オフトレイル 【東京新聞杯2026】
東京新聞杯の各馬分析6頭目はオフトレイル。
結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。
東京新聞杯の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。
基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上:斤量)
オフトレイル:牡5歳:欧州型×Kingmambo:前走マイルCS7人気4着:菅原:59kg(+2kg)
結論
■キャリアのほとんどのレースで上位の上がりを使っているように末脚が武器の馬だが、スローペースからの瞬発力勝負よりは、道中がハイペースまたは持続的なミドルペースで流れて先行馬も止まるような流れを差す競馬で最も高いパフォーマンスを出している
■これまでは折り合いの問題も大きくスローペースを苦手としている側面もあったが、前走のマイルCSではラップが緩んだ区間でもなんとか折り合いの中で収まって追走できており、折り合いについては一時より改善され、これまでよりはポジションを取りやすくなっていると考える
■距離適性については、昨年の東京新聞杯後に鞍上の田辺騎手は「タメがつくれた割には前走ほどの脚が使えず、最後は鈍る感じになりました。まだ分からないですが、今の適性がもう少し短いところに移っているのかもしれません」とコメントしており、また、関屋記念後には鞍上の菅原騎手は「直線はいい脚を使ってくれましたが、本質は1400mなので最後は甘くなりました」とコメントしている、3歳時には1800mで重賞を勝っているし、前走は1600mのGⅠでも好走している所からテンでやれない訳ではないものの、得意の前傾ラップになりやすいという意味も含めてベストは1400mである
■昨年は関屋記念、スワンSとある程度の休養明けでも力を出せている点から、休み明けは割引しないで良いタイプ
■東京新聞杯へ向けては、本質的に前が止まりづらく簡単には差せない点、1600mの中でもタフな舞台設定である点、スワンS勝ちで斤量59kgとなる点などマイナス視したい要素もあるものの、近走は折り合いに改善が見られ前走はマイルGⅠでも2着から0.1秒差の4着に走ったように成長期・充実期にある点は警戒したい、基本的には評価しても相手までを想定しており、相手までとするか消しに近い評価にするかは人気も含めて判断されたい
全レース分析
2歳
【1】京都内回り1600m新馬:2着:武豊
・陣営は「育成段階から評価が高かった。芝のマイルから千八が合いそうなタイプです」とコメントしていた、追い切りはWと坂路の併用で、最終は坂路で53.2 – 12.4が出されて併せ先着していた
・レースは開催6日目(Aコース6日目)の馬場の中35.3 – 60.9 – 35.5の前傾0.2で、序盤をスローペースで進めると、ラスト3Fは12.4 – 11.7 – 11.4とゴールへ加速する展開で、上位の上がりを使った2頭でのワンツー決着
・内目の枠からスタートすると行きたがるのを抑えられながら少しずつ外へ誘導されて3角では中団後方の外を追走していた、パトロールビデオではカメラが揺れてかなり風が吹いているようだった、道中は盛んに手綱と喧嘩しており気性的な難しさを出していた、勝負所では逆手前で4角をコーナリングし中団後方の大外から直線へ、直線では反対に右手前に替えて伸びたが自身より前から抜け出した馬には迫れず2着まで
・道中の様子や4角から直線での手前など、難しい面が多い印象
【2】京都内回り1600m未勝利:1着:中2週:川田
・陣営は「勝ち馬とは位置取りの差でしょう。若さはあるが、能力を示してくれたので」とコメントしていた、追い切りは坂路で馬なり単走が1本、中2週ながら馬体は+12kgしていた
・レースは開催13日目(Bコース4日目)の馬場の中34.7 – 58.7 – 36.3の前傾1.6で、この時期の未勝利戦としては速めのペースで序盤を入るとラスト3Fは12.2 – 11.9 – 12.2と残り2Fから加速は入っているが上がりを要する展開
