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アフリカンゴールド 【札幌記念2023】

札幌記念の各馬分析1頭目はアフリカンゴールド。押して押してハナを奪いに来る馬でマイペースに持ち込みたいタイプのイメージですが、同型がいる今回は簡単ではないレースとなりそうです。ここはキャリア35戦しているベテラン馬ということで2022年(7歳時)のレースからの分析としたいと思います。

結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。

札幌記念の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。

基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)

アフリカンゴールド:セ8歳:ステイゴールド×米国型:前走天皇賞春13人気競走中止:国分恭

結論

■キレる脚がないタイプでポジションを生かした競馬をするために押して出してハナを奪いにいくがテンが遅いために逃げられるかどうかは他馬との兼ね合いが大きい
■近走で好走した京都記念・阪神大賞典はいずれも単騎のマイペース逃げからの高速ロングスパートでのもので、スローながら後続が早めに仕掛けて来ず勝負所で一度後続との距離を取れるようなかなり恵まれた展開だった分があり、現状GⅡ以上での好走にはこの2例のような展開利が欲しい
■本レースに関しては直線の短いコース形態自体はプラスだが、メンバーレベルや同型の存在を考えると逃げられずに直線では後退するだけの競馬になる可能性が高い

全レース分析

7歳

【26】日経新春杯(中京2200m):5着:1ヶ月:国分恭
・追い切りはWで単走オンリーだった、ハンデ55kg
・レースは36.0 – 60.2 – 35.1で序盤平均程度で進めると残り4Fから0.4加速して11.8 – 11.4 – 11.8 – 11.9と伸びてラストまで11秒台の展開
・中枠内目からスタートすると出て行ったが外から来た馬にハナを譲って3番手外目を追走した、勝負所では残り4F過ぎから外から加速してきた馬に対抗するように加速していくと先頭に並びかけて1列目内から3頭目から直線へ、直線では先行した馬の中ではしっかり脚を使っていたが差した組には抵抗できず0.9差の5着まで

【27】京都記念(阪神2200m)(稍重):1着:1ヶ月:国分恭
・追い切りはW単走が2本で2本共に前走と比較して早めの全体時計が出されていた
・レースは小雨の降る稍重の中36.0 – 61.7 – 34.5で序盤から中盤で緩めると残り5Fから1.1加速して11.6 – 11.4 – 11.4 – 11.0 – 12.1と伸びる高速ロングスパートの展開
・外枠からスタートすると押して出して行ってハナへ、道中は単騎ノープレッシャーとなったことで600 – 1200mで12.9 – 12.8 – 12.7とかなりラップを緩めるマイペース逃げだった、勝負所では外から馬群が加速して行ったがハナの本馬も余力ありペースアップしたことで位置取りは大きく変わらず先頭で直線へ、直線でも脚色衰えず伸ばすと逃げ切って優勝
・道中は単騎でかなりのマイペースで運べており展開向いた面は大きかった

【28】大阪杯:7着:1ヶ月半:国分恭
・追い切りは相変わらずのW単走オンリーだった
・レースは雨の降る中での良馬場で34.6 – 58.8 – 35.8で、前半飛ばし気味の展開から道中は12.1付近が続く持続的なラップ、勝負所では残り4Fから0.4加速すると11.7 – 11.5 – 11.8 – 12.5とラストはゴールへ失速する4F戦、馬場は幾分荒れていて多少パワーが必要な状態に見えた
・外枠からスタートすると押して出して行ったが内の馬がコーナリングでハナとなり控えて2番手外目を追走した、勝負所では残り4F付近から逃げ馬に外から並びかけたが再び離されて2番手から直線へ、直線では最後まで伸ばしてはいたが差しの組に交わされ、逃げ馬も捉えられずの7着
・前走はマイペースな展開で結果を出したが、ここでは多少タフな流れでもバテずに脚を伸ばせた

【29】宝塚記念:16着:2ヶ月半:国分恭
・追い切りは相変わらずのパターンで、陣営は「勝ち鞍があるとはいえ、雨は良くないので理想は良馬場」とコメントしていた
・レースはパンサラッサが序盤から飛ばして33.9 – 57.6 – 36.3で、ラスト4Fは11.8 – 11.9 – 12.0 – 12.4と徐々にゴールへ失速する展開
・1枠1番の馬が除外となり最内枠から少しヨレるようなスタートで出遅れると押して出して行って好位のインで勝ち馬を見る位置を追走した、勝負所では残り4F手前から促されたが既に手応えは怪しく中団のインまでポジションを下げて直線へ、直線では後退するだけで大敗
・レース後鞍上は「(中略)ペースも速かったです、抱えていく感じの方がいいですね」とコメントしており、道中押して押しての展開ではラストに手応えが残らないタイプの可能性があるが、ここでは純粋に実力が足りていなかったか

【30】京都大賞典(阪神2400m)(稍重):12着:3ヶ月半:国分恭
・追い切りはいつものパターンも休み明けを考慮してか全体時計は幾分遅めだった、斤量は別定で+1kgの57kg
・レースは35.8 – 60.7 – 33.9で、序盤ややスローで進めると残り4Fから0.5加速して11.9 – 11.3 – 10.9 – 11.7と伸びる高速4F戦、外回りで直線が長くある程度速い末が求められた
・最内枠からスタートすると押していき出ムチまで入れられて促されたが外から主張したユニコーンライオンの方が早かったことで控えて3番手を追走した、勝負所では残り6F付近(3角付近)から前に並びかけていきそのまま終始外をまわりながら1列目内から3頭目から直線へ、直線は伸ばせず敗戦
・末脚が求められる展開は向かず、GⅡ以上での好走にはいわゆる先行馬に向く展開が欲しい

