過去レース分析

過去レース分析 【ラジオNIKKEI賞2024】

ラジオNIKKEI賞にトライ。開幕週の重賞は好きです。

簡単には分析結論をご覧いただければ、ポイントがわかるかと思います。

レース概要・分析結論

【概要】
過去5年のうち4回は2回福島2日に行われ、2021年のみ福島県沖の地震の影響で1回福島が全て中止され1回福島2日目に行われている。いずれも開幕週。フルゲートは16頭で斤量はハンデ。

【結論】
■不良の2019年を除く過去4年の馬券圏内馬12頭のうち11頭は「1角4番手以内 or 枠番3番以内(not3枠以内)」に該当しており、唯一の例外は2023年3着のレーベンスティールで、前走1勝クラスを0.8差で圧勝しての1人気1.9倍だった、開幕週かつローカル1800mから明確に内前有利で、まずはここに該当しそうな馬から評価したい
■また、不良馬場を除く過去4年のうち逃げ馬は(1-1-1-1)(着外1頭は2023グラニット)で、斤量54kg以下に絞れば(1-1-1-0)とパーフェクト馬券内、開幕週かつローカル1800mで逃げ馬には明確に向く舞台であり、軽斤量であれば強気に狙える
■さらに、重ね重ね内前有利についてだが、過去10年のうち9年で馬番3番以内が馬券圏内に好走しており、1-3番枠に他の好走傾向にも合致する馬が出走してきた際には狙い目となる(昨年はこの枠に逃げ馬で本命はグラニット、、、)
■下記のように東京で好走して人気した馬が凡走した例が複数あり、東京と福島では求められる能力が異なることから東京での実績を過剰に評価することは避けたい
・2019年:2人気11着:ディキシーナイト:クロッカスS(L)(東京1400m)1着
・2020年:1人気4着:パラスアテナ:東京1800m1勝クラス1着
・2020年:2人気10着:グレイトオーサー:東京2000m1勝クラス1着
・2021年:2人気9着:リッケンバッカー:NHKマイル4着
■下記のように過去に差して好走した馬は内枠やまくり差し経験馬が多く、差し馬はこの2点で評価したい
・2020年:1角6番手から3角5人気3着:ディープキング:2枠2番
・2021年:1角8番手から4人気1着:ヴァイスメテオール:1枠2番、まくり経験
・2022年:1角6番手から3人気1着:フェーングロッテン:3枠3番、まくり経験
・2022年:1角8番手から2人気3着:サトノヘリオス:1枠1番
■斤量が56kg(牝馬54kg)以上の馬は過去5年で(0-0-1-12)(3着1頭は2023レーベンスティール)であり、基本的には本命は避けて相手までとしたい
■過去5年の3連単平均配当は¥148,136-であり、確信を持てない馬を本命1頭で勝負するよりは複数の可能性からまずは的中を狙うという戦略も

過去レース分析

【入り3F/5F、上がり3Fの平均】
過去5年:35.5 – 60.0 – 35.7 (前傾0.2)
良馬場2年:35.2 – 59.3 – 35.6 (前傾0.4)
道悪3年:35.6 – 60.4 – 35.8 (前傾0.2)

2019年

35.9 – 61.0 – 36.5 (前傾0.6):1:49.8 (不良):16頭

【所見】
■過去5年で最も馬場状態が悪く、入りの3F/5F、上がり、勝ち時計全て最も遅かった
■レースは序盤からスロー気味に入るとラスト4Fは12.3 – 12.4 – 11.9 – 12.2と残り2Fから加速するラップ
■不良馬場とは言え開幕週の影響で内目はまだ死んでいない馬場だったが、全体時計がかかったこととラスト600-400mを逃げ馬が12.4と緩めたことで前後の差が詰まって差し届く展開になった
■上記の展開の影響か7枠から道中外目をまわった馬が2頭馬券圏内しており、本年のように極端に時計がかかれば内有利・外不利は薄まることを頭に入れたい
■全体時計がかかった影響か馬券圏内馬はいずれも母父が欧州型であり、反対に凡走人気馬のうちの1頭ヒシイグアスはSS系×米国型というスピード血統だった
■また、馬券圏内馬はいずれも4月以降にレースを使われていた、一方で凡走人気馬2頭は前走が3月半ばのスプリングSであり、道悪などタフな展開が想定される際には休み明けの馬の状態は注視したい

