今回は大阪杯にトライ。昨年は◎エフフォーリアで惨敗したレースで、2番手としたレイパパレの方に自信があったのにエフフォーリアを本命で固定してしまいました。2番手のサートゥルナーリアの方に自信があったのに本命をアーモンドアイとしてしまった有馬記念に並んで悔しい敗戦でした。今年は東京新聞杯・中山記念と負けが続いているので、ここでしっかり的中していきたいです。
簡単には分析結論をご覧いただければ、ポイントがわかるかと思います。
レース概要・分析結論
【概要】
過去5年はいずれも2回阪神4日に行われているが、2018-2020年の3年は1回阪神を8日使った後の2回阪神4日目でBコース替わり初週だった一方、2021年、2022年は京都競馬場の馬場改修影響で、同じ2回阪神4日目でも1回阪神で12日と4日多く開催されている上、Aコース最終週となるため、馬場は大きく異なる。フルゲートは16頭で斤量は58kg、牝馬2kg減。
【結論】
■2018-2020年の(その年の阪神開催としては12日目かつBコース替わり初週で行われてた)3年では馬券圏内馬15頭すべてが「4角5番手以内」or「3枠以内」のいずれかだったように、コース替わり初週の影響もあって内前有利な結果だった、一方で京都競馬場の馬場改修の影響で使用コース異なった(その年の阪神開催としては16日目でかつAコース最終週だった)2022年には4角6番手で5枠9番のアリーヴォが馬券圏内しており、若干ではあるが外・差しの傾向が比較的強まる結果だった
■この後の春のGⅠ戦線を見据えてここを休み明けで挑んでくる馬もいるが、過去5年の馬券圏内馬15頭は全てが「2月以降のレースを使っての参戦」or「4人気以内」だった、5人気以下になるような馬が休み明けで使ってきた場合には評価を下げたい(人気の境界はあくまで目安だが)
■馬場が唯一参考にできる2022年(勝ち馬:ポタジェ)(2021年は再現性低い道悪のため)には200-400mで10.3、道中持続的、勝負所では残り4Fから加速開始してラストはゴールへ失速するラップ、と先行馬には厳しい要素が多かった中で掲示板内5頭のうち3頭は4角4番手以内だったように、追走力と言えるようなスピードも求められた印象で、器用さ、多少のスピード、絶対的な末脚のしぶとさ、というような要素が求められた
→ざっくり表現すると開催馬場が異なった2021、2022年は、2018-2020年の大阪杯と比較して適性を宝塚記念に寄せたイメージのレースとなっている
■馬場を参考にできる年が2022年しかないため、とにかく重要なのは当日の馬場、これを見て大きく予想を変更する勇気を持たれたい
過去レース分析
【入り3F/5F、上がり3Fの平均】
過去5年:36.0 – 60.3 – 35.3
良馬場4年:36.1 – 60.4 – 34.9
道悪1年:35.6 – 59.8 – 36.8
2018年
36.5 – 61.1 – 34.1 :1:58.2 (良):16頭
【所見】
■過去5年で入りの3F5Fともに2番目に遅く、上がりは最速で、勝ち時計も最速
■レースは前半スローで進めると残り5Fから0.4加速して11.8 – 11.2 – 11.1 – 11.4 – 11.6と残り4Fからの加速が大きくラストはゴールへ失速する展開
■休み明けを1戦叩いてここに参戦してきた4歳馬での1.2.3着で、若い実績馬が馬券圏内を占めた形
■1着はまくり、2-5着は4枠以内、6着は先行、7着は内枠と4角で好位 or 内目の枠の馬で決まっており、Bコース替わり初週の影響か典型的な内有利
【好走馬】
■1人気1着:8枠15番:牡4歳:スワーヴリチャード:ハーツクライ×米国型:前走(稍重)金鯱賞1人気1着
・左回りの方が向く東京巧者で、それまで連対を外したのは皐月賞6着、有馬記念4着とともに右回りの小回りだった
・外枠から出負け気味のスタートを切ると枠なりに後方の外目を追走した、ペースが遅いと見たか、向正面を使って一気にポジションを押し上げると3角では好位の外目で残り800m地点では逃げ馬と並んで先頭を走っていた、ここで脚を使ったが勝負どころも手綱を抱えられたまま周ってくると先頭で直線へ、追い出されると上がり3位でまとめて優勝
