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マテンロウスカイ 【東京新聞杯2024】

東京新聞杯の各馬分析7頭目はマテンロウスカイ。

結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。

東京新聞杯の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。

基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)

マテンロウスカイ:セ5歳:モーリス×SS系:前走リゲルS(L)(阪神1600m)3人気1着:横山典:57kg

結論

■若駒時にはワンパンチ足りない印象で1勝クラスを勝ち上がれずにいたが、4歳になって去勢され、坂路オンリーで調整されるようになってからは馬がパンとしてきて、キレる脚こそないものの、好位から減速しないような脚で抜け出す競馬が板についてきた
■キレる脚がないため、直線入り口で横一線のような展開よりは先行して脚のある組からはリードを取って直線に向けるような競馬が望ましく、この点において狙えるタイミングかどうかはメンバーを見ながらの評価が必要
■道悪のエプソムCでは馬場の悪い内目を走りながらラストまで脚を失っておらず、父Robert系らしくパワーがあり道悪は苦手ではない
■今回は速い先行馬もある程度揃った中でスムーズに好位を取れるかには疑問が残るものの、速めのペースを前々で進めてややタフな脱落戦になれば力足りずともマイル以上の距離でもやれる本馬が浮上する可能性はある、枠の並びは見ながらだが、相手には持つ可能性も

全レース分析

2歳

【1】小倉2000m新馬:1着:秋山
・追い切りはWと坂路の併用で併せ遅れも目立っていた
・レースは35.2 – 60.5 – 35.5の前傾0.3で、道中スローで進めながらラスト3Fは12.1 – 12.2 – 11.2とラスト1F勝った本馬がラップ引き上げる展開
・内枠からスタートすると中団のインを追走した、向正面ではポジションスイッチして中団の馬群になった、勝負所では馬群の内目を加速してくるとラストは2位より0.8速い上がり最速で突き抜けて優勝
・直線では左にヨレるのを矯正されていたようだが、程度は軽く、矯正されて真っ直ぐ走れていた
・突き抜けたがラップを考えると低レベル戦だった

【2】野路菊S(OP)(中京2000m):3着:1ヶ月:横山典
・追い切りはWで1週前軽い時計で併せ遅れ、当週は自己ベスト81.0 – 66.2 – 12.3単走、1ヶ月の間隔で馬体は-10kgしていた
・レースは36.6 – 60.5 – 35.0の後傾1.6で、スローで進めると残り3Fから0.3加速して11.7 – 11.4 – 11.9と伸びるラップ
・大外8番枠から出遅れると中団の外で勝ち馬を見る位置を追走した、勝負所では前で加速する勝ち馬を追いかけるように加速していくと中団の大外から直線へ、直線ではじわじわと伸びて上がり2位を使ったが勝ち馬からは離された3着まで、まだ馬がゆるゆるな印象

3歳

【3】中京2000m1勝クラス:2着:3ヶ月半:横山典
・陣営は「体が減っていたので再調整を」とコメントしていた、追い切りはW主体週末坂路での調整で時計は軽め、当週は前走に続いて単走、3ヶ月半開けて馬体は+8kgしていた、1回中京1日
・レースは35.7 – 58.6 – 36.8の前傾1.1で、道中加速が入って勝負所では減速してラスト3Fは12.8 – 11.4 – 12.6と残り2Fから加速するラップ
・中枠からスタートすると中団の外を追走した、道中はやや手綱を抑えられるような気勢だった、勝負度どころでは残り3F手前から促され、4角では内から7頭目の大外をまわって直線へ、

【4】中京2000m1勝クラス(重):3着:4ヶ月半:横山典
・追い切りはいつものパターンで最終追い切りとしては新馬戦以来の併せ馬が行われ先着していた、開幕2週目
・レースは晴れて乾いていく重馬場の中36.5 – 61.2 – 34.4の後傾2.1で、スローで進めると残り3Fから0.7加速して11.4 – 11.1 – 11.9と伸びる展開
・内枠からスタートすると行きたがるのを抑えられながら好位のインを追走した、勝負所では4角手前から追い出されて少し外に出されるとラストは上がり最速で伸びたが内前から抜け出した組に及ばず3着まで
・重馬場発表ではあるものの馬場の内目も良好で良馬場のような馬場だった