・内枠からスタートすると少し出して行って、馬は少々行きたがっていたが鞍上が上手くなだめながら好位の馬群を追走した、勝負所では馬群の内目をまわってくると前から2列目の最内になって直線へ、直線では前の逃げ馬の1つ外に出して追われると抜け出して優勝
・直線では外へヨレるのを矯正されながら追われていた
【3】中京1600m1勝クラス:3着:中2週:川田
・陣営は「前走はいい勝ち方だったし、鞍上も褒めてくれました。昇級しても楽しみです」とコメントしていた、追い切りは前走に続いて坂路で馬なり単走が1本
・レースは開催2日目(Aコース2日目)の馬場の中35.8 – 59.2 – 34.8の後傾1.0で、前半4Fを12.9 – 11.7 – 11.2 – 11.4と加速して速めに入ると、後半4Fは12.0 – 11.9 – 11.2 – 11.7と残り2Fからの加速が大きな展開で、上位の上がりを使った馬が上がり順のまま3着までを独占する末脚決着
・7頭立ての2番枠からスタートすると序盤は手綱と喧嘩していたが、鞍上になだめられて中団のインを追走した、ラストは残り800-400mが緩んだことで一団となった馬群の内目から直線へ、直線では本馬なりに伸びてはいたものの自身より前から抜け出した組には迫れず3着まで、左回りの方が直線で真っ直ぐ走れている
3歳
【4】京都内回り1600m1勝クラス:1着:2ヶ月:ルメートル
・陣営は「休養の効果があって、中間の調教ではいい反応を見せています」とコメントしていた、追い切りは併用で1週前にはジョッキー騎乗で自己ベスト82.0 – 66.3 – 11.4が出され併せ先着していた、最終は坂路で単走馬なりで終い重点
・レースは開催12日目(Cコース3日目)の馬場の中36.1 – 60.6 – 34.3の後傾1.8で、道中をスローペースで進めるとラストは残り3Fから0.5加速して11.5 – 11.2 – 11.6と伸びる展開で、上位の上がりを使った4頭が4着までを独占する末脚決着
・9頭立ての5番枠からスタートすると馬なりで控えて後方の外目を追走した、道中はやや促されるところがあった、勝負所でも終始馬群の外目をまわると中団の大外になって直線へ、直線ではグイグイ伸びて内前の馬に迫るとラストは2位より0.4秒速い上がり最速33.7で差し切ってクビ差で優勝
・休養の効果かコーナーリングから直線での手前替えまで2走前と比較するとかなりスムーズで、そのまま直線での伸びに繋がったようだった
・直線での伸び脚はキレるというよりはグイグイと徐々に加速する長い脚という感じ
【5】アーリントンC:6着:2ヶ月:武豊
・陣営は「マイルのここを目標に進めてきた。1週前はコースでやったし、順調に調整ができた。いい末脚を持っているので重賞でも楽しみ」とコメントしていた、追い切りは併用で1週前にはジョッキー騎乗で自己ベスト大幅更新の79.4 – 64.6 – 11.3が出され併せ先着していた、当週はいつものパターン
・レースは開催15日目(Bコース5日目)の馬場の中35.8 – 60.9 – 33.2の後傾2.6で、道中600-800mでは13.0が入るようなスローペースで進めると、ラストは残り3Fから1.0加速して11.1 – 10.7 – 11.4と伸びる高速上がり戦
・外枠からスタートすると少し行きたがるのを抑えられながら枠なりに中団の外を追走した、勝負所ではペースが大きく緩む中引き続き馬群の外をまわるとややポジションを下げて中団後方の外になって直線へ、直線では伸びてはいたが相対的に大きく差を詰められるほどではなく勝ち馬から0.4秒差の6着まで
・レース後鞍上は「思ったよりスローになって、外枠で厳しい競馬になりました」とコメントしており、コメント通り5着までのうち4頭が道中最内を追走する内有利な競馬だった
【6】白百合S(L)(京都1800m):2着:1ヶ月半:和田竜
・陣営は「前走はスローでも折り合って上がりは32秒台。1F延ばして、いい方に出れば」とコメントしていた、追い切りは坂路で単走馬なりが2本だったが1週前には自己ベスト52.9 – 12.2が出されていた
