有馬記念の各馬分析11頭目はディープボンド。中間はブリンカーを着用しているとのことで、押せ押せの競馬で来るんかな。
結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。
有馬記念の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。
基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)
ディープボンド:牡6歳:キズナ×欧州型:前走ジャパンC8人気10着:マーカンド
結論
■ピッチが早くない走法でトップスピードが遅いため瞬発力が求められる展開が向かず、反対に重馬場で上がりが37.4かかった阪神大賞典2021を圧勝しているようにスタミナに満ちている、そのためとにかく早めに動かして長く脚を使って豊富なスタミナを使い切るレースが向いている
■能力がピークにあった阪神大賞典2021から天皇賞春2022までの間では末脚が一段レベルアップしたようなところがあったが、近走は反応が鈍く勝負所でやや置かれて4角では本馬のスピードでは勝負にならない位置取りとなっていることが多く、年齢を重ねてピークアウトしている感は否めない
■反応にズブさが出てきている今のディープボンドがGⅠで好走するにはよりスタミナが求められ、メンバーレベルが落ちるという意味で長距離戦が向いており、各世代の主役級が揃っている今回、ピークアウトした6歳馬には手を出しづらい、枠と展開が全て向きそうなら再考するが基本的には消しで
全レース分析
2歳
【1】京都2000m新馬(重):3着:和田
・陣営は「トモの緩さが残るけど」とコメント、追い切りはWと坂路の併用で2週前CWでは6F79.7、1週前坂路では4F52.2と速い時計が出されていた、いずれも併せ馬
・レースは晴れて乾いていき馬場状態も良好な重馬場の中36.3 – 62.0 – 35.9の後傾0.4で、道中スローな展開からラスト3Fは12.3 – 11.9 – 11.7とゴールへ加速するラップ
・外枠からスタートすると枠なりに中団の外目を折り合って追走した、道中向正面で外から番手を上げながら進むと3角では外の4番手付近までポジションアップ、勝負所も外を周って好位から直線へ進入すると伸びてはいたが逃げ馬を捉えられず3着まで
【2】京都2000m未勝利:1着:中2週:和田
・追い切りは坂路で2本で最終追いでは単走で自己ベスト4F51.9が出されていた
・レースは36.3 – 61.3 – 35.6の後傾0.7で、序盤スローから残り4Fから0.4加速すると11.9 – 11.9 – 11.7 – 12.0と加速する4F戦
・外枠からスタートすると初戦より行きっぷりよく枠なりに中団の外を追走した、道中もスムーズに追走すると勝負所外から若干番手を上げて直線へ、上がり最速で抜け出して快勝
3歳
【3】京都2000m1勝クラス:6着:2ヶ月:和田
・追い切りは坂路とWの併用で全体的に時計は軽め、最終はWで終い重点の併せ馬
・レースは37.6 – 63.6 – 35.4の後傾2.2で、序盤ドスローから残り4Fから0.7加速すると11.9 – 11.4 – 11.6 – 12.4とラスト3Fはゴールへ失速する展開
・7頭立ての外目6番枠からスタートすると中団外目を追走していたが、道中は馬群の追走に若干ついていけずにポジションを悪くして勝負所では後方に、残り4Fからの加速が始まる少し手前から促されるも反応できず4角では最後方から直線へ、ラストも目立った脚を使えず6着敗戦
・次走の戦前コメントで陣営は「レース中にトモを痛めた」とコメントしておりこの影響が大きかったか
【4】阪神2400m1勝クラス:2着:3ヶ月:和田
・追い切りはWと坂路の併用で1週前のW、当週の坂路ともに単走で追い切られていた
・レースは37.5 – 63.1 – 34.9の後傾2.6で、前半はドスローの展開から残り4Fから0.6加速すると11.8 – 11.5 – 11.3 – 12.1と伸びる高速4F戦
・内枠からスタートすると中団のインを追走した、道中残り1000mから促されると一気に番手上げて残り800mでは2番手の外へ、直線では好位から抜け出しにかかったが上がり最速馬に差されての2着
