ホウオウビスケッツ 【毎日王冠2026】
毎日王冠の各馬分析12頭目はホウオウビスケッツ。
結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。
毎日王冠の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。
基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)
ホウオウビスケッツ:牡6歳:米国型×ルーラーシップ:前走札幌記念8人気10着:岩田康:57kg
結論
■ポジションを取った上で促されると瞬時に反応できる操縦性が強みで、2024年と2025年の毎日王冠や2024年の天皇賞秋など、東京でレース上がりが33秒台になる大舞台でも逃げの競馬から粘りこむ形で馬券圏内に好走している
■一方で、中山金杯時には陣営が「(前略)本質的に東京より中山がいい馬」、大阪杯時には「GIで一番向いていると思う」とそれぞれコメントしており、先行して瞬時に加速できる強みは本質的に直線の短い小回り・内回りのコースでより活きる(買い目としては単向きになる)と考える
■スプリングS、金鯱賞2025と道悪でも結果を出した実績があり、道悪ゆえに先行馬に厳しい展開になるパターンはまた別だが、上がりがかかって差し馬の末が削がれるような条件は歓迎と考えられる
■過去には陣営から中日新聞杯の前に「夏負けの影響で立て直した」、毎日王冠2024の前に「先週末から涼しくなり力を出せる態勢に」とそれぞれコメントがあったように暑さには弱いタイプのため、夏場のレースでは状態を注視されたい
■先行馬ながらテンが速いタイプではないため、毎回自らで展開を作れない点が弱みで、他馬が先行馬に向かないハイペースを作ったり、道中で緩めすぎたところで他馬にまくられるなどが要因で近走は結果が出ていない
■毎日王冠へは3年連続での出走で2年連続で2着しているリピーターである、一方でどうしても末脚の活きる開幕週の東京1800mでは何かに差されてしまうタイプであり、馬券的に単では狙いづらい舞台となる、昨年の毎日王冠以来二桁着順が5戦続いているが、いずれも言い訳のきく内容であり、ここで人気を落とすようであればしっかり買い向かう方向でよいのでは、少なくとも相手には
全レース分析
2歳
【1】中山1600m新馬:1着:横山和
・陣営は「ここを目標に好仕上がり。欲を言えば最後の反応が欲しいが総合力は高い」とコメントしていた、追い切りはWオンリーで1週前のみ併せ馬、当週の時計が最も速く84.2 – 67.1 – 11.7が出されていた
・レースは35.7 – 59.6 – 35.3の後傾0.4で、道中をスローペースで進めるとラスト3Fは11.9 – 11.4 – 12.0と残り2Fから加速する先行有利の展開
・内枠からスタートすると出て行ってハナへ、道中は折り合って逃げていた、勝負所では残り450m付近から徐々に促されて半馬身差の先頭で直線へ、ラストは上がり3位の脚で伸びると逃げ切って優勝
・中山マイルで内枠からスタートを決めて楽逃げと展開が向いての勝利
3歳
【2】東京2000m1勝クラス:1着:2ヶ月:横山和
・陣営は「動きがダイナミックで良くなった。この距離をこなせれば今後が楽しみになる」とコメントしていた、追い切りは前走同様Wオンリーで当週には自己ベスト83.6 – 66.4 – 12.3が出され併せ遅れていた、2ヶ月の休み明けで馬体は+8kg
・レースは36.5 – 61.6 – 34.3の後傾2.2で、前半をスローペースで進めるとラストは残り5Fから11秒台に突入して11.8 – 11.6 – 11.2 – 11.2 – 11.9と残り3Fから0.4加速してラスト1Fは落とすラップで、4着までのうち3頭が4角3番手以内の先行優勢での決着