・レースは開催12日目(Bコース6日目)の馬場の中36.3 – 60.9 – 33.7の後傾2.6で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り4Fから0.5加速して11.9 – 11.7 – 10.8 – 11.2と残り2Fからの加速が大きい高速上がり戦
・9頭立ての2番枠からスタートすると少し出して行った所で口を割って行きたがって抑えられながら好位の馬群を追走した、道中にはポジションが外になって3角では好位の外を追走していた、勝負所では馬なりで馬群の外をまわると4角では右手綱を引かれて矯正されながらコーナリングして好位の外から直線へ、直線では脚を使って自身より内前から抜け出した勝ち馬を追ったが差を詰められず0.2秒差の2着まで
・4角ではまわり切る前に手前を替えてしまい外へ飛ぶような所作が見られた
・オープンに入っての2戦ではスローペースから上がりの速い展開で前を捕まえ切れないような競馬が続いている
【7】ラジオNIKKEI賞:1着:1ヶ月:田辺
・陣営は「少頭数のスローで勝ち馬にうまく逃げられたが、決して悲観する内容ではない。使うごとに芯が入ってきたし、重賞でも差はない」とコメントしていた、追い切りは坂路単走オンリーで1週前には自己ベスト52.7 – 12.3が出されていた、ハンデ56kg、馬体は+10kgして過去最高馬体重の444kg
・レースは開催2日目(Aコース2日目)で雨の降る良馬場の中34.5 – 58.4 – 35.0の前傾0.5で、序盤をハイペースで入ると道中は600-1200mを11.9 – 12.0 – 11.9と持続的なラップを刻んだ、ラストは残り3Fから0.4加速して11.5 – 11.7 – 11.8とゴールへ失速する展開で、内枠の逃げ馬も4着に残してはいたものの、上位の上がりを使った3頭が上がり順のまま3着までを独占する末脚決着
・中枠内目から出負け気味のスタートを切ると控えて最後方を追走した、向正面では外へ誘導され3角では最後方の外を追走していた、道中は前走と比較してペースが流れていたこともありなんとか折り合いには問題なく追走できている様子だった、勝負所では残り4F過ぎから促されると前との差を詰めたが後方のまま大外から直線へ、直線ではグイグイとラストまで伸びて2位より0.3速い上がり最速で優勝
・レース後鞍上は「あそこまで後方になるとは思っていませんでしたが、ゲート内でソワソワしてタイミングが合いませんでした。それでもペースが速くなった分、巻き込まれずに運べたし、先行しない形でも脚が使えて、レースの幅が広がりました」とコメントしていた
・ペースが流れてラストはゴールへ失速する展開だったとはいえ、斤量を比較的背負いながら圧倒的な上がりで外から差し切ったのは強く、瞬発力タイプではないことを考慮するとゴールへ向かって失速するような差しの展開が向く
【8】毎日王冠:12着:3ヶ月:田辺
・陣営は「開幕馬場なので、前が有利になりそうなのがどうかだけど、直線の長いワンターンは合いそう」とコメントしていた、追い切りはWW坂路での調整で、アーリントンC以来のW追いが行われていた、オール単走、3ヶ月の休み明けながら馬体は-2kgしていた、3歳で斤量は2kg軽い55kg
・レースは開催2日目(Aコース2日目)の馬場の中35.3 – 59.4 – 33.7の後傾1.6で、道中は極端には緩まないややスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.7加速して11.3 – 11.0 – 11.4と伸びる展開で、4角5番手以内の5頭が5着までを独占する先行決着
・外枠からやや出負け気味のスタートを切ると控えて枠なりに後方の外を追走した、道中はやや行きたがっていたが明確に引っかかっている訳ではなかった、勝負所でも終始外をまわると後方の大外になって直線へ、直線では本馬なりに伸ばしてはいたが相対的に伸ばせるほどではなく12着敗戦
・レース後鞍上は「前回うまくいかなかったゲートはうまくいった。スローペースで力んで、リズムを作れなかった」とコメントしていた