【5】皐月賞(稍重):10着:中1週:横山典
・初の関東遠征、追い切りは坂路で単走が1本で前走-4kgしていた馬体はさらに-6kg
・レースは稍重の中35.6 – 59.8 – 35.8の前傾0.2で、残り4Fから0.7加速すると12.2 – 11.9 – 11.8 – 12.1と伸びる4F戦
・内目の枠からスタートすると押して出して行って好位のインを追走した、道中から勝負所も終始最内を立ち回ると4角では既に手応え怪しく最内の前から2、3列目付近で直線へ、伸びられず10着
・ここは純粋に力足りなかった形だが、次走の戦前に陣営は「皐月賞が思った以上の内容」とコメント
【6】京都新聞杯:1着:中2週:和田
・追い切りは坂路からのCWでともに単走、間隔は詰まっていたが時計はしっかり出されていた
・レースは34.5 – 58.3 – 36.2の前傾1.7で、序盤5Fは締まったラップから12.5 – 12.7と息を入れて残り4Fから0.7加速して12.0 – 12.5 – 11.7 – 12.0と速めに逃げ馬が垂れる展開
・中枠内目からスタートすると周りの出方を伺いながら前走ほどは出していかず中団のインを折り合って追走した、向正面では1人気の後ろをマークするように追走し最内を他馬に譲る形になった、勝負所では残り700m付近から徐々に促されると前から2列目の外目から直線へ、上がり2位を使って優勝
・キレる脚はないがスタミナは豊富なため、上がりかかるレースへの適正は高い
【7】日本ダービー:5着:中2週:和田
・追い切りは前走と同様の過程で、最終追いのWでは多少ラストで失速していた(1F12.4)
・レースは36.8 – 61.7 – 34.3の後傾2.5で、道中はゆったりめの展開から残り4Fから0.5加速すると11.8 – 11.3 – 11.3 – 11.7と上がり求められる展開
・外枠からスタートするとほとんど馬なりで先行の外目を追走した、道中もポジション大きく変わらずスムーズに外目を追走すると1列目の内から3頭目付近から直線へ、ゴールまでしっかり脚を使うと差し込む馬たちの追撃を凌ぐような形で5着を確保
・レース後鞍上は「手応えはあまり良くなかったのですが、バテずに頑張ってくれました」とコメント
【8】神戸新聞杯(中京2200m):4着:4ヶ月:和田
・追い切りはCW主体で2週前には併せ馬も行われていたが1週前当週は単走
・レースは35.0 – 59.9 – 36.2の前傾1.2で、序盤そこそこ飛ばしたあとは大きな加減速ないラップでラスト3Fも12.2 – 11.8 – 12.2と加速大きくなく上がりかかる展開
・中枠からスタートすると徐々に押すような形で出していって2、3番手の外目を追走した、道中もポジションキープすると残り700m付近から促されて加速していって1列目内から4頭目付近から直線へ、ラストまで脚を使うと上位の上がりを使った3頭に差されての4着
・勝負所で早めからエンジンふかしていく競馬で、上がりを使った馬が上位を占める中先行して好走しているようにバテないスタミナが武器
【9】菊花賞:4着:1ヶ月:和田
・陣営は「春も使いつつ良くなってきたように(中略)」と叩き良化型を示唆するコメント、追い切りは1週前Wで併せ馬、当週は坂路で単走で1週前のWでは自己ベストの6F79.7 – 64.3 – 12.0が出されていた
・レースは36.8 – 62.2 – 124.8 – 35.6の後傾1.2で、道中はスローの展開から残り4Fから0.7加速すると12.2 – 11.8 – 11.6 – 12.2という展開の4F戦
・中枠内目からスタートするとほとんど馬なりで中団前目の外を追走した、道中も終始一番外を周りながら追走すると勝負所徐々に加速していって先頭に並びかけて直線へ、ここもラストまでしっかり脚を使ったが3着争いまでの4着
4歳
【10】中山金杯:14着:2ヶ月:和田
・追い切りはW主体で1週前には自己ベスト6F79.4 – 64.0 – 11.9が出されていた、ハンデ56kg
・レースは37.0 – 62.0 – 35.0の後傾2.0で、序盤スローな展開から残り5Fから0.5加速すると12.1 – 11.8 – 11.5 – 11.3 – 12.2と伸びる高速ロングスパート戦
