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回顧 【東京新聞杯2023】

東京新聞杯を回顧する。新年1発目のブログ予想を外してしまいました。明確に反省したい箇所があるため、しっかり回顧して本当に取れない馬券だったかを振り返ります。

予想・買い目・結果

【予想印】
◎3ジャスティンカフェ
○15ナミュール
▲5インダストリア
△4ピンハイ
△6マテンロウオリオン
△8ファルコニア
△2ウインカーネリアン

【買い目】
(3連単)
3 – 2.4.5.6.8.15 – 2.4.5.6.8.15 各100 3000
4.5.6.15 – 3 ⇄ 2.4.5.6.8.15 各100 4000
(3連複)
2 – 3 – 15 700
3 – 4 – 15 1000
3 – 5 – 15 1000
3 – 6 – 15 400
3 – 8 – 15 400
(馬単)
3 – 2 700
3 – 4 700
3 – 5 800
3 – 6 500
3 – 8 400
3 – 15 1400
4 – 3 1100
5 – 3 1000
6 – 3 500
15 – 3 2400
計 20000

【結果】
1着:△2ウインカーネリアン
2着:○15ナミュール
3着: 16プレサージュリフト

◎本命が4着で馬券に絡まず、◎本命を馬券圏内の軸に据えた買い方で不的中

回顧

戦前、予想・買い目(こちら)の中で予想した展開と実際の展開は以下。
予想:34.8 – 58.2 – 34.2
実際:34.4 – 57.1 – 34.7:(1:31.8)
馬場状態が良好な中で道中11.4以下が続く持続的な展開で、残り3Fから0.3加速すると11.0 – 11.6 – 12.1とゴールへ失速するラップ。過去5年で最も入りが早く上がりかかる展開だったのが、当時のレースレコードが出た2019年で、その時の展開とラップタイムは酷似している。
2019年:34.5 – 57.2 – 34.7:(1:31.9)
予想より5Fの通過で差分が1.1と大きく展開予想を外す結果となってしまった。これは逃げたウインカーネリアンに2番手ファルコニアが想像以上にプレッシャーを与える追走をしていたことに加え、スタート直後ウインカーネリアンが押して押して出されたことによるものだと考える。ウインカーネリアンは内枠だったこともあり、戦前から強気に逃げの競馬に出る算段を立てていた可能性が高い。

なお、過去レース分析(こちら)の中では2019年の東京新聞杯について以下のように記載していた。

【所見】
■過去5年の中で入りの3F/5Fが最も速く、勝ちタイムも最速
■レースは序盤は6枠と7枠の馬でハナ争いをしたことで12.3 – 10.9 – 11.3 – 11.2と緩まず、道中は11.5以下が続く持続的な展開で、ラスト4Fは11.5 – 11.3 – 11.5 – 11.9と加速が少なくラスト3Fはゴールへ失速するラップ
■馬券圏内は道中および直線で内目を追走した中団から中団後方の馬で決まっており、開催4日目のDコースの馬場ではまだ内が使えるために、道中ある程度締まったラップになるとインを走る利が大きくなる可能性
■馬券圏内馬の上がりは1.2.3着の順で4.5.3位であり、道中締まったラップになると追走力も求められるために、後方から上がり一辺倒の競馬より、ある程度のポジションを取ったところから直線でもう一度伸ばせるような脚をもった馬が優位か
■この後スプリント戦線へ行ったタワーオブロンドンが人気して圏内を外しており、締まったラップになると適性がスプリント寄りの馬は最後の直線で末伸ばせない形になる
■前年10月の富士Sを制したロジクライが人気して圏内を外しており、成長著しい4歳馬が追加斤量なしで出走してくることもある本レースでは、富士Sよりレースレベルが上がったり、6歳以上馬の衰えと4歳馬の成長で実力が逆転する現象が起きるために、4歳馬など若い馬には注意が必要か