【好走馬】
■3人気1着:7枠14番:牡3歳:ブレイキングドーン:SS系×欧州型:前走京都新聞杯4人気6着:55kg
・小回りではホープフルS5着、弥生賞3着などがあり、道悪では(1-0-1-0)と好走していた
・外枠からスタートするとある程度出していって中団後方の外を追走した、向正面では前に馬のいない馬群の一番外を追走すると、勝負所では残り4F過ぎから加速して前との差を詰め1列目の内から4頭目になって直線へ、ラストは上がり2位35.9で伸びて抜け出して優勝
・開幕週ながら終始外をまわった本馬が優勝したように、道悪で全体時計がかかったこととラスト600-400mが緩んで馬群が凝縮したことで差しも届く展開だった、道悪と小回りへの適性、差し届く、外枠問題なしとの判断から高く評価できると良かった
■9人気2着:1枠2番:牡3歳:マイネルサーパス:米国型×欧州型:前走日本ダービー18人気11着:54kg
・小回りでは同舞台福島1800m1勝クラスで後方から上がり最速で優勝があった
・内枠からスタートすると好位のインを追走した、道中と勝負所でも終始前に逃げ馬を見ながら最内を追走すると前から2列目の最内から直線へ、ラストは伸びて逃げ馬の外から抜け出しにかかったが外から伸びた勝ち馬に及ばず0.1差の2着
・小回り実績と道悪における欧州型の血統あたりを評価して相手には持っておきたかった
■6人気3着:7枠13番:牡3歳:ゴータイミング:ディープ×Sadler’sWells系:前走阪神1600m1勝クラス3人気1着:53kg
・小回り実績はなく、新馬戦は重馬場で勝っていた
・外枠から出負け気味のスタートを切ると控えて最後方を追走した、向正面ではポジションを外目にスイッチされた、勝負所では残り4Fから促されて大外をまわると中団後方の外になって直線へ、ラストは2位より0.3速い上がり最速35.6で伸びたが先に抜け出した2頭には及ばず3着まで
・道悪で差し届く展開を想定し、外枠×差し脚質の本馬は相手に持っておきたかった

【凡走人気馬】
■1人気9着:5枠9番:牡3歳:ヒシイグアス:ハーツクライ×StormCat系:前走スプリングS3人気5着:54kg
・小回りでは中山1800-2000mで未勝利と1勝クラスを逃げて勝っていた、これまで道悪の経験はなし
・中枠からスタートすると直後外の馬にぶつけられたがそこまで大きな不利ではなく、中団前目の馬群を追走した、2角から向正面ではやや口向きの悪さも見せながらポジションを下げ、3角では後方馬群の位置取りになっていた、勝負所では外の馬が行ってから大外に出す動作をしており最後方の大外になって直線へ、ラストは伸ばしきれずの9着
・レース後鞍上は馬場を敗因に上げており、SS系×米国型の血統背景からも道悪では疑ってかかりたいタイプだった
■2人気11着:3枠5番:牡3歳:ディキシーナイト:ダイワメジャー×欧州型:前走スプリングS7人気3着:56kg
・小回りでは中山で上がり最速での未勝利勝ちがあった、前々走でクロッカスS(L)(東京1400m)を制しており重ハンデ
・内目の枠からスタートすると出して行って逃げ馬の番手を追走した、勝負所では残り3Fから追い出しを開始されたが手応え楽な逃げ馬との差は詰められず1列目の内から2頭目から直線へ、ラストは後退する一方の11着配線
・1400m勝ちを評価されての重斤量では全体的に時計のかかった1800mでは厳しかった