・中枠外目からスタートするとテンがそれなりに速い馬が多くポジションを取れずに中団の外目を追走した、勝負所も他馬より速めに手綱を動かして促して行ったが残り5Fから加速が始まり高速のロングスパートになったことで番手を上げきれずに後方の位置取りで直線へ、直線は前が開かなかったこともあり伸ばせず14着大敗
・これまでの戦績からも休み明けよりも叩いて状態をアップさせる印象で、ここは休み明け、ポジション取れず、後半スピード勝負とネガティブな要素が積み上がっての大敗
【11】阪神大賞典(重):1着:2ヶ月半:和田
・追い切りは坂路中心からラスト2週はWで、1週前には自己ベスト6F79.0が出され併せ先着していた、当週は6F80.2で単走、馬体は年明け+8kgしていたところからさらに+10kg
・レースは重馬場の中37.3 – 62.4 – 37.4の前傾0.1で、序盤はゆったり目のペースから残り6Fから0.7加速すると12.1 – 12.2 – 12.1 – 12.2 – 12.3 – 12.9と時計のかかるロングスパート戦
・中枠からスタートすると中団前目を追走した、道中もスムーズに進めると速めのスパートも加速して付き合ってポジションを上げて3番手外目から直線へ、上がり2位で他馬を突き放すと5馬身差の圧勝
・重馬場、長距離、ロングスパートとタフで上がりかかる中での圧勝で、スピードレースよりも長く脚を使わされるタフな展開に適性がある
【12】天皇賞春(阪神3200m):2着:1ヶ月半:和田
・追い切りは1週前にW6F79.6で負荷をかけて当週は6F83.8で単走と軽め
・レースは35.8 – 59.8 – 121.3 – 37.4の前傾1.6で、前半8Fは平均して11.9付近が続く締まり気味の展開から13.1 – 12.6と息をいれて残り6Fから0.5加速すると12.1 – 12.0 – 11.9 – 12.1 – 12.3 – 13.0と上がりかかるロングスパート戦
・中枠外目からスタートすると押して出して行って好位の外目を追走した、道中も終始好位の外を追走すると勝負所速め(向正面中間くらい)から促していって3番手外から直線へ、ここでもラストまで懸命に脚を伸ばすと上がり2位を使ったが、外から伸びた勝ち馬には及ばずの2着
【13】フォア賞(パリ・ロンシャン2400m):1着:4ヶ月:C.デムーロ
・6頭立ての中枠からスタートすると出て行ってハナへ、道中は後半徐々に加速するような形で進めると残り600mからスパートして直線へ、1頭外から迫ってきていたがラストまで脚を伸ばして差を詰めさせずに優勝
【14】凱旋門賞(パリ・ロンシャン2400m)(重):14着:中2週:バルザローナ
・内枠からスタートするもポジション取れず後方の外目を追走した、ここも前走に続いて残り600m付近からスパートしたが直線は伸ばせず敗戦
【15】有馬記念:2着:2ヶ月半:和田
・追い切りは坂路主体からラスト2週はCWで調整のパターン、時計は1週前6F81.0、当週82.9といつも通り1週前に負荷をかけて当週は幾分軽めという内容
・レースは29.8 – 59.5 – 36.7で序盤飛ばしたあと2F12.5 – 12.6と息を入れて残り6Fから0.4加速して12.2 – 12.4 – 12.4 – 12.2 – 12.0 – 12.5と比較的勝負どころでの加減速が少なく上がりかかる展開
・内枠からスタートすると出して行って中団前目の馬群を追走した、道中もスムーズに追走すると勝負所ではいつもよりは押して押してではない様子で馬群についてくると4角から直線でも内に拘って最内の前から2列目で直線へ、ラストまで脚を伸ばしたが外から上がり最速で伸びたエフフォーリアには差されての2着
・上がりかかる展開と終始内目を立ち回る好騎乗はポジティブな要素だったが、直線入口で抜け出せていない中でしっかり上がり3位で伸びており、一段成長したところが見られた
5歳
【16】阪神大賞典:1着:3ヶ月:和田
・追い切りは坂路主体からラスト2週Wで1週前に負荷かけて当週は比較的軽めのいつものパターン、1週前には自己ベスト6F78.5 – 11.5が出されており、6Fで速い時計を出しながらラストまで11秒台で伸ばせていたのは初だった、休み明けで馬体は+8kg、斤量は別定+1kgの57kg
