを避けるためにラップが緩んだ向正面で逃げ馬を交わしてハナに立つ選択をした、叩き台ではどのような競馬をするかわからない面はあるものの、勝ちに行く競馬では早めからスパートをかけて後半を持久戦に持ち込む競馬をしてくる
■過去最長の4ヶ月の休み明けだった朝日杯FSでは前走から大きく馬体を増やし、鞍上はレース後に状態にも良くない面があったとの旨のコメントをしており、長期の休養明けの際にはパフォーマンスを出せる状態かの見極めが必要なタイプ
■毎日王冠では道中からペースが流れると末が鋭い組の差しが決まるため、ここでは前半ややスローペースから早めにエンジンをかけて位置取りも活かす競馬が理想だが、次走に距離延長の天皇賞秋を予定している中でどのような競馬をしてくるかが焦点で陣営のコメントなどには注意を払いたい、今回の舞台の東京1800mでは共同通信杯で早めからスパートをかける競馬で末の鋭い組を凌いで優勝しており、同じ競馬ができれば斤量利も含めて当然有力な存在、最終的にはメンバー構成、人気、スパートのタイミングをどう想定するかで評価は上げ下げするが、基本的には評価

全レース分析

2歳

【1】東京1600m新馬(稍重):1着:津村
・陣営は「大型馬だが、すっきり仕上がっている。気のいいタイプで、ケイコ通りなら」とコメントしていた、追い切りはWと坂路の併用で全体そこそこから終いを伸ばす時計が出されていた、最終追いは坂路併せ馬で53.4 – 11.9
・レースは開催16日目(Cコース6日目)で明け方までの雨で稍重になった馬場の中36.4 – 60.9 – 34.8の後傾1.6で、道中をスローペースで進めるとラストは残り3Fから0.6加速して11.7 – 11.4 – 11.7と伸びる展開で、上位の上がりを使った3頭で圏内を独占する末脚決着
・10頭立ての5番枠から枠内で頭を下げるような仕草があったが五分のスタートを切ると出て行ってハナへ、道中は落ち着いて走れていた、勝負所でもスムーズに進めると2番手から1馬身ほどの差の先頭から直線へ、直線では促されるとノーステッキで突き放して最後は流しての圧勝、ここでは力が違った

【2】新潟2歳S:1着:2ヶ月半:津村
・陣営は「ゲートはタイミング次第だが、二の脚が速く、この組み合わせなら前に行けそう。長くいい脚を使えるのが強みでねじ伏せたい」とコメントしていた、追い切りは前走同様Wからの坂路での調整で、2週続けてジョッキーが騎乗していた、1週前のWでは自己ベスト82.9 – 66.6 – 11.4が出されて併せ先着していた
・レースは開催10日目(Aコース10日目)の馬場の中35.7 – 59.7 – 33.7の後傾2.0で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.7加速して11.2 – 11.0 – 11.5と伸びる展開
・10頭立ての9番枠から出遅れたが馬群の一番外を押し上げて単独の2番手を追走した、道中は折り合いもスムーズに追走できていた、勝負所でも問題なく進めると先頭から3馬身ほどの差の2番手から直線へ、直線では馬場の外へ誘導されながら追われると伸びて抜け出して4馬身差の圧勝
・レース後鞍上は「ここでもこの先、期待が広がるレースになればいいなと思っていました。出が速い方ではなく、スタートで遅れましたし、ゲートを嫌がるところがあったり、課題は残るレース。2番手のいいところで折り合いもつきましたし、あとは後ろを待たず自分のリズムで追い出しました。これから一緒に調教などで良くなっていけば、まだまだ上でもやれる素材。頑張りたいと思います」とコメントしていた
・キャリア2戦目で出遅れて押し上げても折り合いには問題なく、折り合いは良好なタイプか

