ラジオNIKKEI賞の各馬分析5頭目はフクノブルーレイク。
結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。
ラジオNIKKEI賞の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。
基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)
フクノブルーレイク:牡3歳:ウインブライト×ロードカナロア:前走皐月賞18人気16着:◯◯
結論
■重馬場だったスプリングSで2着しておりゴール前で各馬脚が上がる中ラストまで勝ち馬との差を詰めていたようにスタミナが豊富で、道悪は鞍上のコメントからこなす程度だが、相対的には良いと見る
■スタートは新馬戦を除けば安定しており、ある程度ポジションを取りに行ってもしっかりと折り合いがつくため、これまで2000mのスローペースの条件では半分より前の位置で競馬をした経験もある
■上記の強みから、現状は2000m以上あって先行馬が楽ではないような展開の中で直線で末脚を伸ばす競馬がベストの条件と見る
■未勝利とはいえ小回りの中山でも上がり最速の脚を使って勝利しているようにコーナーでの加速が必要な条件でも末脚は使えるタイプではあるものの、開幕週のローカル1800mで行われるラジオNIKKEI賞では適性の観点で明確な先行馬には譲る、GⅡ2着で斤量が56kg以上となりそうな今回は「枠や展開が向くと見れば相手に拾う」程度の評価で
全レース分析
2歳
【1】中山1600m新馬:7着:松岡
・追い切りはW主体での調整で毎週併せ馬が行われていた、一番速い時計では1週前に85.7 – 67.1 – 12.0が出されていた
・レースは開催2日目(Bコース2日目)の馬場の中35.5 – 58.9 – 33.9の後傾1.6で、前半をミドルペースで進めるとラストは残り4Fから0.6加速して11.5 – 11.6 – 11.5 – 10.8と伸びる展開で、4角6番手以内の馬が4着までを独占する先行決着
・内枠から出遅れると控えて後方のインを追走した、勝負所では残り3Fから促されたが前との差は詰められず4角インアウトで後方の外から直線へ、直線ではしっかりと伸びて上がり2位の脚を使ったが4角での位置から上位争いには加われず7着まで
【2】東京1800m未勝利:3着:1ヶ月:松岡
・陣営は「道中はモタれていたので、今回はハミを替える」とコメントしていた、追い切りは前走同様W主体での調整も、前走よりも併せ馬の先着が目立っていた
・レースは開催1日目(Aコース1日目)で小雨の降る良馬場の中36.8 – 62.0 – 34.2の後傾2.6で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.7加速して12.0 – 11.3 – 10.9とゴールまで伸びる加速ラップで、上位の上がりを使った3頭が圏内を独占した
・9頭立ての7番枠からスタートすると控えて内へ入れて中団後方のインを追走した、道中は折り合って追走できていた、勝負所では引き続き最内を追走して中団後方の最内になって直線へ、直線では進路が開かず、一度残り300m付近で開いた後も前に入られてしまいラストまでしっかりと追えず、外からスムーズに加速した組には脚色で勝てずに3着まで
【3】東京2000m未勝利:2着:1ヶ月:松岡
・追い切りはいつものパターンで、1週前には5F自己ベストタイの時計が出されていた
・レースは開催11日目(Bコース5日目)の馬場の中38.0 – 63.2 – 34.1の後傾3.9で、道中をスローペースで進めるとラストは残り3Fから1.0加速して11.5 – 11.4 – 11.2と伸びる加速ラップで上がり5位以内を使った5頭が5着までを独占する末脚決着
・中枠からスタートすると出て行って逃げ馬の外の2番手を追走した、道中には外からポジションを上げて自身の前に入ってくる馬がおり3角地点では好位の馬群の追走となっていた、勝負所では急激な加速はまだ始まらず馬群の加速に合わせてそのまま好位の馬群から直線へ、直線では懸命に伸ばしたが最内から伸びた勝ち馬に半馬身及ばずの2着、3着は2馬身離していた
【4】中山2000m未勝利:1着:中2週:松岡
・陣営は「ハミを替えたことでモタれる面が解消されてきた。今なら右回りでも大丈夫」とコメントしていた、追い切りはWで2本で、当週には単走で自己ベストを大きく更新する82.7 – 64.6 – 11.5が出されていた
・レースは開催1日目(Aコース1日目)の馬場の中37.1 – 62.9 – 34.7の後傾2.4で、道中をスローペースで進めるとラスト3Fは12.1 – 11.3 – 11.3と残り2Fからの加速が大きな展開で、上位の上がりを使った2頭のワンツー決着
