予想・買い目 【有馬記念2025】
レース展開を構想し、印を決定していく。
最終的な買い目はTwitterで発表するため、そちらをご覧いただければと思います。
(Twitterで発表の内容は購入確定馬券)
展開予想・各馬短評
【展開予想】
○逃げ候補馬
■ミステリーウェイ
・前回逃げ:30.6(2.5F) – 60.1:アルゼンチン共和国杯(東京2500m)
・前々回逃げ:38.1 – 62.6:丹頂S(OP)(札幌2600m)(稍重)
・過去最速3F逃げ:35.4 – 59.8:京都2200m3勝クラス
■メイショウタバル
・前回逃げ:37.1 – 62.0:天皇賞秋(東京2000m)
・前々回逃げ:34.8 – 59.1:宝塚記念(阪神2200m)
・過去最速3F逃げ:34.2 – 57.5:皐月賞(中山2000m)
○展開予想
逃げ候補馬は上記の2頭。テンが速いのはわずかにメイショウタバルの方で、枠もこちらが内となれば序盤の先頭はメイショウタバル。しかし、もう1頭のミステリーウェイは2走前から今回鞍上の松本ジョッキーが騎乗し、2走とも序盤に後続と距離を取る逃げで2連勝してここへ臨んでくる。そのため、内から前へ行った馬の後ろで抑え込むことはせず、ハナを叩きに行く。テンの速さと枠の関係を考えると、3, 4角中間付近まではメイショウタバルと並んで外を追走するような形から、4角からホームストレッチで先頭に立ち、1角までにリードを広げていく逃げを打ってくると考える。
他の先行馬の出方も考えると、内の1エキサイトバイオと2シンエンペラーは、外から先行する10コスモキュランダ、12マイネルエンペラーらに前を取り切られるのを嫌って序盤にある程度押してポジションを取りにいく。メイショウタバルはこれらを制して3角で1度先頭に立つ形だが、上記の通り外からミステリーウェイがプレスして交わしていく。ミステリーウェイが進路を作ることで10, 12は外目の先行ポジションにスムーズに収まると見る。
以上の結果、レースの流れとしては先頭のミステリーウェイは本レースとしてはややハイペース気味に進め、後続は2番手のメイショウタバル次第の流れとなる。そのメイショウタバルは、折り合いに難しさを出し始めた皐月賞以降の国内のレースでは、1-5枠で(0-0-0-3)、6-8枠で(2-0-0-1)と、優勝した2戦はいずれも外枠からジワッとハナに立てた競馬で、唯一敗れた前走の天皇賞秋でも折り合いはついて超スローペースを演出した。今回は、他の先行馬に押し込められないように序盤に出していく必要があり、加えて外からミステリーウェイにこすられる。スタート後の3, 4角が下り坂でスピードが付きやすいのも菊花賞でのレース後コメント「下りで掛かりだしたので、最初の直線に向いて、途中から行く形も考えました。途中から行く馬もいて、出入りが激しくなり、馬が嫌になってしまったようでした」から良くないだろう。少なくとも前走に見せた隊列をコントロールするような2番手ではなく、ミステリーウェイの作るペースにある程度引っ張られる流れを想定する。
○予想ペース
30.4(2.5F) – 60.2 – 36.3 (良)
◯参考過去レース
予想ペースを過去のレースと照らし合わせると、結論から言ってピッタリというレースはない。ラップ的には2023年のドウデュースの年が近い形だが、この年は内枠からスムーズにハナのタイトルホルダーが単騎でラップを刻み、2番手は隊列をコントロールする役割の経験がないスターズオンアースだった上、馬場も良馬場の中でも良好な部類で、各馬の上がりは過去5年でダントツで速かったように道中にスターズオンアースがガッツリ緩めて前が残れる流れだった。比較して今年は金曜時点で芝コースは稍重な上、隊列の2番手のメイショウタバルはハナのミステリーウェイの速めの流れに釣られる可能性が高い。風の影響もあって単純なラップでは合致しないものの、2023年よりは2022年のイクイノックスの年に寄った決着になると見る。
ベースは先行負荷が高い流れで、今年の馬場状態も考慮すると上がりは36秒台に突入する。割引が必要なのは先行馬で、特に外枠からポジションを取る馬には厳しい流れになる。反対に評価したいのは、上がりを要する展開で上位の脚を使っての好走歴のある馬で、上位の上がりを使えないような馬でも、中団付近から持久力で最後まで脚を伸ばせる馬であれば、圏内があっても良い。また、前半がスローペースから後半5Fが速い流れの有馬記念と比較すると、外枠の差し馬は割引し過ぎなくて良い。
◯隊列イメージ
(1周目3角)
