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スターズオンアース 【有馬記念2024】

基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)

スターズオンアース:牝5歳:ドゥラメンテ×欧州系米国型:ジャパンC5人気7着:◯◯

結論

■これまではスタートが遅くエンジンのかかりも遅めなことから阪神内回り2000mで行われた秋華賞や大阪杯を差し損ねるタイプだったが、ヴィクトリアマイルを使われて以来は発馬と二の脚が速くなり、4戦続けて2400m以上で先行する競馬をしている
■秋華賞、大阪杯、ジャパンC2023と過去3度骨折や爪の怪我開けでレースに臨んで好走していたが、前走のジャパンCではキャリア最長の8ヶ月の休み明けで速い時計を連続して出された調整過程や過去最高馬体重だったことからも急仕上げだった可能性が高い、基本は休み明けからある程度パフォーマンスが出せるタイプ
■今回へはプラス要素として急仕上げだった前走を叩いての2走目、昨年も好走した舞台であることがあるが、この辺りはオッズに織り込まれると見る、マイナス要素として若駒時にはパフォーマンス低下に直結しなかった右にモタれる癖が強くなっていることがあり、どちらかと言うとマイナス要素を評価したい、先行できるようになっていることから昨年同様スローを内目で立ち回れば圏内はあるとみるため相手には

全レース分析

2歳

【1】新潟1800m新馬:2着:石橋
・追い切りはWと坂路の併用で時計はそこそこ、併せ馬も行われていた
・レースは雨の降る良馬場の中39.0 – 65.9 – 32.9の後傾6.1で、序盤ドスローの展開から残り4Fから1.0加速すると12.4 – 11.1 – 10.4 – 11.4と伸びる超高速上がり戦
・外枠から少し歩くようなスタートを切ると控えて後方の外を追走した、勝負所では残り800m手前から少しだけ加速していったが位置取りは後方のままで直線へ、上がり最速32.6を使ったが1列前の勝ち馬を交わせず2着、勝ち馬とは4角での位置取りの差が出ただけ

【2】東京1800m未勝利:1着:2ヶ月:石橋
・追い切りは併用で1週前にはWで自己ベスト5F65.1 – 11.5が出され併せ先着していた、最終追いは前走に続いて坂路馬なりで併せ馬
・レースは35.8 – 60.4 – 34.5の後傾1.3で、序盤スローで進めると残り3Fから1.0加速して11.4 – 11.3 – 11.8と伸びる上がり勝負の展開
・中枠内目からスタートすると中団のインを追走した、向正面では直線でのスムーズさを意識してか馬群の外へ出され3角地点では中団の外目を追走していた、勝負所は外目をまわると残り600mで肩ムチを入れられ中団の大外から直線へ、少しヨレる部分もあったが上がり最速で伸びると差し切って圧勝
・上がり最速は使っているものの直線ではややエンジンのかかりが遅いタイプに見えた

【3】東京1600m1勝クラス:3着:1ヶ月半:石橋
・陣営コメントからここは短期放牧明けだった、追い切りは相変わらず併用で1週前W→当週坂路のパターン
・レースは35.9 – 59.7 – 34.1の後傾1.8で、序盤ややスローで進めると残り3Fから0.9加速して11.0 – 11.4 – 11.7と伸びながらもラストはゴールへ失速する展開
・大外9番枠からスタートを切ると若干行きたがるのを抑えられながら好位3番手の外目を追走した、直線も好位から進入すると上がり3位でじわじわ伸びたが逃げ馬を捕まえられず、外からは差されての3着
・次走時陣営は本戦について「大外枠で前に壁をつくれず行きたがっていた」とコメントしていた

3歳

【4】フェアリーS:2着:1ヶ月半:石橋
・追い切りはW主体週末坂路のパターンに変更、それにより初めて最終追いがWだった
・レースは35.5 – 59.9 – 35.3の後傾0.2で、序盤平均程度のペースで進めると残り3Fから0.5加速して11.8 – 11.6 – 11.9と若干上がりかかる展開
・内枠からスタートすると出ていって中団前目のインを追走した、勝負所では馬群の中で周りに合わせて加速すると、前から3列目内から2頭目付近から直線へ、直線でも内を突くと内目にささりながら伸びていたが、外から伸びた勝ち馬に及ばずの2着