・前走は休み明け+10kgで金鯱賞を人気に応えて勝利しており、ここでも1人気の4歳馬と充実一途だった、右回りでの良績に欠けていたのが不安材料だったが、鞍上があまり内回りの適性が求められないような好騎乗をしたことで問題なく勝ち切った、印は振れただろうが高評価できたかは疑問、トップジョッキー×スローはまくりにも気を置きたい
■6人気2着:3枠5番:牡4歳:ペルシアンナイト:ハービンジャー×SS:前走中山記念1人気5着
・前年にはマイルCSを制しており、同距離では皐月賞2着があった、前走は休み明けで中山記念を叩いてのここで、ダービー以来の1800mより長い距離だった
・内目の枠から出負け気味のスタートを切ると中段の馬群を追走した、道中は少し引っ掛かっている様子で鞍上に抑えられていた、勝負所では外から各馬が加速していったが焦ることなく手綱を抱えられたまま内目の位置取りをキープしていた、そのまま中団の内目から直線へ進入し、進路を求めて少し外目に出されると上がり最速で伸びて前に迫ったが勝ち馬には及ばずの2着
・後の成績も含めて見ると明確に叩き良化型で、距離適性も1600-2000mと2000mもこなせるマイラーという印象だった、こちらも充実の4歳馬
■2人気3着:4枠8番:牡4歳:アルアイン:ディープ×米国型:前走京都記念(重)3人気2着
・同距離では皐月賞勝ちがあったGⅠ馬で、休み明けで京都記念を叩いてのここ
・中枠からスタートすると出て行って中団前目の馬群を追走した、勝負所では残り800m手前で勝ち馬が外からポジションを上げると、それに合わせるように徐々に促されて加速を開始し、残り700mからは追い出しを開始されていた、勝負所は終始内を周ってくると直線でも内、上がり2位で抜け出したが勝ち馬には迫れず、外からは差されての3着
・こちらも休み明けを叩いてきた4歳馬
【凡走人気馬】
■3人気7着:1枠2番:牡5歳:サトノダイヤモンド:ディープ×南米型:前走金鯱賞(稍重)2人気3着
・ここまでの13戦で(7-1-3-2)とフランスでの2戦以外では馬券圏内を外していなかった、菊花賞、有馬記念とGⅠは2勝していた、凱旋門賞惨敗の後金鯱賞を叩いての参戦
・内枠からスタートすると中団前目のインを追走した、勝負所一気に馬群が加速すると内目で置かれるような形でポジションを下げた、4角から直線では外目に進路を取ると中団後方の外から直線へ、直線では伸ばせずの敗戦
・これまで一線級だった馬がフランス帰りの前走金鯱賞でパフォーマンスを落としていたことに着目したかった印象で、ダービー好走のディープ産駒の5歳春という点でも評価を落としたかった
2019年
36.4 – 61.3 – 35.5 :2:01.0 (良):14頭
【所見】
■過去5年入りの3Fは2番目、5Fは最も遅かったが、前日の雨により4Rまで稍重だった馬場の影響で上がりはかかり、勝ち時計は良馬場の4年で最も遅かった
■レースは前半6Fをスローで進めると残り4Fから0.6加速して11.8 – 11.4 – 11.6 – 12.5とラストはゴールへ失速する展開
■コース替わり初週の影響かここも4枠から内での決着で、4着までが4枠以内だった
■中団後方に控えたブラストワンピースが凡走人気馬となっているように、前半ゆとりのある展開で進めると内前の各馬が垂れないこともあり、中団より後方の器用さに欠ける馬は勝負所で外目をまわすことになるため、コース替わり初週の馬場の影響もあって圏内まで差し込むハードルは高い
【好走馬】
■9人気1着:3枠3番:牡5歳:アルアイン:ディープ×米国型:前走金鯱賞3人気5着
・同距離では皐月賞勝ちがあり、前年にも3着していたリピーター、前年同様年明けに1戦叩いての参戦
