過去レース分析

過去レース分析 【毎日王冠2022】

今回は秋競馬への重要レース毎日王冠にトライ。本レースは大大大好きなアエロリットが勝利していたり、そのアエロリットがダノンキングリーにぶっ差されたりと思い出の多いレースです。勝利した騎手が王冠を被るのも他にはない楽しみのあるレースです。

東京の1800m、2000mは有利不利が少ないイメージがありますが、過去レース分析からこのレース特有の要素を見抜いて好走馬パターンを探りたいです。

簡単には分析結論をご覧いただければ、ポイントがわかるかと思います。

レース概要・分析結論

【概要】
例年4回東京2日(開幕週)に行われ、馬場はAコース。4回東京は6月末まで行われた3回東京の後、3ヶ月の間隔を開けて行われる。フルゲートは18頭で斤量は別定3歳54kg、4歳以上56kg、牝馬2kg減。GⅠおよびGⅡでの戦績によっては斤量が増加される。1着馬には天皇賞秋への優先出走権が与えられる。

【結論】
■大きな傾向としては2017年のようなスローペース(目安後傾1.8以上程度)だと上がり勝負でとにかく高速上がりが使えるタイプが優勢、2018年、2019年、2021年のように道中ある程度締まった平均ペース(目安後傾1.7以下程度)だととにかく地力勝負で位置取り関係なしに実力ある馬が突っ込んでくる
■過去5年の連対馬のうち後に制する馬も含めると8頭がマイルGⅠ馬で、かなり相性がいい(単純にマイルGⅠ馬が実力あるだけという考え方もあるが)
■実力的に上位馬と下位馬ではっきりとした線引きが可能な年が多く、そのまま実力通り決着する傾向にあるため、隠れた穴馬を狙うよりは実力帯でしっかりグループ分けをして、上位馬のどれが来てもいい買い方でプラスが出せそうなら、欲を捨てた買い方を検討する必要がある(馬単→馬連に変更、3連単→3連複 or 単勝に変更など)

過去レース分析

【入り3F5F、上がり3F、前後傾度合いの平均】
過去5年:35.1 – 58.8 – 34.3 後傾0.8
ー 良馬場4年:35.3 – 59.0 – 34.1 後傾1.2
ー 道悪1年:34.5 – 58.0 – 35.4 前傾0.9

2017年

35.6 – 60.0 – 33.5 (後傾2.1):1:45.6 (良):12頭

【所見】
■過去5年入りの3F5Fが最も遅く、それゆえに上がりは最も早く後傾度合いも最大で、スローペースの影響か勝ち時計は稍重の2020年を含めても最も遅かった
■レースは前半スロー気味で進めて、残り3Fから1.0加速して11.1 – 10.7 – 11.7と末脚求められる展開
■瞬発力勝負になった影響かディープ産駒の馬券圏内独占で、3頭はいずれも中団付近から上がり2位以内を使った馬だった、ディープ産駒の中でも東京1800mを得意とするStormCatとの配合馬のワンツー
■4歳のダービー馬と3歳のオークス馬が凡走人気馬になっており、「瞬発力勝負に向くか」などの適性は、可能な限り能力が適性を凌駕するダービーまでのレースではなく、それ以降のレースなどから判断したく、ソウルスターリングのようなパターンはレース映像や陣営のコメントなどからも適性を確認したい
■番手で競馬を進めた7人気のダイワキャグニーがハナ差4着と馬券圏内に残りそうになっており、スローペースが見込める場合には好位から末脚をまとめられる馬にも警戒したい