・中枠からスタートすると出て行ってハナへ、道中はやや手綱を引かれていたが折り合いの中で逃げられていた、勝負所までポジションは動かず馬なりのまま半馬身ほどの差の先頭で直線へ、直線では残り400m過ぎから本格的に追い出してムチを入れられると上がり2位の脚で抜け出して上がり最速で追い込んだ馬を1馬身半離して優勝
・ここでも前走に続いて展開は向いていたが、後続を離しての完勝だった
【3】スプリングS(重):2着:1ヶ月:横山和
・陣営は「使うごとに進歩が大きく今週の攻めもラスト1Fは楽に11秒2と切れが出た。ただ気性に危うさがあり、期待と不安が半々です」とコメントしていた、追い切りはWで単走が2本
・レースは開催8日目(Aコース8日目)の重馬場の中35.4 – 59.4 – 37.2の前傾1.8で、道中を速めの持続ラップで進めると、ラスト4Fは12.3 – 12.4 – 12.2 – 12.6と上がりを要して上がり1位、2位の馬が1着、3着と差しも入る展開
・中枠からスタートすると出て行って内へ寄せて逃げ馬を見る好位のインを追走した、道中は落ち着いて追走できていた、勝負所では残り3F手前から徐々に促していくと外へ進路を取る馬が多い中最内のまま逃げ馬から2馬身ほどの差の2番手で直線へ、ラストは逃げ馬を交わして抜け出しにかかったが外から上がり最速で伸びた勝ち馬に差され0.2秒差の2着まで
・道悪で上がりのかかる展開を前受けしてもラストまで踏ん張っており、スタミナのある面が見られた
【4】皐月賞(重):17着:1ヶ月:横山和
・陣営は「6月生まれで完成度の違いがあるなか、よく頑張った。一戦ごとに精神面の成長を感じるし、いつも想像の上をいくパフォーマンスを発揮する馬。甘くはないけど期待している」とコメントしていた、追い切りはWでの単走オンリーで当週には鞍上が騎乗して5F自己ベストの84.0 – 66.0 – 10.9が出されていた
・レースは重馬場の中35.1 – 58.5 – 37.2の前傾2.1で、序盤を道悪としてはかなり速いペースで進めると、ラスト4Fは12.5 – 12.7 – 12.5 – 12.0と上がりかかってラスト1Fのみ勝ち馬が加速させる展開で、9着までのうち8頭が3角で8番手以下の差し有利決着
・中枠からスタートすると出て行って好位の馬群を追走した、1角まではかなり引っかかっていたがコーナーに入ると落ち着いた、勝負所では3角から手応えが怪しく追い出されると4角までにムチを数発入れられてポジションを下げて中団馬群の内目から直線へ、直線では後退する一方で17着敗戦
・展開が差しに向いた中で先行して馬場の悪い内目を通って相手強化では歯が立たなかった
【5】日本ダービー:6着:1ヶ月半:丸田
・陣営は「ここ3週は丸田が調教に乗って感触をつかんでもらった。イメージほどコントロールは難しくないと言っていたし、折り合い次第で距離は大丈夫。遅生まれで成長も感じられる」とコメントしていた、追い切りは相変わらずWオンリーで中間には併せ馬も行われており、当週は単走で終い重点だった、1ヶ月程度の間隔で使われて4戦目だったが馬体重は大きく変わっていなかった
・レースは35.3 – 60.4 – 35.3の前後傾フラットで、序盤をミドルペースで進めると勝負所では残り4Fから0.5加速して11.9 – 11.6 – 11.9 – 11.8とラストまで11秒台が刻まれる展開で、逃げ馬が1頭飛ばした影響で2番手以下はラップ以上にスロー、馬券圏内は全馬が3角で6番手以内だった
・内枠からスタートすると出て行って行きたがって口を割りながらハナに立ったが、1角までに外から来る馬がおり譲って好位のインを追走した、道中はやや行きたがるのを抑えられながらの追走で3角では逃げ馬から8馬身ほどの差の2番手になっていた、勝負所では残り4F付近から徐々に促していくと前との差を詰めて5馬身ほどの差の2番手でインコースから直線へ、直線では抜け出しにかかってラストまで脚を伸ばし0.2秒差の6着まで