2020年

35.4 – 59.6 – 35.8 (前傾0.4):1:47.3 (稍重):12頭

【所見】
■不良を除く過去4年で入りの3F/5Fは2番目に速く、上がりは3位で、勝ち時計も3位だった
■レースは平均程度で入ったが、2角から引っかかって競りかけてくる馬がおり600-800mで11.9が入って1000mは59.6、勝負所は残り4Fから0.4加速して11.9 – 11.9 – 11.6 – 12.3と伸びる加速の4F戦
■馬券圏内馬は「1角3番手以内 or 枠番2番以内」 から出ており、道悪でも開幕週の影響あって内前の気があった、反対に凡走人気馬は全てこの条件に該当していなかった
■また道悪でやや時計がかかった影響か馬券圏内馬はステイゴールド系 or 欧州型を父 or 母父に持つ馬だった
■凡走人気馬のうちの2頭は東京での1勝クラス勝ちが評価されての人気で、東京と福島では求められる能力が異なることを意識したい

【好走馬】
■8人気1着:1枠1番:牡3歳:バビット:ステイゴールド系×タイキシャトル:前走新潟1800m1勝クラス5人気1着:53kg
・小回りでは未勝利で福島2000mを逃げて勝っていた、前走1勝クラスは新潟での勝利で長く脚を使えることが窺える実績だった
・最内からスタートするとやや外に寄れたが大きな不利はなく出て行ってハナへ、道中は2角から引っかかり気味に競りかけてくる馬がおりペースアップもあったが、800-1000mは12.3で息を入れると残り4Fの3角から徐々に加速していき2番手を1.1/2馬身ほど離して直線へ、ラストは逃げながら上がり最速を使うと5馬身差の圧勝
・着差は道悪適性の分もあったが、軽斤量、内枠、逃げ馬というだけで評価しなくてはならない存在だった
■7人気2着:8枠11番:牡3歳:パンサラッサ:ロードカナロア×欧州型:前走阪神2000m1勝クラス3人気1着:54kg
・小回りでは実績がなかったものの、前走は内回りの阪神2000mを逃げ切り勝ちしていた
・外枠からスタートすると出して行ったが内の馬が速く、また自身もややかかり気味だったことで控えて3番手の外を追走した、向正面では外からまくった馬がいたが他馬には締められないように外に張って3角でも3番手の外をキープした、勝負所では外から進出を開始した馬がおり抵抗するように追い出しを開始し2番手になって逃げ馬を追いかけるように直線へ、ラストは逃げ馬には離される一方だったものの後続の追撃は凌いでの2着
・枠こそ外だったものの、逃げ脚質、母父欧州型で道悪などの要素から評価したかった
■5人気3着:2枠2番:牡3歳:ディープキング:ディープ×ドイツ系欧州型:前走阪神2000m1勝クラス2人気2着:52kg
・小回りでの実績はなかったが、これまで好位から上位の上がりを使う競馬が目立っていた
・内枠からスタートすると若干挟まれたが大きな不利はなく控えて中団のインを追走した、向正面に入ると一気にポジションを外へ振って3角では中団後方の外の位置取り、勝負所もやや外目のポジションのまま徐々に加速すると中団後方の馬群から直線へ、ラストは上がり2位で伸びると2着とタイム差なしの3着
・内枠、軽斤量、母父欧州型で道悪などの要素から評価したかった

