東京新聞杯の各馬分析13頭目はシャンパンカラー。
結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。
東京新聞杯の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。
基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上:斤量)
シャンパンカラー:牡5歳:ドゥラメンテ×欧州型:前走阪神C17人気12着:内田:59kg(+2kg)
結論
■末脚がキレるタイプではなく、瞬発力勝負よりは先行勢が垂れるような時計のかかる展開が好ましい
■これまで陣営からゲートを懸念するコメントが出されており、そこまで派手な出遅れはしてきていないが、僅かなリスクとして評価しておきたい
■5戦連続で二桁着順が続いているものの、前走は3着と0.4秒差と大きくは負けておらず、少しだが復調の気配はある
■東京新聞杯の持続的なラップからの時計勝負が向くタイプではなさそうだが、前走は1400mではあるものの持続的に流れる展開でそれなりに走れていた、3歳時の道悪で展開が向いたGⅠ勝ちで59kgを背負わされるのは中々に苦しいが、前走はしっかりスタート後にポジションが取れていたのもあるので、道中で内に潜り込めそうな隊列予想となってかなり人気がなければ一度相手に入れるか考える
全レース分析
2歳
【1】東京1600m新馬:1着:戸崎
・陣営は「反応がもうひとつだと感じても好時計をマーク」とコメントしていた、追い切りはWと坂路の併用で、最終追いではジョッキーが騎乗して坂路で52.4 – 12.2が出されていた
・レースは36.4 – 61.6 – 33.9の後傾2.5で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから1.2加速して11.3 – 11.1 – 11.5と伸びる展開で、上位の上がりを使った3頭が圏内を独占した
・中枠からスタートすると中団の外を追走した、勝負所でも馬群の外目をまわってくると中団の外目から直線へ、直線ではキレるような脚ではなかったもののラストまで減速せずに伸びると、先に抜け出した馬を差し切って優勝
【2】東京1600m1勝クラス:1着:1ヶ月:戸崎
・陣営は「跳びが大きいのでこの舞台はいい」とコメントしていた、追い切りは併用で全て単走で行われていた
・レースは36.1 – 60.7 – 33.9の後傾2.2で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.9加速して11.5 – 11.1 – 11.3と伸びる展開
・外枠からスタートすると出て行って押し出されるようにしてハナへ、道中はやや手綱を引かれながら進めて先頭で直線へ、直線ではしっかりと伸びて外2番手の馬と併せ馬になったがラストまで差を詰めさせずに優勝
3歳
【3】京成杯:6着:1ヶ月半:戸崎
・追い切りは併用で、1週前にはWで自己ベスト81.9 – 11.4が単走で出され、当週には坂路で自己ベスト51.2 – 11.8が併せ馬で出されていた
・レースは37.6 – 62.2 – 35.4の後傾2.2で、道中をスローペースで進めると、ラスト4Fは12.2 – 12.2 – 11.7 – 11.5とゴールへ加速するラップで、同率を含めて上がり3位以内を使った4頭で4着までを独占した
・9頭立ての大外枠からスタートすると2番手の外を追走した、勝負所では残り500m付近から追い出しを開始されて前との差を詰めて先頭になって直線へ、直線ではそれなりに伸ばしていたがラストは差しの組に交わされて6着まで
・レース後鞍上は「イメージ通りのレースはできましたが、懸念していた通り距離が長かったです」と距離適性についてコメントしていた
・4角では手前が逆の状態のままコーナリングしており、現状は左回りの方が懸念はない
【4】ニュージーランドT(稍重):3着:2ヶ月半:内田
・追い切りは併用で、1週前にはWで自己ベスト大幅更新の78.8 – 63.0 – 11.5が出されて併せ先着していた
・レースは前日の雨で稍重となった馬場の中35.0 – 57.7 – 36.0の前傾1.0で、道中を緩みのないハイペースで進めると、ラスト3Fは11.9 – 12.1 – 12.0と加減速が少なく上がりを要する展開
・内目の枠からスタートすると出て行って窮屈な中団前目の馬群の外目を追走していた、勝負所では残り700m付近から促されて中団前目の外になって直線へ、4角では勝ち馬に前を塞がれて一瞬ブレーキをかけるシーンがあったが、その後もじわじわと伸びて3着
・レース後鞍上は「リズム良く運べていたが、4コーナーで勝った馬に出て来られて下げざるをえなかった。また伸びているだけにもったいなかった」とコメントしていた
【5】NHKマイルC(稍重):1着:1ヶ月:内田
・追い切りはWと坂路で1本ずつで、1週前のWでは自己ベストの76.4 – 61.4 – 11.4の猛時計が出されていた、当週は坂路で単走だが52.4と速めの時計が出されていた