【好走馬】
■3人気1着:6枠8番:牡5歳:リアルスティール:ディープ×StormCat:前走中山記念2人気8着(その後ドバイを予定も鼻出血で回避し休養)
・斤量は前年のドバイターフ勝ちで+1kgの57kg、東京では共同通信杯勝ち、前年の天皇賞秋上がり最速で2着などがあった
・中枠外目からスタートすると中団を単独で追走、開幕週だが内に寄せるような素振りはなかった、道中若干ポジションを上げて残り800mでは中団少し前目を追走した、直線で外目に出されると手応え十分で残り300mから追い出されると外から伸びた2着馬と一緒に伸びたが並ばせず抜け出して上がり2位32.8で優勝
・血統からして狙いたかったが、前年の天皇賞で上がり最速で好走していることも追い風の要素となっていた
■5人気2着:8枠12番:牡6歳:サトノアラジン:ディープ×StormCat:前走安田記念7人気1着
・斤量は前走の安田記念勝ちで+2kgの58kg、上がり上位は常連で前走安田記念では後方から上がり最速で優勝していた
・大外枠からスタートすると馬なりで控えて中団後方の外目を追走して前に勝ち馬を見るポジション、直線で外目に出されると勝ち馬の外から上がり最速32.6で伸びたが最後まで追い付かず2着まで
・こちらも血統からして狙いたく、前走安田記念を後方から上がり最速で優勝しており、スローの瞬発力勝負になることが読めていれば十分に狙えた
■4人気3着:6枠7番:牡5歳:グレーターロンドン:ディープ×欧州型:前走安田記念6人気4着
・前走安田記念の前までは4戦連続上がり最速を含み1勝クラスからOPまで5連勝していた
・中枠から若干出負け気味のスタートを切ると中団のインを追走、勝負所の3角過ぎから外目に出されると前に2着馬を見る位置で追走した、直線では2着馬を追いかけるように大外に出されたが、一瞬で2馬身ほど離された、直線じわじわ最後まで伸びて上がり最速を使って逃げ馬を交わすと3着を確保
・馬柱から見て上がり最速を連発しており上がりが求められたここは向いた展開であった、しかし母父欧州型の影響か1.2着馬には直線一瞬で離されており、瞬発力勝負では同じディープでも米国型を評価したい

【凡走人気馬】
■2人気6着:2枠2番:牡4歳:マカヒキ:ディープ×米国型:前走大阪杯2人気4着
・前年のダービー勝ちで斤量は+1kgの57kg、東京での実績はダービーのみであった
・内枠から出遅れたが、押して押してポジションを取りに行き道中は中団のインを追走した、直線も内目のまま追われるとじわじわと伸びたが掲示板争いまでの6着
・フランス遠征前は上がり2位以内しか使ったことがなかったが、帰国後2戦は3位以下しか使えておらず、この辺りから馬の変化(多少の衰え/適性の変化)を感じ取りたかった
■1人気8着:1枠1番:牝3歳:ソウルスターリング:Frankel×ドイツ系欧州型:前走オークス1人気1着
・斤量は前走のオークス勝ちで+1kgで53kg、東京ではオークス勝ちの他に2歳時に同舞台のアイビーSを上がり最速で優勝していた
・最内枠から出負け気味にスタートを切ると出ていって枠も相まってハナへ、初めての逃げる競馬だった、直線馬なりで進入すると残り400mから追い出されて残り200m手前までは先頭だったが番手の4着馬(ダイワキャグニー)に交わされると、後退しての8着
・ここまで桜花賞3着のみ敗戦の6戦5勝で、馬柱からは上位の上がりも使えており嫌うのはなかなか難しかったが、レース後鞍上は「長く良い脚を使うタイプなので」とコメントしており、本質的に東京1800mの瞬発力勝負向きではないことを見抜けていれば評価を落とせた可能性も

2018年

35.3 – 59.0 – 33.8 (後傾1.5):1:44.5 (良):13頭

【所見】
■過去5年で最も平均に近いラップで後傾度合いは2位、勝ち時計も最速の2019年と0.1差の2位であり、馬場状態も良好であった
■レースは600m – 800mの12.0を除けば11.7以下が続く展開で、残り3Fから0.8加速して10.9 – 11.2 – 11.7とゴールへ失速するラップ
■馬券圏内馬は(後に制す馬も含めて)いずれもGⅠ馬で、このレースまでで見ても3頭ともGⅠ連対経験があった、1着馬は上がり最速は新馬でしか使ったことがない先行馬で、上がりだけが求められるレースではないことを表している、平均的な流れになると本格的に有利不利がかなり少ない条件であり、一定以上で上がりをまとめられればあとは地力(実力)勝負になるため、ありきたりな提言になるがGⅠ馬には警戒(3着キセキを買うのはなかなか難しいタイミングだった)
■ディープ×米国型のサトノアーサーが凡走しており、まずディープ×米国型の中でも母父デインヒル系よりはより瞬発力勝負/高速上がりに特化した母父がStormCat系、ミスプロ系、Unbridled’sSongなどを評価したい点があるが、そもそも平均ペースが見込める場合にはまずは地力/実力/実績を評価した上で、次の要素として血統を見るのが吉

