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レッドガラン 【札幌記念2022】

基本情報

レッドガラン:牡7歳:ロードカナロア×Robert系:新潟大賞典7人気1着:岩田康

結論

■デビューから折り合いが乱れたことは一度もなく、前走のペースやレース間隔などによらずしっかり折り合ってくるためほとんどの展開で自分の脚は使ってくるタイプ
■末脚の最高速度はオープンクラスで上位ではないため、自身の強みである長く減速しないような末脚を生かせる展開が好みで多少展開待ちの感がある
■【8】戦目の3勝クラスや【21】戦目中山金杯など、二桁プラス体重を叩いた後はパフォーマンス出してくるため要警戒も、休み明けもある程度走ってくるため、評価を落とす理由にはならない
■前走の【24】戦目新潟大賞典では早めに脚を使っても直線で最後まで伸びて優勝しており、パンサラッサが飛ばす展開で追走に脚を使っても直線で本馬なりに末を伸ばして各馬が垂れた中3着、などの可能性を考慮したい

全レース分析

3歳

【1】阪神1600m未勝利:池添
・追い切りはCW主体週末坂路で終いだけ伸ばすようなラップで併せ先着していた
・レースは35.5 – 59.3 – 35.0で残り3Fから0.7加速して11.4 – 12.0 – 11.6という展開
・外枠からスタートすると二の脚つかず促されて中団後方外目を追走、残り3Fからムチも入れて促されると大外から直線へ、長く脚を使うと外から差し切って優勝

【2】阪神1600m1勝クラス:2ヶ月:池添
・追い切りは前走と同パターン
・レースは34.1 – 57.9 – 35.3で残り3Fから0.6加速して11.3 – 11.7 – 12.3とゴールへ失速する展開
・内枠から若干出負け気味のスタートを切るとかなり促されながら中団のインを追走、終始促されたまま4角まで進めると直線でも最内を突いた、本馬なりに脚を使ってはいたが6着まで、終始おっつけられての追走で脚が溜まっていなかったか

【3】新潟1800m1勝クラス:5ヶ月:鮫島克
・追い切りはCWと坂路の併用で2週前にはCWで併せ遅れていた、当週は坂路で単走終い重点、休み明けで馬体は+12kgしていた、陣営は「左回りの方がバランス良く走れます」とコメント
・レースは重馬場の中36.0 – 60.5 – 35.8で残り3Fから0.7加速して11.6 – 11.7 – 12.5という展開、馬場はそこまで荒れてはいなかった
・外枠からスタートすると折り合って中団後方の外を追走、空いていても内に入れるような素振りはなかった、4角から直線も外を周って馬場の7分、8分どころまで出されると伸びてはいたが上位勢には迫り切れずの脚色で4着

4歳

【4】京都外回り1600m1勝クラス:2ヶ月半:鮫島克
・追い切りは一転、坂路オンリーでの調整で単走の比率が高く、最終追いでは併せで遅れていた、陣営は「だいぶ緩さが抜けて、馬はよくなっている」とコメント
・レースは時計のかかる良馬場の中34.6 – 58.8 – 36.3で前半それなりに締まったラップで進めて上がり3Fは11.9 – 12.3 – 12.1とかかる展開
・外枠からスタートすると枠なりに中団外目を追走、直線も外目から進入すると先に抜け出していた馬と併せ馬になって競り勝ったが外から上がり最速の馬に差されて2着

【5】京都1800m1勝クラス:中1週:福永
・追い切りは坂路で単走しまい重点が1本
・レースは9頭立ての中36.2 – 60.8 – 35.2でラスト4Fは12.1 – 11.8 – 11.6 – 11.8と伸び切るようなラップ
・中枠からスタートすると中団後方の馬群を追走、勝負所4角から直線で馬群の外目に出されると後方の外から直線へ進入し過去最もキレのあるような脚で追い込んだ、上がり最速で優勝
・中1週の間隔で一段上の末脚が使えたところを見るに休み明けよりも叩いてからの方が良い可能性あり

【6】阪神1800m2勝クラス:2ヶ月半:福永
・追い切りはパターンを戻してCWと坂路の併用で最終は坂路で単走軽め、休み明けだが馬体は-12kgしていた
・レースは36.5 – 60.6 – 34.7で残り3Fから0.3加速して11.5 – 11.4 – 11.8という展開
・大外枠からスタートすると枠なりに中団外目を追走、そのまま外目から直線へ進入すると減速しないような伸びで上がり最速を使って差し切って優勝