【5】クイーンC:2着:1ヶ月:横山武
・追い切りは併用だったが、前走に続いてラスト2週は続けてWでの調整、ここでは最終追い切りで6F81.9 – 65.7 – 11.6と負荷をかけられていた
・レースは35.3 – 59.7 – 34.4の後傾0.9で、序盤スローで進めると残り3Fから0.7加速して11.5 – 11.3 – 11.6と伸びる展開
・中枠からスタートすると中団前目の馬群を追走した、道中はしっかり折り合って追走し勝負所では残り800m付近から少し前との差を詰めると好位内目の馬群の中から直線へ、直線では前が壁になっていたが残り300m手前で開いて追われた、伸びて抜け出したが外から差されての僅差の2着
レース後鞍上からは「坂のところで右にモタれてしっかり追えないところがありました」とコメントが出されており、現状直線で右に張るという課題がある

【6】桜花賞:1着:2ヶ月:川田
陣営は「ここ2戦とも右にモタれていたのでハミを替えて臨む」とコメント、追い切りはW主体週末坂路で、2週前1週前は5Fで65秒台の負荷がかけられ当週は68秒台で終い重点、追い切りをしっかりやられての初の関西遠征だったが馬体重に大きな変化はなかった
・レースは34.6 – 58.8 – 34.1の後傾0.5で、序盤3Fそこそこ飛ばした後12.2 – 12.0と息を入れ、そこから0.9加速して11.1 – 11.5 – 11.5と伸びる展開
・中枠からスタートすると中団の馬群を追走した、勝負所も外には目もくれず馬群の中で内目を周ってくると中団のインから直線へ、直線は狭いところを突いて自身より内の馬が強引な進路取りをしたこともあり接触する不利があったが上がり3位でラストまで伸ばして僅かに前の馬を交わして優勝
狭い馬群を突いて接触する不利があってもラストまで伸びており、かなりのメンタルの強さを感じさせる内容

【7】オークス:1着:1ヶ月半:ルメール
・追い切りはW主体週末坂路で毎週併せ馬が行われていた、当週には鞍上を配しての調教が行われており、最終追い切りをレースで乗る鞍上が行うのはこれで4戦連続
・レースは35.3 – 60.6 – 34.8の後傾0.5で、残り4Fから0.5加速して11.6 – 11.3 – 11.7 – 11.8と伸びる4F戦の展開
・大外枠からスタートを切ると中団の外を追走した、道中は前に馬を置くことができたこともありしっかり折り合って追走できていた、勝負所では残り800m付近から促されて加速を開始すると中団の大外から直線へ、直線ではゴールまでぐんぐんと伸び続けると上がり最速で優勝
直線ではキレというよりは持続的などこまでも伸びていきそうな脚を使っており、適性は中距離以上にある

【8】秋華賞(阪神2000m):3着:5ヶ月:ルメール
・オークス後に軽度の骨折が判明して、ここへは休養明けで臨んだ、追い切りはW主体の週末坂路での調整で、67秒台で数本乗られ、当週は5F66.3 – 11.6で併せ先着、1週前と当週は鞍上のルメールが乗り役を務めていた
・レースは35.7 – 59.7 – 34.8の後傾0.9で、前半は平均程度のラップで進めると残り4Fから0.5加速して11.8 – 11.5 – 11.5 – 11.8と伸びる高速4F戦
・中枠から躓くようにして出遅れると控えて後方のインを追走した、道中はしっかり折り合って追走し勝負所では外にスイッチせず最内を周って後方のインから直線へ、直線では2回ほど狭いところを通ったが鞍上の完璧なエスコートでロスは最小限、上がり最速で伸びたが前を捕まえられず3着まで
・優勝馬との差は0.1で、スタートをまともに出ていれば頭まであった
・この後はジャパンCへ向かうとの情報もあったが、再び骨折が判明し年内休養が発表された

4歳

【9】大阪杯:2着:5ヶ月半:ルメール
・追い切りはW主体週末坂路での調整で、同様に休み明けだった前走と比較すると65秒台の速めの時計が出されていた、2度目の骨折休養明けで馬体は+12kgしていた
・レースは35.5 – 58.9 – 35.3の後傾0.2で入りは良馬場のGⅠとしてはややスローだったが残り6Fから0.6加速して11.4 – 11.7 – 11.5 – 11.4 – 11.4 – 12.5と長い高速ロングスパート戦となった
・中枠外目からスタートするとヨレるように出遅れた、その後1角までに出して行ったが挟まれるところもあり後方の馬群を追走した、勝負所でも馬群のまま加速していくと中団後方の馬群から直線へ、直線では徐々に伸びるような脚で上がり最速を使うと抜け出した逃げ馬に迫ったが届かずの2着
・レース後鞍上は「良いレースはできてラストは脚を使っていますが、2400mの馬かもしれません」とコメントしていた