・上位には直線で内目にいた馬が多く、2番手以下は実質スローの展開で先行馬有利、離れた2番手から進めた本馬に展開は向いていた
【6】中日新聞杯:12着:6ヶ月半:丸田
・陣営は「毎日王冠を目標にしていたが、夏負けの影響で立て直した。乗り込んで力を出せる態勢」とコメントしていた、追い切りは相変わらずWオンリーで1週前のみ併せ馬、その1週前では6F自己ベスト5F自己ベストタイの82.2 – 66.0 – 11.5が一杯で出されていた、ハンデは56kgで、6ヶ月半の休み明けで馬体は+8kgしていた
・レースは34.7 – 60.2 – 34.8の前傾0.1で、入りの3Fを飛ばして入るとその後2Fが12.7 – 12.8と緩んで、後半5Fは12.0 – 11.8 – 11.3 – 11.5 – 12.0と残り3Fから0.5加速してラストはゴールへ減速するラップで、3角で9番手以下の2頭が2, 3着する差しも入る展開
・中枠からスタートすると行きたがるのを抑えられながらも口を割って出て行ってハナへ、道中は行きたがるのを抑えられながらの逃げだった、3角手前からは外から他馬が並びかけてきて並走するような形になり、勝負所では残り3F付近から追い出しを開始されて半馬身ほどの差の先頭で直線へ、直線でも序盤は伸ばせていたがラストは失速して2番手だった馬にも交わされての12着敗戦
・休み明けで引っかかってまともに力を出せなかった形
4歳
【7】東京新聞杯:3着:2ヶ月:岩田康
・陣営は「二千くらいが合っている印象だが、前走で掛かったためマイルへ」とコメントしていた、追い切りはいつも通りで3週続けてジョッキーが騎乗していた
・レースは34.4 – 57.8 – 34.3の後傾0.1で、序盤から速めのラップで入ると道中も11.7以下が続く展開で、ラストは残り3Fから0.3加速して11.4 – 11.3 – 11.6と伸ばすラップ、4角で6番手以内かつ道中最内だった馬が圏内を独占する内先行有利決着
・中枠からスタートすると出て行って内へ寄せて好位のインを追走した、道中は大きな動きなくそのまま好位のインから直線へ、直線では進路を一つ外に取って追われると脚を使って前に迫ったが逃げ馬を交わしきれず、内から差した馬にも交わされる形で3着まで
・レース後鞍上は「進路取りに失敗しました。内を突けば2着はあったと思います。外に出した分、終いはダラッとしていました」とコメントしていた
【8】東風S(L)(中山1600m):3着:1ヶ月:岩田康
・陣営は「瞬発力勝負では分が悪いので中山もいい舞台」とコメントしていた、中間は週末ではあるものの初めて坂路調教が取り入れられていた、休み明けから馬体は増え続けて516kg
・レースは34.6 – 57.6 – 35.8の前傾1.2で、前半を飛ばして入るとラスト4Fは11.7 – 11.7 – 12.0 – 12.1と上がりを要する展開、馬場は内目の芝が禿げていて砂煙が上がるような状態だった
・外枠からスタートすると出て行って2番手を追走した、道中は口を割って行きたがるのを抑えられていた、勝負所ではやや内目をあけながら前を追いかけて逃げ馬から2馬身差ほどの2番手から馬場の外目へ出されるように直線へ、直線では本馬なりに脚を伸ばして抜け出したが2頭に差されて3着まで
・陣営コメントとレースぶりから末脚比べでは分が悪そうで、先行力を活かせる展開が欲しいタイプ
【9】巴賞(OP)(函館1800m):1着:3ヶ月半:岩田康
・陣営は「距離の融通は利くし、洋芝も合っていると思う」とコメントしていた、追い切りは全て函館のWでの調整で、2週続けて併せ馬も行われていた
