大阪杯の各馬分析13頭目はエコロヴァルツ。
結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。
大阪杯の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。
基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)
エコロヴァルツ:牡4歳:ブラックタイド×キンカメ:前走中山記念3人気2着:デムーロ
結論
■若駒時には折り合いに難しい所があったが、皐月賞で完全に折り合いに専念する競馬をされてからは進展が見られ、今は速いスタートを活かして好位抜け出しを図る競馬が板についている
■共同通信杯、セントライト記念など前半を比較的ゆったり進める後傾のラップでは末が足りずに敗れている面があり、スローペースから末脚を要求される展開よりは、道中が持続的に流れてラストの切れ味が要求されづらい展開が向いている
■近2走はリステッド勝ち、GⅡ2着と好走しているものの、道中が持続的に流れて外をまわすと負荷が大きい展開をどちらも内枠から終始好位のインで立ち回る完璧な競馬ができており、馬のタイプを考えれば再現性はあるものの、実力以上の人気が作られる可能性は大きい、優等生な競馬ができる点は大阪杯への適性が高く評価できるものの、最終的には枠と人気と相談、基本的には相手には
全レース分析
2歳
【1】福島1800m新馬:1着:デムーロ
・陣営は「全体的に緩さがあり、使いながら芯が入ってくれば」とコメントしていた、追い切りは併用で最終追いはジョッキー騎乗で坂路だった
・レースは開催3日目(Aコース3日目)の馬場の中37.3 – 63.4 – 35.6の後傾1.7で、前半をドスローで進めると、ラストは残り4Fから0.6加速して12.3 – 12.0 – 11.6 – 12.0と加速する展開で、上位の上がりを使った2頭でのワンツー
・外枠からスタートすると出ていって好位の外を追走した、道中は折り合って追走できていた、勝負所では残り3F過ぎから外へ進路を取って進出すると押し上げて先頭に変わって直線へ、直線ではすぐさま抜け出して後続を離すと、ラストまで本格的に追われることはなく完勝
【2】コスモス賞(OP)(札幌1800m):1着:1ヶ月:武豊
・陣営は「まだ心身ともに若さは残っている」とコメントしていた、追い切りは坂路と当週のみ函館のWでの調整
・レースは開催8日目(Aコース8日目)の馬場の中37.0 – 61.3 – 35.6の後傾1.4で、道中をスローペースで進めると、ラスト4Fは11.9 – 12.0 – 11.7 – 11.8と残り2Fから少し加速する展開で、上位の上がりを使った馬が上がり順のまま3着までを独占した
・8頭立ての最内枠からスタートすると出ていって逃げ馬の外の2番手を追走した、1, 2角では行きたがって頭を上げていた、向正面に入ると最内から離した外を押し上げてハナへ、勝負所では馬なりで進め、残り400mから促されると1馬身ほどの差の先頭で直線へ、直線では力強い脚取りで伸びると後続を突き放して1.0秒差の圧勝
【3】朝日杯FS:2着:4ヶ月:武豊
・追い切りは併用で、1週前にはWで自己ベスト81.2 – 66.9 – 12.1が出されていた、当週はジョッキー騎乗で坂路併せ馬終い重点、4ヶ月の休み明けで馬体は+14kg
・レースは開催6日目(Aコース6日目)の馬場の中34.1 – 58.4 – 35.4の前傾1.3で、序盤をハイペースで飛ばすと、600-1000mを12.0 – 12.3と緩めて、ラスト3Fは11.9 – 11.2 – 12.3と残り2Fから加速してラスト1Fラップを落とす展開
・最内枠からゲートでの駐立が悪くヨレるようにスタートすると控えて後方のインを追走した、勝負所では少しずつ外へ進路を取って4角インアウトで後方の外目から直線へ、直線では大外から長く脚を伸ばして2位より0.5秒速い上がり最速を使ったが好位から抜け出した勝ち馬を交わせずの2着
・レース後に鞍上は「向正面でひっかかった馬にぶつけられたのが痛かったけど、途中からはリズム良く走れていた」とコメントしていた