【31】アルゼンチン共和国杯:10着:1ヶ月:マーカンド
・追い切りはWでキャリア【3】戦目の未勝利6着以来の併せ馬が行われ、併入していた、ハンデ57kg
・レースは入りこそ軽快なラップで入ったが中盤緩めると残り5Fから0.9加速して11.8 – 11.7 – 11.5 – 11.6 – 11.8とラストまで11秒台で伸びる高速5F戦
・外目の枠からスタートすると押して出して行って先頭から離れた2番手を追走した、勝負所では残り5F手前から徐々に促されると前との差を詰めていって好位2番手から直線へ、直線では脚を伸ばして残り300m付近まで先頭だったがラストは末のある組に抵抗できず沈んでの10着敗戦
・とにかく末の求められない展開になって欲しいことを考えると直線の短いコースが望みか
・レース後鞍上は「逃げろという指示でしたが、1頭速い馬がいて、2番手で待機する形に。初ブリンカーでしたが、逆に進んでいかなくて、ブリンカーはない方がいいかもしれません」とコメントしていた

8歳

【32】日経新春杯(中京2200m)(稍重):9着:2ヶ月半:国分恭
・追い切りは前走に続いて併せ馬が行われていたが最終追いでは6F83.0 – 12.2で併せ遅れていた、ハンデ58kg
・レースは荒れた馬場の稍重の中36.3 – 62.1 – 35.4で前半ドスローで進めると残り5Fから0.4加速して12.2 – 11.9 – 11.5 – 11.5 – 12.4と、加速が5Fから始まって3Fから再加速する展開
・外枠からスタートすると出して行き、他に行きたい馬もいなかったことですんなりハナへ、そのままスムーズに進めると勝負所でも楽な感じで先頭をキープしたまま直線へ、直線では馬場の良い所を求めて外に出す馬もいた中最内を追われると残り100m付近までは圏内争いの位置だったがラストは交わられて9着まで

【33】京都記念(阪神2200m):9着:1ヶ月:国分恭
・追い切りはWで2本うち1本最終が併せ馬で6F80.3 – 12.4で併せ遅れていた、陣営は「年齢的にズブくなってきているので併せ馬でしっかりやった」とコメントしていた、斤量は別定で+1kgの58kg
・レースは34.6 – 59.5 – 34.5で入りの3Fを飛ばしてその後緩めると勝負所では残り3Fから0.6加速して11.6 – 11.3 – 11.6と伸びる内回りには珍しい3F戦
・内目の枠からスタートするといつも通り押して出して行ったが周りに先行馬が多く包まれる形になったことでポジションを取れず中団後方のインを追走した、勝負所外から各馬がポジションを上げていく中本馬は内目のままで最後方付近となって直線へ、直線では伸ばせずの9着敗戦

【34】阪神大賞典:4着:1ヶ月:国分恭
・追い切りはWで併せ馬が2本でともに併入していた
・レースは38.6 – 64.9 – 128.2 – 34.4で、序盤重賞では考えられないようなドスローで進めると残り6Fから0.4加速して12.2 – 11.9 – 11.6 – 11.4 – 11.3 – 11.7とラストまで伸びる高速ロングスパート戦
・外目の枠から押して出していくと他に逃げ馬おらずスムーズにハナへ、道中は13.0付近を4F続けて刻むなどかなりペースを落とした、勝負所では自らペースアップしていくと先頭で直線へ、直線でもラストまで足を伸ばすと3頭には交わされたが0.4差の4着を確保した
・勝利した京都記念同様自分でペースを作ってドスローに落としたところからロングスパートをかける競馬で好走した

【35】天皇賞春(稍重):競走中止:1ヶ月半:国分恭
・追い切りは併せ馬も併用してのW調教で最終追いは単走で行われていた
・レースは35.0 – 59.7 – 122.0 – 35.3で序盤前が飛ばして軽快なラップを刻んだが、中盤はしっかり緩んだ、残り4Fから0.9加速すると12.3 – 11.9 – 11.5 – 11.9と伸びる高速4F戦
・大外枠からスタートすると押して出していってハナへ、道中は番手に圧倒的人気のタイトルホルダーもいたことでペースを落としきれない逃げだった、その後1周目1角で後退するとそのまま競争を中止した、心房細動だった

結論(再掲)

■キレる脚がないタイプでポジションを生かした競馬をするために押して出してハナを奪いにいくがテンが遅いために逃げられるかどうかは他馬との兼ね合いが大きい
■近走で好走した京都記念・阪神大賞典はいずれも単騎のマイペース逃げからの高速ロングスパートでのもので、スローながら後続が早めに仕掛けて来ず勝負所で一度後続との距離を取れるようなかなり恵まれた展開だった分があり、現状GⅡ以上での好走にはこの2例のような展開利が欲しい
■本レースに関しては直線の短いコース形態自体はプラスだが、メンバーレベルや同型の存在を考えると逃げられずに直線では後退するだけの競馬になる可能性が高い

Gregory

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