簡単に言えば、
・道中内の馬を狙え
・上がり一辺倒よりも中団付近から脚を使える馬を狙え
・4歳馬はパフォーマンスアップする時期だから評価は加点しろ
というところだ。

以下、好走馬や重い印を打った馬ごとに本レースを振り返る。

◎ジャスティンカフェは、本レースの「上がり一辺倒よりも中団から」に一致しないために不安な要素はあるとの見解を各馬分析(こちら)で記載していたが、近走のパフォーマンスから実力上位と評価していたことや、他の馬たちにも本命を打ちたくない理由があったことから3着以内の軸として指名した。レース前不安視していたのは、「内枠から後方を追走する競馬で4角で内目から進路を確保できるか?」という点で、スムーズなら3着以内は固いとの見立てだった。もちろんスムーズに来れる保証はないため、数回、相手での馬単BOXを持っておくか検討もしたが、内枠であること自体は本レースの好走傾向に合致することもあり、福永を信頼して3着以内には固定しようと決意した。以下パトロールビデオに見るように残り600m地点での位置取りは想定通り後方のイン。

ここから鞍上の福永は外を選択。


レースを見返して初めは直線でもインを選択していても良かったのでは?と考えた。このレースはイン差しで圏内に好走している馬もいるためだ。ただ、進路が開いていたとして結果論に過ぎないし、結論から言えば今回は抜けて来れると思えるほどの進路は空いていなかった。

結果、今回は前を行くショウナンマグマが若干ヨレたことで追い出しを待たされるシーンがあり、完全にスムーズとはいかなかった。



このリスクは戦前から承知していたし、今回のレースでは「上がり一辺倒よりも中団付近から脚を使える馬を狙え」を重視した方が良かったということだと思う。上がりは2位よりも0.3速い最速で33.3を使っているし、パフォーマンスは出している。今回も十分狙えたタイミングだったとは思うが、より外差しでも間に合う馬場での方が信頼度は上がる。今回のツケはどこかで回収したい。

○ナミュールは4枠から内なら迷わず本命と考えていたところに、8枠15番。過去5年7.8枠からは連対馬が出ていない点から、少なくとも本命は打ちたくないと考えて下げてしまった。結果、各馬分析(こちら)に記載した想定通り一気の距離短縮でも対応し、道中は中団前目の外を追走した。勝負所の3、4角中間から直線では、ペースが流れたことで馬群が縦長気味だったのもあり、内目が空いていて、そこまで距離をロスせずに直線に向けた。直線ではしっかり脚を使って前に迫っての2着。上がりは6位で、まさに「上がり一辺倒よりも中団付近から脚を使える馬を狙え」に合致した馬だった。結論、枠だけで評価を下げ過ぎたというのが正直なところで今回最も反省すべき箇所と考えており、最後の反省でもう一度触れる。

▲インダストリアは枠や馬齢を評価して(○以下の馬の評価の強弱は馬券に反映していないが)、ここまで印を上げた。レース後鞍上からは「精神的な面で道中プレッシャーがかかると、手前を替えて体が流れてしまうところがある。直線では耳を絞って、内にささり、集中して走れていなかった。」とコメントが出されており、直線で左側にヨレてしまう面がまだ解消されていない。デビューから数回馬体は大きくなっているが、精神的な成長が見られて直線で真っ直ぐ走れるようになってから狙いたい。

△ピンハイも、インダストリア同様、枠や馬齢もプラスで直線の長いコースが向くタイプが故に評価した形だが、今回は調教も軽く当日-6kgと馬体を減らしていた。各馬分析に記載したように、デビュー以来馬体が増えず、調教でも強い負荷をかけられていないのだと考えている。この手のタイプは馬体が安定して調教の負荷をかけられた途端パフォーマンスをアップすることも多いため、そのタイミングを見計らって狙い撃ちたい。