・内枠からスタートすると好位のインコースを追走した、そのまま勝負所まで進めると、勝負所でも手綱を抱えられたままインコースを周ってきた、好位のインから直線へ進入すると直線へ入ってから追い出され、内から上がり3位で抜け出して優勝、各馬が直線で馬場の良い外目を求めて出されたことで内目の進路にはかなり余裕があった
・器用で優等生な競馬ができるという面ではかなりの実力馬だったが、末脚がワンパンチ足りないことで皐月賞からGⅠ勝利からは遠ざかっていたが、時計がかかる内有利な展開でしぶとい脚を使っての優勝、コース替わり初週の馬場では上手に競馬ができるタイプ×内枠には注意したい
■2人気2着:4枠6番:牡5歳:キセキ:ルーラーシップ×ディープ:前走有馬記念(稍重)2人気5着
・前年には毎日王冠からの秋古馬3冠と4戦を走り抜いて休み明けでの参戦で、秋古馬3冠はいずれも逃げの競馬で見せ場を作っていた
・中枠内目からスタートすると自身より内から速めに出していく馬がいたこともあり、控えて2番手を追走した、勝負所では徐々に逃げ馬に並びかけていくと残り600m付近からは明確に前を捕まえにいって、馬場の真ん中に出されるように直線へ、ラストまで伸ばしたが内から勝ち馬にすくわれての2着
・秋からの連戦の疲れをしっかり抜いてのその年初戦でしっかり自身のパフォーマンスは出してきての2着
■4人気3着:2枠2番:牡4歳:ワグネリアン:ディープ×キンカメ:前走神戸新聞杯2人気1着
・神戸新聞杯以来の休み明けで、内回りでは適性測れない3歳春の弥生賞でしか実績はなかった
・内枠からスタートすると行きたがるのを鞍上に抑えられながら中団のインコースを追走した、道中は終始インコースを追走し勝ち馬を前に見る位置、勝負所から直線でも終始最内を周ってくると直線では上がり2位で伸ばしたが前の2頭を捕まえられずの3着
・ダービー馬であり実力があるのは明確だったが、内回りでの競馬への適性はわかりきらない中での休み明けでの4歳初戦で、コース替わり初週の馬場も味方につけてのイン競馬での馬券圏内
【凡走人気馬】
■1人気6着:5枠7番:牡4歳:ブラストワンピース:ハービンジャー×キンカメ:前走有馬記念(稍重)3人気1着
・内回りコースは有馬記念のみの1戦1勝で、ここは有馬記念制覇以来の休み明け4歳初戦
・中枠からスタートすると控えて中団後方の馬群を追走した、3角からの勝負所では終始中団付近の外目をまわして、4角でも一番外を大きくまわして直線へ、直線では伸ばしてはいたが前に迫れるほどは差し込めず6着まで
・道悪の有馬記念のように、ここよりももっと上がりのかかる競馬か、広いコースで長く脚を伸ばす競馬に適性があった印象で、多少器用さ求められる阪神の内回りでの競馬が合わなかったイメージ、紐程度の評価に抑えることで馬券的な怪我は最小限にしたかった
2020年
36.9 – 60.4 – 34.2 :1:58.4 (良):12頭
【所見】
■過去5年で最も少頭数の12頭縦で、入りの3Fが最も遅く、上がりは2位のスローな展開
■レースはスローで入ると向正面で前2頭が離して少しラップが早まる区間はあったが勝負所は残り4Fからで、ここから0.4加速すると11.7 – 11.3 – 11.2 – 11.7と伸びる高速4F戦
■スローからの高速4F戦で通常勝負所で外をまわされやすい外枠は不利だが、人気馬が先行してある程度好位を確保したことで枠に関係ない形での決着
■少頭数で「詰まる」「大きく外をまわされる」などの不利の可能性がそもそも低い中で人気馬がしっかり好位を確保した優等生な競馬をしたことで2.4.1人気でのガチガチ決着、固定する馬多めで3連複を買うか、ワイド1点などがよかった印象
■ブラストワンピースが2年連続で凡走人気馬となっており、明確にタフレース向きだった点から評価を落としたかった、このタイプは強気に買ってはいけないとの認識が必要
【好走馬】
■2人気1着:5枠5番:牝5歳:ラッキーライラック:オルフェーブル×米国型:前走中山記念2人気2着
・小回りコースでは中山記念を2年連続2着の実績があり、本年は香港V2着のあと休養を挟んで中山記念を叩いてのここへの参戦
