有馬記念の各馬分析2頭目はイクイノックス。ダービー2着→天皇賞秋1着→有馬記念のローテおよび着順は昨年の勝ち馬エフフォーリアと同様で、それだけでも買いたい人は多いのではないでしょうか。人気はまず、本馬とタイトルホルダーで分け合うことになるでしょう。
結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。
有馬記念の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。
基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)
イクイノックス:牡3歳:キタサンブラック×欧州型:前走天皇賞秋1人気1着:○○
(前回はキタサンブラック×米国型としていましたが、ダンシングブレーヴは英ダービー2着しており某血統評論家が欧州型と表現していたため表記変更しています。)
結論
■東スポ杯では上がり32.9、天皇賞秋では上がり32.7と展開次第では難なく上がり32秒台を使ってくる瞬発力に秀でたタイプで、キャリア5戦中4戦で上がり最速を使っている(残り1戦の皐月賞では大外枠から前に馬を置けず先行した)
■東スポ杯、皐月賞、天皇賞秋と休養明けでも素晴らしいパフォーマンスを出しており、おそらく休み明けから抜群のコンディションに持ってこれるタイプ
■ここまで連対を外しておらず、前走も序盤少し押して行って挟まれかけたにも関わらず道中はしっかり折り合っており操縦性も高い、嫌える要素が少なく、強いて言えば上がりが36秒以上かかるようなタフな展開への適性が不明な点くらいで(前走は36.7だがほとんどパンサラッサ一頭の上がりで実質スロー)、良馬場、スローからミドル、内枠などの追い風のうち数点が揃えば好走は必至、軸級
全レース分析
2歳
【1】新潟1800m新馬:1着:ルメール
・追い切りは南W主体の週末坂路での調整で、併せ馬も行われていた、最終は5F65.9 – 11.6
・レースは36.1 – 60.5 – 34.7で、道中スローから残り3Fから0.6加速して11.6 – 11.3 – 11.8という展開
・内枠からスタートすると好位のインを追走した、直線も内目から進入すると馬なりで抜けだして先頭に立ち、残り400mから追われると上がり最速で突き抜けて優勝、ここでは力が違った
【2】東スポ杯2歳S:1着:3ヶ月:ルメール
・追い切りは前走同様南W主体で週末坂路での調整も、Wでの時計は終い重点の内容が目立っていた、陣営は「普段の調教でも課題がありギアがもう一つ上がってこない、重賞のメンバーでどれだけやれるか」と自信なさげなコメント
・レースは36.2 – 60.3 – 34.3で、残り3Fから0.6加速すると11.0 – 11.9 – 11.4と最後抜け出した本馬の影響が出たラップ
・最内枠からスタートすると外から先行する馬が多く、本馬は控えて後方のインコースを追走した、勝負所4角でインアウトで直線馬場の外目へ出されると上がり最速32.9で2馬身半差の優勝、ここでも実力は抜けていた
3歳
【3】皐月賞:2着:5ヶ月:ルメール
・追い切りは同じパターンで1週前に負荷をかけて、当週は終い重点、馬体は+10kgしていた
・レースは35.2 – 60.2 – 34.9で、残り3Fは12.0 – 11.4 – 11.5と残り2Fからの加速が大きい展開
・大外枠から少し遅れ気味にスタートを切ると中団外目に位置していたが、前に馬を置けず少し番手を上げる形で向正面では好位の外目を追走した、道中は落ち着いて追走できていた、勝負所ほとんど馬なりで外から加速していくと、馬場の真ん中に出されて直線へ、伸びて抜け出しにかかったが更に外から勝ち馬に差し込まれて2着まで
・5ヶ月の休み明けながら2着と結果を出した
【4】日本ダービー:2着:1ヶ月半:ルメール
・追い切りはWで2本、間の週末に坂路で、3本いずれも併せ馬で終い重点の内容が目立っていた、馬体重は-8kg
・レースは35.1 – 58.9 – 35.2で、道中は11.9付近が続く緩まり切らないラップからラスト3Fは11.5 – 11.7 – 12.0とゴールへ失速する展開
・大外枠から若干遅めのスタートを切ると行き脚もつき切らず後方3番手から、道中は折り合って進め、3角過ぎから徐々に促して加速していくと外にキラーアビリティがいて本馬は外に出しきれず馬群を突くような形で直線へ、直線に入ってから外へ外へ出されると勝ち馬を追いかけるように伸びて上がり最速を使ったが、先に抜け出した勝ち馬を捉えられず2着
【5】天皇賞秋:1着:5ヶ月:ルメール
・追い切りはW主体で週末坂路のいつも通りの調整
・レースは34.7 – 57.4 – 36.7で、パンサラッサが一頭で飛ばして後続は離れた展開、そのパンサラッサが最後まで粘ったことでラストは11.6 – 12.4 – 12.7と失速するラップ
・中枠からスタートすると若干押していった、2角までに挟まれそうになり下げたタイミングで少し頭を上げていたがその後は落ち着いてしっかり折り合っていた、序盤は中団馬群を追走していたが残り1200m(3角手前)で外に出されると勝負所残り700m付近から促された、直線は外に出されるとひたすら伸び続けて上がり最速を使い、逃げたパンサラッサを捉えて優勝
結論(再掲)
■東スポ杯では上がり32.9、天皇賞秋では上がり32.7と展開次第では難なく上がり32秒台を使ってくる瞬発力に秀でたタイプで、キャリア5戦中4戦で上がり最速を使っている(残り1戦の皐月賞では大外枠から前に馬を置けず先行した)
■東スポ杯、皐月賞、天皇賞秋と休養明けでも素晴らしいパフォーマンスを出しており、おそらく休み明けから抜群のコンディションに持ってこれるタイプ
■ここまで連対を外しておらず、前走も序盤少し押して行って挟まれかけたにも関わらず道中はしっかり折り合っており操縦性も高い、嫌える要素が少なく、強いて言えば上がりが36秒以上かかるようなタフな展開への適性が不明な点くらいで(前走は36.7だがほとんどパンサラッサ一頭の上がりで実質スロー)、良馬場、スローからミドル、内枠などの追い風のうち数点が揃えば好走は必至、軸級
Gregory