△マテンロウオリオンも上記2頭同様枠も馬齢もプラスで評価したが、今回しっかり乗られ、直線もロスを省いたイン差しした中で前に迫れなかったところを見るに今回の上位勢からは現状力が劣るということだと思う。成長を待ちたい部分もあるが、控えて上がり一辺倒でも好走できる馬場や展開での方がパフォーマンス上げる目もあると見ている。

勝ち馬、△ウインカーネリアンには正直驚かされた。内が良いレース質の中で内枠から逃げる競馬でロスゼロなのを鑑みても、レースレコードで逃げ切ったのには価値がある。そもそも各馬分析(こちら)に記載のように休み明けよりも叩いてからの方がパフォーマンスを上げる馬で、皐月賞での4着好走もリステッド競走からの3連勝も休み明けではなく、叩かれてからのものだった。となると、順当にこれまで通り状態を上げるとすれば次走2ヶ月ほどの間隔で使われればパフォーマンスを上げる可能性は高く、狙い撃ちたい。長期休養明けからWでまともに時計を出せるようになってからの走りは目を見張る、今回の好走もフロックでもなんでもなく、本馬はGⅠ級だと考えている。

3着、プレサージュリフトは、枠に加えてマイルより長い距離の方に適性があると判断して評価を下げた。しかし、外枠から道中も外を追走しながら直線では上がり3位で前に迫り、ラストはジャスティンカフェを凌いでの3着。正直評価を誤った感があり、ここでも明確にタイプや強みが読みきれない部分がある。ここでの評価は控えたい。

反省

今回反省したいのはズバリナミュールに本命を打てなかったこと。戦前から4枠より内なら本命との考えだったが、引いたのは8枠15番。ここで一度評価を見直した。ここまでは良かったのだが、他に3着以内の軸として指名したい馬がいないというのが正直な見解だった。
本命候補は他にジャスティンカフェ、ピンハイがいたのだが、ジャスティンカフェは各馬分析に記載したようにレースの好走馬傾向である中団内目を追走からもう一脚使えるタイプではなく、上がり一辺倒と言ってもよい馬で、4角で上手く捌けなければDコース4日目の東京では差し遅れるのではとの不安があったし、実際レースでもそうなった。ピンハイはデビュー以来馬体が増えてきておらず、追い切りから普段にも増して攻めきれていなかった。追走する位置と枠は申し分なかったが、実力比較と馬体重で評価を下げた。そしてナミュールは何よりも枠順、過去5年7.8枠からは連対馬も出ていないというデータで本命にするのはなし、と避けてしまっていた。
こう見てみると各馬不安要素があり、その中でジャスティンカフェを選んだのが失敗だったというただの結果論なのだが、最も後悔しているのは以下2点。
①頭の中でレースを構想した時にナミュールが外から伸びてきて、馬券圏内を外すところが想像できなかったにも関わらず、外枠=本命にはしない、と脳死で選択したこと。
②本命ジャスティンカフェに不安があり、一度検討しながらも紐での馬単BOXを持っておかなかったこと。

今回はめでたくデータよりも自分のイメージの方が合っていたというパターン。もちろん重要視するべきデータというのはあるし、それだけで取れるような馬券もある。ただ、今回は本命を打つ馬を決められず散々迷いすぎて、予想・買い目(こちら)の中で各馬の評価を改めて記載できないほどだった中で、ナミュールが圏内を外すイメージがなかったのに他馬に本命を打ってしまった。
無論、イメージだけを大切にするべきではないが、過去レース分析から見えた好走パターンから本命馬を選べない際には、それだけそのレースに向く馬が出走していないということ。そんな時には、6歳以上は割引、外枠は割引などのレース傾向が一変する可能性がある。
反省の②も確かに反省なのだが、結局1人気から入ったことで配当的妙味が他の馬券で取りきれず、結果馬単BOXまで手が伸びなかった面もあり、副次的な反省と言っていい。
次に生かす。

Gregory

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