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タスティエーラ 【大阪杯2024】

基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)

タスティエーラ:牡4歳:サトノクラウン×マンハッタンカフェ:前走有馬記念5人気6着:松山

結論

■序盤で出して行っても折り合える気性が故にポジションを取りにいけること、好位からでも伸ばせてある程度早い上がりにも対応できる持続的な末脚の2点が強みで先行抜け出しの優等生な競馬ができるタイプ
■ただし瞬発力というよりは持続力に長けた末脚のため、ドスローからの上がり勝負よりはある程度早めの所から加速が始まってポジション利や持続的な末脚を活かせる展開の方に適性がある
■馬自身は先行できるタイプであり出して行っても折り合えるが、それ故にどの程度のポジションで進めるかは鞍上に委ねられる部分がある(例:菊花賞では距離を意識して控えた)、良馬場スローの大阪杯ならしっかりポジションを取りに行きたいが、前走に続いて距離短縮となる今回は鞍上が幾らか押して出していく必要がありそう、枠の並びと鞍上を含めて最終的な評価をする、基本は軸レベル

全レース分析

2歳

【1】東京1800m新馬:1着:ムーア
・追い切りはW主体週末に坂路での調整で、一番速いのは1週前の6F84.6 – 66.5 – 11.3での併せ併入
・レースは36.8 – 61.3 – 33.5の後傾3.3で序盤スローで進めるとラストは残り3Fから1.2加速して11.2 – 11.1 – 11.2と伸びる高速上がりが求められる展開
・外枠からスタートすると促されて出て行って折り合って逃げ馬と並ぶような形の2番手外目を追走した、勝負所では残り3F手前から促されると一瞬で加速するような脚ではなかったが上がり2位を使って後続を離して優勝
・血統からもキレる脚よりは長く良い脚を使えるタイプの可能性が高い

3歳

【2】共同通信杯:4着:2ヶ月半:福永
・陣営は「引き続き胃薬を投与しているが」とコメントしており内臓系に多少の問題がありそう、追い切りは新馬と同じパターンで毎週併せ馬、1週前には自己ベスト6F81.3 – 65.7 – 11.9が出されていた
・レースは35.3 – 60.5 – 34.1の後傾1.2で、序盤はミドルからややスローの展開で進めると残り3Fから1.1加速して11.3 – 11.3 – 11.5と伸びる展開
・中枠からスタートすると初戦よりやや行きたがるのを抑えられながら中団の外目を追走した、勝負所では残り3F手前から促されると中団の外目から直線へ進入、直線では上がり2位の脚で伸ばすも前の組を交わせず4着まで
・ここでも直線での伸び脚は徐々に前との差を詰めるような形だった

【3】弥生賞:1着:中3週:松山
・中3週ということもあり、これまでの2戦と比較して速い時計は出されておらず、最終では併せ馬で遅れていた(レース前コメントで陣営は「強めに攻めたい馬が追走する形で先頭を走らせて(後略)」と語っていた)
・レースは35.9 – 61.0 – 35.0の後傾0.9で、序盤スローで進めるとラストは残り3Fから0.5加速して11.6 – 11.5 – 11.9と伸びる先行有利な展開
・中枠からスタートすると出て行って1角までに外へ切り返して好位の外を追走した、中3週でスローペースだったが道中はしっかり折り合えていた、勝負所では残り4F過ぎから促されて加速して前との差を詰めて2列目の内から3頭目になって直線へ、直線では抜け出してラストまで脚を使うと後続を抑えて優勝、スローでも上がりが速すぎない条件は良い

【4】皐月賞(重):2着:1ヶ月半:松山
・追い切りは2週前に自己ベスト6F81.2 – 64.7 – 11.2が出され、当週にも6F81.5 – 66.2 – 11.5が出されていた、併せ馬ではしっかり先着
・レースは重馬場の中35.1 – 58.5 – 37.2の前傾2.1で、序盤重馬場としてはかなりのハイペースで進めるとラスト4Fは12.5 – 12.7 – 12.5 – 12.0とラストは差しと先行が入れ替わって加速するラップ
・外枠からスタートすると出て行って好位の外を追走した、向正面でも前が飛ばしていたことで3角では中団の外になった、勝負所では3角手前から少しづつ動かしていくと残り500mから本格的に追い出しを開始されてかなり外目から直線へ、直線では上がり3位の脚で抜け出したが外から完全に展開利あるソールオリエンスが飛んできて差し切られての2着
・本馬以外は実に9着までが1角9番手以下の馬だった完全な差し決着の中、唯一1角5番手から2着したのは底力の証明