【凡走人気馬】
■1人気4着:7枠9番:牝3歳:パラスアテナ:ルーラーシップ×SS系:前走東京1800m1勝クラス2人気1着:52kg
・小回りでは未勝利を福島2000mの稍重で勝っていた
・外目の枠からスタートすると控えて後方を追走した、向正面では3着馬と同じく進路を外へ切り替えて3着馬の外を走る形、勝負所では残り4Fから徐々に促していってポジションを上げて中団の大外になって直線へ、ラストはそれなりに脚を伸ばしたものの、直線で自身より内にいた馬での決着で外をまわったロスを覆す脚を使えなかった形の4着
・東京での瞬発力が評価されての人気で、コース形態、道悪、外枠などの条件から人気を考えると評価を落としたかった
■3人気5着:8枠12番:牡3歳:ルリアン:キズナ×米国型:前走阪神2000m1勝クラス1人気1着:54kg
・小回りは出走経験がなかったものの未勝利、1勝クラスと阪神の内回りで好位から上位の上がりを使って連勝していた
・大外枠からスタートすると前走と比較して入りの3Fで1.9秒速い入りだったこともあり控えて中団後方の外を追走した、1角〜2角ではかかって大きく頭を上げて逸走気味のシーンもありながらポジション上げてしまって向正面では中団やや前目の外を追走した、勝負所では残り700m付近から外から進出を開始したがコーナーでは外に膨らみ加減で2番手と1.1/2馬身差ほどの3番手外目から直線へ、ラストは道中かかった分もあってか伸ばしきれず2頭に交わされての5着まで
・ひっかかる素振りを見せていた馬の2ヶ月半休み明け、外枠などの要素から評価を落として軸とはしたくなかった
■2人気10着:6枠8番:牡3歳:グレイトオーサー:欧州型×SS系:前走東京2000m1勝クラス1人気1着:54kg
・東京1800m未勝利、東京2000m1勝クラスと連勝の無敗馬で、新馬戦は上がり最速、前走は逃げて上がり3位で勝っていた、戦前陣営からは折り合いにフォーカスした調整をした旨がコメントされていた
・中枠からスタートすると抑えられながら出て行って中団の前目を追走していたが、抑えきれずにまくって逃げ馬の番手を追走した、勝負所では残り600mから促されたが外から進出してきた馬に抵抗できず好位のインになって直線へ、ラストは手応えなく完全に追うのをやめられて10着大敗
・気性的な難しさがあった上に前に馬を置けない隊列で実力を出せなかった形、東京でのハイパフォーマンスは福島では過剰人気になりうる、テンションの心配など細かいところもリスク評価しておきたかった

2021年

35.6 – 60.7 – 35.2 (後傾0.4):1:48.0 (稍重):16頭

【所見】
■不良を除く過去4年のうち入りの3F/5Fが最も遅く、上がりは同率1位で勝ち時計は最も遅かった
■レースは前半をスローで進めると残り4Fから0.5加速して12.1 – 11.8 – 11.6 – 11.8と伸びる高速4F戦
■2020年に続いて馬券圏内馬は「1角2番手以内 or 枠番2番以内」に合致した馬だった、2-4着はいずれも二桁馬番から先行した馬で、開幕週であり内枠が有利ではあるものの、ポジションが取れる馬には外枠は不利ではない
■道悪だった影響か同じく道悪だった2020年に続いて馬券圏内馬はいずれも2000m以上の距離で勝利実績があった馬だった
■馬券圏内に好走した3頭はいずれも小回りで先行やまくり差しでの実績があった一方で、凡走人気馬には差し脚質が多く明らかに向かない舞台だった、この手の向かない馬が斤量を背負わされた上でなお人気している際にはおいしい配当が待っている