・レースは開催8日目(Aコース8日目)の馬場の中35.4 – 59.9 – 35.1の後傾0.3で、前半を平均からややスローペースで入るとラストは残り4Fから0.4加速して11.8 – 11.7 – 11.6 – 11.8と伸びる4F戦で上位人気で4角1, 2番手だった馬でのワンツー決着
・中枠からスタートすると出て行って内へ寄せてハナへ、道中は手綱を引かれてやや行きたがっていたが折り合いの中ではあった、勝負所では残り4F過ぎから少しずつ促されると残り2Fから本格的に追い出されて2番手を2馬身ほど離して先頭で直線へ、直線では抜け出して2馬身差で完勝
・3ヶ月半の休み明けながら道中は近走と比較して折り合えており、結果直線での伸びにつながった印象
【10】函館記念:1着:中1週:岩田康
・追い切りは函館のWで併せ先着が1本、ハンデ57.5kg(トップは58.5kg)
・レースは開催12日目(Bコース4日目)の馬場の中35.4 – 59.6 – 35.7の前傾0.3で、序盤は平均程度のペースで進めると、ラストは残り4Fから0.3加速して11.8 – 11.8 – 11.9 – 12.0とゴールへ減速してやや上がりを要する展開で、4角で5番手以内かつ道中に最内を追走した馬が圏内を独占する内先行決着
・外目の枠からスタートすると出て行って内へ寄せて自身より内の逃げ馬を行かせて2番手の外を追走した、道中は行きたがってはいたがなんとか収まって追走できていた、勝負所では馬なりに近いような促し方でポジションを変えずに加速に付き合うと残り400m手前から本格的に追い出されて逃げ馬に変わって先頭に立って直線へ、直線では上がり3位の脚で突き放して3馬身半差の完勝
・鞍上が追い出すタイミングをよく見極めており、4角で後続を離すような絶好の形だった
・前走から折り合いにも進展が見られての連勝だが、洋芝かつ滞在競馬と特殊な条件だったことから鵜呑みにはしたくない
【11】毎日王冠:2着:2ヶ月半:岩田康
・陣営は「先週末から涼しくなり力を出せる態勢に」とコメントしていた、追い切りはWオンリーで2週前から併せ馬が開始され、2週前には5F自己ベストの82.8 – 65.7 – 11.3が出され、当週にはそれをさらに更新して82.3 – 65.4 – 11.2が出されいずれも併せ先着していた
・レースは開催2日目(Aコース2日目)の馬場の中35.3 – 59.4 – 33.7の後傾1.6で、序盤3Fを平均程度のペースで入ると道中は600-1200mを12.2 – 11.9 – 12.0と緩めた、ラストは残り3Fから0.7加速して11.3 – 11.0 – 11.4と伸びる高速上がり戦で、4角で5番手以内の馬が5着までを独占する先行決着
・内枠から好スタートを切ると出て行ってハナへ、道中はやや口を割って抑えられながらもペースを緩めて逃げられていた、勝負所では手綱を抱えられたままで2番手に1馬身ほどの差をつけるとそのまま先頭で直線へ、直線では残り400m過ぎから追い出しを開始されて伸ばすと、後続を離しにかかったがラストは好位から伸びた馬に差されての2着
・開幕週の綺麗な馬場をスローで逃げられた上、4角時点で後続がまだ差を詰めて来ずに縦長気味になった展開がかなり向いた印象で、この展開で2着に残せるある程度まとめられる末脚は改めて評価できるが、着順は鵜呑みにはしたくない内容
【12】天皇賞秋:3着:中2週:岩田望
・陣営は「函館記念時には及ばない復調途上のなかで頑張ってくれた。状態は上がっているし、本格化してきた印象」とコメントしていた、追い切りは相変わらずWオンリーでの調整
・レースは開催8日目(Bコース2日目)の馬場の中35.9 – 59.9 – 33.7の後傾2.2で、道中は12.0付近が続く持続寄りのスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.7加速して11.1 – 11.1 – 11.5と伸びる展開