【7】阪神1800m3勝クラス:5ヶ月:福永
・追い切りは坂路主体で1週前のみCW、最終は坂路単走終い重点、馬体は+12kgしていた、ハンデは55kg
・レースは36.6 – 60.8 – 33.2で残り4Fから0.5加速して11.5 – 10.6 – 10.8 – 11.8という高速上がりの展開
・大外枠からスタートすると好位の外を追走、直線は前から2列目内から4頭目で進入すると本馬なりに脚を使ってはいたが前との差は詰められず、一瞬前をカットされて減速したところで後ろからも差されての7着
・考えられる敗因としては休み明け、馬体増、高速上がりの展開など多くあり断定するのは早計

【8】阪神1800m3勝クラス:3ヶ月:北村友
・追い切りはCWと坂路の併用で1週前にはCWで自己ベスト6F81.1 – 11.7が出され併せ先着、最終も坂路で併せ先着していた、追い切りの内容は明らかに良化、陣営は「外回りは合っているので極端に時計が早くならなければ」とコメント、ハンデは55kg
・レースは35.4 – 59.0 – 34.3で残り4Fから0.3加速して11.5 – 11.0 – 11.4 – 11.9とラスト3Fはゴールへ失速する展開
・大外枠からスタートすると中団の外を追走、直線も外から進入すると加速しそこから減速しないような伸びでゴール前までしっかり伸ばすと5着まで0.1差に入る大接戦の中クビ差で優勝、減速せず長く脚を使える強みを考えるとタフで他馬がバテるような展開に適性があるように思える

5歳

【9】白富士S(L)(東京2000m):2ヶ月:デムーロ
・追い切りは坂路オンリーで1週前には自己ベスト4F51.0 – 12.3が出され、毎週併せ馬が消化されていた
・レースは35.1 – 59.7 – 34.7で残り3Fから0.5加速して11.7 – 11.1 – 11.9という展開
・中枠外目からスタートすると後方外目を追走、直線も後方の大外から進入するとしっかり脚伸ばして上がり最速を使ったが3着まで

【10】大阪城S(L)(阪神1800m):1ヶ月:北村友
・追い切りは坂路オンリーで2週続けて速い時計が出されて併せ先着していた、ハンデ55kg
・レースは稍重の中35.5 – 59.5 – 35.5で残り3Fから0.5加速して11.4 – 11.5 – 12.6という展開
・内枠からスタートすると先行して2番手を追走、しっかり折り合って勝負所まで運ぶと直線に入ってから追い出されて逃げ馬との併せ馬になった、残り100mで抜け出すとゴールまで減速せず伸びて優勝
・出していけば先行できる、控えれば末脚も期待できる、と両脚質で結果出しており、折り合いも完璧につくために操縦性が高い

【11】新潟大賞典:2ヶ月:鮫島克
・追い切りは坂路主体1週前のみCWで1週前のCWでは自己ベスト6F77.3 – 11.5が出され併せ先着していた、最終は坂路単走でそこそこの時計、ハンデ56kg
・レースは35.1 – 59.7 – 35.4で残り5Fから0.5加速して12.0 – 11.5 – 11.2 – 11.4 – 12.8と早めにスパートが始まってラスト1F大きく失速する展開
・中枠内目からスタートすると先行したい馬多く控えて中団後方の馬群を追走、4角から直線も内目を周って残り3Fから追い出しを開始したが前が開かず本格的に追われたのは残り2F付近から、同率の上がり3位を使うも6着まで
・レース後鞍上からは「もう一列二列前につけられていれば、よかったかもしれません」とコメントが出ており、最後失速するようなラップは合いそうだが前が止まっていないとこを考えると結果的にポジションが後ろすぎた

【12】鳴尾記念:1ヶ月:北村友
・追い切りは坂路で単走オンリーで、【10】戦目大阪城S(L)の追い切りと比較すると全体的に時計が遅く併せもなく、負荷が軽めであった
・レースは36.0 – 60.0 – 36.3で残り4Fから0.6加速して11.6 – 11.7 – 12.1 – 12.5とゴールへ向かって失速する4F戦
・外枠からスタートすると抑えずにスピードに乗せて行って好位馬群を追走、残り4Fから逃げ馬がペースアップしたのに合わせて促されると直線へは前から2列目内から2頭目で進入、抜け出しにかかったが外から脚の溜まった組が来ると抗えずの5着、ラスト失速する4F戦で結果を出すには控えて差しに周りたい

