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マテンロウスカイ 【毎日王冠2024】

毎日王冠の各馬分析3頭目はマテンロウスカイ。

結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。

毎日王冠の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。

基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上:斤量)

マテンロウスカイ:セ5歳:モーリス×SS系:前走ドバイターフ(ドバイメイダン1800m)9人気15着:◯◯:58kg(+1kg)

結論

■道中も直線も持続的な脚が使えることと先行しながら上がりもそこそこにまとめられることが強みで、4角で横一線からの上がり勝負や、上がりがかかって差しが入る展開が相対的に向かない
■過去には休み明けのケフェウスS(OP)で暴走気味のペースで大敗したり、休み明けの東京新聞杯で鞍上が「(前略)休み明けの分、伸びあぐねました(後略)」とコメントするなどしており、メンタル的にも仕上がり的にも休み明けよりは叩いてからの方が状態がアップするタイプで、休み明けのタイミングでは一枚評価を割引きたい
■道悪のエプソムCでは馬場の悪い内目を走りながらラストまで脚を失っておらず、また、レース上がりが37.6かかった中山記念ではしぶとい脚で直線抜け出して優勝しており、父Robert系らしいパワーがあり道悪や時計のかかる展開自体は苦手ではない(比較的差しが入りやすいという意味では展開次第では割引き)
■道中が持続的に流れる展開でも直線でも脚を伸ばせる点、多少スローになっても直線で末をまとめられる点から毎日王冠の条件は向くと見るが、ドバイ以来の半年の休み明けは割引き、相手まで

全レース分析

2歳

【1】小倉2000m新馬:1着:秋山
・追い切りはWと坂路の併用で併せ遅れも目立っていた
・レースは35.2 – 60.5 – 35.5の前傾0.3で、道中スローで進めながらラスト3Fは12.1 – 12.2 – 11.2とラスト1F勝った本馬がラップを引き上げる展開
・内枠からスタートすると中団のインを追走した、向正面ではポジションスイッチして中団の馬群になった、勝負所では馬群の内目を加速してくるとラストは2位より0.8速い上がり最速で突き抜けて優勝
・直線では左にヨレるのを矯正されていたようだが、程度は軽く、矯正されて真っ直ぐ走れていた
・突き抜けたがラップを考えると低レベル戦だった

【2】野路菊S(OP)(中京2000m):3着:1ヶ月:横山典
・追い切りはWで1週前軽い時計で併せ遅れ、当週は自己ベスト81.0 – 66.2 – 12.3単走、1ヶ月の間隔で馬体は-10kgしていた
・レースは36.6 – 60.5 – 35.0の後傾1.6で、スローで進めると残り3Fから0.3加速して11.7 – 11.4 – 11.9と伸びるラップ
・大外8番枠から出遅れると中団の外で勝ち馬を見る位置を追走した、勝負所では前で加速する勝ち馬を追いかけるように加速していくと中団の大外から直線へ、直線ではじわじわと伸びて上がり2位を使ったが勝ち馬からは離された3着まで、まだ馬がゆるゆるな印象

3歳

【3】中京2000m1勝クラス:2着:3ヶ月半:横山典
・陣営は「体が減っていたので再調整を」とコメントしていた、追い切りはW主体週末坂路での調整で時計は軽め、当週は前走に続いて単走、3ヶ月半開けて馬体は+8kgしていた
・レースは開幕初日の馬場の中35.7 – 58.6 – 36.8の前傾1.1で、道中加速が入って勝負所では減速してラスト3Fは12.8 – 11.4 – 12.6と残り2Fから前が変わって加速するラップで上がり上位の3頭で1-3着
・中枠からスタートすると中団の外を追走した、道中はやや手綱を抑えられるような気勢だった、勝負度どころでは残り3F手前から促され、4角では内から7頭目の大外をまわって直線へ、直線ではラストまで持続的な脚を伸ばしていたが内から抜け出して叩き合いになった馬を交わせず2着まで
・直線での伸びから長く脚が使えるタイプ