【好走馬】
■4人気1着:1枠2番:牡3歳:ヴァイスメテオール:キンカメ×欧州型:前走プリンシパルS(L)(東京2000m)1人気4着:54kg
・小回りコースでは京成杯で先行して4着、不良馬場の中山2000m1勝クラスをまくり差し上がり最速で優勝などがあった
・内枠からスタートすると馬なりで中団のインを追走した、向正面では最内をパスして3角では内から3頭目を追走すると勝負所では残り3Fから促されて器用に馬群を縫って加速して前から2列目内から4頭目になって直線へ、ラストは2位より0.4速い上がり最速34.8で抜け出すとゴール前では流す余裕もありながら2馬身半差の完勝
・馬が器用にコーナーで加速できるタイプだったのも良かったが、スローで内目が渋滞することを見越してか向正面でやや外のポジションに持ち出した鞍上の好騎乗が光った
・内枠、小回りでのまくり差し好走経験、道悪における母父欧州型などを評価できると良かった
■11人気2着:5枠10番:牡3歳:ワールドリバイバル:エピファネイア×SS系:前走皐月賞(稍重)14人気12着:53kg
・小回りコースでは小倉2000m1勝クラスを逃げ切り勝ちしており、ここ4戦で逃げの競馬をしていた
・中枠からスタートすると出て行ったが外から速い馬がおり抑えて番手のインを追走した、向正面から勝負所でも手綱を抱えたまま最内の番手をまわってくるとラストは残り500mから促されて逃げ馬の直後から直線へ、直線では外から伸びた勝ち馬には抗えなかったものの上がり3位で伸びてマークした逃げ馬はしっかり差し切って2着確保
・小回り1勝クラスでの勝利経験、逃げ脚質、軽斤量などを評価したかった
■7人気3着:7枠14番:牡3歳:ノースブリッジ:モーリス×米国型:前走青葉賞4人気13着:54kg
・小回りでは稍重の中山2000m1勝クラスを逃げながら上がり最速で優勝していた
・外枠からスタートすると出て行ってハナに立って行きたがるのを抑えられながら逃げの競馬、向正面でもやや行きたがるのを抑えられたことでスローになった、勝負所でも手綱を抱えられたままでラストは残り500mから徐々に促されて先頭の最内で直線へ、直線では2頭に交わされたもののラストまで脚を伸ばして3着確保
・小回りの道悪で逃げて圧勝と今回の条件に酷似したレースで結果を出している点を評価できると良かったか

【凡走人気馬】
■3人気5着:4枠7番:牡3歳:シュヴァリエローズ:ディープ×欧州型:前走皐月賞(稍重)13人気11着:55kg
・これまで小回りでの実績はなかった
・中枠からスタートすると出して行って内へ寄せて好位のインを追走した、勝負所では残り4F付近から徐々に促されたがコーナーで若干置かれるような局面もあって前から3列目のインから直線へ、直線では前の組との差を詰められず5着敗戦
・どちらかと言えば差しの脚質、小回りでの実績なしなどの要素から人気と鑑みて評価を落としたかった
■1人気6着:3枠5番:牡3歳:ボーデン:ハービンジャー×キンカメ:前走スプリングS(重)1人気3着:55kg
・小回りコースでは重馬場の超時計かかるスプリングSで先行して3着があった
・内目から出負け気味のスタートを切ると鞍上が外へ導いて後方の外を追走した、道中は終始引っかかって手綱と喧嘩していた、勝負所3角では後方のかなり外を追走しており徐々に促されると中団後方の大外になって直線へ、ラストはそこそこ伸ばしていたものの終始大きく外をまわる大味な競馬では開幕週の小回りコースで届くはずもなく6着まで
・道悪、小回り、1800mと似た条件であった前走スプリングSで3着だったことから人気を集めた形だが、好走傾向の「1角3番手以内 or 2枠以内」に合致しない点や川田から乗り替わりで鞍上弱化だった点などから評価を下げ、本命は避けたかった
■2人気9着:3枠6番:牡3歳:リッケンバッカー:ロードカナロア×米国型:前走NHKマイルC11人気4着:56kg
・小回りでは実績がなく、ここまで6戦連続してマイルを使われていた、前走はNHKマイルCで後方から上がり最速で追い込んで4着
・中枠内目からスタートするとやや出して行って中団の馬群を追走した、向正面ではポジションを外目へスイッチされ、3角では中団の外を追走していた、勝負所では残り3Fから追い出されると外をまわって中団の外から直線へ、ラストは周りと同程度の脚になって9着敗戦
・56kgのトップハンデはNHKマイルC4着や、その前のアーリントンC(重)2着が評価された形だが、いずれもマイルで末脚を伸ばしてのものであり、ここでの好走傾向には合致していなかった、その上で斤量を背負わされるのであれば嫌える要素は十分だった