【3】朝日杯FS(重):5着:4ヶ月:津村
・陣営は「早めに動いて強い内容で勝ってくれた。直前の動きは良かったし、鞍上も感触をつかんでくれている。しっかりとゲート練習を積んでいるし、五分に出てロスなく立ち回れれば」とコメントしていた、追い切りはWからの坂路での調整で、1週前のWでは自己ベストの81.8 – 66.4 – 11.7が一杯で出されていた、当週は輸送を考慮されてか初の単走、初の関西遠征で初の右回り、4ヶ月の休み明けで馬体は前走から+12kgしていた
・レースは開催6日目(Aコース6日目)で小雨の降る重馬場の中34.6 – 58.2 – 35.0の前傾0.4で、道中を道悪としてはややハイペースで進めると、ラストは残り3Fから0.3加速して11.6 – 11.2 – 12.2と伸びてラスト1Fのラップを落とす展開で、4着までのうち3頭が4角で8番手以下から差した馬となる差し有利
・外枠から五分のスタートを切ると出て行って枠なりに好位の外を追走した、道中はスムーズに進めると、勝負所では残り4F手前から手綱を動かされたが動いてはいけず好位の外から直線へ、直線では懸命に脚を伸ばしてはいたが相対的に伸ばせるほどではなく0.8秒差の5着まで
・レース後鞍上は「ゲート入りでてこずりましたが、入ってからは許容範囲でした。スタートはある程度出てくれて、道中の進みも良かったのですが、3、4コーナーでなかなかハミを取ってくれなくて、調教と同じ感じになってしまいました。それが右回りのせいなのか、まだ体を持て余しているからなのか、手探りですが…。それでも5着と力は示してくれましたし、また来年、頑張ってくれると思います」とコメントしており、調教から良い状態ではなかった様子

3歳

【4】共同通信杯:1着:2ヶ月:津村
・陣営は「前回とは中身が違うしゲートが良くなったのはプラス。舞台設定もいいし、ここで頑張ってくれないと先々が面白くないからね」とコメントしていた、追い切りはこれまでと異なりW主体での調整で、当週は単走で終いに加速するようなラップが刻まれていた
・レースは開催6日目(Dコース6日目)の馬場の中35.2 – 59.5 – 34.3の後傾0.9で、道中を平均ペースで進めると、ラストは残り4Fから0.4加速して11.7 – 11.3 – 11.2 – 11.8と伸びる展開で、勝ち馬こそ4角を2番手で迎えた馬だったが、2-4着には上がりが同率で2位以内の馬が差し込んだ
・9頭立ての5番枠から五分のスタートを切ると1度外へ切り返して出して行って逃げ馬の外の2番手を追走した、道中はややペースが緩んだが折り合いには問題なく追走できていた、勝負所では前との差を詰めて逃げ馬から1馬身、3番手からは2馬身半ほどの差の2番手になって直線へ、直線では軽く促されて早々と逃げ馬を交わすとやや外へヨレるのを右ムチなどで矯正されながら追われた、ラストは外から33秒台前半の脚を使って迫った馬を凌いでタイム差なしで優勝
・レース後鞍上は「本当にホッとしています。前走のGⅠで結果を出せなかったので、ここで何とか結果を出したいという気持ちが強かったので、一番はホッとしています。行く馬がいなかったら行ってもいいかなと思っていたんですけど、行く馬がいたので行かせて、折り合いのつく馬なのでいいリズムで行けました。新馬戦から前走までで、だんだんゲート入りを嫌がるような、ちょっと悪いほうに行ってしまったな…という感じだったんですけど、今回は何とか練習して成果が出てきて、本番でもちゃんと入ることができたので、すごい成長してくれたなと思います。重賞2勝目ですし、胸を張って大きいところへ行けると思います。僕自身もすごく楽しみです」とコメントしており、改めて折り合いが良好な点、スタートが改善している点が確認できた
・他馬と比較して特段の鋭い脚がある訳ではない中で早めに踏んで後続からリードを取り、持久力の方を活かしてラストまで凌ぎ切る好騎乗、もう少し溜めていたら差されていた