・レースは37.6 – 63.1 – 126.0 – 35.5の後傾2.1で、前半2000mはドスローの展開から0.7加速して11.9 – 11.6 – 11.6 – 11.5 – 12.4と伸びる高速5F戦
・外枠からスタートすると折り合って中団の外目を追走した、道中はスムーズにポジション変えずに追走すると勝負所残り700mから促され番手を上げて3番手外から直線へ、上がり最速で伸びて差し切って優勝
・休み明け、後半スピード勝負と苦手な条件が揃っていたが長距離の低調なメンバーでは実力が抜けていた
【17】天皇賞春(稍重):2着:1ヶ月半:和田
・追い切りは坂路主体からラスト2週Wのいつも通りパターン
・レースは稍重の中36.5 – 60.5 – 123.6 – 36.4の後傾0.1で、序盤この距離の道悪としては締まり気味の展開から道中で12.8 – 13.3 – 12.9と息を入れて残り6Fから0.6加速すると12.3 – 12.0 – 11.9 – 11.5 – 11.7 – 13.2という展開
・大外枠からスタートすると押して出して行って中団前目の馬群を追走した、1角からは外目へスイッチして中団前目の外を追走、勝負所は残り1000m付近から促されると外を周りながら3番手まで上げて直線へ、しぶとく伸びて2着は確保したが勝ち馬タイトルホルダーには離された
・放馬の影響で思ったタイミングで仕掛けられなかったのもあるが、後半の勝負所は勝ち馬のスピードには太刀打ちできなかった形
【18】宝塚記念:4着:2ヶ月:和田
・追い切りはいつものパターン、1週前は6F79.1 – 11.5で併せ先着
・レースはパンサラッサが飛ばして逃げて33.9 – 57.6 – 36.3の前傾2.4で、後半6Fは12.1 – 11.9 – 11.8 – 11.9 – 12.0 – 12.4と加速少なくラストはゴールへ向かって失速する展開
・外枠からスタートすると距離短縮で道中置かれないように押して押して出していって先行の外目を追走した、道中は速いペースだったがしっかり追走して前に勝ち馬を見る位置、勝負所では残り700m付近から促していくと直線も本馬なりに脚を使って4着
・道中ハイペースの2200mと本馬の適性を鑑みればスピード能力も求められる中、しっかり追走し直線も伸ばしての好走
【19】凱旋門賞(パリ・ロンシャン2400m)(重):18着:3ヶ月:川田
・内枠からスタートすると出て行って3、4番手付近を追走した、勝負所手応え怪しくなってくるとラストの直線では後退するだけの敗戦
【20】有馬記念:8着:2ヶ月半:川田
・追い切りはいつも通りのパターンで時計は終い重点が目立っていた
・レースは序盤スロー気味のペースで進めると勝負所では残り5Fから0.6加速して11.8 – 11.9 – 12.2 – 11.4 – 12.3と2Fから先行勢が交わされてラップ早まる展開、入りの5Fは61.2で上がりは35.9
・大外枠からスタートすると距離をロスしながらも押して出して行って好位外目を追走した、勝負所では残り700m付近から追い出しを開始すると1列目内から2頭目から直線へ、直線ではラスト少しヨレるなどバテた様子での8着敗戦
・大外枠から先行したことで序盤に距離をロスし、加えて風向きの影響で差しに向いた展開だったことでさすがの本馬でもバテたようなラストになっていた
6歳
【21】阪神大賞典:5着:3ヶ月:和田
・追い切りはいつも通りのパターンで1週前には6F80.0 – 11.5が出され当週は終い重点、休み明けで馬体は+10kgしていた、別定+1kgで斤量58kg
・レースは38.6 – 64.9 – 128.2 – 34.4の後傾4.2で、序盤から中盤は歩くようなドスローの展開で進めると残り6Fから0.4加速して12.2 – 11.9 – 11.6 – 11.4 – 11.3 – 11.7と伸びる上がり求められる高速ロングスパート戦
・外枠からスタートすると押して出して行って逃げ馬と近い2番手を追走した、勝負所では残り4F過ぎから加速を開始して残り3F過ぎから追い出しを開始された、好位から直線に進入したが末脚の差で数頭に交わされ、逃げ馬も捕まえられずの5着