【13】カシオペアS(L)(京都1800m):5ヶ月:浜中
・追い切りは坂路主体で1週前のみCWで最終は坂路単走で時計は軽め、2週前には併せ馬で遅れていた、別定で斤量は+1kgの57kg
・レースは35.1 – 59.4 – 34.8で残り4Fから0.4加速して11.9 – 11.6 – 11.1 – 12.1という高速4F戦(残り4Fからスパートを開始して最後まで大きく失速しないラップ)の様相
・外枠からスタートすると中団前目の外を追走、坂の下の残り4Fから加速し始めると直線へも中団外目から進入、しっかり脚を伸ばしたが内から抜け出した2頭に及ばず外から1頭に差され4着

【14】リゲルS(L)(阪神1600m):1ヶ月:北村友
・追い切りは坂路オンリーで最終は単走で4F51.9、別定で斤量は+1kgの57kg
・レースは35.6 – 59.5 – 33.6で残り3Fから0.7加速して11.1 – 10.8 – 11.7と上がり求められる展開
・中枠からスタートすると枠なりに中団馬群を追走、そのまま勝負所までいくと直線も他馬に包まれながら伸びた、上がり3位で馬群からは抜け出したが先に抜け出した2頭に届かずの3着、本馬にとっては上がりが早すぎた印象

6歳

【15】京都金杯(中京1600m):中2週:北村友
・追い切りは坂路で単走オンリー、ハンデは56kg
・レースは35.2 – 58.5 – 34.6で残り3Fから0.3加速して11.3 – 11.3 – 12.0という展開
・中枠からスタートすると控えて後方馬群を追走、4角では内目を周って直線でも内で追われると上がり最速で伸びたが直線入って自分より前にいた馬を交わせず3着と0.1差の6着まで、レース後鞍上は位置取りが後ろになったのを悔やむようなコメントを出していた

【16】洛陽S(L)(阪神1600m):1ヶ月:岩田康
・追い切りは坂路オンリーで2週前1週前は併せ馬で最終は単走、1週前には4F50.3の自己ベストが出されていた、ハンデ56kg
・レースは37.6 – 62.2 – 33.0で前半度スローでいって残り3Fから0.9加速して11.0 – 10.6 – 11.4と上がり求められる展開
・中枠外目からスタートすると馬なりで中団前目を追走、勝負所も加速するの遅く本馬も包まれていて追い出されたのは直線入って残り400mから、上がり最速32.7で末伸ばしたが他馬も楽をしている展開では前を交わしきれず3着まで

【17】東風S(L)(中山1600m):1ヶ月:横山和
・追い切りは坂路で単走オンリーで毎週ジョッキーが騎乗していた、1週前には全体から速めの時計で最終はしまい重点、別定で斤量は+1kgの57kg
・レースは重馬場の中34.6 – 57.8 – 36.6で前半から軽快に飛ばして上がりかかる展開
・外枠からスタートすると押してポジション取りにいき好位4番手のインを追走、直線は前から2列目内から2頭目付近で進入するも直線では脚溜まっていない様子で伸ばせず6着まで
・マイルで前半から飛ばすような展開を追走すると脚を溜められず、1800m以上で緩んでも差し切れるほどの末は使えずで、前が垂れる展開を中団で構えて、本馬の減速しないような末脚が生きる展開を待つ戦績が続いている

【18】ポートアイランドS(L)(中京1600m):6ヶ月半:斉藤
・追い切りは坂路主体で1週前のみCWで最終は坂路で単走、陣営からは「休み明けの分がどうかだが」とコメントあり、やはり多少叩いてからの方が良い認識がある様子、別定で斤量は+1kgの57kg
・レースは34.9 – 57.9 – 34.7で道中11.5以下が続きラスト3Fも11.5 – 11.3 – 11.9と加減速の少ない持続的な展開
・中枠からスタートすると控えて中団後方のイン追走、終始インコースを追走すると4角から直線でも内を周った、直線内から抜け出したが外で併せ馬になっていた2頭に及ばず3着まで

【19】カシオペアS(L)(阪神1800m):1ヶ月:斉藤
・追い切りは1週前CWで併せ併入から当週は坂路で単走
・レースは37.4 – 62.0 – 33.7で前半スローで進めて残り4Fから0.6加速すると11.5 – 11.2 – 10.7 – 11.8とある程度上がり求められる高速4F戦
・中枠からスタートすると中団馬群を追走、4角で馬群から外目に出されると直線は上がり3位を使って伸びたが上がりの速い展開で前との差を詰めきれない何度も見たパターン、この展開ならば外目にポジションを取ってもう少し早めにエンジンをかけ始めたい