【5】日本ダービー:1着:1ヶ月半:レーン
・追い切りは休み明けの共同通信杯から4戦目ということも考慮されてか速い時計こそ出されていなかったものの、終いはしっかり伸ばされて併せ馬も先着できていた
・レースは35.3 – 60.4 – 35.3の前後傾フラットで、序盤ミドルペースで進めると勝負所では残り4Fから0.5加速して11.9 – 11.6 – 11.9 – 11.8とラストまで11秒台が刻まれる展開で、逃げ馬が1頭飛ばした影響で2番手以下はラップ以上にスローな展開だった
・外目の枠からスタートすると馬なりで出て行って中団前目の外を追走した、勝負所でもしっかり手綱を抱えられながら好位外を追走すると残り3F手前から促され、好位の内から3頭目付近から直線へ、直線ではこれまでより反応良く伸びて残り200mで先頭に立つと後続の追撃を凌いで優勝
・スローな中で好位にいられた展開利はあったものの、ラストは反応良く伸びており休み明けがダメな証左はないが、叩いても走れるところは確認できた

【6】菊花賞:2着:5ヶ月:モレイラ
・陣営は前2戦について「皐月賞は抜け出してソラを使っていたが、前走(日本ダービー)は周りに馬がいて集中して走れた」とコメントしていた、初の関西遠征だったが追い切りは1週前に自己ベスト6F80.5 – 64.5 – 11.2が出され、当週も5F65.4 – 11.7と速めの時計だった
・レースは35.5 – 60.4 – 124.5 – 34.9の後傾0.6で、前半はミドル、中盤はスローで進めた後、ラスト4Fから0.5加速して11.6 – 11.7 – 11.4 – 11.8とラストまで伸びる展開
・中枠内目からスタートするとインにはこだわらず中団の馬群を追走した、向正面でも外へ外へ誘導されて3角では中団後方の外目の位置取り、勝負所では残り900m付近から徐々に加速していくとソールオリエンスに締められた影響もあって大きく外には行かず、中団の馬群になって直線へ、上がり2位の脚で伸びたが自身より内前から上がり最速で伸びた勝ち馬には3馬身半離されての2着
・まずは3000mを持たせるためにガッチリ折り合いをつける騎乗で、ラスト800mに賭ける競馬、しっかり折り合いがつくのでどのあたりのポジションで進めるかは鞍上の意思が反映されるタイプの馬

【7】有馬記念:6着:2ヶ月:ムーア
・追い切りはいつものパターンでWで5F65秒台の時計が3週続けて出され、毎週併せ馬での調整、陣営は「菊花賞の前よりもカイ食いが良く、力強さが出てきた、前走より馬体増での出走となりそうだが、調教の量、質ともに十分で問題はない」とコメントしており、当日は+18kgで過去最高馬体重
・レースは30.2 – 60.4 – 35.9で、タイトルホルダーが1角付近から2番手を4馬身ほど離して後続はスローの展開、勝負所ではタイトルホルダーのラップは大きく加速していないにも関わらず後続との差は詰まらず、すなわち2番手以下も加速しておらず4角で好位にいた馬に向いた展開
・外枠からスタートすると二の脚が遅く、押して出して行ったが枠なりに中団の馬群を追走した、道中は落ち着いて追走していた、勝負所では馬群の位置取りだったことで自由に動けず、残り3F過ぎからしっかり促されると中団後方馬群の外目になって直線へ、直線では手応えあったものの外から伸びた馬にヨレられて挟まれる不利で急ブレーキ、その後もしっかり伸びていたが3着から0.3秒差の6着
・直線の進路取りがスムーズであれば0.2〜0.3秒程度は詰められていたか、3000mを折り合い重視で走った後だった影響か行き脚が良くなかった

結論(再掲)

■序盤で出して行っても折り合える気性が故にポジションを取りにいけること、好位からでも伸ばせてある程度早い上がりにも対応できる持続的な末脚の2点が強みで先行抜け出しの優等生な競馬ができるタイプ
■ただし瞬発力というよりは持続力に長けた末脚のため、ドスローからの上がり勝負よりはある程度早めの所から加速が始まってポジション利や持続的な末脚を活かせる展開の方に適性がある
■馬自身は先行できるタイプであり出して行っても折り合えるが、それ故にどの程度のポジションで進めるかは鞍上に委ねられる部分がある(例:菊花賞では距離を意識して控えた)、良馬場スローの大阪杯ならしっかりポジションを取りに行きたいが、前走に続いて距離短縮となる今回は鞍上が幾らか押して出していく必要がありそう、枠の並びと鞍上を含めて最終的な評価をする、基本は軸レベル

Gregory

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