【4】中京2000m1勝クラス(重):3着:4ヶ月半:横山典
・追い切りはいつものパターンで最終追い切りとしては新馬戦以来の併せ馬が行われ先着していた
・レースは開幕2週目で乾いていく重馬場の中36.5 – 61.2 – 34.4の後傾2.1で、スローで進めるとラストは残り3Fから0.7加速して11.4 – 11.1 – 11.9と伸びる展開で、4角4番手以内で1-4着する先行決着
・内枠からスタートすると行きたがるのを抑えられながら好位のインを追走した、勝負所では4角手前から追い出されて少し外に出されるとラストは上がり最速で伸びたが内前から抜け出した組に及ばず3着まで
・ゴール前でもまだ伸びていたがキレはなく、持続的な脚
・重馬場発表ではあるものの馬場の内目も良好で良馬場のような馬場だった

【5】中京1600m1勝クラス:2着:中2週:横山典
・追い切りはWからの坂路での調整で全て単走、最終坂路では自己ベスト52.3 – 12.5が出されていた、初のマイル
・レースは37.1 – 61.3 – 33.5の後傾3.6で、スローで進めてラストは残り3Fから0.8加速して11.2 – 10.9 – 11.4という高速上がり戦
・外枠から若干アオるようなスタートを切ると枠なりに控えて後方の外を追走した、道中はスローの影響もあってか行きたがるのを抑えられていた、勝負所では外から進出すると前から2列目の大外になって直線へ、直線では徐々に加速するように伸びて2位より0.4速い上がり最速を使ったが内前の逃げ馬を交わせずアタマ差の2着
・直線ではRobert的な、キレないが重厚な末脚を使っている

【6】小倉1800m1勝クラス:2着:1ヶ月:横山典
・追い切りはWから最終は坂路で単走
・レースは36.2 – 59.6 – 34.6の後傾1.6で、道中を11.8付近が持続するスローで進めるとラスト3Fは12.0 – 11.2 – 11.4と残り2Fからの加速が大きな展開で前の2頭で1.2着の先行有利で、勝ち時計1:46.1のスピード決着
・外枠から五分のスタートを切ると出て行って逃げ馬と並ぶように2番手の外目を追走した、勝負所では残り2Fから追い出しを開始されて伸びたが逃げ馬を捉えきれずの2着
・道中にしても末脚にしてもスピードを維持して長く脚を使える強みがある

【7】小倉1800m1勝クラス:1着:1ヶ月半:横山典
・追い切りは坂路からWで全て単走、終い重点ではあるもののWで2週続けて終い11.5が出されており、時計的には変化があった
・レースは35.8 – 59.2 – 34.9の後傾0.9で、道中を平均ペースで進めるとラストは11.8 – 11.5 – 11.6と伸びる展開で、勝ち時計1:46.0のスピード決着
・最内枠からスタートすると出て行ってハナへ、道中は平均ペースを刻んで逃げて、2番手と1馬身ほどの差の先頭で直線へ、直線では後続を離して2馬身半差の快勝
・逃げて馬が変わったというよりはこのクラスでは実力上位で順番待ちだったという印象

【8】セントライト記念(稍重):13着:1ヶ月:横山典
・追い切りは全てWで単走、1週前には一杯に追われて6F時計自己ベストタイの6F81.0 – 67.1 – 12.3が出されていた、初の関東遠征
・レースは雨の残る稍重の中35.4 – 60.3 – 35.3の後傾0.1で、道中は平均程度のペースで進めると、ラストは残り4Fから0.5加速して11.7 – 11.6 – 11.5 – 12.2と伸びる4F戦で、直線追い風が吹いており差しが入りやすいコンディションだった
・内枠からスタートすると出て行って好位のインを追走した、やや発汗が目立ち道中は少し行きたがっていた、勝負所では内のまま好位のインから直線へ進入したが、手応えがなかったか、直線ではほとんど追われずで13着敗戦
・力は足りなかったものの最後は鞍上がやめているため、13着ほどは負けていない可能性も

