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ユーバーレーベン 【札幌記念2022】

基本情報

ユーバーレーベン:牝4歳:ゴールドシップ×米国型:前走ドバイSC7人気5着:デムーロ

結論

■父の産駒らしく上がりがかかって差しに有利な展開の中長く良い脚を使うのが好走パターン
■【8】戦目の秋華賞時には前走オークス後の炎症の影響か状態がよくなくスタートの二の脚もつかなかったが、【9】戦目ジャパンカップからは状態を上げてジョッキーが促せば中団前目のポジションを取れるようになっていた
■復調したジャパンカップからの近3走はいずれもスローペースで上がりがある程度求められるなど展開が向いておらず、直線の長いコースで上がりがかかる展開が見込めるときには強く狙いたい
■過去に2度、内枠からの競馬の後に結果として外枠の方が良かったとの旨のコメントが出されており、スムーズに競馬するには外目の枠が欲しいが、内を立ち回ってロスを省きたい本レースの性質を考えるとマッチしない
■ジャックドールの参戦である程度上がりかかりそうな今年の札幌記念の展開は向きそうだが、小回りコースでの良績がなく直線短いことを考慮すると強い買い時ではない、紐までで考える

全レース分析

2歳

【1】東京1800m新馬:戸崎
・追い切りは南W主体週末坂路で併せ馬も盛んに行われていた
・レースは不良馬場の中38.1 – 64.4 – 35.6で道中スローで進み残り3Fから0.5加速して12.1 – 11.3 – 12.2と不良馬場ながら末脚求められる展開
・最内枠からスタートすると歩くように出遅れ後方から、道悪だったこともあり各馬内を開けて追走しており、道中最内の本馬は周りに余裕ある中で追走、3角までに中団のインまでポジション上げると内目から直線進入、ムチを入れられ多少よれるところはあったが基本的には真っ直ぐ伸びてきて上がり2位で優勝

【2】札幌2歳S:2ヶ月半:戸崎
・追い切りは札幌のダートと芝を併用で最終は芝で併せ併入、陣営は「ダート調教では動けなかったが、本馬場ではそれなりに動けていて態勢は整った」とコメント、馬体は+20kgしていた
・レースは35.0 – 59.2 – 36.9で道中から残り1Fまで12.1付近が続きラスト1Fは13.0と2歳戦にしてはタフになったことで上がりがかかった
・中枠から出負け気味のスタートを切ると最後方から、向正面残り5F過ぎから外から促されるとまくるように番手を上げていった、残り3F付近で先頭に取り付いたが1つ内のソダシに抵抗された、直線入り口手前で左手前に変換してしまい一瞬外へ行ってしまいながら直線へ、抜け出して遊ぶソダシを外から上がり最速で追い詰めるも交わせずの2着
・レース後鞍上は「精神面で成長が欲しいです。気持ちにオンとオフがあって、オフの時は流れに乗れません」とコメント

【3】アルテミスS:2ヶ月弱:柴田大
・追い切りは南Wオンリーで時計は早くないが併せ馬は盛んに行われていた、馬体は+6kg
・レースは36.1 – 60.9 – 34.0で残り3Fから1.1加速し11.2 – 10.9 – 11.9の展開
・内目の枠から五分のスタートを切ったが200mほど行ったところで半ば強引にクールキャットに前をカットされチグハグになりポジション下げて最後方のインを追走、4角から直線も最内を回ってきたが馬が多い外目を突いて前が若干開かず、開くと伸びてきたがエンジンのかかり遅い感じで前には迫り切れず9着敗戦、序盤で前をカットされたロスもあったが直線での進路取りも悪く、とにかく上手くいかない競馬だった

【4】阪神JF:1ヶ月半:デムーロ
・初の関西遠征、陣営は「前走は馬群でチグハグな形になったのでメンコを着用」とコメント、追い切りは南W主体から最終は坂路で併せ併入、最終の坂路はキャリア初、遠征の影響か馬体は-14kgしていた
・レースは34.9 – 58.7 – 34.4で道中緩まなかったことでラストは残り3Fから0.7加速すると11.2 – 11.4 – 11.8と失速ラップ
・中枠からスタートすると二の脚遅く後方から、内に入れる素振りは全くなく、外から人気どころのメイケイエールが来るとすぐさまその後ろに入れた、終始外を周り勝負所メイケイエールを追って外から伸ばした、上がり最速を使ったが0.1差の3着まで
外目を周ってもゴールまでしっかり脚を使えており、上がりがかかり相対的に脚伸ばせる展開、直線の長いコースなどが合いそう

3歳

【5】フラワーC:3ヶ月:丹内
・陣営は「中山がどうかだが、早めに仕掛けて行くイメージで乗って欲しいね」とコメント、追い切りは南W主体から最終は坂路でいつも通り毎回のように併せ馬が行われていた
・レースは37.4 – 61.8 – 35.8で序盤スローで入って残り4Fから0.5加速して11.6 – 11.8 – 11.8 – 12.2の高速4F戦
・外枠から出負け気味に出遅れてスタートすると内に入れようとはせず枠なりに中団後方の外を追走、終始外を回ると残り3Fから促され3列目外で直線へ、上がり2位で前に迫ったが交わしきれず3着まで
・陣営は次走の戦前コメントで、フラワーCについて「小回りで流れも向かなかったし、腹痛明けの影響もあった」とコメントしている

【6】フローラS:1ヶ月:デムーロ
・ここもいつも通り南Wから最終は坂路での調整、馬体は-10kgで阪神JFから3戦連続での馬体減
・レースは35.2 – 60.2 – 33.8で道中大きく緩みラストは残り3Fから1.3加速して11.3 – 11.0 – 11.5と早い末脚求められる展開
・内枠からスタートすると枠もあり多少出していった、余裕出たところで外目に出されると向正面では中団の外を追走、終始外を周ると残り3F手前から促していき外目から直線へ、長い直線を上がり最速で伸びたが前の組も息が入る展開だった影響もあってか先行馬を交わし切れず3着まで、早い末脚が求められる展開ではディープ産駒のようなキレる脚使えずワンパンチ足りない感じ