・中枠からスタートすると出ていってハナへ、道中はややハミを噛んでいたが折り合いの中ではあった、勝負所ではほとんど隊列は動かず、残り3Fから徐々に促して1馬身ほどの差の先頭で直線へ、直線ではすぐさま加速して抜け出したが、ラストは2頭に交わされて3着まで
・レース後鞍上は「GIとしてはスローペースで行けましたし、手応えも良く、セーフティーリードをとろうと早目に仕掛けました。ラスト100mで止まってしまいましたが、3着に粘ってくれて力のある馬です」とコメントしていた
・レース上がり33.7の展開でも残せる瞬発力で直線の長いコースでも好走し、すぐさま加速できるという点で直線の短いコースでも好走できている印象
・その後は有馬記念を目標にされたが賞金が足りずに除外された
5歳
【13】中山金杯:9着:2ヶ月半:ドイル
・陣営は「除外後の動きも良かったし力を出せる態勢。ハンデは他馬との差が鍵だが本質的に東京より中山がいい馬。機動力を生かしたい」とコメントしていた、追い切りは相変わらずWオンリーで、時計は全体的に終い重点だった、ハンデはトップの59.5kg
・レースは連続開催10日目(Bコース1日目)の馬場の中34.9 – 58.7 – 35.7の前傾0.8で、先行争いが終了した3F目からゴールまで11.9付近が続く持続的な展開で、3角で9番手以下から脚を伸ばした2頭がワンツーする決着
・大外枠からスタートすると出ていって脚を使いながら逃げ馬から半馬身差の2番手の外を追走した、道中は折り合って追走できていた、勝負所では残り700m付近から促していくと逃げ馬に並びかけるようにして直線へ、直線では残り300mまで懸命に伸ばしていたがその後は失速して9着まで
・レース後に鞍上は「スタートは悪くなく、良い位置で運べました。ただ、大外枠で59.5kgは厳しかったです」とコメントしていた
【14】金鯱賞(重):2着:2ヶ月半:岩田康
・陣営は「枠や展開、斤量などかみ合わなかった。中間は在厩で調整」とコメントしていた、追い切りはW主体で1本のみPコースでの調整で、当週にはWで自己ベストに迫る時計が出されていた、函館は滞在だったことを考えるとキャリア2度目の輸送競馬
・レースは開催2日目(Aコース2日目)で小雨の降る重馬場の中35.7 – 58.2 – 38.6の前傾2.9で、前半を11.5以下が続くハイペースで飛ばすと、後半5Fは11.9 – 12.6 – 12.7 – 12.8 – 13.1と道悪のハイペースでかなり上がりを要する展開
・内枠からスタートすると出ていって逃げ馬から離れた単独の2番手を追走した、序盤は少し行きたがっていたものの手綱を引かれて折り合いの中ではあった、勝負所では残り4Fから徐々に促していくと前との差を詰めて2番手のまま直線へ、直線では懸命に脚を伸ばして逃げ馬を交わしたものの外から伸びた勝ち馬に交わされて2着まで
・レース後に鞍上は「良い形になったと思ったのですが、少し仕掛けが早かった分、脚が上がってしまったというか……。思った通りのペースでレースができました」とコメントしていた
・勝負所での仕掛けのタイミングから完全に逃げ馬のデシエルトを相手と見ており、結果的にターゲットを見誤った形
・ラフな計測から自身は36.3 – 60.6くらいのペースで行っており、普段の本馬のペースくらいだが、馬場と長い直線を含めて考えると若干早仕掛けだったか
【15】大阪杯:5着:中2週:岩田康
・陣営は「GIで一番向いていると思う。前走は大逃げする馬を自分からつかまえに行く難しい競馬も評価できる内容。1度使ってグンと良くなっており、自分のペースを守って運べれば」とコメントしていた、追い切りはWで2本で時計は終い重点、当週は併せ馬でジョッキーが騎乗していた、初の関西遠征