【好走馬】
■1人気1着:6枠9番:牝4歳:アエロリット:クロフネ×SS系:前走安田記念5人気2着
・斤量は前年のNHKマイルC勝ちで+1kgの55kgで、東京では前走の安田記念2着などマイルで良績があった
・中枠外目からスタートするとスタートも二の脚も速くすんなりとハナへ、本レースとしてはほとんど平均的なペースで進めた、直線では残り400mから追い出されると番手を追走していた馬を突き放し、最後は外目から追い込んだ2着馬に若干迫られたが1.1/4馬身差で優勝
■3人気2着:4枠5番:牡3歳:ステルヴィオ:ロードカナロア×欧州型:前走ダービー6人気8着
・同年のスプリングS勝ちで斤量は+1kgの55kg、本レースまで7戦中6戦で上がり最速を使っていた、このレースの後はマイルCSを優勝している
・中枠内目からスタートすると中団の外目を追走、800m – 1200m(3角から残り600mまで)で11.7 – 11.7と幾分速めのラップが入ったところで若干置かれて中団後方の外目にポジションを下げて直線へ、母父欧州型が出ているのか徐々に加速するような伸びだったが、ゴールまで伸び切って上がり最速33.2を使って2着
■6人気3着:1枠1番:牡4歳:キセキ:ルーラーシップ×ディープ:前走宝塚記念2人気8着
・前年の菊花賞勝ちで斤量は+2kgの58kg、東京競馬場は3歳1月の1800mセントポーリア賞5着以来だった、折り合いに難しさを出してきていたタイミングで、斤量増も考えるとかなり狙いづらかった
・最内枠から出負け気味のスタートを切ると、枠もあり鞍上が出していって外目から逃げた勝ち馬のすぐ後ろのポジションを確保した、残り1200m付近で外目にスペースができると外に切り替えて逃げ馬を内前に見る位置を追走、残り700m付近から逃げ馬に並びかけようとしたが直線に入るとすぐさま離された、外から上がり最速使った馬にも差されたが他は凌いでの3着

【凡走人気馬】
■2人気6着:4枠4番:牡4歳:サトノアーサー:ディープ×米国型:前走エプソムC2人気1着
・東京では前走同舞台エプソムC勝ちがあったが重馬場でのレースであり、本レースへの適性は評価できなかった
・内目の枠から出遅れると中団を単独で(内にも外にも馬がいない状態で)追走、3角付近で若干置かれて中団後方付近の位置取りになり、その間に外に2着馬を置く形になって3、4角中間から直線では馬群を追走した、直線は本馬なりには伸びていたが前との差を詰め切るには至らずの6着

2019年

35.5 – 58.5 – 34.3 (後傾1.2):1:44.4 (良):10頭

【所見】
■過去5年最少頭の10頭立てで、入りの5F通過58.5は良馬場の4年では同率1位で速く、勝ち時計は最速
■レースは200m – 1200mで、11.3 – 11.3 – 11.5 – 11.5 – 11.6と11.6以下が続く持続的な展開、残り3Fから0.4加速すると11.2 – 11.3 – 11.8とゴールへ失速するラップ
■昨年に続いて道中持続的なラップになったことで地力が求められたことに加え、上位人気馬と下位人気馬に実力的に大きな差異があった印象で、後の覇者も含めると馬券圏内は全馬GⅠ馬で、1着から4着まで人気通り決着(4着馬もGⅠ馬)の順当決着となった
→本年同様、地力勝負+上位人気馬圧倒的な条件ではガチガチの決着も視野に馬券を検討したい

【好走馬】
■1人気1着:8枠9番:牡3歳:ダノンキングリー:ディープ×StormCat:前走ダービー3人気2着
・東京ではダービーの他に共同通信杯を上がり最速32.9での優勝があった
・外枠からゲートが開く直前でゲートに突進するような形で出遅れて最後方の内目を追走、勝負所から直線で外目に出されると最後方から一閃、2位より0.6速い上がり最速33.4で前年覇者のアエロリットを1.1/4馬身離して優勝
・ダービーを僅差の2着でありながら斤量増対象の実績はなく斤量54kgで出走できたのは大きかった、過去のレースや血統からも圧倒的に高速上がりに適したタイプで十分狙えた
■2人気2着:3枠3番:牝5歳:アエロリット:クロフネ×SS系:前走安田記念3人気2着
・前年の本レース優勝で斤量は+1kgの55kg、安田記念2着からの臨戦も前年と同様で、ラップ的には昨年よりも道中締めて持続的な展開にしてきた
・内目の枠からスタートするとスタート直後1つ外のインディチャンプと馬体接触したが大きな不利はなくスムーズに逃げた、道中は11.7以下が続く緩めないペースで逃げた、直線に入って追われると番手を追走したインディチャンプに一瞬の脚で前に出られたが、残り200mから差し返すと1.1/4馬身先着したが外から断然の末脚を使った勝ち馬に差されての2着
■3人気3着:4枠4番:牡4歳:インディチャンプ:ステイゴールド×キンカメ:前走安田記念4人気1着
・前走の安田記念勝ちで斤量は+2kgの58kg、東京では同年に東京新聞杯勝ちがあり1戦1勝だった
・中枠内目から出走馬の中で一番良いスタートを決めると出ていって2番手の外を追走した、残り1200m付近までは若干ハミを噛んでいたがそれ以降は落ち着いて折り合った、直線に入ると手応え良く馬なりで逃げ馬に並びかけて残り200m手前から追い出されたが、逃げ馬に差し返されて3着
・使える脚が短い(トップスピードを維持できる時間が短い)タイプで、1800m以上の距離では露骨にパフォーマンスを落とすタイプ、加えてここは次走のマイルCSへの叩きの色もあり斤量も重いと割引材料多い中で地力で3着に来た形