【5】皐月賞:2着:2ヶ月:津村
・陣営は「課題のスタートが改善した。二千は大丈夫だと思っているし、中山コースに変わるのも気にしていません。唯一の重賞2勝馬で主役になり得る立場。あとは津村君に一任します」とコメントしていた、追い切りは前走に続いてW主体での調整で、1週前には5F自己ベストの82.6 – 65.6 – 11.0が出され併せ先着、最終追いも併せ馬で併せ先着していた
・レースは開催16日目(Cコース2日目)の馬場の中35.1 – 58.9 – 34.2の後傾0.9で、前半をミドルペースで進めると、ラストは残り6Fから0.4加速して11.7 – 11.6 – 11.8 – 11.4 – 11.1 – 11.7と11秒台が続く展開で、4角で3番手以内の3頭が1, 2, 4着する先行有利、勝ち時計は1:56.5のレコード
・外枠からスタートすると出て行ったが鞍上は1角までに内を複数回確認しており何かに先に行ってほしい様子だった、結局勝ち馬が逃げる形になり外の2番手を追走した、道中はほとんど逃げ馬と並ぶような形で落ち着いて追走できていた、勝負所では少しずつ促されると逃げた馬をわずかに交わして先頭に立って直線へ、直線では勝ち馬に盛り返されて叩き合いになったが3/4馬身、0.2秒差届かず2着まで
・レース後鞍上は「ロブチェンが行くのは想定外でした。ただ、強い馬を見ながら運ぶことができたし、4角で負かしにいく競馬をして、うまくいきましたが、盛り返されました。さすがGⅠ馬ですね。右回りを克服してくれましたし、折り合いもつくので距離も大丈夫だと思います」とコメントしていた

【6】日本ダービー:7着:1ヶ月半:津村
・陣営は「結果は残念でしたが、内容は良かったし、距離を克服できたのは大きい。東京二四は未知ですが、同世代であれば、こなしてくれると思う。1角までをニュートラルで入れれば」とコメントしていた、追い切りはW主体での調整も2週前の週末には坂路で自己ベスト52.2 – 11.8が単走で出され、1週前にはWで自己ベスト79.7 – 64.7 – 11.2が出され併せ先着しており、メイチと見える仕上げだった
・レースは開催12日目(Cコース2日目)の馬場の中35.6 – 60.7 – 34.2の後傾1.4で、道中をややスローペースで進めると、ラストは残り4Fから0.3加速して11.6 – 11.2 – 11.5 – 11.5と伸ばす展開で、6着までのうち4頭が3角を10番手以下で迎えていたように差しも入る展開
・中枠からスタートすると出て行って逃げ馬の外の2番手を追走した、道中は落ち着いて追走し向正面でラップが緩んだ区間でこれを嫌って逃げ馬を交わしてハナに立っていった、勝負所ではここでも早めにエンジンをかける強気な競馬で2番手から1馬身ほどの差の先頭になって直線へ、直線では残り300mまでは先頭、残り150mまでは上位争いに加わっていたが、ラストは長く脚を使って伸びた組に交わされて0.4秒差の7着まで
・レース後鞍上は「残念です。距離ですかね。2000m以下の距離なら強い競馬をしてくれると思います」とコメントしていた
・早めにエンジンをふかして持久力と位置取りを活かす形で押し切るのが勝ちパターンだが、2400mは2F長かった形

結論(再掲)

■スタートは特段速くないが二の脚で先行できて折り合いも良好なタイプで、新馬戦を除いて上位の上がりを使っていないように末脚を活かすよりは、早めにエンジンをかけて持久力と位置取りを活かして押し切る競馬が勝ちパターンである
■これまで全戦で手綱を取っている津村ジョッキーは本馬の強みを理解しており、皐月賞では4角付近で1度勝ち馬の前に出るように早くからエンジンをかけ、日本ダービーでも末脚比べになるのを避けるためにラップが緩んだ向正面で逃げ馬を交わしてハナに立つ選択をした、叩き台ではどのような競馬をするかわからない面はあるものの、勝ちに行く競馬では早めからスパートをかけて後半を持久戦に持ち込む競馬をしてくる
■過去最長の4ヶ月の休み明けだった朝日杯FSでは前走から大きく馬体を増やし、鞍上はレース後に状態にも良くない面があったとの旨のコメントをしており、長期の休養明けの際にはパフォーマンスを出せる状態かの見極めが必要なタイプ
■毎日王冠では道中からペースが流れると末が鋭い組の差しが決まるため、ここでは前半ややスローペースから早めにエンジンをかけて位置取りも活かす競馬が理想だが、次走に距離延長の天皇賞秋を予定している中でどのような競馬をしてくるかが焦点で陣営のコメントなどには注意を払いたい、今回の舞台の東京1800mでは共同通信杯で早めからスパートをかける競馬で末の鋭い組を凌いで優勝しており、同じ競馬ができれば斤量利も含めて当然有力な存在、最終的にはメンバー構成、人気、スパートのタイミングをどう想定するかで評価は上げ下げするが、基本的には評価

Gregory