・レースは開催12日目(Bコース2日目)の馬場の中34.9 – 57.5 – 35.1の前傾0.2で、前半をハイペースで飛ばすと、後半5Fは11.7 – 11.9 – 12.0 – 11.4 – 11.7と残り2Fからの加速が大きな展開で、勝ち馬こそ4角で4番手の馬だったが、2-4着には4角で8番手以下から上位の上がりを使った差し馬が迫る展開で、1:56.2のレコード決着
・内枠からスタートするとほとんど馬なりで出ていってハナに立ったが、1, 2角で外からハナを叩く馬がおり道中は2番手のインになっていた、逃げ馬に交わされるタイミングでは行きたがり手綱を引かれるシーンがあった、その後の道中はスムーズに進めると、勝負所では残り450m付近から促されて逃げ馬から1馬身ほどの差の2番手から直線へ、直線ではしっかり脚を使って馬群から抜け出しにかかったが、ラストは数頭に交わされて5着まで
・レース後鞍上は「楽に逃げていたらもっと違ったと思います。1, 2コーナーまで力んでいましたが4コーナーからは自分の形でレースができました」とコメントしていた
【16】札幌記念(稍重):7着:4ヶ月半:岩田康
・陣営は「かなり厳しい形になったが見せ場はあった。だいぶ精神面の成長を感じるし、今週の動きも迫力がありました。雨も心配はない」とコメントしていた、追い切りは札幌のダート主体で当週は札幌の芝での調整だった、4ヶ月半の休み明けで馬体は+12kgしていた
・レースは開催8日目(Aコース8日目)で稍重になった馬場の中36.1 – 60.6 – 36.9の前傾0.8で、前半を馬場を考慮するとややハイペースで進めると、ラスト4Fは11.9 – 12.0 – 12.3 – 12.6と上がりを要してゴールへ失速する展開で、2角時点で11番手以下の馬が圏内を独占する差し決着で、3連単130万円の波乱
・内枠からスタートすると自身より外枠から前に行く馬を行かせて切り返して3番手を追走した、相変わらず序盤は行きたがって手綱を引かれていた、道中はスムーズに進めると、勝負所では残り4F過ぎから促され、残り400m手前ではムチも入れられて好位の内から3頭目から直線へ、直線ではバテバテではなかったが加速はできず0.8秒差の7着まで
・レース後鞍上は「休み明けもあるし、馬場も影響したのかな。3~4角で手応えが怪しくなった。1角過ぎに少しエキサイトしたけど、そこからはリラックスして走れていたんだけど」とコメントしていた
【17】毎日王冠:2着:1ヶ月半:岩田康
・陣営は「結果は出なかったが中身は締まった。ギリギリまで札幌で調整して、夏バテもなく加減せずに攻め切れた。状態は昨年以上です」とコメントしていた、追い切りはWオンリーで毎週併せ馬が行われ、全てで先着できていた
・レースは開催2日目(Aコース2日目)の馬場の中34.8 – 58.6 – 33.7の後傾1.1で、入りをやや早めのペースで入ると、600-1200mは11.9 – 11.9 – 11.7と緩まり切らないペースで進めた、ラストは残り3Fから0.5加速して11.2 – 11.1 – 11.4と伸びる展開で、4角で3番手以内の馬が圏内を独占する先行決着
・外枠から少しだけ出負け気味のスタートを切ると出て行ってハナへ、道中は外から引っかかり気味の馬にプレッシャーをかけられていたが落ち着いて追走できていた、勝負所ではほとんど手綱を抱えたままで1馬身のリードを保って先頭で直線へ、直線では残り400m過ぎから本格的に追い出されると伸びて抜け出しにかかったが、ラストは3番手から鋭い脚で伸びた勝ち馬に交わされて0.1秒差の2着
・レース後鞍上は「出負けしたのが痛かったです。それでも、去年よりリラックスしていて、ハミを噛むこともありませんでした。そのおかげで、最後もバタッと止まりませんでした」とコメントしていた
・先行して末もまとめられるし、年齢を重ねて折り合いにも安定感は出てきているものの、どうしても東京の大舞台では鋭い脚を使う組に交わされてしまう
