ラジオNIKKEI賞の各馬分析5頭目はウインマクシマム。
結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。
ラジオNIKKEI賞の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。
基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上:斤量)
ウインマクシマム:牡3歳:キタサンブラック×米国型:前走青葉賞3人気5着:松岡:55kg
結論
■ゆりかもめ賞と青葉賞のレースぶりの違いから、前に馬がいないとやや集中を欠くタイプで、理想は前に1頭おいて好位を追走する競馬
■ゆりかもめ賞では、楽な展開だったとはいえ逃げながら上がり最速を計時しているように先行しながらもラストもそこそこまとめられるタイプ
■これまでの競馬ぶりからトップスピードがあるタイプではなさそうで、瞬発力が求められないという意味で今回のローカル1800mは向く可能性はあるが、良馬場でスピードも求められたりすると2400mでのパフォーマンスと直結するとは考えられず、特段強調したい買い材料がない、ただ斤量的には恵まれる可能性もあるため、紐 or 抑えの候補程度としたい
全レース分析
2歳
【1】札幌2000m新馬(稍重):2着:松岡
・追い切りは函館W主体で当週は札幌の芝、1週前には函館Wで66.4 – 12.3が出され併せ先着していた
・レースは稍重でかなり時計のかかる馬場の中、39.1 – 67.0 – 36.5の後傾2.6で、序盤からドスローで進めてラストは残り4Fから0.4加速して12.2 – 12.2 – 12.1 – 12.2とかなり時計のかかる展開
・中枠からスタートすると控えて中団の外を追走した、道中は歩いているようなかなりのスローペースだった、向正面に入るとハナを叩いた馬がおりややペースが上がったが、この時に外からポジションを上げて3角では好位の外目、勝負所では手綱を抱えられたまま外目をまわると1列目の一番外になって直線へ、直線でもよく伸びたが勝ち馬との叩き合いで競り負けて2着
【2】東京1800m未勝利:2着:2ヶ月半:石川
・追い切りはWオンリーで盛んに併せ馬が行われていた、最も速い時計は1週前に83.2 – 66.1 – 11.6が出されていた
・レースは35.7 – 60.0 – 34.9の後傾0.8で、道中はややスローで進めるとラスト3Fは12.3 – 11.4 – 11.2と残り2Fからの加速が大きい加速ラップ
・中枠からスタートすると少し行きたがるのを抑えられながらも折り合って2番手を単独で追走した、勝負所でも隊列は動かずそのまま2番手から直線へ進入すると手応え十分で馬なりのまま進め、残り200m手前から追い出されたが外から強襲した勝ち馬に差されて2着まで、怠慢騎乗
【3】中山2000m未勝利:1着:中2週:松岡
・追い切りはWで2本で当週には82.2 – 66.2 – 11.5が出されていた
・レースは開幕週日曜の良馬場の中35.7 – 61.5 – 35.0の後傾0.7で、前半をスローで進めると残り5Fから0.6加速して12.1 – 12.1 – 11.9 – 11.5 – 11.6と伸びる展開、1-4着までのうち3頭が初角11番手以下の差し決着
・内枠からスタートすると押して出してハナへ、道中は落ち着いて追走できていた、勝負所では軽い手応えのまま先頭で直線へ、直線に入ってから追い出されると抜け出して1.1/4馬身差で優勝
・ここでは力が上
【4】ホープフルS:12着:中2.5週:松岡
・陣営は「前走は取りこぼせない一戦だったのでハナへ行ったが、控える競馬でも問題はない」とコメントしていた、追い切りはWオンリーで初めて単走のみで行われていたが、これは変則開催が影響しているか、時計は終い重点ものもが目立っていた
・レースはAコース9日目の馬場の中35.4 – 60.0 – 35.9の前傾0.5で、ラスト3Fは12.4 – 12.0 – 11.5と上がり要しながらもゴールへは加速する展開
・外枠からスタートすると出て行って好位の外目を追走した、1角および2角ではわずかに他馬と接触するような所があり馬が行きたがったのを抑えてポジションを下げて中団外目になった、勝負所では残り3Fから外へ持ち出して追い出され大きく外を回って中団の大外から直線へ、直線ではしばらく手前を替えず残り200mから手前を替えたがその時にはもう手応えなく、伸びずに12着敗戦
・他馬を気にしたり、手前を替えないなど、まだまだ荒削りな面がある
・レース後の鞍上や次走前の陣営コメントでは不利があったとあったが、レース映像からは大きな不利は確認できなかった
3歳
【5】東京2400m1勝クラス:1着:1ヶ月:松岡
・追い切りでは前走に続いて全て単走で調整され、3本全て鞍上が乗っていた、1週前には自己ベスト80.0 – 65.4 – 11.8が馬なりで出されていた
・レースは開催4日目Dコースの馬場の中36.8 – 62.4 – 33.9の後傾2.9で、終始ドスローで進めるとラストは残り3Fから1.1加速して11.2 – 11.1 – 11.6と伸びる展開で、ほとんど4角位置が着順のような前有利
・内枠からスタートすると出て行ってハナへ、序盤から向正面では口向きが難しいような感じで手綱とやや喧嘩していた、勝負所でも隊列変わらず進めるとそのまま先頭で直線へ、ラストは逃げながらも2位より0.2速い上がり最速を使うと抜け出して離して2馬身半差で優勝
・展開は向いたもののここでは力が違った
【6】青葉賞:5着:3ヶ月:松岡
・陣営は「ダービーへ向けてここを目標にしてきたから結果を出してもらいたい」とコメントしており、ここが3ヶ月の休み明けだったことを考えるとメイチというよりは次のダービーも見据えてという形か、追い切りはWオンリーで未勝利勝ち以来の併せ馬が行われていた
・レースは開催3日目の馬場の中35.6 – 59.5 – 36.2の前傾0.6で、道中は12.0付近が続く持続的な展開で逃げ馬がラップを刻んで後続は4馬身以上離れて、3番手がさらに3馬身ほど離れる展開、ラスト3Fは12.1 – 12.4 – 11.7と入れ替わって加速するラップ
・中枠からスタートすると出して行って2番手を単独で追走した、道中は前に馬がいた分か集中して走れているようだった、勝負所では2-3番手の差が詰まって後続を引きつけた逃げのような形で2番手から直線へ、直線に入って追い出されると伸びて抜け出しにかかって残り200mで先頭に立ったが、ラストは外から交わされて5着まで
・レース後鞍上は「いいところにハマり、強みを活かせる展開になりましたが、甘くなかったです、課題の折り合い面は良くなっていました」とコメントしていた
結論(再掲)
■ゆりかもめ賞と青葉賞のレースぶりの違いから、前に馬がいないとやや集中を欠くタイプで、理想は前に1頭おいて好位を追走する競馬
■ゆりかもめ賞では、楽な展開だったとはいえ逃げながら上がり最速を計時しているように先行しながらもラストもそこそこまとめられるタイプ
■これまでの競馬ぶりからトップスピードがあるタイプではなさそうで、瞬発力が求められないという意味で今回のローカル1800mは向く可能性はあるが、良馬場でスピードも求められたりすると2400mでのパフォーマンスと直結するとは考えられず、特段強調したい買い材料がない、ただ斤量的には恵まれる可能性もあるため、紐 or 抑えの候補程度としたい
Gregory