【5】中京1600m1勝クラス:2着:中2週:横山典
・追い切りはWからの坂路での調整で全て単走、最終坂路では自己ベスト52.3 – 12.5が出されていた、初のマイル
・レースは37.1 – 61.3 – 33.5で、スローで進めて残り3Fから0.8加速して11.2 – 10.9 – 11.4という展開
・外枠から若干アオるようなスタートを切ると枠なりに控えて後方の外を追走した、道中はスローの影響もあってか行きたがるのを抑えられていた、勝負所では外から進出すると前から2列目の大外になって直線へ、直線では徐々に加速するような伸びで伸びると2位より0.4速い上がり最速を使ったが内前の逃げ馬を交わせずアタマ差の2着
・直線ではRobert的な、キレないが重厚な末脚を使っている

【6】小倉1800m1勝クラス:2着:1ヶ月:横山典
・追い切りはWから最終坂路は単走
・レースは36.2 – 59.6 – 34.6の後傾1.6で、道中スローで進めるとラスト3Fは12.0 – 11.2 – 11.4と残り2Fからの加速が大きな展開
・外枠から五分のスタートを切ると出て行って逃げ馬と並ぶ外目2番手を追走した、勝負所では残り2Fから追い出しを開始されて伸びたが逃げ馬を捉えきれずの2着

【7】小倉1800m1勝クラス:1着:1ヶ月半:横山典
・追い切りは坂路からWで全て単走、終い重点ではあるもののWで2週続けて終い11.5が出されており、時計的には変化があった
・レースは35.8 – 59.2 – 34.9の後傾0.9で、平均ペースで進めるとラストは11.8 – 11.5 – 11.6と伸びる展開
・最内枠からスタートすると出て行ってハナへ、平均ペースを刻んで先頭のまま直線へ、直線では後続を離して2馬身半差の快勝
・逃げて馬が変わったというよりはこのクラスでは実力上位で順番待ちだったという印象

【8】セントライト記念(稍重):13着:1ヶ月:横山典
・追い切りは全てWで単走、1週前には一杯に追われて自己ベストタイの6F81.0 – 12.3が出されていた、初の関東遠征
・レースは雨の残る稍重の中35.4 – 60.3 – 35.3の後傾0.1で道中は平均程度で進めると残り4Fから0.5加速して11.7 – 11.6 – 11.5 – 12.2と伸びる4F戦
・内枠からスタートすると出て行って好位のインを追走した、やや発汗が目立ち道中は少し行きたがっていた、勝負所では内のまま好位のインから直線へ進入したが、手応えがなかったか、直線ではほとんど終われずで13着敗戦
・力は足りなかったものの最後は鞍上がやめているため、13着ほどは負けていない可能性も

4歳

【9】阪神1800m2勝クラス:3着:4ヶ月半:横山典
去勢明け、追い切りは一転して坂路オンリーでの調整で、1週前には単走で自己ベストタイの52.3 – 12.4が出され、当週は52.7 – 12.3で併せ先着していた、坂路オンリーの意図について陣営は「伸びて走るところがあり、これで改善してくれれば」とコメントしていた、これまで中京、小倉、中山を使われており、初の地元関西圏
・レースは36.2 – 60.6 – 33.6の後傾2.6で、スローで進めると残り4Fから0.6加速して11.7 – 10.8 – 11.1 – 11.7と伸びる展開
・内枠からスタートすると中団のインを追走した、道中はやや行きたがるのを抑えられていた、そのまま中団のインから直線へ進入するとじわじわと伸びたが逃げ馬は捉えられず、外からは差されての3着
・このクラスでも力は上位ではあるもののスパッとキレる脚がないため高速上がりのレースへの適性は△

【10】阪神1800m3勝クラス:1着:1ヶ月:横山典
・2勝クラスながら格上挑戦、追い切りは坂路オンリーで併せ馬が行われており、当週は遅れてはいたものの加速ラップが踏めていた
・レースは35.6 – 59.3 – 33.9の後傾1.7で、道中はスロー気味のペースで進めると残り3Fから0.6加速して11.1 – 11.0 – 11.8と伸びる展開
・内枠からスタートすると押して出して行ってハナに立ってから折り合いをつける作戦、道中は速くなかったが2番手を4馬身、3番手はさらに4馬身離れていた、その後詰まって2馬身ほどの差で先頭で直線へ進入すると上がりをまとめて逃げ切って優勝
・馬券圏内を3角で3番手以内の馬が独占したように展開利はあった

【11】メイS(OP)(東京1800m):2着:2ヶ月半:横山典
・追い切りは坂路オンリーで最終には単走で自己ベスト51.6 – 12.2が出されていた、ハンデ55kg
・レースは35.2 – 58.4 – 34.4の後傾0.8で、道中は緩まり切らないラップで進めるとラストは残り3Fから0.6加速して11.3 – 11.4 – 11.7と減速しながらも伸びるラップ
・中枠からスタートすると出て行ってハナへ、道中は2番手を4馬身ほど離して逃げた、4角ではその差が2馬身ほどになって直線へ進入するとしっかり伸びて後続との差をキープしていたが内で溜めて上がり最速を使った馬に差し切られて2着、3着はエピファニー、ドーブネらを3馬身離していた