2022年

34.9 – 58.8 – 35.9 (前傾1.0):1:46.7 (良):13頭

【所見】
■過去5年で入りの3F/5Fが最も速く、上がりは不良の年を除けば最もかかり、勝ち時計は最速
■レースは序盤をややハイペースで入ると道中600-1400mの4Fは11.9 – 12.0 – 12.0 – 12.0と続く持続的な展開、ラスト3Fは12.0 – 11.7 – 12.2と残り2Fからの加速が大きな展開
■本年の馬券圏内馬は「1角1番手 or 枠番3番以内」であり、例に漏れず内前有利だった
■逃げ馬が勝負所緩めて引きつける形のラップだったことで、1.3着馬は差しが届いた形だが、それでも共に枠番3番以内から終始インを立ち回っての内差しだった

【好走馬】
■3人気1着:3枠3番:牡3歳:フェーングロッテン:SS系×欧州型:前走白百合S(L)(中京2000m)5人気1着:55kg
・小回りは新馬戦で小倉1800m3着のみだったが、前走は中京2000mのリステッドを逃げて上がり2位で優勝していた
・内枠からスタートするとすぐさま内へ寄せて中団のインを追走した、道中は向正面で前との差を詰めていくと3角では逃げ馬の直後を追走していた、勝負所では残り500m付近から徐々に促して行って前から2列目の最内から直線へ、ラストは上がり3位を使って逃げ馬のさらに内を突くと抜け出して優勝
・前走で逃げながら上位の上がりを使う競馬で結果を出していたこと、内枠などを評価したかった
■8人気2着:5枠7番:牡3歳:ショウナンマグマ:米国型×ステイゴールド系:前走プリンシパルS(L)(東京2000m)5人気11着:53kg
・小回りでは中山1800m1勝クラスを逃げて上がり2位で圧勝していた
・中枠からスタートすると押して押してハナへ、道中は抑えられてはいたが折り合いの中で走ることができていた、勝負所では後続を引きつけて残り2Fから追い出されると先頭最内で直線へ、ラストは直線でも伸ばしていたが最内から伸びた馬に交わされて2着まで
・1着馬同様先行して上位の上がりで結果を出していた点や軽斤量を評価したかった
■2人気3着:1枠1番:牡3歳:サトノヘリオス:エピファネイア×SS:前走皐月賞11人気17着:55kg
・小回りではスプリングSでまくり差しで上がり最速を使っての3着があった
・最内枠からスタートするとやや行きたがるのを抑えて中団後方のインを追走した、道中から勝負所でも終始最内を追走し勝ち馬を前に見る位置だった、勝負所では残り2F手前から追い出されると前から2列目の内から2頭目から直線へ、直線では一つ外の馬を外へ弾くようにして進路を作って伸びたが内から抜け出した2頭には及ばずの3着
・小回りでのまくり差し好走経験や内枠を評価して人気所でも相手には持っておきたかった

【凡走人気馬】
■1人気6着:5枠6番:牡3歳:ボーンディスウェイ:ハーツクライ×ドイツ系欧州型:前走皐月賞12人気14着:55kg
・小回りでは中山2000m1勝クラスを逃げて優勝や弥生賞で先行して上がり2位で3着などがあった
・中枠内目からスタートすると馬なりで中団の外を追走した、向正面では中団の一番外を追走し残り5F付近から進出を開始し、勝負所では大きく外をまわして、中団の大外から直線へ、直線では相対的には伸ばせず6着まで
・実績からは買い要素が多かったが、序盤で強気にポジションを取りにいかなかったことで後手後手の競馬になり終始外をまわったことが敗因、先行意識の強い鞍上の馬をより評価したい

