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ニシノラブウインク 【紫苑S2022】

紫苑Sの各馬分析7頭目はニシノラブウインク。
前走はオークスという大舞台で果敢に逃げの競馬をしましたが、今回はどんな戦法で来るでしょうか。中山1800mのフラワーCで2着していながらそこまで人気にならなさそうということもあり、個人的に注目している1頭です。

結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。

紫苑Sの過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。

基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)

ニシノラブウインク:牝3歳:エピファネイア×SS系:オークス14人気8着:三浦

結論

■類稀なるスタートセンスと先行力で好位が取れる脚質が強みで、瞬発力勝負・長く脚を求められる展開の2つが向かないことから、ある程度流れた前残り展開が一番の走り時
■スタートセンスと先行力を生かした競馬がしたいことを考えると1800m以上が適距離と見る
■過去レース分析から本レースは前半スローで進めて、後半の5Fは長く脚を使うことが求められるため、中山2000mの開幕週は歓迎だが、レース質が完全にマッチするわけではない
■上記の減点材料よりも、フラワーC2着と実績があること、先行できる脚質、の2点を基本的には評価したく、最低でも印はふる、相手関係次第では重い印も

全レース分析

2歳

【1】東京1600m新馬:3着:三浦
・追い切りは坂路と南Wの併用で、テンから飛ばしたりチグハグなラップも目立っていた、陣営は戦前「牝馬らしくテンションが上がりやすいが、動きはいい」とコメントしていた
・レースは35.9 – 60.8 – 34.6で、残り3Fから0.8加速して11.7 – 11.3 – 11.6と東京らしい展開
・中枠からスタートすると先行していき折り合った、道中は中団前目のインに収まると直線も最内から進入した、若干外に出されて前が開くと残り400mからはしっかり追われたが上位の上がりは使えずの3着
・直線の伸びを見る限り、瞬発力勝負よりパワーや持続力の求められる展開に適性がありそう

【2】新潟1600m未勝利:3着:1ヶ月半:丸山
・追い切りはWW坂路での調整でWでは終い重点、最終の坂路では軽めでの調整で、いずれも併せ馬で行われていた、レース前陣営からは「テンションを上げないように調整しているし改めて」とコメントがあった
・レースは稍重の中、35.9 – 60.8 – 34.5で、残り3Fから1.0加速して11.4 – 11.1 – 12.0と、初戦と似たような展開
・大外枠からスタートすると控えて中団外目を追走した、3角までは多少行きたがりながら追走しており手綱を引かれていた、直線も外目から進入して残り500m付近から追われると抜け出して残り400mでは先頭に立ったが、さらに外から伸びた勝ち馬と内から長く脚使った2着馬に差されて3着まで

【3】中山1600m未勝利:2着:1ヶ月:丸山
・追い切りは相変わらず併用での調整で、最終追いは坂路で併せ馬で4F53.1 – 12.8と終い垂れるようなラップだった
・レースは35.0 – 59.4 – 36.0で、ラスト4Fは12.4 – 12.1 – 12.0 – 11.9と加減速が少なく上がりがかかる展開
・中枠からスタートすると上手く内目に寄せて中団のインを追走した、4角で逃げた馬が急減速したが大きな不利は受けず直線へ、前が開かず徐々に外に出されたがまともに追えたのはラスト100m程度、ゴール前はかなり脚を余した様子で、上がり2位で2着

【4】東京1600m未勝利:2着:中2週:福永
・追い切りは南Wで単走が1本だが、時計は自己ベスト5F66.9 – 12.2で、終いまでまとめられていた
・レースは35.4 – 59.5 – 34.4で、残り3Fから0.6加速して11.4 – 11.4 – 11.6と末脚求められる展開
・内枠から好スタートを切ると先行して好位馬群を追走、遅めのペースでも馬群を追走でもしっかり折り合っていた、直線は外目に出されて残り400mから追われると上がり2位で馬群から抜け出したが逃げ馬が止まらず、勝ち馬から2馬身半差の2着
これまで全戦でスタートをしっかり決めており、スタートはかなり上手い