・4角では逆手前でコーナリングしている区間があった
【9】スワンS(京都1400m):2着:中2週:武豊
・陣営は前走について「外枠でペースも遅く、ハミをかんで消耗した分だけロスがあった」とコメントしていた、追い切りは坂路で単走が2本、3歳で斤量は2kg軽い55kg
・レースは開催7日目(Aコース7日目)の馬場の中34.0 – 35.0の前傾1.0で、道中を終始緩まないペースで進めると、ラスト3Fは11.5 – 11.5 – 12.0とラスト1Fが減速する展開で、4角で11番手以下の馬が圏内を独占する差し決着
・内目の枠からスタートすると出脚が遅く控えて外へ進路を取って最後方の外を追走した、勝負所から4角でも最後方のまま進めると馬群を突くようにして直線へ、直線では外目へ進路を取って追われると徐々にグイグイと伸びて2位より0.5秒速い上がり最速33.1を使ったが先に抜け出した勝ち馬を差しきれずの2着まで
・レース後鞍上は「折り合いに専念して、前半は上手く運べました。こういう距離も合いそうです。なかなかの決め手を持っていると思います」とコメントしていた
【10】阪神C(京都1400m):3着:2ヶ月:菱田
・陣営は「これまで距離が持つように努めてきたが、気のいいタイプ。千四で素晴らしい末脚を見せた。相手はそろうけど、食い込めていい」とコメントしていた、追い切りは1週前にWを入れられてその他は坂路での調整でオール単走だった、3歳で斤量は-1kgの57kg
・レースは開催23日目(Dコース3日目)の馬場の中34.5 – 34.4の後傾0.1で、前半4Fを12.0 – 11.3 – 11.2 – 11.2と飛ばしたが、ラスト3Fも11.5 – 11.4 – 11.5と失速の少ない展開で、6着までのうち4頭が4角で11番手以下だった、非該当の2頭はスプリントGⅠ馬だった
・外枠からスタートすると控えて後方を追走した、勝負所では後方外目の馬群を追走し、馬群を突くような形で直線へ、直線では残り200mを過ぎてから進路を求めて内へ切り替えて追われるとラストは上がり2位の脚で伸びて勝ち馬から0.2秒差の3着
・ここ2走の1400m戦から、道中が持続的に流れる展開での末脚勝負への適性の高さがうかがえる
・直線ではしっかりと脚を使えており、開催の進んだタフな馬場も苦にしないタイプでは
4歳
【11】東京新聞杯:8着:1ヶ月半:田辺
・陣営は「先週コースでしっかりと追って、今週は坂路で単走。予定通りに調整できた。マイルまではこなせるし、強力メンバーでも楽しみ」とコメントしていた、追い切りは併用で引き続きオール単走で行われていた、最終追いでは坂路で自己ベストタイの52.7 – 12.5が出されていた
・レースは開催4日目(Dコース4日目)の馬場の中34.6 – 57.7 – 34.9の前傾0.3で、道中をミドルペースで進めると、ラストは残り3Fから0.3加速して11.3 – 11.6 – 12.0とゴールへ失速する展開で、逃げ馬が3着に残しており先行馬に不利な展開でもなかったが、4着までのうち3頭が上位の上がりで差し込んだ馬だった
・外枠から出負け気味のスタートを切ると控えて最後方を追走した、道中は落ち着いて追走できていた、勝負所では少しずつ促されると4角インアウトで最後方の大外から直線へ、直線では上がり最速33.2の脚で伸びたが勝ち馬からは0.6秒差の8着まで
・レース後鞍上は「折り合い重視で運ぼうと思っていたけど、外枠もあって極端な感じになってしまいました。ただ、今の東京の馬場は差しづらい馬場とはいえ、他の馬は伸びていますからね。タメがつくれた割には前走ほどの脚が使えず、最後は鈍る感じになりました。まだ分からないですが、今の適性がもう少し短いところに移っているのかもしれません」と距離適性について示唆していた
【12】オーシャンS:9着:1ヶ月:菱田
・陣営は「自分から位置を取りに行くとハミをかんでしまう分、マイルでは競馬が難しかった。一瞬の切れ味が身上。千二がいい方に出れば」とコメントしていた、追い切りは坂路で単走が2本