・休み明けで末脚比べの展開では分が悪く、スローにも関わらず鞍上の仕掛けはかなり遅かった
【22】天皇賞春(稍重):2着:1ヶ月半:和田
・追い切りはいつも通りのパターンで前走増えた+10kgをしっかり減らして前走から-10kgでの出走、型通り叩いて良化していたか
・レースは稍重の中35.0 – 59.7 – 122.0 – 35.3の前傾0.3で、序盤緩まないラップから中盤1400m – 2400mで息を入れると残り4Fから0.9加速して12.3 – 11.9 – 11.5 – 11.9と伸びる展開
・中枠からスタートすると普段ほどは押していかず中団前目の外を追走した、勝負所では少し促す程度で進めてくるとポジション上げて4角で追い出しを開始され先頭に立って直線へ、直線でも脚を伸ばしたが上がり最速を使った勝ち馬に差されての2着
【23】宝塚記念:5着:2ヶ月:和田
・追い切りはいつものパターン
・レースは34.0 – 58.9 – 35.5の前傾1.5で、残り4Fから0.6加速すると11.9 – 11.7 – 12.0 – 11.8という展開
・中枠からスタートすると押して出して行って中団前目の馬群を追走した、勝負所では残り4F付近から徐々に促していくと残り700m付近から本格的に追い出された、4角では中団の馬群になって直線に進入するとスムーズに追われたが末脚比べに敗れての5着
・本馬を除けば1-8着までを1角10番手以下の馬が占めたことを考えればかなり頑張っている
【24】京都大賞典(重):3着:3ヶ月半:和田
・陣営は「夏場は牧場で完全休養。その分、いつもより緩んだ感じで戻ってきたが(後略)」とコメントしていた、追い切りはいつものパターンも時計は軽めで前哨戦仕上げという感じだった
・レースは稍重の中36.5 – 61.6 – 35.9の後傾0.6で、序盤はスロー気味に進めると残り7Fから0.6加速して12.0 – 11.9 – 12.3 – 11.6 – 11.7 – 12.0 – 12.2と長くスパートしてラストはゴールへ失速する展開
・内枠からスタートすると強気には出していかずに控えて中団後方の馬群を追走した、 勝負所では向正面でペースアップしたところからやや促されながらの追走になり残り700m付近から本格的に追い出されて中団の大外になって直線へ、直線では上がり3位の脚で伸ばしたものの自身より終始内前にいた組を交わせず3着まで
・自身より内前で決着していることを考えると1角の入りまでにこれら2頭に進路を譲った時点で勝負は決していた
【25】ジャパンC:10着:1ヶ月半:和田
・追い切りはいつものパターンもここも前走に続いて本馬とすれば遅めの時計で、それでいながら当日は-14kgしていた
・レースはパンサラッサが飛ばして35.5 – 57.6 – 36.5の前傾1.0だが、2番手タイトルホルダーは5F通過60.1で、以降 – 12.6 – 11.8 – 11.7 – 11.9 – 11.3 – 11.8 – 11.9(手計測)と、残り6Fから加速を開始して残り3Fから再び加速する末脚求められる展開
・外枠からスタートしていくと少し出して行って中団の馬群を追走した、勝負所では残り4F過ぎから追い出しを開始されると中団外目になって直線へ、直線では伸ばせず10着敗戦
結論(再掲)
■ピッチが早くない走法でトップスピードが遅いため瞬発力が求められる展開が向かず、反対に重馬場で上がりが37.4かかった阪神大賞典2021を圧勝しているようにスタミナに満ちている、そのためとにかく早めに動かして長く脚を使って豊富なスタミナを使い切るレースが向いている
■能力がピークにあった阪神大賞典2021から天皇賞春2022までの間では末脚が一段レベルアップしたようなところがあったが、近走は反応が鈍く勝負所でやや置かれて4角では本馬のスピードでは勝負にならない位置取りとなっていることが多く、年齢を重ねてピークアウトしている感は否めない
■反応にズブさが出てきている今のディープボンドがGⅠで好走するにはよりスタミナが求められ、メンバーレベルが落ちるという意味で長距離戦が向いており、各世代の主役級が揃っている今回、ピークアウトした6歳馬には手を出しづらい、枠と展開が全て向きそうなら再考するが基本的には消しで
Gregory