・中枠内目からスタートすると出脚は一番だったが外から逃げてくれる馬が来るのを待つようにして好位のインコースを追走した、向正面では前2頭が少し離して逃げており4馬身差ほどの3番手を追走した、勝負所でも手綱を抱えられたまま好位のインコースを周ってくると直線でもイン、上がり2位で抜け出すと差し切って優勝
・好スタートからインコース追走で、勝負所から直線でもインと完全にロスを省いた競馬でまさにラッキーライラックの競馬での完勝
■4人気2着:8枠12番:牝4歳:クロノジェネシス:バゴ×クロフネ:前走京都記念(重)1人気1着
・内回りコースでは秋華賞勝ちがあった、3歳時のエリ女から休みに入って休み明けの京都記念を叩いてのここへの参戦
・大外枠からスタートすると出て行って中団前目の外で内に勝ち馬を見る位置を追走した、勝負所では残り900m付近から徐々に内前の勝ち馬に並びかけていって外から交わすようにして1列目の内から3頭目付近から直線へ、上がり3位で伸びて逃げ馬を捉えたが内から勝ち馬にすくわれての2着
・休み明けで馬体が増えた時の方がハイパフォーマンスだった印象で、叩き2戦目かつ良馬場かつ大外枠のここでは評価を下げていた可能性がある、叩き初戦を快勝して充実一途の4歳馬というだけで相手には持っておきたかった
■1人気3着:6枠8番:牡4歳:ダノンキングリー:ディープ×StormCat:前走中山記念1人気1着
・内回りでは皐月賞3着があった、マイルCSを5着した後休み明けの中山記念を快勝してのここへの参戦
・中枠からスタートするとスタートも出脚もよく外に逃げようとしている馬がいなかったことで鞍上は早々に逃げの競馬を選択、向正面では外から人気薄に絡まれたことで600-1200mは11.9 – 11.6 – 12.1とへこむラップ、勝負所では残り800m手前から外から並びかけられて加速を開始、直線では2頭に交わされての3着
・逃げ馬がいない時に思い切って逃げる大胆戦法はハマる時もあるが、今回に限っては結果論ではあるが、人気薄に絡まれてマイペースで逃げられず、人気馬に好位でマークされる競馬となったことでパフォーマンス落としての3着、渾身のダメ騎乗
【凡走人気馬】
■3人気7着:3枠3番:牡5歳:ブラストワンピース:ハービンジャー×キンカメ:前走AJCC(稍重)1人気1着
・直線の短いコースでは有馬記念勝ち、札幌記念勝ちがあったが、3歳秋以降勝利した3戦はいずれも上がりが36秒以上かかるタフな展開で、本レースのようなスピード求められる内回りのレースへの適性は疑問だった、凱旋門賞帰りでAJCCを勝利して2ヶ月の間隔でここへ参戦
・内枠からスタートするとある程度ポジション取りにいっているような動きではあったが取れずに後方馬群を追走した、勝負所では残り800m付近から外目へスイッチされて進出を開始、外をまわしながらポジションを上げて好位の大外から直線へ進入したが直線で伸ばせずの敗戦
・明確にタフレース > スピードレースのタイプで、2年連続の凡走人気馬となった、このタイプは強気に買ってはいけないと認識したい
2021年
35.6 – 59.8 – 36.8 :2:01.6 (重):13頭
【所見】
■過去5年唯一の道悪でレース中にもしっかり雨が降っていた、勝ち時計は最も遅く雨が降りながらのレースにならない限りは参考にする面は少ない印象
■レースは前半重馬場ながら12.1が続く持続的な展開から1000-1200mで12.8と1F緩めて、そこから0.6加速して12.2 – 12.1 – 11.6 – 13.1と伸びる4F戦
■1.2着馬は道悪への適性がかなり高かった印象で、圧倒的人気の2頭が3.4着だった、本レースに限らず「道悪(重馬場以上)の際は軍資金を半分に」という教訓を与えてくれたレース
【好走馬】
■4人気1着:6枠8番:レイパパレ:ディープ×クロフネ:前走チャレンジC1人気1着
・前走の重賞初制覇を含めてデビューから5連勝していた
・中枠から出遅れたが出て行ってハナへ、持続的なペースで逃げると1000-1200mで12.8と息をいれて再加速して直線へ、馬場の良いところを求めて馬場の真ん中に出されると上がり最速で突き放しての圧勝