・レースは開催1日目(Aコース1日目)の馬場の中33.7 – 33.4の後傾0.3で、ラスト3Fは11.2 – 10.9 – 11.3と加速も入る展開で、4角で6番手以内の馬が4着までを独占する先行決着
・中枠から五分のスタートを切ると内へはこだわらずに控えて後方の外を追走した、勝負所では残り3F過ぎから促されると前との差を少し詰めて後方の大外から直線へ、直線では脚を使って上がり2位32.8で伸びたが上位争いには加われず9着敗戦
・レース後鞍上は「開幕週の馬場でペースも落ち着いたので難しい部分はありました。それでも切れ味は一級品なので、これから頑張ってくれると思います」とコメントしていた
・鞍上のコメントの通り、開幕週のスプリント戦でラストに加速も入るような展開では脚質的に厳しかった
【13】高松宮記念:14着:1ヶ月:菱田
・陣営は「前走のレース後も疲労感はなく、ここまで順調に進めてこられた。一瞬の脚が身上だが、今回はGIで相手も強くなるし、位置を取りに行くより、しまいに徹してうまくはまれば」とコメントしていた、追い切りは坂路で単走が2本で最終追いではジョッキーが騎乗していた
・レースは開催6日目(Bコース2日目)の馬場の中33.8 – 34.1の前傾0.3で、ラスト3Fは11.6 – 11.3 – 11.2とゴールへ加速する展開で、4角で8番手以下から上位の上がりを使った馬が4着までを独占する末脚決着
・内枠からスタートすると促されていたが置かれて最後方を追走した、勝負所では馬群の外目へ進路を取られて加速したが、4角では少し外へ振られるような格好になって後方の大外から直線へ、直線では差を詰められず14着敗戦
・レース後鞍上は「想定よりも後方に置かれてしまった。前走の感じならもう少しいけると思っていたけど…。ラストは伸びています」とコメントしていた
・スタートで置かれて4角で大きく外へ振られた中でラストにゴールへ加速するスプリントの末脚勝負では展開的にも厳しかった
【14】関屋記念:2着:4ヶ月:菅原
・陣営は「千二では忙しく感じたのでマイル戦はいい。開幕週の馬場は意識せずに、出たなりの位置で我慢させて、どれぐらい脚を使えるか」とコメントしていた、追い切りは併用で1週前に東京新聞杯以来のW追いが入れられ、当週は坂路でアーリントンC以来の併せ馬、タイムは自己ベストの52.2 – 12.1が出され併せ先着していた、ハンデ57.5kg
・レースは開催2日目(Aコース2日目)の馬場の中33.9 – 56.9 – 34.1の前傾0.2で、道中をハイペースで進めると、ラストは残り3Fから0.3加速して11.1 – 11.5 – 11.5とラスト3Fには加速が入らない展開で、4角で9番手以下から上位の上がりを使った馬が4着までを独占する差し決着
・最内枠からスタートすると出て行って中団後方のインを追走した、道中は折り合って追走できていた、勝負所では馬なりのまま中団後方の最内から直線へ、直線では内の進路のまま追われると長く脚を使って馬群から抜け出したがラストは外から鋭く伸びた勝ち馬に交わされて2着同着まで
・レース後鞍上は「開幕週で1番枠はいいと思っていました。折り合いはつきましたし、力みすぎずに運べました。直線はいい脚を使ってくれましたが、本質は1400メートルなので最後は甘くなりました」とコメントしており、田辺騎手と合わせて2人の騎手から距離適性についてコメントが出た所からベストは1400mと判断したい
【15】スワンS:1着:2ヶ月半:菅原
・陣営は「後ろ過ぎることもなく、いつもよりいい位置で運べたのは収穫。京都の千四はベストと言える舞台。仕上がりも良く、好レースを」とコメントしていた、追い切りは併用かつオール単走で、2週前には坂路で自己ベスト52.0 – 12.2が出されていた
・レースは開催5日目(Aコース5日目)の馬場の中33.5 – 34.0の前傾0.5で、前半をハイペースで進めると、ラスト3Fは11.5 – 11.2 – 11.3と残り2Fから加速する展開で、4角で11番手以下の馬がワンツーする差し決着、また、4着以内はいずれも4枠より内枠の内枠決着でもあった、勝ち時計は1:18.9のレコード