【18】天皇賞秋:13着:1ヶ月:岩田康
・陣営は「前走も能力を感じさせたが今回は折り合いと反応が良くなり状態はさらに上昇。広いコースは競馬がしやすいし他馬に絡まれずに運べれば。悔いのない調整過程で本当に楽しみ」とコメントしていた、追い切りはWオンリーのいつものパターン
・レースは開催11日目(Bコース2日目)の馬場の中37.1 – 62.0 – 32.9の後傾4.2で、道中を12.2以上のラップが続くドスローの展開で進めると、ラストは残り4Fから0.7加速して11.5 – 10.9 – 10.9 – 11.1と伸びる超高速上がり戦で、上がり1, 2位の馬が4, 5着と差し届かず、ある程度ポジションを取った上で高速上がりに対応できる馬が好走した印象
・中枠から五分のスタートを切ると外から行ったメイショウタバルに譲る形で2番手の外を追走した、道中はペースが緩んだ影響か行きたがるのを抑えられながらの追走となっていた、勝負所では少し逆手前でコーナリングする所を見せながら先頭に並びかけていき、並走する形になって直線へ、直線では脚を使ってはいたがラスト200m程度では末の鋭い組に飲み込まれる形で0.6秒差の13着敗戦
・レース後鞍上は「ペースが遅かったですね。自分のペースで行ければ良かったですが、スタートがタバルの方が速かったです。道中は力んでしまい、力を出し切れませんでした」とコメントしていた
【19】ジャパンC:16着:1ヶ月:岩田康
・陣営は「展開に注文がつく悪い面が出てしまった。レース後は口向きの難しさを出していましたが今は修正していい雰囲気。追うごとに動きも戻っている。リズム良く悔いのない競馬を」とコメントしていた、追い切りは相変わらずWオンリーで1週前には自己ベスト82.3 – 65.3 – 11.4が単走で出されていた
・レースは開催19日目(Cコース4日目)の馬場の中34.5 – 57.6 – 34.6の前傾0.1で、道中を逃げ馬が後続を離す形のハイペースで進めると、ラストは残り3Fから0.5加速して11.8 – 11.5 – 11.3とゴールへ加速する展開で、6着までのうち5頭が4角で9番手以下の差し決着
・内目の枠からスタートすると押して出していったが速い馬がおり、これを行かせて離れた2番手を追走した、道中は逃げ馬から7, 8馬身ほど離れており実質逃げているような形だった、勝負所では少しずつ促して前との差を詰めると2馬身ほどの差の2番手になって直線へ、直線では入り口時点でもう手応えがなく後退する一方で16着大敗
・レース後鞍上は「前回みたいな競馬はしたくないと思っていました。2番手になったのですが、ペースも速くて流れたので、折り合いはつきました。前回こういったレースができればというイメージだったのですが、今日は直線でおつりがなかったです」とコメントしていた
6歳
【20】金鯱賞:12着:3ヶ月半:岩田望
・陣営は「しっかり休ませて、満足のいく仕上がりに持ってこられた。昨年以上の臨戦過程で、動きに切れも出た。逃げにもこだわらない」とコメントしていた、追い切りはいつものパターン
・レースは開催2日目(Aコース2日目)の馬場の中36.1 – 60.4 – 35.1の後傾1.0で、前半をスローペースで進めると、ラストは残り5Fから0.8加速して11.4 – 11.2 – 11.6 – 11.7 – 11.8とロングスパートになってラストはゴールへ減速する展開
・外枠からスタートするとほとんど馬なりでじわっと出て行って2角を過ぎたところでハナへ、道中はいつも通り少し噛んでいたが折り合いの中ではあった、向正面では外からまくる馬がおりペースアップしたがハナはキープした、勝負所はスムーズに進めると2番手から1馬身ほどの差の先頭で直線へ、直線では手応えなく沈んで12着大敗