【20】リゲルS(L)(阪神1600m):1ヶ月:斉藤
・追い切りはオールCWでこのパターンは初、1週前に6Fから負荷をかけて当週は終い重点、1ヶ月という間隔だが馬体は+12kgしていた
・レースは35.9 – 59.6 – 34.4で残り4Fから0.3加速して11.7 – 11.4 – 11.2 – 11.8という展開
・中枠内目からスタートすると中団のインを追走、直線で外目に出されると2着馬クラヴァシュドールを追いかけたが及ばず外から上がり最速の勝ち馬に交わされて3着、オープンでの末脚比べでは常に自分より上の馬がいるイメージ

7歳

【21】中山金杯:1ヶ月:斉藤
・追い切りは追い切りはCWと坂路の併用で2週続けてCWで6Fから負荷をかけて最終は坂路で単走終い重点、陣営は「テンに出して行く形だと脚が上がってしまう」とコメント、ハンデは56kg
・レースは37.6 – 62.0 – 35.9で前半スローから、残り5Fから1.3加速して11.0 – 11.2 – 11.6 – 11.9 – 12.4とゴールへ失速して行く5F戦
・中枠からスタートを切ると好位馬群を追走、残り5F手前から外からまくる馬がおりペースアップしたがそこまで促さずについて行くことができた、4角から直線ではインアウトで馬場の真ん中に出されると上がり3位で抜け出して2馬身半差の圧勝、馬なりでちょうど良いポジションが取れて、かつ、ゴールへ失速する展開が向いての重賞勝利
・レース後鞍上は「大きな馬ですし、本当に良いのはワンターンの1800mだと思いますが」とコメントしている

【22】京都記念(阪神2200m):1ヶ月:斉藤
・追い切りはCWと坂路の併用で全体的に終い重点の内容だった
・レースは小雨が降り内前有利な稍重の中36.0 – 61.7 – 34.5で前半スローで進めて残り5Fから1.1加速して11.6 – 11.4 – 11.4 – 11.0 – 12.1と伸びる高速5F戦
・内目の枠からスタートすると中団のインを追走、残り5Fからペースアップしても馬群でしっかりついていき中団のインのまま4角へ、直線へはインアウトで外目に出されると本馬なりに脚使ったが前には迫れず外からは差されての6着

【23】大阪城S(L)(阪神1800m):中2週:斉藤
・追い切りは坂路で単走が2本、ハンデは57.5kgでトップ
・レースは35.5 – 58.7 – 34.8で残り5Fから徐々に加速して11.5 – 11.3 – 11.2 – 11.1 – 12.5という展開
・内目の枠からスタートすると直後若干出して行って好位のインを追走、直線は外目に出して上がり3位で伸びたが前には迫れず外からは差されての4着、斤量が効いていたように見える

【24】新潟大賞典:2ヶ月:岩田康
・追い切りは坂路主体で1週前のみCW、2週前には坂路で併せ遅れ、1週前にはCW単走で6F79.5 – 11.4、当週は坂路で単走軽め、ハンデは57.5kgでトップ、【18】戦目ポートアイランドS(L)から1ヶ月以下の間隔で使い続けて久々の休み明け
・レースは34.7 – 58.5 – 35.1で道中11.9前後が続く持続的な展開から残り3Fから0.7加速して11.3 – 11.3 – 12.5という展開
・外枠からスタートすると中団外目を追走していたが、3角までにポジションを押し上げると好位の外目を追走、直線ではそのまま外目に出されると長く減速しないような脚をゴールまで使いわずかに抜け出して優勝、追い切りで併せ遅れていても、休み明けでも、斤量を背負っていても結果を出した

結論(再掲)

■デビューから折り合いが乱れたことは一度もなく、前走のペースやレース間隔などによらずしっかり折り合ってくるためほとんどの展開で自分の脚は使ってくるタイプ
■末脚の最高速度はオープンクラスで上位ではないため、自身の強みである長く減速しないような末脚を生かせる展開が好みで多少展開待ちの感がある
■【8】戦目の3勝クラスや【21】戦目中山金杯など、二桁プラス体重を叩いた後はパフォーマンス出してくるため要警戒も、休み明けもある程度走ってくるため、評価を落とす理由にはならない
■前走の【24】戦目新潟大賞典では早めに脚を使っても直線で最後まで伸びて優勝しており、パンサラッサが飛ばす展開で追走に脚を使っても直線で本馬なりに末を伸ばして各馬が垂れた中3着、などの可能性を考慮したい

Gregory

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