・外目の枠からスタートすると出て行って好位の外目を追走した、向正面から勝負所では馬群の外から押し上げてまくる馬がいたがそれらは行かせて残り400m手前から促されて中団前目の外になって直線へ、直線では内へヨレるのを矯正されながら追われると力強く伸びて差し切って優勝
・道中から直線を見てもかなり内へモタれていた
3歳
【5】東京2000m1勝クラス:3着:2ヶ月半:松岡
・追い切りはWでの併せ馬オンリーで毎週先着していた
・レースは開催7日目(Dコース7日目)の馬場の中36.5 – 61.2 – 34.3の後傾2.2で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから1.1加速して11.6 – 11.1 – 11.6と伸びる展開で、上がり5位以内の馬が5着までを独占した
・9頭立ての7番枠からスタートすると出て行って中団の外を追走した、道中はそのまま落ち着いて追走すると勝負所では残り3F手前から外に進路を取って促されて中団前目の大外になって直線へ、直線では懸命に伸ばしてはいたものの前には迫れず3着まで
【6】スプリングS(重):2着:中2週:松岡
・陣営は「ケイコでは右回りだとモタれる面が改善されてきた」とコメントしていた、追い切りはWで併せ馬が2本
・レースは開催6日目(Aコース6日目)で小雨の降る重馬場の中37.5 – 61.7 – 38.1の前傾0.6で、序盤をスローペースで進めると800-1200mで11.7 – 11.7が入り、そこからラスト3Fは12.7 – 12.3 – 13.1と上がりを要する展開で、向正面でポジションを上げた馬も含むが4角で4番手以内の馬が圏内を独占した
・外枠からスタートすると馬なりで中団後方の外を追走した、向正面では馬群の中で加速して前との差を詰めていた、勝負所では残り4F過ぎから促されて外から進出すると1列目の内から5頭目付近になって直線へ、直線では各馬脚色が鈍る中で懸命に脚を伸ばしたが先に抜け出した勝ち馬には及ばずタイム差なしの2着まで
・レース後鞍上は「今日は前が残っている馬場ですが、この馬とは競馬を作って来ているので、位置というよりはこの馬のリズムで折り合いだけを気にしていきました。馬場は正直自信がありませんでしたが、こなしてくれたかなという感じです」とコメントしていた
・直線ではラスト50m程度で勝ち馬との差を詰めていたようにスタミナがありそうで、道悪も相対的には良さそう
【7】皐月賞:16着:1ヶ月:松岡
・陣営は「モタれる面が解消されてきた今なら、左右の回りは問いません。GIで相手は強くなるけど上がりがかかって、しぶとさを生かせる展開にでもなれば差のないレースは可能なはず」とコメントしていた、追い切りはWオンリーで最終追いは単走で行われていた
・レースは開催16日目(Cコース2日目)の馬場の中34.5 – 59.3 – 34.8の前傾0.3で、前半をミドルペースで進めると向正面でまくった馬の影響でラストは残り5Fから0.9加速して11.4 – 11.5 – 11.8 – 11.4 – 11.6と伸びる5F戦で、7着までのうち2着馬を除く6頭が3角で8番手以下の差し決着
・中枠内目からスタートすると出て行って中団付近の馬群を追走していたが、1角で内の馬に弾かれ、その後に外では挟まれる不利があり1, 2角中間では中団後方の外の位置取りとなった、向正面では外からまくる馬がいたがついてはいかず、3角では後方の大外の位置取り、勝負所では残り4Fから追い出されたが馬群に置かれるような形になって最後方から馬群を突く進路取りで直線へ、直線では外へ出されたが伸ばせず16着
・レース後鞍上は「1コーナーの不利が痛かった。あれがなければもっとやれたと思います」とコメントしていた
結論(再掲)
■重馬場だったスプリングSで2着しておりゴール前で各馬脚が上がる中ラストまで勝ち馬との差を詰めていたようにスタミナが豊富で、道悪は鞍上のコメントからこなす程度だが、相対的には良いと見る
■スタートは新馬戦を除けば安定しており、ある程度ポジションを取りに行ってもしっかりと折り合いがつくため、これまで2000mのスローペースの条件では半分より前の位置で競馬をした経験もある
■上記の強みから、現状は2000m以上あって先行馬が楽ではないような展開の中で直線で末脚を伸ばす競馬がベストの条件と見る
■未勝利とはいえ小回りの中山でも上がり最速の脚を使って勝利しているようにコーナーでの加速が必要な条件でも末脚は使えるタイプではあるものの、開幕週のローカル1800mで行われるラジオNIKKEI賞では適性の観点で明確な先行馬には譲る、GⅡ2着で斤量が56kg以上となりそうな今回は「枠や展開が向くと見れば相手に拾う」程度の評価で
Gregory