中山記念の各馬分析4頭目はソーヴァリアント。2年ほど前からGⅠに乗ってくるんじゃないかと思わせるパフォーマンスを見せていましたが、怪我などもありまだ挑戦できていません。この後は大阪杯に行くと思われますが、まずは出走を、ということで無事に行って欲しい馬です。
結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。
中山記念の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。
基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:斤量:鞍上)
ソーヴァリアント:牡5歳:オルフェーヴル×Robert系:前走チャレンジC1人気1着:横山武:57kg
結論
■【5】戦目の弥生賞までは調教で速い時計での負荷がかけられておらず、レースでもオルフェーブル×Robert系の血統らしくスピードに欠ける印象だったが、休みを挟んで条件戦に戻した【6】戦目以降は調教での時計が一気に良化しスタートも良化、レースでも序盤からスピードに乗って先行できており、【6】戦目以降は心房細動だったオールカマーを除けば(4-1-0-0)とパーフェクト連対している
■過去に陣営は「右回りの方が走りはスムーズです」とコメントしており、デビュー2戦を東京で走った以外は左回りを使われていない、成長もした今は左回りでもスムーズに走れる可能性は大いにあるが、少なくとも右回りの方が安心して買えることは間違いない
■また、陣営はセントライト記念後のチャレンジC前に「少し距離が長かったので二千になる点はいい」とコメントしており、スローなら対応できるが本質的には2000m以下の方が合う可能性が高い
■今回は心房細動だったオールカマーを除けばセントライト記念以来の地元競馬で、心房細動明けだった前走で結果を出して臨む今回はしっかり追い切りで負荷をかけられる可能性が高くパフォーマンスアップが見込めると考えており、開幕週で前有利な馬場での1800m(今回がキャリア初の1800m以下戦)となればラストで垂れることなども考えないで強気に先行できる、絶好の狙い目、あとはあまり人気しないでくれれば、、、本命級
全レース分析
2歳
【1】東京2000m新馬(稍重):3着:戸崎
・追い切りはW主体で併せ馬も行われていた、陣営は「上々の時計が出ているが、今週の時計がひと息で」とコメントしていた
・レースは稍重の中38.9 – 63.4 – 34.7で、序盤ドスローで進めると残り3Fから1.1加速して11.9 – 11.3 – 11.5と伸びる展開
・内枠からゆっくりのスタートで出遅れると行き脚もよくなく、幾分促されながら後方のインを追走した、勝負所手前の残り900m付近から外からポジションを押し上げにかかり、中団後方の外から直線へ、ラストは2位よりも0.5速い上がり最速を使ったが内目から抜け出した2頭には及ばずの3着
【2】東京2000m未勝利:失格(1位入線):1ヶ月:戸崎
・追い切りはW主体で併せ馬も行われていたが、時計はまだまだで最終追いは4F追いで行われていた、レースは1位入線で完走しているが、レース後に禁止薬物のカフェインが検出され失格となった(原因は不明?)
・レースは36.4 – 60.8 – 36.8で、平均ペース程度の展開からラスト3Fは12.0 – 12.8 – 12.0と、1頭逃げ馬が他馬を離した中で馬場もある程度荒れていた影響で上がりがかかった形
・内枠からここも若干アオり気味のスタートで出遅れると中団後方の馬群を追走した、そのまま直線へ進入すると上がり最速を使って先に抜け出した馬を捉え、外から差してきた馬を凌いで優勝
・直線に入ってすぐの位置では手前を替える指示を出されていた、新馬戦でも同様のシーンが見られており、左回りでは手前替えがスムーズではない可能性
3歳
【3】中山2200m未勝利:2着:2ヶ月:戸崎
・陣営は「右回りの方が走りはスムーズです」とコメントしていた、追い切りはW主体の併せ馬で1週前にはそこまで速くないが自己ベストの5F67.2 – 12.9が出されていた、2ヶ月の間隔をあけて馬体は+10kgしていた