【5】東京1600m未勝利:1着:1ヶ月半:福永
・追い切りは南Wで2本で、テンションを考慮してか最終追い切りは単走で終い重点の内容
・レースは34.9 – 59.1 – 35.3で、前半締まり気味のペースから、残り3Fから0.8加速して11.5 – 11.8 – 12.0とラストはゴールへ失速する展開
・中枠外目からスタートすると中団外目を追走、締まり気味のペースだったが余裕ある感じで追走していた、直線も外目から進入すると上がり最速で伸びて先に抜け出した馬との叩き合いを制して優勝、これまでで最も締まり気味の展開で勝ち上がり
使える脚が長いわけではないが、瞬発力勝負が向くわけでもないため、ある程度ペースが流れて前が垂れる展開を中団付近で控える競馬が理想か

3歳

【6】フェアリーS:7着:1ヶ月半:三浦
・追い切りは併用での調整で、終い重点で併せ馬が目立っていた、戦前陣営からは「一瞬の脚を生かせる中山もいい」とコメントがあり、使える脚が短い可能性が高い
・レースは35.5 – 59.9 – 35.3で、残り3Fから0.5加速して11.8 – 11.6 – 11.9という展開、これまで未勝利を走ってきた本馬にとっては一気にレースレベルが上がった感のあるラップ
・内枠からスタートすると中団馬群を追走、道中も勝負所もスムーズで直線に入ったが、団子状態の掲示板争いまで、3着と0.2差の7着

【7】フラワーC:2着:2ヶ月:三浦
・追い切りは南Wオンリーでの調整で、最終追い切りでは5F換算で自己ベストの6F82.3 – 66.2 – 12.0が出されており、明らかに追い切り内容が良化していた、馬体は前走の+4kgに引き続いて+6kg
・レースは若干雨の影響残る良馬場の中、36.9 – 61.3 – 35.4で、残り4Fから0.4加速して11.8 – 12.0 – 11.4 – 12.0と、残り2Fからの加速が大きい展開
・中枠からスタートすると先行して2番手を追走、距離延長したことで楽に好位が取れた形、道中もスムーズに進めると残り400mでは先頭に並びかけて直線入り口では先頭、抜け出しにかかったが好位でマークしていた勝ち馬に差されて2着、距離延長と追い切りから馬が成長していた分が良い方向に出ての好走

【8】オークス:8着:2ヶ月:三浦
・追い切りは南W主体での調整で終い重点の内容が続いたところから最終追い切りのみ6Fから負荷をかけて併せ馬も先着していた
・レースは35.3 – 60.6 – 34.8で、残り4Fから0.5加速して11.6 – 11.3 – 11.7 – 11.8と11秒台が続く4F戦
・外枠からスタートすると押して押してハナへ、序盤はまずまずのペースで飛ばして向正面では5馬身ほど2番手を離していた、勝負所残り4Fから自らペースアップしていくと直線では各馬馬場の良いところを求めて真ん中から外に出していく中、本馬は内目のままだった、残り200mまでは踏ん張ったがそこからは交わされての8着
・早めから加速する展開が、使える脚が長くない本馬には向かなかったか


結論(再掲)

■類稀なるスタートセンスと先行力で好位が取れる脚質が強みで、瞬発力勝負・長く脚を求められる展開の2つが向かないことから、ある程度流れた前残り展開が一番の走り時
■スタートセンスと先行力を生かした競馬がしたいことを考えると1800m以上が適距離と見る
■過去レース分析から本レースは前半スローで進めて、後半の5Fは長く脚を使うことが求められるため、中山2000mの開幕週は歓迎だが、レース質が完全にマッチするわけではない
■上記の減点材料よりも、フラワーC2着と実績があること、先行できる脚質、の2点を基本的には評価したく、最低でも印はふる、相手関係次第では重い印も

Gregory

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