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ステレンボッシュ 【大阪杯2025】

基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)

ステレンボッシュ:牝4歳:エピファネイア×ルーラーシップ:前走香港ヴァーズ(香港シャティン2400m)1人気3着:◯◯

結論

■これまで国内7戦ではいずれも上がり3位以内の脚を使って全戦で馬券圏内しているように末脚が武器で能力のある馬だが、一瞬でキレる脚というよりは徐々に加速するような形で長く脚を使うタイプのため、直線入口で横一線からの瞬発力勝負よりは、レース全体がタフで先行馬が垂れてくるような展開に高い適性がある
■戦前から状態が不安視されていた秋華賞時には、レース後に鞍上が「動いてもと思いましたが動ける雰囲気ではありませんでしたので、そのまま進めました、直線に向いて伸びてくれましたが、追い切りで直線浮ついた感じがあり、それがレースに出た感じです」とコメントしており、いわゆる状態の良し悪しが比較的レースにも出るタイプと考えたい
■戦歴からここでも上位人気に推されるのは必至だが、レーススタイルや末脚の特性を考えると、Bコース替わり初週の阪神内回りで行われてスピードも求められる大阪杯への適性は疑問で、2023年2着のスターズオンアースのように能力で差してくる可能性は十分あるものの、とても妙味のあるタイミングではないと考える、2, 3番手以下の印で

全レース分析

2歳

【1】札幌1800m新馬:1着:横山武
・追い切りは函館のWと芝の併用で、併せ馬も行われていた
・レースは開催2日目の馬場の中37.8 – 63.5 – 35.2の後傾2.6で、序盤をスローペースで進めると、ラスト4Fは12.4 – 12.0 – 11.6 – 11.6とゴールへ加速する展開
・6頭立ての5番枠からスタートすると出て行ったが、1つ内の馬が外へ逸走したのに付き合わされて外に振られて中団外目を追走した、序盤はやや頭を上げて行きたがっている様子だった、勝負所では中団の馬群の位置取りとなって馬群の加速に付き合う形で前から2列目の内から3頭目から直線へ、直線では余裕をもって抜け出したが、ラストまで本気では走っていない様子だった、上がり最速で優勝

【2】中山1600m1勝クラス:2着:2ヶ月:横山武
・追い切りはW主体で1週前には83.0 – 66.0 – 11.9が出されていた、当週は終い重点で併せ遅れていた、2ヶ月の休み明けで馬体は+16kgしていた
・レースは開催9日目(Cコース4日目)の馬場の中35.4 – 59.6 – 36.2の前傾0.8で、前半を11.8以下が続くペースで進めると、ラスト4Fは12.4 – 12.4 – 11.7 – 12.1と残り2Fからの加速が大きな展開
・7頭立ての5番枠からスタートすると控えて中団後方の外を追走した、道中は落ち着いて追走できていた、勝負所では外をまわしながら加速していくと中団後方の大外から直線へ、直線ではじわじわと伸びて前に迫ったが自身より内から抜け出した馬に及ばずの2着まで
・一瞬で加速するようなキレがあるタイプではない可能性

【3】東京1600m1勝クラス:1着:1ヶ月半:マーカンド
・陣営は「追ってからの味があり、東京コースはいい」とコメントしていた、追い切りはW主体の週末は坂路での調整で、1週前には自己ベスト81.1 – 64.7 – 11.4が出されていた
・レースは開催15日目(Cコース2日目)の馬場の中35.7 – 59.9 – 33.9の後傾1.8で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.5加速して11.5 – 11.1 – 11.3と伸びる高速上がり戦で同率を含めて上がり5位以内を使った5頭が5着までを独占した
・中枠からスタートすると序盤で挟まれそうになって位置を下げて中団の馬群を追走した、3角までには馬群が窮屈になって他馬と接触する所もあった、勝負所では中団の外の位置取りになって直線へ、直線では一瞬でキレる脚ではなかったものの、じわじわと伸びて抜け出して優勝、上がり最速33.6

【4】阪神JF:2着:中2週:ルメール
・追い切りは間隔が詰まっての初の関西遠征を意識されてか栗東に滞在してW単走で軽めが2本だった
・レースは開催4日目(Aコース4日目)の馬場の中34.4 – 58.2 – 34.4の前後傾フラットで序盤を速めのペースで入ると、600-1000mを12.0 – 11.8とやや緩めて、ラストは残り3Fから0.5加速して11.3 – 11.4 – 11.7と伸びる展開で、4角8番手以下から上位の上がりを使った2頭でのワンツー決着
・内枠から内へヨレるようにスタートすると控えて中団後方の馬群で前に勝ち馬を見る位置を追走した、道中は比較的落ち着いて追走できていた、勝負所も馬群の位置取りのまま進めると外に出し切らないような形で中団後方の内目から直線へ、直線では前の勝ち馬を追いかけるようにして少し外に出されたが、ラストは勝ち馬の内へ入れる形で伸びた、最後は上がり最速33.5の脚で迫ったが先に抜け出した勝ち馬に及ばずの2着まで
・加速が速いタイプではないものの、序盤が流れて少しタフになる世代限定のマイル戦では差し脚を伸ばせる
・レース後に鞍上は「反応は少し遅かったけど、最後はいい脚で伸びていい結果だった。距離はもう少し延びた方がよさそう」と加速の遅さと距離適性についてコメントしていた