・雨が降る重馬場の中道悪への適性を示しての逃げ切り勝ちで、鞍上の強気かつ巧みなラップもあっての圧勝
■6人気2着:1枠1番:モズベッロ:ディープ系×StormCat系:前走京都記念5人気8着
・有馬記念からの叩き4戦目でのここへの参戦で、最近好走した2戦は両方ともレース上がりが36秒以上かかるなど明確に低速戦に適性があった
・内枠からスタートすると控えて中団後方を追走した、勝負所では自分より先に進出を開始したコントレイルを追いかけるように進出を開始した、上がり最速で伸びると逃げ馬以外を差し切っての2着
・道悪ではコントレイル、グランアレグリアらのGⅠ複数勝馬でも適性の差でモズベッロに差される、道悪競馬の難しさを教えてくれた馬であり、レース
■1人気3着:5枠7番:牡4歳:コントレイル:ディープ×米国型:前走ジャパンC2人気2着
・8戦7勝2着1回とこれまでパーフェクト連対していた言わずと知れた無敗の3冠馬
・中枠からスタートすると控えて中団後方を追走した、勝負所では残り1000m過ぎから外へスイッチされて進出を開始、内からグランアレグリアに抵抗されて若干外目を周って直線へ、上がり3位で伸びるとグランアレグリアには競り勝ったが逃げ馬には突き放され、外から1頭に交わされての3着
・これまでのレースぶりから良馬場のスピード馬場の方が適性ありなのは明らかで、初の道悪とくればある程度評価を下げたかった
【凡走人気馬】
■2人気4着:8枠12番:牝5歳:グランアレグリア:ディープ×米国型:前走マイルCS1人気1着
・それまで降着のあったNHKマイルC5着を除けばパーフェクトで馬券内していたトップマイラー/スプリンターで、初のマイルより長い距離への挑戦だった
・外枠からスタートすると出て行って中団前目の外を追走した、勝負所では残り800過ぎから外からコントレイルが進出してきたことでこれに抗うように進出を開始、手応えもありコントレイルには抵抗し続けて少し前のまま好位から直線へ、上がり3位で伸びたがラストはコントレイルに敵わずの4着
・2000mもこなせそうなほどの実力馬ではあったが、初めての距離(延長)での道悪で人気とくればこちらも3着馬のコントレイル同様、評価は下げたかった印象
■3人気5着:2枠2番:牡4歳:サリオス:ハーツクライ×欧州型:前走マイルCS2人気5着
・内回りでは皐月賞2着があったが適正というよりは実力で走ったようなレースだった、3歳時のマイルCSからの休み明けでの参戦
・内枠からスタートすると出て行って好位のインで逃げ馬を見る位置を追走した、勝負所では残り800m手前で外目へスイッチして逃げ馬に並びかける準備をしていたが、勝負所での逃げ馬の手応えもよく最内で逃げ馬を追いかける選択肢に変更した、直線に入ると1-4着馬とは対照的に最内に進路をとったが伸ばしきれずの敗戦、ラスト150mほどは内目の馬場が明確に悪かった
・稍重では皐月賞、毎日王冠2020と好走歴があったが、3.4着馬同様極端な道悪への適性は高くなかった印象で、強気に買う理由がないタイプの人気馬だった
2022年
34.6 – 58.8 – 35.8 :1:58.4 (良):16頭
【所見】
■過去5年入りの3F5Fともに最も早く、上がりは良馬場の4年の中では最も遅い、良馬場ながら雨の降る中でのレースだった
■レースは200-400mで10.3が入る激しい先行争いから前半6Fまでは12.1付近が続く持続的な展開、残り4Fから0.4加速すると11.7 – 11.5 – 11.8 – 12.5とラストはゴールへ失速するラップ
■序盤10.3が入る先行馬には少し苦しい展開の中で内回り特有の残り4Fから加速する展開になったことで、瞬発力タイプではなくある程度の位置からしぶとい末脚を使えるタイプが好走した印象で、ざっくり言えば天皇賞秋では買いたくないタイプが好走、反対に天皇賞秋で狙いたいようなタイプ2頭が凡走人気馬となっている