・中枠内目から出負け気味のスタートを切ると内へはこだわらずに出て行って中団後方の外を追走した、勝負所では下り坂に入った所で少しペースが緩んで頭を上げるシーンがあり中団後方の馬群から直線へ、直線では力強い足取りで上がり3位33.2の脚で伸びると、内で粘りこみを図る馬たちを交わして優勝
・レース後鞍上は「当初の予定とは違ったレースになってしまい、どうしようかなという気持ちが強かったですが、よく走ってくれました。前に行く人気馬が多かったですし、そこまで離されずについていきたかったのですが、いいゲートを切れなかったので…。この間、新潟で悔しい競馬をしたので、きょういい結果を出せればと思っていたので、うれしかったです」とコメントしていた
【16】マイルCS:4着:1ヶ月半:菅原
・陣営は「1週前にCWコースでしっかりと追っているし、今週は坂路で単走。中5週と間隔があった分、調整はしやすかった。相性のいい京都外回りならマイルでもの気持ち。好レースを」とコメントしていた、追い切りは併用でオール単走だった
・レースは開催17日目(Cコース2日目)の馬場の中34.2 – 57.7 – 33.6の後傾0.6で、前半をややハイペースで進めると、600-1000mを11.7 – 11.8と緩めた、ラストは残り3Fから0.4加速して11.4 – 11.0 – 11.2と伸びる展開で、7着までのうち6頭が4角で8番手以内の先行有利
・中枠からスタートすると少し行きたがるのを抑えられながら中団後方の内目を追走した、勝負所では最内に進路を取って馬なりで馬群の加速に付き合うと中団後方のインから直線へ、直線では馬場の良い所と進路を求めて少しずつ外へ出されながら追われると少しずつ加速するような脚で前へ迫ったが2着と0.1秒差の4着まで
・レース後鞍上は「スタートは普通に出てくれました。折り合いを気にしながら焦らずに乗りました。最後は詰めてきていますし、もう少し攻めて乗っても良かったのではないかと思います。GⅠでいいところまできてくれて、力のあるところを証明できました。さらに成長してくれるかなと思うので、すごく楽しみです」とコメントしていた
・1600m戦で道中はラップが緩んでいる区間もあったが、パフォーマンスに影響があるような折り合いの問題もなく追走できており、一時よりも改善傾向にある
結論(再掲)
■キャリアのほとんどのレースで上位の上がりを使っているように末脚が武器の馬だが、スローペースからの瞬発力勝負よりは、道中がハイペースまたは持続的なミドルペースで流れて先行馬も止まるような流れを差す競馬で最も高いパフォーマンスを出している
■これまでは折り合いの問題も大きくスローペースを苦手としている側面もあったが、前走のマイルCSではラップが緩んだ区間でもなんとか折り合いの中で収まって追走できており、折り合いについては一時より改善され、これまでよりはポジションを取りやすくなっていると考える
■距離適性については、昨年の東京新聞杯後に鞍上の田辺騎手は「タメがつくれた割には前走ほどの脚が使えず、最後は鈍る感じになりました。まだ分からないですが、今の適性がもう少し短いところに移っているのかもしれません」とコメントしており、また、関屋記念後には鞍上の菅原騎手は「直線はいい脚を使ってくれましたが、本質は1400mなので最後は甘くなりました」とコメントしている、3歳時には1800mで重賞を勝っているし、前走は1600mのGⅠでも好走している所からテンでやれない訳ではないものの、得意の前傾ラップになりやすいという意味も含めてベストは1400mである
■昨年は関屋記念、スワンSとある程度の休養明けでも力を出せている点から、休み明けは割引しないで良いタイプ
■東京新聞杯へ向けては、本質的に前が止まりづらく簡単には差せない点、1600mの中でもタフな舞台設定である点、スワンS勝ちで斤量59kgとなる点などマイナス視したい要素もあるものの、近走は折り合いに改善が見られ前走はマイルGⅠでも2着から0.1秒差の4着に走ったように成長期・充実期にある点は警戒したい、基本的には評価しても相手までを想定しており、相手までとするか消しに近い評価にするかは人気も含めて判断されたい
Gregory