2023年

35.5 – 59.7 – 35.2 (後傾0.3):1:46.9 (良):16頭

【所見】
■過去5年のうち不良を除く4年のうち入りの3F/5Fは2番目に遅く、上がりは同率で最速、勝ち時計は2番目に速かった
■レースは序盤を平均からややスローで進めるとラスト4Fは12.0 – 11.6 – 11.5 – 12.1と残り3Fからの加速が大きな展開
■本年の馬券圏内馬は3頭中2頭が「1角4番手以内」であり、非該当の圏内馬は1人気1.9倍の7枠14番レーベンスティール(2位より0.5速い上がり最速)だった
■良馬場でかつ展開スローであり、逃げ馬が残り800-600mの1Fをペースアップしなかったことでラストはややスピードも求められ、マイル戦で好位から上位の上がりを使って好走していた馬が1.2着した
■3着レーベンスティールは外枠かつ差しかつ斤量56kgでも馬券圏内した形だが、レーベンスティールほどの馬でも取りこぼしがある舞台であることを考えると、「斤量56kg(牝馬54kg)以上」「明らかに東京向き」の馬には本命は打ちたくない

【好走馬】
■3人気1着:3枠6番:牡3歳:エルトンバローズ:ディープ系×Robert系:前走京都1600m内回り1勝クラス2人気1着:55kg
・それまで小回りコースは経験がなかったが、好位から上位の上がりを使う競馬で未勝利、1勝クラスと連勝していた
・内目の枠からスタートすると馬なりで出て行って好位のインを追走した、勝負所では終始楽な手応えで最内をまわってくると残り400m過ぎからう促されて4角インアウトで前から2列目内から3頭目から直線へ、ラストは上がり2位で伸びると抜け出して優勝
・比較的内目の枠であったことと、好位から上位の上がりを使って好走していた点を評価できるとよかったか
■4人気2着:4枠7番:牡3歳:シルトホルン:Robert系×米国型:前走東京1600m1勝クラス2人気1着:54kg
・小回りコースでは札幌での未勝利戦、スプリングSと結果が出ていなかったが、前走は東京マイル1勝クラスで逃げて上がり2位で優勝していた
・中枠内目からスタートすると押して出して行って逃げ馬の外の番手を追走した、勝負所では楽な手応えでまわってきて残り400m過ぎから促されると1列目の内から2頭目になって直線へ、ラストは直線でもよく脚を伸ばして抜け出しにかかったが1列後ろから伸びた馬に差し切られての2着
・54kgと手頃な斤量と前走逃げて上位の上がりを使って1勝クラスを勝っている点を評価したかった
■1人気3着:7枠14番:牡3歳:レーベンスティール:ディープ系×欧州型:前走東京1800m1勝クラス1人気1着:56kg
・それまで全戦で好位から上がり最速を使っており、前走には東京1800m1勝クラスを0.8秒差で優勝していた
・外枠からスタートするとやや行きたがるのを抑えられて中団後方の外を追走した、勝負所でもポジションは上げず中団後方の馬群から直線へ、直線では進路を内目に選択してもの凄い脚で伸びたが3着まで
・これまで先行していたもののドスローや内枠であり、ローカル1800mの外枠となったここでは気勢の問題もあって先行できなかった形、戦歴や本レースを見ても明らかに力は上位で、斤量や鞍上を嫌っても抑えには持っておけた

【凡走人気馬】
■2人気6着:1枠2番:牡3歳:グラニット:ディープ系×米国型:前走皐月賞(重)17人気12着:55kg
・小回りでは同舞台福島1800mで未勝利を逃げて上がり2位で勝っていた、これまでキャリア8戦中5戦で逃げの競馬をしていた
・内枠からあおるようにやや出遅れたが出ムチをくれて押して押してハナへ、道中はスムーズに進めると勝負所では残り3F過ぎから追い出しを開始されて先頭で直線へ、直線では失速して6着敗戦
・内枠、逃げ馬というだけで格好の狙い目に見えたが、スタートで出遅れてハナを取るのに脚を使ったことや、勝負所で早め(残り4F)からペースアップできずに直線で多少末脚が求められた展開が向かなかったか

Gregory

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