3歳

【5】桜花賞:1着:4ヶ月:モレイラ
・陣営は「使い込むより久々の方がいいタイプ」とコメントしており、前走に続いて栗東に滞在していた、追い切りはW主体での調整で全体から速い所はない調整過程だった
・レースは開催14日目(Bコース4日目)の馬場の中34.5 – 58.1 – 34.1の後傾0.4で、序盤を速めのラップで入ると、600-1000mを11.8 – 11.8と少し緩めて、ラストは残り3Fから0.4加速して11.4 – 11.2 – 11.5と伸びる展開で、上がり4位以内の馬が4着までを独占する末脚決着
・中枠外目から少し外へヨレ気味にスタートすると、2着馬のアスコリピチェーノをマークするように押して行かれて中団の馬群を追走した、勝負所では馬群で加速に付き合って前との差を詰めると、4角で2着馬を外へ弾くように進路を取って直線へ、直線では相変わらずキレるような脚ではなかったもののラストまで伸びて抜け出して優勝
・レース振りからしてもマイルがぴったりには見えない

【6】オークス:2着:1ヶ月半:戸崎
・追い切りはWオンリーで、全体そこそこから終いまでしっかり伸ばされる時計が出されていた、前走-6kgしていた馬体はさらに-4kgして458kg
・レースは開催10日目(Bコース4日目)の馬場の中34.7 – 57.7 – 35.1の前傾0.4で、序盤から前が後続を離してハイペースで進めると、ラストは残り3Fから1.2加速して12.2 – 11.5 – 11.4と前と後ろが入れ替わって加速ラップの展開で、同率を含めた上がり2位以内を使った3頭で圏内を独占の差し決着
・内目の枠からスタートすると出て行って中団の馬群を追走した、道中は落ち着いて追走できていた、勝負所の3, 4角では自然と内の位置取りとなる形で中団後方のインから少し外へ出されるようにして直線へ、直線では良く伸びて内目から上がり最速の脚で抜け出したが、ラストは外からスムーズに伸びた勝ち馬に交わされる形で2着まで、ラストは内からムチを入れられて外へヨレていたが、落鉄の影響だった可能性も
・レース後に鞍上は「1, 2コーナーでプレッシャーをかけられて、タイトな競馬になりましたが、それでも冷静に上手く折り合って、リズム良く走っていました」とコメントしていた
・また次走時に陣営は今走についてレース中に落鉄していたとコメントしていた

【7】秋華賞:3着:5ヶ月:戸崎
・中間は栗東滞在で坂路とWを併用しての調整で、当週にはジョッキー騎乗で81.3 – 66.1 – 11.4が出されていた
・レースは開催4日目(Aコース4日目)の馬場の中34.5 – 57.1 – 36.7の前傾2.2で、序盤は逃げ馬が後続を離して逃げてのハイペースで進めると、ラスト4Fは11.6 – 12.2 – 12.7 – 11.8とラストは前が変わって加速する展開で、4角7番手以下から上位の上がりを使った3頭で圏内を独占する差し決着
・外枠から出負け気味のスタートを切ると出て行って枠なりに中団後方で内前に勝ち馬を見る位置で追走した、勝負所では残り3F手前から徐々に促されて後方の馬群から前の勝ち馬を追いかけるようにして直線へ、直線では進路を求めて内目へ誘導されると差し合戦の中で本馬も脚を伸ばしてはいたが先に抜け出したチェルヴィニアと外から追い込んだボンドガールには及ばずの3着まで
・レース後に鞍上は「動いてもと思いましたが動ける雰囲気ではありませんでしたので、そのまま進めました、直線に向いて伸びてくれましたが、追い切りで直線浮ついた感じがあり、それがレースに出た感じです」とコメントしており、状態がイマイチだった可能性

【8】香港ヴァーズ(香港シャティン2400m):3着:2ヶ月:モレイラ
・3歳牝馬で古馬牡馬とは4kg差の斤量53kg
・大外枠からスタートすると控えて後方の外を追走した、道中はプラダリアが逃げておりスローペースに見えた(アナウンサーは5F通過が63秒台と言及)、道中は終始最後方の位置取りで進めると、勝負所では残り4F手前から追い出しを開始されて外をまわってポジションを押し上げると前から2列目の大外になって直線へ、直線では長く脚を使って一時は先頭に躍り出たが、ラスト100mほどは末が鈍って交わされての3着、展開と勝負所での進路を考えればかなり強い競馬
・レース後に鞍上は「不運な枠だったためにラチ沿いのポジションを取れませんでした」とコメントしていた

結論(再掲)

■これまで国内7戦ではいずれも上がり3位以内の脚を使って全戦で馬券圏内しているように末脚が武器で能力のある馬だが、一瞬でキレる脚というよりは徐々に加速するような形で長く脚を使うタイプのため、直線入口で横一線からの瞬発力勝負よりは、レース全体がタフで先行馬が垂れてくるような展開に高い適性がある
■戦前から状態が不安視されていた秋華賞時には、レース後に鞍上が「動いてもと思いましたが動ける雰囲気ではありませんでしたので、そのまま進めました、直線に向いて伸びてくれましたが、追い切りで直線浮ついた感じがあり、それがレースに出た感じです」とコメントしており、いわゆる状態の良し悪しが比較的レースにも出るタイプと考えたい
■戦歴からここでも上位人気に推されるのは必至だが、レーススタイルや末脚の特性を考えると、Bコース替わり初週の阪神内回りで行われてスピードも求められる大阪杯への適性は疑問で、2023年2着のスターズオンアースのように能力で差してくる可能性は十分あるものの、とても妙味のあるタイミングではないと考える、2, 3番手以下の印で

Gregory

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