【凡走人気馬】
該当なし

2020年

34.5 – 58.0 – 35.4 (前傾0.9):1:45.5 (稍重):11頭

【所見】
■過去5年唯一の道悪にも関わらず入りの3F5Fともに過去5年最速で、それゆえに上がりは最もかかり、過去5年唯一の前傾ラップとなった
■レースはできるだけ逃げたいコントラチェック・ダイワキャグニーに加えて絶対に逃げたいトーラスジェミニがいたことで序盤から締まったラップとなり、残り3Fから0.3加速すると11.8 – 11.9 – 11.7と、ラスト1Fは加速したが抜け出したサリオスの作ったラップで、おそらく馬群としてはラスト1Fも失速している展開
■2 – 5着は0.2差の中に収まっており、優勝馬が抜けていて後は団子というメンバー構成であった、好走馬の買い要素も凡走人気馬の切り要素も少なく、このような構成の際にはオッズによっては単勝1点、もしくは団子の馬は全て紐として持って頭固定の3連単など無闇に勝負するのではなく欲を捨てた買い方で勝ちを優先したい
■離れて飛ばした前の2頭を除けば4角3.4.5番手と前にいた組で決着しており、良馬場より若干差し届きにくい稍重だった可能性がある、道悪の際にはメインレースまでで馬場傾向注視して臨みたい(無論良馬場でも馬場傾向の確認は必要だが、、、)

【好走馬】
■1人気1着:7枠9番:牡3歳:サリオス:ハーツクライ×欧州型(母はドイツ馬):前走ダービー2人気2着
・東京ではサウジアラビアRC1着、ダービー2着などがあり、キャリア5戦3勝でコントレイル以外には負けていなかった
・外目の枠からスタートすると折り合って中団前目の外(4番手)を単独で追走した、4角から直線もスムーズに若干外目から直線に進入すると馬なりでついていって残り300m付近から追い出されると残り200mでは先頭に立ち、抜け出して上がり最速で3馬身差の優勝
・ここでは力が違った上、過去レースから1800mでは中団よりは前の位置が取れるだろうことも考慮すれば本命にして当然のタイミングだった
■4人気2着:5枠5番:セ6歳:ダイワキャグニー:キンカメ×SS:前走エプソムC(不良)9人気1着
・東京では前走の重賞制覇のほか、1800mや2000mでOPやL勝ちがあった
・中枠からスタートすると直後かなり促されて先行したが、速い馬が2頭おり控えて2番手から離れた3番手を追走、終始勝ち馬にマークされていた、直線に入ると馬なりで前との差を詰めて残り400m過ぎから追い出され残り200mで先頭に立ちかけたが、外から勝ち馬に交わされてしまった、その後は3 – 5着馬が外から迫ったがなんとか凌いで2着
■5人気3着:6枠7番:牡5歳:サンレイポケット:欧州型×米国型:前走新潟記念5人気3着
・東京では不良馬場の2400m3勝クラス勝ちのみであり、後方から差す競馬をしていたが、ここではある程度ポジションを取って結果を出した
・中枠からスタートすると押して中団の外で勝ち馬をマークして追走した、直線勝ち馬の外から追われると内から(馬の左から)ムチを入れて外へ行きながら伸びた、ラスト200m付近から反対側からムチ入れられるとグンと伸び脚を見せての3着、ムチの入れ方次第では2着はあったかもしれない
・相手候補の実力が団子の際には、例えば本馬のような馬のいきなりの脚質転換(後方⇨中団)などの予想困難な要素で着順は容易に入れ替わるため、狙い撃ちしすぎない買い目を組みたい
【凡走人気馬】
■3人気5着:4枠4番:牡4歳:ザダル:ディープ系×米国型:前走新潟1800m関越S(OP)1人気1着
・東京ではプリンシパルS(L)1着、同舞台のメイS(OP)を上がり最速で3着があった
・中枠内目からスタートすると中団のインを追走、そのままスムーズに直線でも内目から追われると本馬なりに伸びたが差を詰められるほどではなく4角位置と同様の5着まで
■2人気10着:7枠8番:牡3歳:サトノインプレッサ:ディープ×米国型:前走ダービー9人気4着
・東京ではダービーを中団後方から上がり3位で4着があった、デビューから5戦全てで遅い、もしくは出遅れでのスタートであり、ここも大きく出遅れた
・外目の枠から大きく立ち上がるように出遅れると後方からになった、勝負所残り700m付近から外目を追い出されると手応え良さそうに直線へ進入したが全く伸ばせず10着敗戦