【10】ヴィクトリアマイル:3着:1ヶ月半:ルメール
・追い切りはいつものパターン
・レースは小雨の降る良馬場の中34.2 – 58.5 – 33.7の後傾0.5で序盤早めに入った後600-1000mで12.0 – 12.3を挟んで残り3Fから1.0加速すると11.3 – 11.0 – 11.4と伸びる展開
・内枠からスタートすると出て行って中団前目のインを追走した、勝負所ではラップが緩んだところで前との差を詰めると好位のインとなって直線へ、直線では前にいたソダシを懸命に追ったが差を詰められず、インから勝ち馬にも差されての3着
・レース後鞍上は「ジリジリとした伸び脚で、マイラーの瞬発力がありませんでした、マイルのスペシャリストが相手では分が悪いです、この馬は2000m以上が合っています」とコメントしており、明確に距離が短かった

【11】ジャパンC:3着:6ヶ月半:ビュイック
・天皇賞秋に登録していたが爪を痛めた影響でここへ、追い切りは一番速い時計を当週に出す休み明けの秋華賞時と同じパターンで馬体は+12kgしていた
・レースはパンサラッサが飛ばして35.5 – 57.6 – 36.5の前傾1.0だが、2番手タイトルホルダーは5F通過60.1で、以降 – 12.6 – 11.8 – 11.7 – 11.9 – 11.3 – 11.8 – 11.9(手計測)と、残り6Fから加速を開始して残り3Fから再び加速する末脚求められる展開
・大外枠からスタートするとまずは内に寄せずに馬群の様子を見てから1角までに内へ寄せていき好位の外を追走した、その後も動きなくスムーズに進めると勝負所では3、4角で内のリバティアイランドを締めながら回ってきて残り700m付近から促され好位で前に勝ち馬を見る位置から直線へ、直線ではしっかりゴールまで伸びて前を交わして3着
・前走1600mからの距離延長だった影響かスタート直後からある程度自分から進んでいく感じがあった

【12】有馬記念:2着:1ヶ月:ルメール
・追い切りは杉原、ルメールと2週続けてジョッキーを乗せて66秒前半の時計が出されていた
・レースは30.2 – 60.4 – 35.9で、タイトルホルダーが1角付近から2番手を4馬身ほど離して後続はスローの展開、勝負所ではタイトルホルダーのラップは大きく加速していないにも関わらず後続との差は詰まらず、4角で好位にいた馬に向いた展開、ラスト4Fは12.0 – 12.0 – 11.7 – 12.2と加速も入っていた
・大外枠から一番速いテンでスタートすると出て行って2番手を追走した、道中はやや離した逃げ馬の2番手を追走し実質スローの逃げの競馬だった、勝負所では残り4Fの3角で手前を替えた所でヨレてラチと接触した、そのタイミングで外から並ばれたことでスパートを開始して好位の最内から直線へ、直線では内へささるのを矯正されながら伸びると逃げ馬を交わしたが外から勝ち馬に差されての2着
・ラストの着差を考えると3角でのラチとの接触や直線でのささりがなければ頭まであった

結論(再掲)

■これまではスタートが遅くエンジンのかかりも遅めなことから阪神内回り2000mで行われた秋華賞や大阪杯を差し損ねるタイプだったが、ヴィクトリアマイルを使われて以来は発馬と二の脚が速くなり、4戦続けて2400m以上で先行する競馬をしている
■秋華賞、大阪杯、ジャパンC2023と過去3度骨折や爪の怪我開けでレースに臨んで好走していたが、前走のジャパンCではキャリア最長の8ヶ月の休み明けで速い時計を連続して出された調整過程や過去最高馬体重だったことからも急仕上げだった可能性が高い、基本は休み明けからある程度パフォーマンスが出せるタイプ
■今回へはプラス要素として急仕上げだった前走を叩いての2走目、昨年も好走した舞台であることがあるが、この辺りはオッズに織り込まれると見る、マイナス要素として若駒時にはパフォーマンス低下に直結しなかった右にモタれる癖が強くなっていることがあり、どちらかと言うとマイナス要素を評価したい、先行できるようになっていることから昨年同様スローを内目で立ち回れば圏内はあるとみるため相手には

Gregory

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