・レースは38.1 – 64.2 – 35.6で、前半ドスローの展開から残り5Fから0.7加速すると12.0 – 12.4 – 12.0 – 11.5 – 12.1と、残り5Fおよび残り2Fからの加速が大きな展開
・内枠からいつも通りアオり気味のスタートで出遅れると外目に出されて最後方の外を追走した、そのまま後方で進めると勝勝負所の残り800m付近から外から促されて進出を開始した、残り600mでは中団の外、残り400mでは好位の外まで押し上げて、前から1列目内から5頭目付近から直線へ、上がり2位で伸びたが上がり最速の馬に差されての2着
【4】中山2200m未勝利(不良):1着:中1週:戸崎
・追い切りは坂路単走で軽めが1本
・レースは不良の中38.5 – 65.7 – 37.9で序盤からスローの展開で進めたが馬場の影響もあり、ラスト4Fは12.3 – 12.5 – 12.3 – 13.1と上がりかかった
・ここは出遅れまではならなかったが相変わらずアオってスタートを切ると出て行って2番手を追走した、その後の勝負所では残り700m付近から逃げ馬に並びかけていくと先頭に立って直線へ、上がり3位で抜け出しての勝利
・重たい馬場の中で長めに脚を使っての未勝利脱出
【5】弥生賞:4着:1ヶ月半:大野
・追い切りはここもWでの併せ馬主体で全体時計はまだまだ軽めだった
・レースは36.7 – 62.6 – 34.5で、序盤からスローの展開で進めると残り3Fから0.7加速して11.6 – 11.0 – 11.9と伸びるラップ
・10頭立ての外目8番枠からここも若干アオり気味のスタートを切ると中団後方の外目を追走した、勝負所では残り600m付近から促され、中団から3着馬を見る位置で直線へ、上がり最速で伸びたが、スローな展開もあって前々での決着では差し込めず4着まで
・血統的にもスピードを生かすような競馬は合わない印象で、ある程度時計がかかるか、スローな展開ならばポジションが欲しい印象
【6】札幌2000m1勝クラス:1着:3ヶ月半:大野
・追い切りはW主体で最終追いは函館Wで半マイルを単走、2週前には自己ベスト6F82.1 – 66.0 – 12.0が出されており、時計が一気に良化していた
・レースは36.1 – 62.7 – 33.1序盤スローの展開から残り5Fから1.0加速して12.0 – 12.0 – 11.3 – 10.9 – 10.9と残り3Fからも加速してラストまで伸び切る高速上がりの展開
・内枠から初めてアオらず五分のスタートを切ると出て行って3番手を追走した、向正面では前へ前へ行きたがるのを若干手綱を引かれながらの追走となっていた、勝負所では残り700m付近から進出を開始すると早々先頭にたって直線へ、2位より0.6速い上がり最速で突き抜けて優勝
・条件戦に戻して相手の実力が落ちたのもあるが、追い切りでの時計の良化やスタートの改善など、3ヶ月半の休みを入れて馬が一気に良化している
【7】札幌2000m2勝クラス:1着:2ヶ月:横山武
・追い切りは全て函館Wで、最終追いのみ併せ馬で終い重点の時計が出されていた
・レースは37.2 – 61.7 – 34.9で、序盤スロー気味で進めると残り4Fから0.5加速して11.7 – 11.3 – 11.3 – 12.3と伸びる高速4F戦
・中枠からスタートすると折り合って2番手を追走した、勝負所では逃げ馬に合わせて残り4F過ぎから加速していくと交わして先頭に立って直線へ、直線では鞍上が何度も後ろが来ていないか確かめる余裕があり、ほとんど馬なりでの圧勝、上がり最速
・休みを挟む前と比較してスピード能力がグンと上がった印象で、好位からの競馬で2連勝
【8】セントライト記念:2着:1ヶ月:戸崎
・追い切りはW主体で1週間には自己ベスト6F80.4 – 65.5 – 11.7で併せ先着していた、当週は半マイルで単走終い重点、陣営は「駐立がよくなりゲートは大丈夫」とコメントしていた
・レースは36.3 – 60.5 – 35.4で道中は12.1付近が続く持続的な展開から残り3Fから0.5加速して11.5 – 11.7 – 12.2とラストはゴールへ失速するラップ
・外枠からスタートを切ると出て行って内へ寄せて中団前目の馬群を追走した、馬群は幾分窮屈で手綱を引かれながらの追走となっていた、奥深い向正面では残り1000m付近で外目へスイッチされた、勝負所では残り700m付近から外からまくりにかかってきた馬がおり、これに抵抗するように進出を開始した、ポジションを押し上げると前から1列目内から4頭目付近で直線へ、上がり2位で抜け出したがひたすらに脚を溜めていた馬に差し込まれての2着