【7】オークス:1ヶ月:デムーロ
・陣営は前走について「前走は内枠で結果的に競馬がしづらかった」とコメントしていた、追い切りは南Wで2本、週末は坂路で最終追いは南Wだったのは【3】戦目アルテミスS以来
・レースは35.4 – 59.9 – 34.9で残り3Fから0.8加速して11.3 – 11.7 – 11.9とゴールへ失速するラップで、入りの3F-上がり3Fで見て後傾ラップだったが序盤早めに入った影響か不自然なほど差しの競馬になった(当日どういう馬場だったのかリサーチし切れていない)
・中枠からスタートすると中団後方の内目を追走していたが、残り6F手前で外に出されると3角までの200mくらいでポジション押し上げにかかった、4角付近では右前にいたスライリーが早めに動いたことで外を周りすぎず直線に向けた、直線上がり3位で伸ばすと残り1Fでは先頭に立って後続を抑えて優勝、差しに向いた展開や4角外を周りすぎなかったことなど、幾分恩恵はあった

【8】秋華賞(阪神2000m):5ヶ月:デムーロ
・陣営は「オークス後に足元に炎症が出たが、もともと休ませる予定だったし直前の動きは良かった」とコメント、追い切りは南W主体週末の坂路で2週前には5Fで自己ベスト67.6 – 11.5が出されていたが併せは遅れていた、全体的に今までより末の時計が早かった
・レースは時計かかる良馬場の中36.6 – 61.2 – 36.5で残り4Fから0.5加速して11.5 – 11.3 – 12.3 – 12.9と最後はゴールへ失速する4F戦
・中枠外目から出遅れると二の脚もつかず後方2番手から、レース後鞍上は「3コーナーから4コーナーでは反応がありませんでした」とコメントしている通り、ここでは全く動けず後方のまま外から直線へ、直線はゴールするだけの13着敗戦、オークス後に出た炎症が後を引いており状態が良くなかった可能性が大きい

【9】ジャパンカップ:1ヶ月強:デムーロ
・追い切りは南W主体週末坂路のおなじみパターン
・レースは37.0 – 62.2 – 35.3で前半スローで進め残り6Fから0.7加速してゴールまで脚伸ばす高速ロングスパート戦
・外枠から良いスタートを切ると出ていって中団外目をコントレイルを見ながら進めた、3角から4角外からムーア騎乗のブルームに締められると直線でも進路なくなり内に切り替えて伸びた、上がり2位だったがゴールまで伸びる展開ではGⅠでは勝ち負けできず、6着
東京2400mは距離も長い直線も向くがGⅠで勝負するのはゴールへ失速するラップなど多少上がりがかかる、差しに向く展開が欲しい

4歳

【10】京都記念(阪神2200m):2ヶ月半:デムーロ
・陣営からは「コースは鍵だが、デビュー以来一番と言える出来で克服も可能では」とコメントあり、明確に内回りコースに苦手意識がある様子、追い切りはいつものパターンもしっかりとした加速ラップが踏まれていた
・レースは内目、逃げ、先行有利な稍重の中36.0 – 61.7 – 34.5で序盤緩んで残り5Fから1.1加速してゴールまで伸ばす高速5F戦
・中枠からスタートすると前進気勢を見せて出ていき先行外目追走、残り5Fから馬群が早まり本馬も外から締められないようにペースアップした、残り3F付近からしっかり追われ始めると直線じわじわ伸ばしたが前2頭は交わせず後方外からは差されての5着、バテる展開でもなくある程度脚は使えた中での敗戦で、若干実力自体を疑いたい内容

【11】ドバイSC(ドバイメイダン2410m):1ヶ月:レーン
・唯一の牝馬で斤量は54.5kg
・レースはオーソリティが逃げており、馬群がかなり一団だったことからおそらくスロー
・内枠からスタートすると枠の影響もあって後方へ、2角までに外にポジション取って追走、4角から直線も外を回ると直線よく脚を伸ばして前に迫ったが5着まで、長く脚を使う強みを見せたがペースが向かなかった
レース後鞍上は「結果としてもう少し外目の枠の方が良かったかもしれません」とコメントしており、結果として外の方が良かったとの旨のコメントが出るのはフローラS以来2度目、馬のタイプ(先行力がそこまでない、上がりかかって長く脚伸ばす展開を好む、など)から内枠よりも外枠からの方がスムーズに運べる可能性

結論(再掲)

■父の産駒らしく上がりがかかって差しに有利な展開の中長く良い脚を使うのが好走パターン
■【8】戦目の秋華賞時には前走オークス後の炎症の影響か状態がよくなくスタートの二の脚もつかなかったが、【9】戦目ジャパンカップからは状態を上げてジョッキーが促せば中団前目のポジションを取れるようになっていた
■復調したジャパンカップからの近3走はいずれもスローペースで上がりがある程度求められるなど展開が向いておらず、直線の長いコースで上がりがかかる展開が見込めるときには強く狙いたい
■過去に2度、内枠からの競馬の後に結果として外枠の方が良かったとの旨のコメントが出されており、スムーズに競馬するには外目の枠が欲しいが、内を立ち回ってロスを省きたい本レースの性質を考えるとマッチしない
■ジャックドールの参戦である程度上がりかかりそうな今年の札幌記念の展開は向きそうだが、小回りコースでの良績がなく直線短いことを考慮すると強い買い時ではない、紐までで考える

Gregory

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