・ペースが流れて先行馬には苦しい展開だったとはいえ直線は長く脚を伸ばせており、一瞬のキレよりも持続力が武器のタイプか
3歳
【4】共同通信杯:5着:2ヶ月:武豊
・陣営は「今後のために東京コースを経験させたいと思っていました」とコメントしていた、追い切りは併用で時計は終い重点
・レースは開催6日目(Dコース6日目)の馬場の中37.3 – 62.7 – 33.1の後傾4.2で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.8加速して11.4 – 10.9 – 10.8とゴールへ加速する超高速上がり戦
・中枠からスタートすると突然内へよれたりする所を見せながら引っかかって好位のインを追走していた、勝負所では最内の位置取りのまま残り3Fから促されて好位のインから直線へ、直線ではまわりと同程度の脚色となり5着まで
・レース後に鞍上は「レース前からテンションが高く、心配していたのですが懸念していたところがモロに出てしまいました。ひっかかってしまってちゃんと走れなかったです」とコメントしていた
【5】皐月賞:7着:2ヶ月:武豊
・陣営は「当日にテンションが上がって、折り合いを欠きました。中間はストレスをためないようにうまく調整ができています」とコメントしていた、追い切りは併用で併せ馬は2週前に1本のみ、1週前にはWで自己ベスト80.3 – 65.3 – 11.4が出されていた、馬体は-10kg
・レースは開催16日目(Bコース6日目)の馬場の中34.2 – 57.5 – 35.8の前傾1.6で、前半を11.8以下が続くハイペースで進めると、ラスト4Fは12.0 – 12.1 – 11.7 – 12.0と加減速少ない展開で1:57.1のコースレコード
・内枠からスタートすると折り合い重視で控えて最後方を追走した、道中はペースが速かったこともあり折り合って追走できていた、勝負所では最内の進路のまま4角でインアウトで外へ出されて後方外から直線へ、直線ではしっかりと脚を使って上がり最速33.9で伸びたが勝ち馬から0.7秒差の7着まで
・レース後に鞍上は「やりたいレースはできました。折り合いさえつけば、脚は使ってくれる」とコメントしていた
【6】日本ダービー:8着:1ヶ月半:岩田康
・陣営は「中間は在厩で調整」とコメントしていた、追い切りは併用で時計は終い重点、2週続けて鞍上が騎乗していた、最終追いは前走に続いて坂路で単走
・レースは開催12日目(Cコース2日目)の馬場の中36.3 – 62.2 – 33.8の後傾2.5で、前半をスローペースで進めると、ラストは残り5Fから1.0加速して11.7 – 11.3 – 11.1 – 11.2 – 11.7と伸びる展開
・大外枠からスタートすると出ていって内の馬を制してハナへ、道中は前走で抑えこんだ甲斐もあってか落ち着いてペースを落とせていた、勝負所では残り5Fから外からポジションを押し上げてきた馬がおり抵抗するように加速を開始し3頭横一線の最内から直線へ、直線では内へよれながらもラストまで踏ん張ってはいたが3着から0.3秒差の8着まで
【7】セントライト記念:3着:3ヶ月半:岩田
・陣営は「馬体面で大きな変化はなさそうですが、落ち着きが出てケイコにまたがった鞍上の感触も上々です」とコメントしていた、追い切りは併用で1週前にWで時計が出され、当週は坂路単走で終い重点
・レースは開催5日目(Bコース5日目)の馬場の中36.2 – 60.5 – 34.6の後傾1.6で、道中はややスローペースで進めると、ラスト4Fは12.0 – 11.7 – 11.4 – 11.5と伸び切るようなラップの高速4F戦
・中枠内目からスタートすると出ていってハナへ、道中には2番手の馬がスローペースを嫌って2角でハナへ行き、こちらは控えて2番手の外を追走した、道中はしっかり折り合って追走できていた、勝負所では残り4F過ぎから促されると、前との差を詰めて好位から直線へ、直線ではなんとか逃げ馬は交わしたものの、外から伸びた2頭には抗えずの3着まで
・レース後に鞍上は「やりたい競馬はできましたし、折り合いはバッチリでした。成長を感じます。休み明けでしたが、次につながる競馬ができました」とコメントしていた
