昨年は悔しい結果だったな。さあ、気合い入れていこう。

レース概要・分析結論

【概要】
過去5年はいずれも1回東京4日に行われ、馬場は11月末のジャパンCを最後に休ませた後、C→Dコースに変更されての4日目。フルゲートは16頭で斤量はグレード別定57kg。1年以内のGⅠ勝ち馬は+3kg、GⅡ+2kg、GⅢ+1kgで牝馬限定だとそれぞれから-1kg、また1年以上前の実績についてもそれぞれから-1kg。

【結論】
■冬場の比較的乾燥した固い馬場かつコース全体に占めるコーナー部分の割合が大きいDコースかつ馬場状態の良好な開幕2週目に行われる影響で、全体的にスピードの求められる内・先行有利な時計勝負になることが多く、直線の長い東京での重賞ではあるものの、道中がスローペースから速い上がりになるレースへの適性が高いタイプには向かないレース質である
■時計勝負になりやすく道中の位置取り(先行できるか、内を追走できるか)が重要なレースであることから出遅れのダメージが大きく、出遅れる可能性のある馬の評価は他のレースと比較しても割り引いて見たい
(出遅れて凡走人気馬となった馬の例)
2024年:1人気6着マスクトディーヴァ
2024年:3人気9着ウンブライル
2025年:1人気4着ブレイディヴェーグ
■最初の2Fで先行争いが終了しこれから息を入れたいタイミングの3角から下り坂が始まるコースレイアウトから、他場の1600m戦と比較してタフになることが多く、他場を含めた1600m戦というよりは東京の1600m戦で実績のある馬に着目したい
(戦前に東京1600mでの好走歴があり本レースを好走した馬の例)
2021年:12人気2着カテドラル:NHKマイルC3着
2021年:3人気3着シャドウディーヴァ:東京新聞杯2着
2022年:2人気3着カラテ:東京新聞杯1着
2023年:6人気3着プレサージュリフト:クイーンC1着
2024年:4人気2着ウインカーネリアン:東京新聞杯1着
2025年:3人気1着ウォーターリヒト:キャピタルS(L)1着
■上記のように特徴のある東京の1600m戦であることに加え、冬場のDコースという特徴を持つ本レースでは、全てのレースに言えることではあるものの、リピーターは適性面で評価したく、実際に過去5年でも下記のように3頭がリピーターとして本レースを好走している
(過去5年で好走したリピーターの例)
2021年:3着シャドウディーヴァ(前年2着)
2022年:3着カラテ(前年1着)
2024年:2着ウインカーネリアン(前年1着)
■また、同様にマイルにしてはタフになりやすいコースレイアウトから、過去には距離短縮の馬が穴を開けていることがあり、位置取りが後方になりすぎないことを条件に距離短縮馬の評価は上げておきたい
(4人気以下で好走した距離短縮馬の例)
2020年:6人気2着シャドウディーヴァ:前走1800m
2022年:4人気1着イルーシヴパンサー:前走1800m
2024年:7人気1着サクラトゥジュール:前走2000m
2024年:8人気3着ホウオウビスケッツ:前走2000m
■過去5年で7人気以下から3着以内に好走した穴馬4頭がいずれも4枠以内と内目の枠だったように、基本的には内有利が強い本レースでは内目の枠から穴馬が好走する可能性が高い
(過去5年の該当馬)
2021年:12人気2着カテドラル:2枠4番
2024年:7人気1着サクラトゥジュール:1枠1番
2024年:8人気3着ホウオウビスケッツ:4枠8番
2025年:16人気3着メイショウチタン:1枠2番
■年があけて約1ヶ月後の冬場に行われることから有力馬が休み明けの叩きに使うことも多く、斤量を背負わされる立場だとなおさらここで仕上げてくる可能性は低い、能力を信頼できる馬でも状態は注視されたい
■過去5年の分析から東京1600m×Dコース×開催2週目という舞台の特徴に端を発した上記の大まかな傾向は見て取れるものの、各年の馬場状態やレースレベル、人気馬と穴馬の実力差などの構成により実際に好走した馬の脚質はまちまちな側面もあり、この点については総合的に判断をされたい