【9】チャレンジC:1着:2ヶ月半:ルメール
・初の関西遠征、陣営は「少し距離が長かったので二千になる点はいい、ただ少頭数でスローの上がり勝負になると分が悪いかも」とコメントしていた、追い切りはW主体で1週前には6F換算で自己ベストの6F80.1 – 65.6 – 11.5が出されていた、最終追いは半マイルからでここだけ併せ馬
・レースは38.2 – 62.9 – 34.0で、序盤スローで進めると残り4Fから0.7加速して11.7 – 11.6 – 10.8 – 11.6と伸びる高速4F戦
・11頭立ての大外11番枠からスタートすると出て行ったが全体のペースが遅くハナに立たないように抑えられて逃げ馬と半馬身ほどの差の2番手を追走した、勝負所では馬なりで逃げ馬に並びかけていくと先頭で直線へ、上がり最速で突き抜けて3.1/2馬身差の圧勝
・2勝クラス、チャレンジCと高速4F戦でかなりのハイパフォーマンスを出している
・次走は中山記念を予定していたが骨折で回避し、手術を行ったことで長期の休養となった
4歳
【10】オールカマー:13着:10ヶ月:川田
・追い切りはW主体で併せ馬も行われていたが時計は休養前と比較すると控えめで終い重点気味の内容が目立っていた
・レースは36.5 – 61.1 – 35.6で、序盤スロー気味で進めると後半5Fは12.0 – 11.9 – 11.8 – 11.7 – 12.1と大きな加速がなく徐々に加速していく展開
・内目の枠からスタートすると若干行きたがりながら出て行って中団前目の馬群を追走した、勝負所の残り800m手前で外目へスイッチされると進出を開始しようとしたが手応えなく沈んでいっての大敗
・レース後心房細動だったことが発覚
【11】チャレンジC:1着:2ヶ月:ルメール
・陣営は「先週しっかり追ったし輸送を挟んでの土曜競馬なので今週はセーブ気味に、期待しているが、まずは無事完走を」とコメントしており、長期の休養明けで心房細動を発症したことで慎重になっていた、追い切りはW主体で1週前には6F81.3 – 66.0 – 11.6と休養前並みの時計が出されていた
・レースはレッドベルオーブが逃げて34.8 – 57.7 – 36.0で、序盤軽快に飛ばしていくと800 – 1000mでは11.3と加速したラップが入り、後半は11.9 – 11.9 – 11.6 – 12.2 – 12.2と上がりかかり気味の展開
・中枠外目からスタートすると出て行って前3頭から少し離れた中団馬群の先頭で4番手を追走した、勝負所では残り600m付近から前との差を詰めていくと前から2列目の内から3頭目付近から直線へ、上がり3位で抜け出して優勝
結論(再掲)
■【5】戦目の弥生賞までは調教で速い時計での負荷がかけられておらず、レースでもオルフェーブル×Robert系の血統らしくスピードに欠ける印象だったが、休みを挟んで条件戦に戻した【6】戦目以降は調教での時計が一気に良化しスタートも良化、レースでも序盤からスピードに乗って先行できており、【6】戦目以降は心房細動だったオールカマーを除けば(4-1-0-0)とパーフェクト連対している
■過去に陣営は「右回りの方が走りはスムーズです」とコメントしており、デビュー2戦を東京で走った以外は左回りを使われていない、成長もした今は左回りでもスムーズに走れる可能性は大いにあるが、少なくとも右回りの方が安心して買えることは間違いない
■また、陣営はセントライト記念後のチャレンジC前に「少し距離が長かったので二千になる点はいい」とコメントしており、スローなら対応できるが本質的には2000m以下の方が合う可能性が高い
■今回は心房細動だったオールカマーを除けばセントライト記念以来の地元競馬で、心房細動明けだった前走で結果を出して臨む今回はしっかり追い切りで負荷をかけられる可能性が高くパフォーマンスアップが見込めると考えており、開幕週で前有利な馬場での1800m(今回がキャリア初の1800m以下戦)となればラストで垂れることなども考えないで強気に先行できる、絶好の狙い目、あとはあまり人気しないでくれれば、、、本命級
Gregory