【12】エプソムC(稍重):3着:中2週:横山典
・追い切りは坂路で単走が2本で終い重点
・レースは稍重の中34.9 – 58.3 – 35.2の前傾0.3で、序盤こそ速めに入ったものの800 – 1200mで11.9 – 12.0と緩むと残り3Fから0.3加速して11.7 – 11.5 – 12.0と伸びる展開
・内枠からスタートすると出て行ったが外から主張する馬がおり控えて好位のインを追走した、そのまま好位のインから直線へ進入するとラストまでしっかり伸びたが同じような位置にいたルージュエヴァイユを交わせず、外からジャスティンカフェに差されての3着
・道中は内目の馬場が悪いとこを通されたものの直線ではしっかり伸びており、道悪は不得意ではない

【13】ケフェウスS(OP)(阪神2000m):9着:3ヶ月:横山典
・追い切りは坂路単走オンリーで、3ヶ月間隔を開けて馬体は+10kgしていた、ハンデ56kg
・レースは34.4 – 57.1 – 36.5の前傾2.1で、序盤から飛ばして道中も緩まず、ラスト4Fは11.9 – 11.8 – 12.4 – 12.3と上がりかかる展開、馬券圏内は上がり上位の差し馬が占めているように差し有利
・大外10番枠からスタートすると押して出して行ってハナへ、軽快に飛ばすと道中は2番手を3馬身ほど離して逃げ、3番手はさらに5馬身ほど離れていた、勝負所では残り4F付近からペースを落としにかかったが2番手の馬が速めに競りかけてきて残り500m付近では並ばれて直線へ、直線ではガス欠して9着
・陣営は次走時に今走について「前走は状態が良過ぎて馬もその気になってしまった」とコメントしていた、休み明けの方が気持ちのコントロールが難しいタイプ

【14】カシオペアS(L)(京都1800m):4着:1ヶ月半:横山典
・追い切りは同じパターンで、+10kgした前走からさらに+8kgして過去最高の490kg、
・レースは34.3 – 57.6 – 35.4の前傾1.1で、飛ばし気味に入ると下り坂始まる残り4Fから0.3加速して11.7 – 12.4 – 11.3 – 11.7と残り2Fからの加速が大きな展開、2回京都9日と開催後半で馬場は白い箇所が目立っていた
・内枠からスタートするとペースが速く中団の馬群を追走した、その位置のまま直線へ進入すると外へ出されて本馬なりに良く伸びたが4着まで

【15】リゲルS(L)(阪神1600m):1着:1ヶ月半:横山典
・追い切りは坂路オンリーで1週前には【11】戦目メイS以来の併せ馬が行われていた、最終は単走で52.2 – 12.5
・レースは35.5 – 59.6 – 33.4の後傾2.1で、道中スローで進めると残り3Fから0.6加速して11.3 – 10.7 – 11.4と伸びる展開
・中枠からスタートすると出て行って番手を追走した、道中はスローながらしっかり折り合っていた、そのまま逃げ馬に並ぶような2番手から直線へ進入すると抜け出して上がり最速馬の追撃を3/4馬身凌いで優勝
・スローペースをスムーズに番手で進められた競馬で展開利はあった

結論(再掲)

■若駒時にはワンパンチ足りない印象で1勝クラスを勝ち上がれずにいたが、4歳になって去勢され、坂路オンリーで調整されるようになってからは馬がパンとしてきて、キレる脚こそないものの、好位から減速しないような脚で抜け出す競馬が板についてきた
■キレる脚がないため、直線入り口で横一線のような展開よりは先行して脚のある組からはリードを取って直線に向けるような競馬が望ましく、この点において狙えるタイミングかどうかはメンバーを見ながらの評価が必要
■道悪のエプソムCでは馬場の悪い内目を走りながらラストまで脚を失っておらず、父Robert系らしくパワーがあり道悪は苦手ではない
■今回は速い先行馬もある程度揃った中でスムーズに好位を取れるかには疑問が残るものの、速めのペースを前々で進めてややタフな脱落戦になれば力足りずともマイル以上の距離でもやれる本馬が浮上する可能性はある、枠の並びは見ながらだが、相手には持つ可能性も

Gregory

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