過去レース分析

【入り3F/5F、上がり3Fの平均】
過去5年:34.6 – 57.7 – 34.5 (後傾0.1)

2023年

34.4 – 57.1 – 34.7(前傾0.3):1:31.8 (良):16頭

【所見】
■過去5年での比較
 頭数:同率で最も多い
 入りの3F:同率で最も速い
 入りの5F:最も速い
 上がりの3F:4番目に速い
 勝ち時計:最も速い
■レースは前半を速めのペースで入ると、道中は11.4以下が続く持続的なラップで進めた、ラストは残り3Fから0.3加速して11.0 – 11.6 – 12.1とゴールへ向かって失速する展開で、4角で5番手以内の馬のワンツー決着だったものの、3-5着には4角で8番手以下から上位の上がりを使った馬が差し込んだ
■圏内に好走した3頭はいずれもそれまでに1600mの重賞勝ち実績があり、本レースでも4角を8番手以内で迎えていた一方で、凡走人気馬となった2頭は共にそれまでに1600mの重賞を勝った実績がなく、今回4角を13番手以下と後方で迎えていた、以上から本レースでは道中が持続的に流れるマイル戦への適性を求められた印象で、速めの流れを追走した上で末脚を伸ばせる性能を持った馬を評価できると良かったか
■また、凡走人気馬となった2頭は共に内枠の差し馬であり、道中が持続的に流れやすく時計勝負になりやすい本レースでは、内目を好位で立ち回れることは評価したいものの、差し馬に取っては内前の馬が止まりづらく直線でスムーズな進路を取りづらい要因となり得る、基本的には後方の馬よりも中団付近からもう一脚伸ばせる馬を評価されたい
■上がり3位以内の馬が3-5着しているように差し決着になるかならないかのボーダーのラップだった印象で、これ以上前が速くなると先行馬が止まることによる差し有利な展開となる可能性も視野に入れたい
■2.3着馬はともにデインヒル×SS系の馬であり、SS系×デインヒル系の馬が好走した2021年と似通った血統傾向が出ていることから特注血統として注視したい

【好走馬】
■4人気1着:1枠2番:牡6歳:ウインカーネリアン:スクリーンヒーロー×米国型:前走マイルCS9人気12着
・東京では3歳時に1800m1勝クラスやダービーなどの出走経験があったが好走歴はなく、東京マイルは初だった、前走のマイルCSでは中団前目から脚を伸ばせず12着に敗れていたものの、その前までは重賞を含めて3連勝していた、斤量は+1kgで58kg
・内枠からやや出負け気味のスタートを切ったが押して出して行ってハナへ、道中は2番手以下の馬が比較的ピッタリとついてきた影響もあり11.4以下が続く持続的なラップで逃げた、勝負所では2番手の馬が外から付いてくるような形で半馬身ほどの差の先頭から直線へ、直線では残り300m付近から本格的に追い出されると反応して残り200mでは3馬身ほどのリードを取った、ラストは外から伸びた組に迫られはしたもののアタマ差凌いで優勝
・オープンのマイル戦をいずれも先行抜け出しの競馬で優勝していたことや、先行脚質×内枠だった点を評価したかった印象、前々走の関屋記念では2番手から上がり2位で優勝しており、先行してもう一脚使える強みを見せていた
■2人気2着:8枠15番:牝4歳:ナミュール:ハービンジャー×ダイワメジャー:前走エリザベス女王杯(重)3人気5着
・東京では2歳時に1600mで1勝クラス勝ち、オークスを3着の実績があった、オークス以降は3戦連続で1600mより長い距離を使われ、本戦は桜花賞以来の1600m戦だった、斤量は+1kgの56kg
・外枠からスタートすると出て行って少しずつ内へ寄せて好位の外を単独で追走した、3角までに内目に入り込んだことで、3, 4角では内から2頭目の好位を追走できていた、勝負所では残り3F手前から手綱を動かされると好位の馬群から直線へ、直線では前にいた4頭の外に出されてスムーズな進路で追われると、一瞬でキレるような脚ではなかったがゴールまで長く脚を伸ばして前に迫ったがアタマ差届かず2着まで
・3歳時にはチューリップ賞で1600mの重賞を優勝した実績があり、道中が持続的に流れてラストにゴールへ失速した本レースでは、1600mより長い距離も走れる持久力と、マイルの速い流れを追走しても末を伸ばせる持続性能が求められたのが合った印象だった
・8枠15番と外枠だったことを考えると、隊列予想から外を振られ過ぎない点や相手関係から外枠の割引を弱くみることができるかがポイントだった
■6人気3着:8枠16番:牝4歳:プレサージュリフト:ハービンジャー×ディープインパクト:前走京都金杯2人気3着
・東京では新馬、クイーンCと1600m戦で後方から上位の上がりで差す競馬で2連勝した実績があり、前走には比較的ペースが流れた京都金杯(中京1600m)でも3着に好走していた
・大外枠からスタートすると枠なりに中団の外を追走した、道中は馬なりで落ち着いて追走できていた、3, 4角では中団の外で内から3頭目のラインを追走していた、勝負所では残り3F手前から促されると中団後方の外から直線へ、直線では進路を求めて1つだけ外に出されるとキレる様子ではなかったもののゴールまで長く脚を使って上がり3位33.7で伸びて勝ち馬から0.1秒差の3着
・Dコースの東京1600mでは不利と考えられる大外枠ではあったものの、前走京都金杯時に+16kgしており成長著しい4歳馬であった点や、2歳時ではあるが同舞台で重賞を制していた実績などを評価して相手に持っておけると良かったか、もしくはこれを評価しなくて済むように2連系に絞るべきだったか