(1周目ホームストレッチ)
【各馬短評】
◎1番手は5レガレイラ。上がりを要する展開で鋭い脚を伸ばせる馬としてまず初めにイメージできるのが本馬。2歳時ではあるがホープフルSではレース上がりが35.9とかかる展開を2位より0.4秒速い上がり最速で制しており、持久力を要求される展開で末を伸ばす競馬が本馬の真骨頂。昨年は内目の枠から自身より内の馬が極端に先行 or 控える馬だったことでスタートで出負けしても好位の内目に潜り込み、道中ドスローから後半5Fを伸ばす展開で持続的に脚を伸ばす強みを発揮した。今年は同じスタートではポジションが取れないが、昨年とは異なる展開になる。隊列イメージに記載のように1つ内のミュージアムマイルさえパスしてダノンデサイルをマークするような位置を取れれば自慢の末脚を伸ばせる。実力、適正ともに最上位で、思い通りの流れと隊列になればまず頭。昨年10.9倍の5人気で買えたことを考えると今年は妙味的にはそう高くない存在ではあるものの、今年は回避となったメンバーに買いたかった馬がいた構成で、出走馬の中には目ぼしい穴馬がいない。この大一番で1人気から入るのは引っかかる部分もあるが、今年はある程度好走率に寄せる形で。
◯2番手は4ミュージアムマイル。オープンに入ってからは上がり最速を使った経験がないように、とにかく鋭い末脚を使うというよりは、どんな展開でも伸ばせる持久力とトップスピードの総合力差しをするタイプ。レース上がりが36秒以上かかる展開は道悪だった弥生賞を除いてそもそも使われておらず、これまで使われたレースの中で上がりを要したのは34.8だった皐月賞と34.9だったセントライト記念で共に優勝している。スタートの遅さを考えると道中はしっかり控えていき、勝負所では外をまわしながら持久力を活かす差しになるだろう。実力は斤量を含めて考え方があると思うものの、少なくともこの舞台に対する適正では◎に譲るのでは。差して来つつも◎には届かないような形を想定。
▲3番手は1エキサイトバイオ。昨年の今頃は、どころか春先までは未勝利を走っていた馬で、ラジオNIKKEI賞からの成長が著しい。前走の菊花賞では1, 2着が差しで決着した3000mを先行して外目から速めにエンジンをふかす形で3着に残したようにタフな展開でも持久力でラストまで減速しないような脚を使える。全体的なペースが流れて外枠からも先行する馬がいる流れで最内枠からある程度ポジションを取りに行ける構成は良く、道中は中団から中団前目で進め、ラストは垂れてくる先行馬を捌ければ圏内に残せる目がある。前々走からの成長が著しい3歳馬で、前走に4ヶ月の休み明けをプラス体重で使われているのも良い。相手に評価。
△4番手は9ダノンデサイル。日本ダービーとドバイSCでは、前半がスローペースから後半5F程度が速い流れで大舞台を制したように、この展開がベスト。しかし、今年初戦のAJCCでは中山開催最終週の馬場でレース上がりが36.6とかかる展開を上がり最速で差し切って優勝したように、上がりを要する展開で持久力を活かす展開でもやれる。心配なのは右回りで勝負所に馬群の外目をまわさなければいけない点で、京成杯やAJCCでは4角で上手くコーナリングできない面が目立った。昨年の有馬記念では最内枠から逃げて終始ラチを頼れる形だったことで上記の側面を見せなかったが、今年は外から進出する形が求められる。実力と上がりを要する展開への適正を評価して相手に取るものの、強く買うのは左回りでこそでは。
△5番手は16タスティエーラ。そもそもポジションを取れる馬の分、末脚を伸ばすような競馬の経験は多くないが、皐月賞では道悪でレース上がりが37.2かかる展開を先行して2着に残したように上がりを要する展開で持久力比べになるレースへの適正は低くない。有馬記念ではやや距離が長い印象のあるところにこの大外枠は簡単ではない状況だが、追い切りの時計からして状態はこの秋で一番で、上がりを要する展開で末脚を伸ばす競馬はそもそも試されていない面もあるため、キャリア最後に外から持続的な脚を伸ばすシーンがあっても。
1人気から入る以上相手を多く取ることはできないため、点数は絞って固い方の有馬記念を狙い打つ。
予想印
【予想印】
◎5レガレイラ
◯4ミュージアムマイル
▲1エキサイトバイオ
△9ダノンデサイル
△16タスティエーラ
買い目(未確定)
(馬連)
5 – 1.16 計14000 合成27.7倍
(馬単)
5 – 9 計34000 12.5倍
(3連単)
5 – 4 – 1.9.16 計20000 合成22.1倍
計 70000
Gregory