・レースは開催6日目(Aコース6日目)の馬場の中34.3 – 58.4 – 35.4の前傾1.1で、序盤の3Fをハイペースで入ると、その後は12.0 – 12.1 – 12.0 – 11.5 – 11.9と時計のかかる展開で、4角13番手以下の馬が圏内を独占する差し決着
・中枠外目から出遅れると控えて後方の外を追走した、勝負所では残り3Fから進出を開始して後方の外から直線へ、直線では全馬脚色が鈍るような展開の中少しずつ伸びてきて抜け出すと、ラストは外から迫った2着馬をアタマ差凌いで優勝
・道悪で外伸びになった馬場の中終始馬群の外をまわして、先行勢が崩れるような展開を差し切った、時計がかかった方が良いタイプか
【6】安田記念:14着:1ヶ月:内田
・追い切りは併用で、最終のWでのみ併せ馬が行われていた
・レースは開催14日目(Cコース4日目)の馬場の中34.2 – 57.6 – 33.8の後傾0.4で、序盤を軽快なペースで進めると、600-1000mを11.8 – 11.6と少しだけ緩めた、ラストは残り3Fから0.5加速して11.1 – 11.2 – 11.5と伸びる展開
・中枠からスタートすると出て行って中団の外を追走した、勝負所も終始馬群の外目をまわすと中団の外から直線へ、直線では全く伸ばせず後退し続けての14着敗戦
・レース後鞍上は「3コーナーからの形もよかったが、4コーナー手前で肩ムチ入れても反応がなく、ちょっと手応えがなくなってしまった」とコメントしていた
4歳
【7】フェブラリーS:16着:8ヶ月半:内田
・陣営は「課題のあったゲートはクリアできて体調も良く、次のドバイへつながるレースを」とコメントしており、次走にはゴドルフィンマイルが予定されていた、追い切りはWでの単走オンリーで1週前当週と続けてジョッキーが騎乗していた
・レースは33.9 – 57.9 – 37.8の前傾3.9で、前半をかなりのハイペースで進めると、ラスト3Fは12.5 – 12.4 – 12.9と上がりを要する展開
・内枠から出負け気味のスタートを切ったが出て行って中団前目のインを追走した、勝負所では馬群の内の位置取りのまま残り600m付近から促されてそのまま中団前目のインから直線へ、直線では残り400m付近でもう手応えがなく後退しての最下位敗戦
【8】高松宮記念(重):17着:1ヶ月:吉田豊
・陣営は「出負けして向正面から追い上げて行き、結果的には厳しい形に。今回もゲート次第になりますが(後略)」とコメントしており、現状ゲートへの不安を残している、追い切りはW主体で1週前当週と速めの時計が出されていた
・レースは開催6日目(Bコース6日目)で雨が降り重馬場となった中34.9 – 34.0の後傾0.9で、前半はスローペースで、ラスト3Fは11.4 – 11.0 – 11.6と伸びる展開
・中枠からスタートすると控えて後方を追走した、勝負所では内目へ進路を取ってまわってくると後方のインから外目へ出されるようにして直線へ、直線では伸ばせず17着敗戦
【9】チャンピオンズマイル(香港シャティン1600m)(稍重):11着:1ヶ月:坂井
・内枠から出負け気味のスタートを切ると直後に躓いて最後方のインを追走した、勝負所では手綱を押して促されていたが前との差は詰めきれず最後方のまま直線へ、直線でも前に迫れる脚は使えず最下位敗戦
・レース後鞍上は「追走が忙しくて、最後まで手応えがぐっと来ることなく終わってしまいました」とコメントしていた
【10】阪神C(京都1400m):12着:8ヶ月:西村
・陣営は「千四は少し忙しいけどうまくスタートが決まれば」とコメントしていた、追い切りはフェブラリーS時と同様にオールWでの調整
・レースは開催23日目(Dコース3日目)の馬場の中34.5 – 34.4の後傾0.1で、前半を11.2付近が続く持続的な展開で進めると、ラスト3Fは11.5 – 11.4 – 11.5と持続的に伸びる展開
・中枠からスタートすると出て行って好位の馬群を追走した、勝負所では馬群の位置取りのまま残り3Fから促されて中団前目の馬群から直線へ、直線ではラストまでしっかり伸びていたが相対的に伸ばせるほどではなく3着と0.4秒差の12着
結論(再掲)
■末脚がキレるタイプではなく、瞬発力勝負よりは先行勢が垂れるような時計のかかる展開が好ましい
■これまで陣営からゲートを懸念するコメントが出されており、そこまで派手な出遅れはしてきていないが、僅かなリスクとして評価しておきたい
■5戦連続で二桁着順が続いているものの、前走は3着と0.4秒差と大きくは負けておらず、少しだが復調の気配はある
■東京新聞杯の持続的なラップからの時計勝負が向くタイプではなさそうだが、前走は1400mではあるものの持続的に流れる展開でそれなりに走れていた、3歳時の道悪で展開が向いたGⅠ勝ちで59kgを背負わされるのは中々に苦しいが、前走はしっかりスタート後にポジションが取れていたのもあるので、道中で内に潜り込めそうな隊列予想となってかなり人気がなければ一度相手に入れるか考える
Gregory