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イクイノックス 【天皇賞秋2022】

天皇賞秋の各馬分析3頭目はイクイノックス。戦績はパーフェクト連対でクラシック2戦はいずれも大外枠ながら好走しています。キタサンブラックの産駒からこの手の馬が出るイメージがあまりなく、驚いたことをよく覚えています。3歳馬は斤量利があり積極的に狙いたい存在ですが、経験の浅い馬たちにとってパンサラッサ先輩の作るペースは洗礼となる可能性もありそうです。

結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。

天皇賞秋の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。

基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)

イクイノックス:牡3歳:キタサンブラック×米国型:前走日本ダービー2人気2着:ルメール

結論

■東スポ杯は上がり32.9で圧勝、ダービーでは大外8枠18番から直線上がり最速で2着と実力は折り紙付きで、中でもダービーで直線幾分前が塞がれ、気持ち長い距離でも2着まで来たのは大きく評価できる
■東スポ杯、皐月賞と休養明けでも素晴らしいパフォーマンスを出しており、おそらく休み明けから抜群のコンディションに持ってこれるタイプ
■キャリア4戦という経験の浅さと前走の鈍い出脚を見るとパンサラッサの飛ばす展開をしっかり追走できるかには若干の不安が残るが、どのような展開になっても東京の2000mなら直線脚を伸ばしてくるところがイメージできる、人気にはなるが重たい印で

全レース分析

2歳

【1】新潟1800m新馬:1着:ルメール
・追い切りは南W主体の週末坂路での調整で、併せ馬も行われていた、最終は5F65.9 – 11.6
・レースは36.1 – 60.5 – 34.7で、道中スローから残り3Fから0.6加速して11.6 – 11.3 – 11.8という展開
・内枠からスタートすると好位のインを追走した、直線も内目から進入すると馬なりで抜けだして先頭に立ち、残り400mから追われると上がり最速で突き抜けて優勝、ここでは力が違った

【2】東スポ杯2歳S:1着:3ヶ月:ルメール
・追い切りは前走同様南W主体で週末坂路での調整も、Wでの時計は終い重点の内容が目立っていた、陣営は「普段の調教でも課題がありギアがもう一つ上がってこない、重賞のメンバーでどれだけやれるか」と自信なさげなコメント
・レースは36.2 – 60.3 – 34.3で、残り3Fから0.6加速すると11.0 – 11.9 – 11.4と最後抜け出した本馬の影響が出たラップ
・最内枠からスタートすると外から先行する馬が多く、本馬は控えて後方のインコースを追走した、勝負所4角でインアウトで直線馬場の外目へ出されると上がり最速32.9で2馬身半差の優勝、ここでも実力は抜けていた

3歳

【3】皐月賞:2着:5ヶ月:ルメール
・追い切りは同じパターンで1週前に負荷をかけて、当週は終い重点、馬体は+10kgしていた
・レースは35.2 – 60.2 – 34.9で、残り3Fは12.0 – 11.4 – 11.5と残り2Fからの加速が大きい展開
・大外枠から少し遅れ気味にスタートを切ると中団外目に位置していたが、前に馬を置けず少し番手を上げる形で向正面では好位の外目を追走した、道中は落ち着いて追走できていた、勝負所ほとんど馬なりで外から加速していくと、馬場の真ん中に出されて直線へ、伸びて抜け出しにかかったが更に外から勝ち馬に差し込まれて2着まで
5ヶ月の休み明けながら2着と結果を出した

【4】日本ダービー:2着:1ヶ月半:ルメール
・追い切りはWで2本、間の週末に坂路で、3本いずれも併せ馬で終い重点の内容が目立っていた、馬体重は-8kg
・レースは35.1 – 58.9 – 35.2で、道中は11.9付近が続く緩まり切らないラップからラスト3Fは11.5 – 11.7 – 12.0とゴールへ失速する展開
・大外枠から若干遅めのスタートを切ると行き脚もつき切らず後方3番手から、道中は折り合って進め、3角過ぎから徐々に促して加速していくと外にキラーアビリティがいて本馬は外に出しきれず馬群を突くような形で直線へ、直線に入ってから外へ外へ出されると勝ち馬を追いかけるように伸びて上がり最速を使ったが、先に抜け出した勝ち馬を捉えられず2着
・直線では上がり最速でよく伸びていたがラスト3完歩くらいは伸びにかげりが見え、気持ち距離が長かった印象(大外枠というのもあるが)、2400mよりは2000mが向くタイプか

結論(再掲)

■東スポ杯は上がり32.9で圧勝、ダービーでは大外8枠18番から直線上がり最速で2着と実力は折り紙付きで、中でもダービーで直線幾分前が塞がれ、気持ち長い距離でも2着まで来たのは大きく評価できる
■東スポ杯、皐月賞と休養明けでも素晴らしいパフォーマンスを出しており、おそらく休み明けから抜群のコンディションに持ってこれるタイプ
■キャリア4戦という経験の浅さと前走の鈍い出脚を見るとパンサラッサの飛ばす展開をしっかり追走できるかには若干の不安が残るが、どのような展開になっても東京の2000mなら直線脚を伸ばしてくるところがイメージできる、人気にはなるが重たい印で

Gregory

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