・レース後鞍上は「逃げ馬にはきつい競馬でした。息を入れられるところがなかった」とコメントしていた
【21】川崎記念(川崎ダート2100m)(稍重):11着:中2週:岩田望
・レースは道中13秒台が続く展開で、ラストは残り4Fから1.9加速すると11.7 – 12.3 – 12.9 – 13.2と上がりを要するダートらしい展開
・内目の枠からスタートすると馬なりで進めて好位のインを追走した、道中は遅いペースの中でも折り合いをつけながら進められていた、勝負所では向正面からペースアップが始まったがついていけない形でインのままポジションを下げて直線へ、直線では手応えなく最下位敗戦
・レース後鞍上は「ポジションは良かったのですが、初ダートですごく滑っていました」とコメントしていた
【22】札幌記念:10着:4ヶ月:岩田康
・陣営は「昨年は札幌に滞在した影響か落ち着きすぎていた。今年は函館で負荷をかけて直前輸送。鞍上の感触は良く、自分のリズムなら」とコメントしていた、追い切りは約1ヶ月前から札幌のダートで調整し、直前の1週間程度は函館のWで調整されていた
・レースは開催8日目(Aコース8日目)の馬場の中34.2 – 59.4 – 35.1の前傾0.9で、入りの3Fを10.2が入るハイペースで進めると、600-1000mは12.8 – 12.4と緩めた、ラストは残り5Fから0.6加速して11.8 – 11.9 – 11.8 – 11.9 – 11.4と伸びる高速ロングスパート戦、勝ち時計1:58.2のレコード決着
・大外枠からスタートすると押して出して行ってハナへ、1角までに内を制す形でハイペースで入っていた、道中は2角過ぎから外から進出する馬がおり残り5Fからペースアップした、勝負所ではそのままハナで促される形で外から各馬に並ばれる形の先頭で直線へ、コーナーでは苦しさからか逆手前が出るシーンがありその手前のまま直線へ進入していた、直線では手応えが残っておらず10着敗戦
・レース後鞍上は「やりたい競馬はできました。2コーナーまではリズム良く運んだけど、ペースを緩めたところで厳しくなってしまいましたね」とコメントしていた
結論(再掲)
■ポジションを取った上で促されると瞬時に反応できる操縦性が強みで、2024年と2025年の毎日王冠や2024年の天皇賞秋など、東京でレース上がりが33秒台になる大舞台でも逃げの競馬から粘りこむ形で馬券圏内に好走している
■一方で、中山金杯時には陣営が「(前略)本質的に東京より中山がいい馬」、大阪杯時には「GIで一番向いていると思う」とそれぞれコメントしており、先行して瞬時に加速できる強みは本質的に直線の短い小回り・内回りのコースでより活きる(買い目としては単向きになる)と考える
■スプリングS、金鯱賞2025と道悪でも結果を出した実績があり、道悪ゆえに先行馬に厳しい展開になるパターンはまた別だが、上がりがかかって差し馬の末が削がれるような条件は歓迎と考えられる
■過去には陣営から中日新聞杯の前に「夏負けの影響で立て直した」、毎日王冠2024の前に「先週末から涼しくなり力を出せる態勢に」とそれぞれコメントがあったように暑さには弱いタイプのため、夏場のレースでは状態を注視されたい
■先行馬ながらテンが速いタイプではないため、毎回自らで展開を作れない点が弱みで、他馬が先行馬に向かないハイペースを作ったり、道中で緩めすぎたところで他馬にまくられるなどが要因で近走は結果が出ていない
■毎日王冠へは3年連続での出走で2年連続で2着しているリピーターである、一方でどうしても末脚の活きる開幕週の東京1800mでは何かに差されてしまうタイプであり、馬券的に単では狙いづらい舞台となる、昨年の毎日王冠以来二桁着順が5戦続いているが、いずれも言い訳のきく内容であり、ここで人気を落とすようであればしっかり買い向かう方向でよいのでは、少なくとも相手には
Gregory