■2018-2020年の3年とは異なる馬場だった影響で、とにかく器用さとスピードが求められた2018年や2020年とは対照的に宝塚記念寄りの馬が好走
【好走馬】
■8人気1着:4枠8番:ポタジェ:ディープ×米国型:前走金鯱賞4人気4着
・内回りでの実績は同舞台での3勝クラス勝ちのみだったが、先行しての器用な競馬ができるタイプだった、AJCC→金鯱賞と使っての叩き3戦目だった
・中枠からスタートすると出ていって中団前目のインコースを追走した、勝負所では加速始まった残り800m付近でも手応え軽く、残り600m付近から促されるとポジションを若干外にスイッチして好位の外目から直線へ、前で先に抜け出したレイパパレを追いかけるように追われると上がり3位でしぶとく伸ばして優勝
・末が爆発的なタイプではなく、どんなレースでも本馬なりの脚を使ってくるのが強みの馬で、本レースは厳しい先行争いからの道中持続ラップで4Fから加速してラストは失速するタフ寄りな展開になったことで、様々なタイプの馬が力を出しづらいレースになり、本馬の強みが浮上した形
■3人気2着:7枠14番:牝5歳:レイパパレ:ディープ×クロフネ:前走金鯱賞2人気2着
・内回りコースではチャレンジC勝ち、前年の大阪杯勝ち、宝塚記念3着など実績多数だった、休み明けの金鯱賞を2着してここへ参戦
・外枠からスタートすると出ていって好位の外目を追走した、勝負所では残り700m付近で外へスイッチされ進出を開始、一列目の内から4頭目付近から直線へ進入するとゴールまで脚を伸ばしたがタフな展開だった分、自身よりは後ろの位置取りだったポタジェに差されての2着
・Aコース最終週ということで内が良い馬場ではなかった中での外枠で、同舞台での実績などを純粋に評価して評価を上げたかった
■7人気3着:5枠9番:牡4歳:アリーヴォ:ドゥラメンテ×StormCat系:前走小倉大賞典(稍重)1人気1着
・内回りでは小倉での実績が多かった、ここへは3勝クラス→小倉大賞典(小倉1800m)と連勝しての叩き3戦目での参戦
・中枠からスタートすると控えて中団後方のインを追走した、向正面では内へこだわらず自身より外前だったエフフォーリアをマークした、勝負所では残り600m付近から進路を内目へ切り替えて進出を開始、コーナーをロスなく周ってくると直線ではインアウトで外目へ出された、上がり最速で伸びたが先に抜け出した2頭を捉えられずの3着
・連勝中の4歳馬という点、小倉という直線の短い競馬場で上位の上がりを使って中団から差し込めている点などを評価して相手には持っておきたかった
【凡走人気馬】
■2人気5着:2枠4番:牡4歳:ジャックドール:モーリス×米国型:前走金鯱賞1人気1着
・内回りでは未勝利でしか出走経験がなかった、前走金鯱賞まで5連勝していた上がり馬
・内枠からスタートすると外からポジション取りに来た先行馬に対抗するように逃げたことで200-400mで10.3を刻んだ、道中も持続的で楽ではないペースで逃げたが勝負所でも手応え軽く周ってくるとしっかりリードを保って直線へ進入した、直線ではバテてはいなかったがしぶとい脚を使うタイプの馬4頭に交わされての5着
・5連勝の4歳馬で勢いにも乗っていたが、それなりのマイペースで逃げて、残り3Fから加速してもう一脚伸ばす競馬に最も適性があり、内回りで残り4Fから加速する競馬への適性はそこまで高くなかった印象
■1人気9着:3枠6番:牡4歳:エフフォーリア:エピファネイア×ハーツクライ:前走有馬記念1人気1着
・それまで7戦6勝2着1回とほとんどパーフェクトな戦績だった、ここへは休み明けでの参戦で初の関西遠征だった
・内目の枠からスタートすると中団の外目を追走した、勝負所では残り600m手前から促されたが手応え怪しくポジションを押し上げられずに馬群に置かれるような形で中団後方の外から直線へ、全く伸ばせずの敗戦
・戦績からして圧倒的な1人気だったが、初の関西遠征という不安点はあった、終わってみると調教過程がいつも通りではない点もあり、圧倒的人気という理由だけで本命を避けるのが正解だったか
Gregory