【8】菊花賞:9着:1ヶ月:岩田康
・陣営は「近走は落ち着いて走れるように折り合い重視の調整でしたが、この中間は気持ちを乗せるような調教を施してきました」とコメントしていた、追い切りは併用で2週前1週前にジョッキーが騎乗してW終い重点で併せ馬、当週には坂路単走で自己ベスト52.5 – 12.5が出されていた
・レースは開催6日目(Aコース6日目)の馬場の中37.0 – 62.0 – 123.7 – 35.9の後傾1.1で、道中は先頭が入れ替わり立ち替わりとなった影響で大きく緩む箇所がない展開で、ラストは残り4Fから0.7加速して11.9 – 12.0 – 11.8 – 12.1と減速しきらず上がりは少し要するラップで、1角で8番手以下の馬が6着までを独占した
・外枠からスタートすると押して出していってハナへ、ホームストレッチでは外から各馬が殺到してきて、折り合いを欠いた馬に外からぶつけられる不利もあり1角地点では5番手のインの位置取りとなった、道中はしっかり折り合っていた、勝負所では中団のインで進めていたが前の馬が止まった影響もあり手綱を大きく引いて鞍上が立ち上がるようなシーンもあり中団後方の外になって直線へ、直線では良いところなく9着
・レース後に鞍上は「結果論ですが、折り合いを気にしすぎました。もっと積極的に乗るべきでした」とコメントしていた
・道中の展開からしてかなり不利を受けてスムーズに進められておらず、度外視してよい1戦
【9】ディセンバーS(L)(中山1800m):1着:2ヶ月:マーカンド
・追い切りは1週前までWで併せ馬を行って、当週は坂路単走のいつものパターン
・レースは開催6日目(Aコース6日目)の馬場の中35.8 – 58.8 – 34.9の後傾0.9で、最初の1Fを除いて道中は11.3から11.9のラップが続く持続的な展開で、上位の上がりを使った2頭でのワンツー決着
・内枠からスタートすると出ていって好位のインを追走した、勝負所では残り4F過ぎから前との差を詰めて前2頭の外へ出されて逃げ馬から2馬身ほどの差の3番手から直線へ、直線では力強い脚取りで抜け出すと1.1/4馬身差で快勝
・道中が持続的に流れる中山1800mで内枠から終始最内を立ち回った上、年末の3歳馬で斤量も1kgもらっていた
4歳
【10】中山記念:2着:2ヶ月半:デムーロ
・追い切りはいつものパターン
・レースは開催2日目の馬場の中35.6 – 58.5 – 34.8の後傾0.8で、2F目からゴールまで11.5付近が続く持続的な展開、同率を含めて上がり4位以内の4頭が4着までを独占する末脚決着
・内枠からスタートすると出ていって好位のインを追走した、道中は終始最内を追走すると、勝負所では残り4Fから徐々に促されて3番手になって直線へ、直線ではしっかり脚を使って抜け出したが、ラストは勝ち馬にハナ差交わされての2着まで
・レース後に鞍上は「馬の状態がとても良くて、レースの内容も完璧でした」とコメントしていた
・前走に続いて道中持続的に流れる中山1800mを内枠から終始インで立ち回る完璧な競馬をしたものの、1角で不利を受けて斤量も1kg重く休み明けで太めだった勝ち馬に交わされており、ここは力の差か
結論(再掲)
■若駒時には折り合いに難しい所があったが、皐月賞で完全に折り合いに専念する競馬をされてからは進展が見られ、今は速いスタートを活かして好位抜け出しを図る競馬が板についている
■共同通信杯、セントライト記念など前半を比較的ゆったり進める後傾のラップでは末が足りずに敗れている面があり、スローペースから末脚を要求される展開よりは、道中が持続的に流れてラストの切れ味が要求されづらい展開が向いている
■近2走はリステッド勝ち、GⅡ2着と好走しているものの、道中が持続的に流れて外をまわすと負荷が大きい展開をどちらも内枠から終始好位のインで立ち回る完璧な競馬ができており、馬のタイプを考えれば再現性はあるものの、実力以上の人気が作られる可能性は大きい、優等生な競馬ができる点は大阪杯への適性が高く評価できるものの、最終的には枠と人気と相談、基本的には相手には
Gregory