【凡走人気馬】
■1人気4着:2枠3番:牡5歳:ジャスティンカフェ:エピファネイア×欧州型:前走マイルCS7人気6着
・東京では1600m3勝クラスを後方から上がり最速32.9で差し切っての優勝や、毎日王冠を上がり最速で2着した実績があり、後方から上位の上がりで差し込むスタイルの馬だった
・内枠からスタートすると控えて後方のインを追走した、道中も終始最内を追走していた、勝負所では最内で動けない進路だったことで強くは追い出されず後方のインから直線へ、直線では進路を求めて少しづつ外へ誘導されたが進路は残り300m付近まで開かなかった、ラストは進路が開いてからしっかりと追われると2位より0.3秒速い上がり最速33.3の脚で伸びたが前には迫りきれず、勝ち馬からは0.1秒差の4着まで
・持続的に流れる展開でも使える差し脚は評価したい要素だったが、時計勝負になり頭数が揃いやすく、開幕2週目で内前の馬が止まりづらいレースの性質を考えると、後方から上がり上位の上がりで差すタイプの本馬に取って進路の確保にリスクを孕む内枠は必ずしもプラスとは言えなかった印象
・勝ち馬から0.1秒差の4着では凡走とも言えない内容だが、内枠の差し馬には直線での進路がスムーズに進められないリスクがあることは理解したく、人気ならなおさら中心視はできない要因になり得る
■3人気8着:2枠4番:牝4歳:ピンハイ:ミッキーアイル×欧州型:前走エリザベス女王杯(重)6人気9着
・東京ではオークスを上がり2位の脚で4着した実績があり、1600m戦では3歳時にチューリップ賞を差して2着、桜花賞も後方から差して0.1秒差の5着の実績があった
・内枠からスタートすると少し行きたがるのを抑えられながら中団のインを追走した、道中は3角から最内の進路を外して1つ外へ出され、前に2着馬を見る位置を追走した、勝負所では大きくは追い出さずに進めると中団の馬群から前の2着馬を追いかけるようにして直線へ、直線では比較的スムーズに追われたが伸ばしきれず8着まで
・成長著しい4歳馬であった点や内枠など評価できる要素はあったものの、デビューから馬体が大きくなっていなかった中で前走に続いての馬体減だった点や、差し馬にとっては内枠がそこまで評価できる要素でない点を割り引いて本命は避けたかった