2021年

34.8 – 58.5 – 34.6 (後傾0.2):1:44.8 (良):13頭

【所見】
■過去の良馬場4年の内入りの3Fが最も速く唯一の34秒台で5F通過も同率1位、上がりは最もかかっており後傾度合いは最も小さい
■レースは序盤3Fを飛ばしてその後11.9 – 11.8 – 11.7を入れて、残り3Fから0.4加速して11.3 – 11.4 – 11.9とゴールへ失速する展開
■1人気、2人気の2頭が能力的に抜けており、着差で見てもその差がそのまま出たような形で、1.2着の着差を考えると馬連1点が正解の馬券だったか
2018年、2019年同様、道中ある程度流れて地力勝負になった形

【好走馬】
■1人気1着:1枠1番:牡3歳:シュネルマイスター:欧州型×欧州型:前走安田記念4人気3着
・NHKマイルC1着で斤量は+2kgの56kg、東京ではこの他に前走の安田記念3着とマイルでのGⅠ好走歴があった
・最内枠からスタートすると直後バランスを崩したことで後方からになり、道中は後方のインを追走した、勝負所から直線では馬群を突く位置で、残り400m付近から外目に出されると長い直線を伸び続けて先に抜け出した1人気馬をアタマ差差し切って優勝
■2人気2着:5枠7番:牡5歳:ダノンキングリー:ディープ×StormCat:前走安田記念8人気1着
・前走の同年の安田記念勝ちで斤量+2kgの58kg、東京では共同通信杯、ダービー、毎日王冠、安田記念と多数好走歴があった
・中枠からバランス悪いまま1歩目を踏み出した影響で大きく出遅れて後方からで、序盤は後方の外目を追走した、残り1200m過ぎで意識的に外に出されると外から一気に番手を上げて3角では中団の外を追走、直線そのまま外目に出されると上がり3位で伸びて残り200mでは先頭に立ったがゴール前勝ち馬に差されての2着
・出遅れた分で差されたような着差であり、ここは1.2着の着順を当てにいくのではなく2頭が抜けていると判断して馬連で勝負したかった
■4人気3着:4枠5番:牡4歳:ポタジェ:ディープ×米国型:前走新潟大賞典1人気2着
・東京ではプリンシパルS(L)2着、白富士S(L)1着など2000mのL競走で好走歴があった
・中枠内目からスタートすると多少出していって中団前目のインを追走した、勝負所では外から上げてきていた2着馬ダノンキングリーに被されないように徐々に外目へ出していくと前から3頭目、内から3頭目付近で直線へ進入した、直線本馬なりにしっかり伸び続けると自分より前の組は交わしたが上位2頭には交わされての3着

【凡走人気馬】
■3人気8着:8枠12番:牡5歳:ヴァンドギャルド:ディープ×欧州型:前走ドバイターフ4人気2着
・前年の富士S勝ちで斤量は+1kgの57kg、東京では富士Sの他に3勝クラスを1800mで勝利があった
・外枠からスタートすると枠なりに中団の外目を追走した、道中は少し口を割るような形で引っ掛かり気味だった、3角までに2着馬がポジション押し上げてその後ろでマークするような追走となった、勝負所から直線ではそのまま2着馬を追いかけるように追われたが伸ばせず、9着敗戦
・レース後鞍上は「480kgということで、動き切れず伸びきれませんでした(480kgは過去最高馬体重)」とコメントしており、秋初戦で休み明けの馬も多いため、休み明けで太めの段階からパフォーマンスを出せる馬かどうかは過去の成績などを注視したい

Gregory

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA