ラジオNIKKEI賞の各馬分析9頭目はショーマンフリート。
結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。
ラジオNIKKEI賞の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。
基本情報(馬名：馬齢：血統(父×母父)：前走：鞍上：斤量)
ショーマンフリート：牡3歳：スワーヴリチャード×欧州型：前走東京1800m1勝クラス2人気1着：菅原：54kg
結論
■現状まだバラバラとしたフットワークで直線での手前替えが遅れたり、直線で真っ直ぐ走れない部分があり、精神的にも肉体的にももう少し成長がうかがえるタイミングで狙いたい
■今回にあたっては、1800m以上の距離ではある程度ニュートラルでも先行できる点は評価できるが、小回りになる点や少なくとも13頭以上となりそうな点など割引きたい点も多く、先行できる可能性のある馬×斤量的に恵まれそうな点を評価して相手まで
全レース分析
2歳
【1】中山1600m新馬：1着：モレイラ
・追い切りはWオンリーで併せ馬も行われ、終い重点の時計だった
・レースは35.3 – 60.5 – 34.6の後傾0.7で、道中スローで進めるとラストは残り3Fから0.6加速して12.1 – 11.6 – 10.9とゴールへ加速する展開
・外枠から遅めのスタートを切ると出て行って好位を追走した、道中はやや行きたがりながらもスムーズに追走すると勝負所でも手綱を抱えてまわってきて1列目の内から3頭目から直線へ、ラストは残り200mから6分程度で追い出されると2位より0.6速い上がり最速を使って抜け出して2馬身半差で優勝、展開も楽でありここでは力が違った
3歳
【2】シンザン記念：5着：3ヶ月半：戸崎
・陣営は「本質的に器用さに欠けるので多頭数がどうか」とコメントしていた、追い切りはW主体の週末坂路での調整で、2週前、1週前にはほとんど同じ時計で自己ベスト82.2 – 66.4 – 11.4(1週前)が出され併せ先着していた、初の関西遠征、3ヶ月半の休み明けで馬体は+18kgしていた
・レースは34.3 – 58.4 – 36.1の前傾1.8で、前半速めのラップで入ると後半5Fは12.0付近が続く持続的な展開で上がりかかるラップ、1.3着馬は3角10番手以下で上がり3位以内を使った馬で、タフな展開でのやや差し有利
・外枠から五分のスタートを切るとやや行きたがるのを抑えられながら枠なりに好位の外を追走した、勝負所ではやや不器用そうなコーナリングで外目をまわると残り500mから追い出しを開始され中団前目の外目から直線へ、直線ではじわじわ伸ばしていたが他馬を飲み込めるほどではなく5着まで
・レース後鞍上は「手応えは良かったのですが、4コーナーの手前から少し怪しくなりました、そこからジリジリと伸びてきた感じです」とコメントしていた
・まだフットワークがバラバラとした走りで、現状ゆったりと走れる広いコースの方が向く
【3】共同通信杯：10着：1ヶ月：ルメール
・陣営は前走について「結果的に緩い馬場が響いた」とコメントしていた、追い切りはいつものパターンで1週前には5F時計自己ベストの83.5 – 66.2 – 11.4が出され併せ先着していた、前走+18kgだった馬体は-8kgしていた
・レースは37.3 – 62.7 – 33.1の後傾4.2で、道中スローで進めるとラストは残り3Fから0.8加速して11.4 – 10.9 – 10.8とゴールへ加速して伸びる高速上がり戦で馬券圏内馬は4角4番手以内の前有利
・中枠からスタートすると1つ外の馬が内へ切れ込んできて接触して躓く比較的大きな不利があり控えて中団後方の外を追走した、勝負所では3角から3,4角中間まで右手前で走っていた、ラストは残り700m過ぎから追い出しを開始されると後方の大外から直線へ、直線でも残り300m付近まで左手前のまま走ると全く伸ばせず最下位10着敗戦
・レース後鞍上は「3、4コーナーから手応えはありませんでした、全然伸びなかったです、どうしてか分かりません」とコメントしていたが、スタートでの不利が痛かった印象で、道中手前が安定しないことに繋がった可能性も否定できない
【4】中山2000m1勝クラス：2着：2ヶ月：戸崎
・陣営は前走について「敗因が不可解だが、気持ちが入っていなかったのかも」と精神面についてコメントしていた、追い切りはW主体で自己ベスト更新こそなかったもののしっかりとした時計で調整されていた、馬体は-8kgで、2走前の+18kg時はやや太かったか
・レースは37.3 – 62.1 – 34.7の後傾2.6で、道中スローで進めるとラストは残り3Fから0.4加速して11.7 – 11.5 – 11.5と失速せずやや前有利の展開
・6頭立ての5番枠からスタートするとやや行きたがるのを抑えられながら2番手を追走した、道中は上手に手前を替えながら勝負所でも手綱をかかえてまわってくると残り400m手前から追い出しを開始されて2番手から直線へ、直線に入って少しして手前を替えるとラストは上がり2位で伸びたがゴール前ではやや外へヨレる面も見せ、逃げ馬との差を詰めきれず1馬身差の2着まで
・手前の替え方や直線での様子からはまだ幼く不器用な部分がある
【5】東京1800m1勝クラス：1着：1ヶ月：川田
・追い切りはいつものパターンも併せ馬では遅れが目立っていた
・レースは35.4 – 59.1 – 34.6の後傾0.8で、道中平均程度で進めるとラストは残り3Fから0.3加速して11.5 – 11.5 – 11.6と伸びる展開で勝ち時計1:45.5
・外枠からスタートするとやや口向きに難しさを見せながらも出て行って3番手を追走した、道中はまわりに馬が少ないゆとりあるレース運びで手前もしっかり替えられていた、勝負所では4角手前から徐々に促されて3番手から直線へ、直線ではしばらく左手前のまま進めると残り400m手前で右手前に替えた、ラストは真っ直ぐ走らないのを鞍上に矯正されながら追われると上がり3位で伸びて抜け出して優勝
・手前替えの遅れ、直線で真っ直ぐ走れないなど、まだ不器用さを残す
結論(再掲)
■現状まだバラバラとしたフットワークで直線での手前替えが遅れたり、直線で真っ直ぐ走れない部分があり、精神的にも肉体的にももう少し成長がうかがえるタイミングで狙いたい
■今回にあたっては、1800m以上の距離ではある程度ニュートラルでも先行できる点は評価できるが、小回りになる点や少なくとも13頭以上となりそうな点など割引きたい点も多く、先行できる可能性のある馬×斤量的に恵まれそうな点を評価して相手まで
Gregory