4歳

【9】阪神1800m2勝クラス:3着:4ヶ月半:横山典
去勢明け、追い切りは一転して坂路オンリーでの調整で、1週前には単走で自己ベストタイの52.3 – 12.4が出され、当週は52.7 – 12.3で併せ先着していた、坂路オンリーの意図について陣営は「伸びて走るところがあり、これで改善してくれれば」とコメントしていた、これまで中京、小倉、中山を使われており、初の地元関西圏
・レースは開幕初日の馬場の中36.2 – 60.6 – 33.6の後傾2.6で、スローで進めるとラストは残り4Fから0.6加速して11.7 – 10.8 – 11.1 – 11.7と伸びる展開で、上位の上がりを使った3頭で1-3着
・内枠からスタートすると中団のインを追走した、道中はやや行きたがるのを抑えられていた、そのまま中団のインから直線へ進入するとじわじわと伸びたが逃げ馬は捉えられず、外からは差されての3着
・このクラスでも力は上位ではあるもののスパッとキレる脚がないため高速上がりのレースへの適性は△

【10】阪神1800m3勝クラス:1着:1ヶ月:横山典
・2勝クラスながら格上挑戦、追い切りは坂路オンリーで併せ馬が行われており、当週は遅れてはいたものの加速ラップが踏めていた
・レースは35.6 – 59.3 – 33.9の後傾1.7で、道中はスロー気味のペースで進めるとラストは残り3Fから0.6加速して11.1 – 11.0 – 11.8と伸びる展開で、4角3番手以内の馬で圏内を独占する先行決着
・内枠からスタートすると押して出して行ってハナに立ってから折り合いをつける作戦、道中は速くなかったが2番手を4馬身、3番手はさらに4馬身離れていた、その後詰まって2馬身ほどの差で先頭で直線へ進入すると上がりをまとめて逃げ切って優勝
・速くないペースながら後続を離すことができ、先行決着だったように展開利はあった

【11】メイS(OP)(東京1800m):2着:2ヶ月半:横山典
・追い切りは坂路オンリーで最終には単走で自己ベスト51.6 – 12.2が出されていた、ハンデ55kg
・レースは35.2 – 58.4 – 34.4の後傾0.8で、前半は11.6以下が続く緩まり切らないラップで進めるとラストは残り3Fから0.6加速して11.3 – 11.4 – 11.7と減速しながらも伸びるラップで、4角5番手以内で1-4着を独占の先行決着
・中枠からスタートすると出て行ってハナへ、道中は2番手を4馬身ほど離して逃げた、4角ではその差が2馬身ほどになって直線へ進入するとしっかり伸びて後続との差をキープしていたが内で溜めて上がり最速を使った馬に差し切られて2着、3着はエピファニー、ドーブネらを3馬身離していた
・淡々とした流れでも東京の1800mで残せているように持続して脚を使えるのが強みで、上がりもそこそこにまとめられるタイプ

【12】エプソムC(稍重):3着:中2週:横山典
・陣営は「スタート次第でハナにはこだわらない。自分のリズムで競馬ができれば。」とコメントしていた、追い切りは坂路で単走、終い重点が2本
・レースは開催16日目Cコース6日目で稍重の馬場の中34.9 – 58.3 – 35.2の前傾0.3で、前半4Fを速めのペースで入ると800-1200mで11.9 – 12.0とやや緩んでラストは残り3Fから0.3加速して11.7 – 11.5 – 12.0とある程度上がりかかる展開で、4角3番手以内の2頭と同率含めて上がり2位以内だった3頭で1-5着した
・内枠からスタートすると出て行ったが外から主張する馬がおり控えて好位のインを追走した、2走逃げた後の控える競馬だったが道中は以前と比較して折り合いがついていた、そのまま好位のインから直線へ進入するとラストまでしっかり伸びたが同じような位置にいたルージュエヴァイユを交わせず、外からジャスティンカフェに差されての3着
・道中は内目の馬場が悪いところを通されたものの直線ではしっかり伸びており、道悪は不得意ではない

