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サークルオブライフ 【紫苑S2022】

紫苑Sの各馬分析3頭目はサークルオブライフ。
本馬は阪神JFを制した2歳チャンピオンで、クラシック戦線でも人気してきました。
徐々に着順を落としている点が気になりますが、その原因や適性など見極めていきたいです。

結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。

紫苑Sの過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。

基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)

サークルオブライフ:牝3歳:エピファネイア×SS系:オークス1人気12着:デムーロ

結論

■エンジンのかかりが若干遅く、長く良い脚を使うのが強みであるため、直線の長いコースの方が向く東京 > 中山タイプ
■2ヶ月半の間隔で臨んだチューリップ賞では、レース後陣営から「久々で気持ちが高ぶっていた」とコメントが出されており、約4ヶ月と過去最長間隔となる今回も同様の懸念(道中の折り合いやスタートの不安)がある
■テンションの懸念と目標はこの後の秋華賞であることを考えると、ここは押してポジション取りに来るようなことはせず中団より後ろで控える競馬をしてくると見る
■阪神JF1着、チューリップ賞3着、桜花賞4着と世代上位の実績は十分だが、脚質や適性は不安材料、本命以外の印で臨みたい

全レース分析

各レース情報の見方
【デビューXX戦目】レース名(or距離とクラス):着順:前走との間隔(デビュー戦のみ記載なし):鞍上
・追い切り内容、レース展開、所感など

2歳

【1】新潟1800m新馬:3着:デムーロ
・追い切りは南Wで併せオンリーで、5F66秒代前半のそこそこの時計が出されていた
・レースは36.1 – 60.5 – 34.7で、残り3Fから0.6加速して11.6 – 11.3 – 11.8という展開
・中枠内目からスタートすると内に寄せて勝ち馬イクイノックスを見る位置で追走、進みが悪かったのか3角までにムチも入れられていた、直線では各馬外目に出される中本場は最内を突いて追われると上がり3位で伸びて勝ち馬からは1.2秒離された3着

【2】中山1600m未勝利:1着:1ヶ月:デムーロ
・追い切りは南Wで併せ馬オンリーで、初戦よりは全体時計が軽めだった、馬体は-8kg
・レースは35.0 – 59.4 – 36.0で残り3Fから0.4加速して12.1 – 12.0 – 11.9と上がりかかりながらも最後まで加速する展開
・ゲートで落ち着かず、最内枠から立ち上がるようなスタートで出遅れると最後方から進めた、道中では残り900m付近から外から一気にポジションを押し上げていくと残り3Fでは好位の外目で直線入り口では2番手で先頭に並びかけていた、結果上がり最速を使って2馬身半差の優勝
・まくりというよりはただ単に手応え(実力)が違いすぎただけ

【3】アルテミスS:1着:1ヶ月半:デムーロ
・陣営は戦前「瞬発力はどうかも、いい脚を長く使える」とコメント、追い切りは相変わらず南Wオンリー
・レースは35.2 – 59.2 – 34.8で、残り3Fから0.4加速すると11.6 – 11.5 – 11.7と序盤スロー気味から最後まで伸びるラップ
・中枠からスタートすると控えて中団後方のインを追走、4角から直線で外に出されると長い東京の直線を伸び続けて上がり最速で先に抜け出した馬を差し切って優勝
・陣営コメント通り良い脚を長く使えるのが本馬の強み

【4】阪神JF:1着:1ヶ月半:デムーロ
・初の関西遠征、追い切りはいつもと同様で5Fからの負荷は1週前にかけられており、その他は終い重点だった
・レースは34.1 – 59.0 – 34.8で序盤3Fを飛ばしたあと12.3 – 12.6と息を入れて、残り3Fから0.5加速すると12.1 – 10.9 – 11.8という展開
・中枠からスタートすると枠なりに中団後方の外目を追走、4角から直線でそのまま大外に出されるとじわじわ差を詰めてきて上がり2位で差し切って優勝、前が楽ではない前傾ラップの中長く脚を使える強みを生かした形

3歳

【5】チューリップ賞:3着:2ヶ月半:デムーロ
・追い切りはいつもと同様で盛んに6Fからの時計が出されていた
・レースは34.3 – 58.5 – 34.7で残り3Fから0.6加速して11.4 – 11.4 – 11.9と末脚求められる展開
・内枠からスタートすると多少押していって中団前目のインを追走、勝負所では内目追走から直線で上手く馬の間を突くと、先に抜け出していた馬を追いかけて交わしたが自分より後方の2頭に差されて3着まで、若干瞬発力寄りな展開を前受け(序盤前目のポジション)したことで最後は交わされた形

【6】桜花賞:4着:1ヶ月:デムーロ
陣営は前走について「久々で気持ちが高ぶっていた」とコメントしていた、追い切りはいつもと同様で1週前、当週ともに全体(5F)からそこそこ負荷がかけられていた、1ヶ月の間隔で関西へ再輸送だったが馬体は+6kg
・レースは34.6 – 58.8 – 34.1で残り3Fから0.9加速して11.1 – 11.5 – 11.5という展開、明らかに内有利な馬場状態であった
・外枠からスタートすると枠なりに中団後方の馬群を追走、直線そのまま外に出されるとしっかり伸びて上がり最速を使ったが内から抜け出した各馬を交わせず4着まで、枠と馬場が向かなかった形で、もう少しハイペースで前が苦しい展開になっていれば差し込みもあったか

【7】オークス:12着:1ヶ月半:デムーロ
・追い切りはいつも通り南Wで併せ馬オンリーで1週前には5F時計で自己ベストの6F81.3 – 64.0 – 11.5が出されていた
・レースは35.3 – 60.6 – 34.8で残り4Fから0.5加速して11.6 – 11.3 – 11.7 – 11.8という4F戦の様相
・内目の枠からスタートすると出遅れて直後挟まれて最後方から進めた、特に大きな動きはなく外目に誘導されて直線へ、差を詰められず12着
・レース後鞍上からは「ゲートの中でイライラしていました」とコメントがあり、これには直前の放馬アクシデントで長くゲート裏で待たされたことが影響している可能性が高い

結論(再掲)

■エンジンのかかりが若干遅く、長く良い脚を使うのが強みであるため、直線の長いコースの方が向く東京 > 中山タイプ
■2ヶ月半の間隔で臨んだチューリップ賞では、レース後陣営から「久々で気持ちが高ぶっていた」とコメントが出されており、約4ヶ月と過去最長間隔となる今回も同様の懸念(道中の折り合いやスタートの不安)がある
■テンションの懸念と目標はこの後の秋華賞であることを考えると、ここは押してポジション取りに来るようなことはせず中団より後ろで控える競馬をしてくると見る
■阪神JF1着、チューリップ賞3着、桜花賞4着と世代上位の実績は十分だが、脚質や適性は不安材料、本命以外の印で臨みたい

Gregory

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