宝塚記念の各馬分析12頭目はドゥラエレーデ。芝にダートに海外にと、とにかくこの時期の3歳馬にしては経験が豊富で、ここでは夏を越す前に古馬に挑戦と、また新たな経験を積もうとしています。ここかは分かりませんが、その豊富な経験が今後のキャリアにはいきてきそうです。
結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。
宝塚記念の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。
基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:斤量:鞍上)
ドゥラエレーデ:牡3歳:ドゥラメンテ×オルフェーヴル:前走日本ダービー8人気競走中止:幸
結論
■脚が長く使えそうで、反対に使える上がりには限界がありそうなタイプのため、先行脚質がいきる前残りの展開での構想が目立っており、実際これまでのレースでは(競走中止した日本ダービーを除いて)全レースで3番手以内で競馬しているが、連対した4戦はいずれも前残りと言える決着だった
■圧倒的に先行馬に向くレース質ならばまだしも、多頭数の宝塚記念はそうとは言えない、買い材料少なく消しで
全レース分析
2歳
【1】阪神1800m新馬:5着:北村友
・追い切りはW、W、坂路での調整で最終坂路は単走で4F50.3 – 12.3が出されていた
・レースは36.2 – 62.7 – 34.4でスローで進めると残り3Fから1.0加速して12.1 – 10.8 – 11.5と伸びる展開
・中枠内目から出ないような形で出遅れたが出て行って中団前目の外を追走した、勝負所でも終始外目をまわると好位の外目から直線へ、直線では上位の上がりを使った馬などに離されての5着
【2】札幌1800m未勝利:2着:1ヶ月半:横山和
・追い切りは函館のWと芝を併用でオール単走だった
・レースは36.6 – 62.2 – 34.7で序盤スローで進めると残り3Fから0.5加速して11.7 – 11.3 – 11.7と伸びる展開
・最内枠からスタートすると押して出して行ってハナへ、勝負所では少しずつペースを上げていくとそのまま先頭で直線へ、上がり2位で伸びて3着は5馬身離したが好位から上がり最速の馬に差されての2着
【3】札幌ダート1700m未勝利(稍重):1着:中1週:池添
・陣営は「前走で枠内駐立不良に、しっかりゲート練習を行ったので発馬が決まれば」とコメントしていた、追い切りは札幌のダートで軽め単走が1本
・レースは稍重の中平均からややタフ気味なペースで進めるとラスト4Fは12.7 – 12.7 – 12.5 – 12.6と加速少なく上がりかかる展開(上がり37.8)
・中枠から遅めのスタートを切ると押して出して行って2番手の外を追走した、馬場は稍重ながら砂煙が上がっており乾いているようだった、道中は前走逃げた影響か多少行きたがるのを抑えられながらの追走となっていた、勝負所では残り4F付近で手綱を引かれたまま逃げ馬に並びかけると残り2F過ぎから促されて単独の先頭で直線へ、上がり2位で伸びて優勝
【4】東スポ杯2歳S:4着:3ヶ月:ムーア
・追い切りはW主体で1週前は併せ馬で遅れていた、当週は坂路で終い重点単走、初の関東遠征
・レースは35.2 – 58.9 – 34.9で序盤平均程度で進めると残り3Fから0.6加速して11.4 – 11.5 – 12.0と、この時期の2歳馬にとっては楽な展開ではなく、差しが決まる流れ
・中枠からスタートすると出て行って先頭で2頭並ぶような形の外を追走した、勝負所では残り3F手前から追い出しを開始されると1列目のうちから2頭目から直線へ、直線でも脚を伸ばしていたが上位の上がりで差し込んだ3頭に差されての4着
【5】ホープフルS:1着:1ヶ月半:ムルザバエフ
・追い切りは坂路とWの併用で詰まり気味の間隔での関東への再輸送だったことも考慮されてか全体的に時計は緩めだった
・レースは36.1 – 61.5 – 35.0で終始スローな展開で進めると残り3Fから0.6加速して11.9 – 11.2 – 11.9と伸びる先行有利な展開
・中枠からスタートすると逃げ馬と半馬身差の2番手外目を追走した、勝負所では残り3F手前から徐々に加速を開始すると逃げ馬に並びかけて直線へ、直線は逃げ馬を追いかけて伸ばすとハナ差交わしての優勝
・中山内回りで前半スローで進めて残り3Fから加速する展開ながら勝負所でも馬群は縦長で完全な前有利レースだったことを考えるとフロックライクな部分はあるが、先行できる脚質とそこから長く脚を伸ばせる強みを活かしてのGⅠ制覇
3歳
【6】ドバイUAEダービー:2着:3ヶ月:C.デムーロ
・中枠からスタートすると出て行って2番手外目を追走した、勝負所では残り4F付近から徐々に加速していくと逃げ馬には並びかけられずのまま直線へ、直線では脚色かなり鈍っていたが各馬同様な様子で、直線に入った順番のまま決着しての2着
【7】日本ダービー:競走中止:2ヶ月:坂井
・追い切りはWと坂路の併用で1週前のWでは5F時計自己ベストの6F81.3 – 65.4 – 11.5が出されていた、当週は坂路で終い重点でオール単走での調整だった
・外枠からのスタートだったが発馬直後つまづいて落馬、競走中止となった
・レース中は終始外目をまわってきて少なくともゴール間ではトラブルなく走り切っていた
結論(再掲)
■脚が長く使えそうで、反対に使える上がりには限界がありそうなタイプのため、先行脚質がいきる前残りの展開での構想が目立っており、実際これまでのレースでは(競走中止した日本ダービーを除いて)全レースで3番手以内で競馬しているが、連対した4戦はいずれも前残りと言える決着だった
■圧倒的に先行馬に向くレース質ならばまだしも、多頭数の宝塚記念はそうとは言えない、買い材料少なく消しで
Gregory