【13】ケフェウスS(OP)(阪神2000m):9着:3ヶ月:横山典
・追い切りは坂路単走オンリーで、3ヶ月間隔を開けて馬体は+10kgしていた、ハンデ56kg
・レースは34.4 – 57.1 – 36.5の前傾2.1で、序盤から飛ばして道中も緩まず、ラスト4Fは11.9 – 11.8 – 12.4 – 12.3と上がりかかる展開、馬券圏内は上がり上位の差し馬が占めているように差し有利だった
・大外10番枠からスタートすると押して出して行ってハナへ、軽快に飛ばすと道中は2番手を3馬身ほど離して逃げ、3番手はさらに5馬身ほど離れていた、勝負所では残り4F付近からペースを落としにかかったが2番手の馬が速めに競りかけてきて残り500m付近では並ばれて直線へ、直線ではガス欠して9着
・陣営は次走時に今走について「前走は状態が良過ぎて馬もその気になってしまった」とコメントしていた、休み明けの方が気持ちのコントロールが難しいタイプ

【14】カシオペアS(L)(京都1800m):4着:1ヶ月半:横山典
・追い切りは同じパターンで、+10kgした前走からさらに+8kgして過去最高の490kg
・レースは34.3 – 57.6 – 35.4の前傾1.1で、前半を飛ばし気味に入ると下り坂始まる残り4Fから0.3加速して11.7 – 12.4 – 11.3 – 11.7と残り2Fからの加速が大きな展開、2回京都9日と開催後半で馬場は白い箇所が目立っており、道中外目を追走した馬で1-3着していた
・内枠からスタートするとペースが速く中団の馬群を追走した、その位置のまま直線へ進入すると外へ出されて本馬なりに伸びたが4着まで
・序盤のペースが流れて上がりかかる展開よりは、速めのラップを持続するような高速巡行のレースがあっている

【15】リゲルS(L)(阪神1600m):1着:1ヶ月半:横山典
・追い切りは坂路オンリーで1週前には【11】戦目メイS以来の併せ馬が行われていた、最終は単走で52.2 – 12.5
・レースは35.5 – 59.6 – 33.4の後傾2.1で、道中をスローで進めるとラストは残り3Fから0.6加速して11.3 – 10.7 – 11.4と伸びる展開で、4角5番手以内から上位の上がりを使った3頭で圏内を独占した
・中枠からスタートすると出て行って番手を追走した、道中はスローながらしっかり折り合っていた、そのまま逃げ馬に並ぶようにして2番手から直線へ進入すると、ラストは上がり3位33.3の脚で抜け出して上がり最速馬の追撃を3/4馬身凌いで優勝
・スローペースをスムーズに番手で進められた競馬で展開利はあったものの、先行しながらも末をまとめられる強みを活かしてのオープン初勝利

結論(再掲)

■道中も直線も持続的な脚が使えることと先行しながら上がりもそこそこにまとめられることが強みで、4角で横一線からの上がり勝負や、上がりがかかって差しが入る展開が相対的に向かない
■過去には休み明けのケフェウスS(OP)で暴走気味のペースで大敗したり、休み明けの東京新聞杯で鞍上が「(前略)休み明けの分、伸びあぐねました(後略)」とコメントするなどしており、メンタル的にも仕上がり的にも休み明けよりは叩いてからの方が状態がアップするタイプで、休み明けのタイミングでは一枚評価を割引きたい
■道悪のエプソムCでは馬場の悪い内目を走りながらラストまで脚を失っておらず、また、レース上がりが37.6かかった中山記念ではしぶとい脚で直線抜け出して優勝しており、父Robert系らしいパワーがあり道悪や時計のかかる展開自体は苦手ではない(比較的差しが入りやすいという意味では展開次第では割引き)
■道中が持続的に流れる展開でも直線でも脚を伸ばせる点、多少スローになっても直線で末をまとめられる点から毎日王冠の条件は向くと見るが、ドバイ以来の半年の休み明けは割引き、相手まで

Gregory

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