過去レース分析 【東京新聞杯2026】
昨年は悔しい結果だったな。さあ、気合い入れていこう。
レース概要・分析結論
【概要】
過去5年はいずれも1回東京4日に行われ、馬場は11月末のジャパンCを最後に休ませた後、C→Dコースに変更されての4日目。フルゲートは16頭で斤量はグレード別定57kg。1年以内のGⅠ勝ち馬は+3kg、GⅡ+2kg、GⅢ+1kgで牝馬限定だとそれぞれから-1kg、また1年以上前の実績についてもそれぞれから-1kg。
【結論】
■冬場の比較的乾燥した固い馬場かつコース全体に占めるコーナー部分の割合が大きいDコースかつ馬場状態の良好な開幕2週目に行われる影響で、全体的にスピードの求められる内・先行有利な時計勝負になることが多く、直線の長い東京での重賞ではあるものの、道中がスローペースから速い上がりになるレースへの適性が高いタイプには向かないレース質である
■時計勝負になりやすく道中の位置取り(先行できるか、内を追走できるか)が重要なレースであることから出遅れのダメージが大きく、出遅れる可能性のある馬の評価は他のレースと比較しても割り引いて見たい
(出遅れて凡走人気馬となった馬の例)
2024年:1人気6着マスクトディーヴァ
2024年:3人気9着ウンブライル
2025年:1人気4着ブレイディヴェーグ
■最初の2Fで先行争いが終了しこれから息を入れたいタイミングの3角から下り坂が始まるコースレイアウトから、他場の1600m戦と比較してタフになることが多く、他場を含めた1600m戦というよりは東京の1600m戦で実績のある馬に着目したい
(戦前に東京1600mでの好走歴があり本レースを好走した馬の例)
2021年:12人気2着カテドラル:NHKマイルC3着
2021年:3人気3着シャドウディーヴァ:東京新聞杯2着
2022年:2人気3着カラテ:東京新聞杯1着
2023年:6人気3着プレサージュリフト:クイーンC1着
2024年:4人気2着ウインカーネリアン:東京新聞杯1着
2025年:3人気1着ウォーターリヒト:キャピタルS(L)1着
■上記のように特徴のある東京の1600m戦であることに加え、冬場のDコースという特徴を持つ本レースでは、全てのレースに言えることではあるものの、リピーターは適性面で評価したく、実際に過去5年でも下記のように3頭がリピーターとして本レースを好走している
(過去5年で好走したリピーターの例)
2021年:3着シャドウディーヴァ(前年2着)
2022年:3着カラテ(前年1着)
2024年:2着ウインカーネリアン(前年1着)
■また、同様にマイルにしてはタフになりやすいコースレイアウトから、過去には距離短縮の馬が穴を開けていることがあり、位置取りが後方になりすぎないことを条件に距離短縮馬の評価は上げておきたい
(4人気以下で好走した距離短縮馬の例)
2020年:6人気2着シャドウディーヴァ:前走1800m
2022年:4人気1着イルーシヴパンサー:前走1800m
2024年:7人気1着サクラトゥジュール:前走2000m
2024年:8人気3着ホウオウビスケッツ:前走2000m
■過去5年で7人気以下から3着以内に好走した穴馬4頭がいずれも4枠以内と内目の枠だったように、基本的には内有利が強い本レースでは内目の枠から穴馬が好走する可能性が高い
(過去5年の該当馬)
2021年:12人気2着カテドラル:2枠4番
2024年:7人気1着サクラトゥジュール:1枠1番
2024年:8人気3着ホウオウビスケッツ:4枠8番
2025年:16人気3着メイショウチタン:1枠2番
■年があけて約1ヶ月後の冬場に行われることから有力馬が休み明けの叩きに使うことも多く、斤量を背負わされる立場だとなおさらここで仕上げてくる可能性は低い、能力を信頼できる馬でも状態は注視されたい
■過去5年の分析から東京1600m×Dコース×開催2週目という舞台の特徴に端を発した上記の大まかな傾向は見て取れるものの、各年の馬場状態やレースレベル、人気馬と穴馬の実力差などの構成により実際に好走した馬の脚質はまちまちな側面もあり、この点については総合的に判断をされたい
過去レース分析
【入り3F/5F、上がり3Fの平均】
過去5年:34.6 – 57.7 – 34.5 (後傾0.1)
2021年
34.9 – 58.1 – 34.3(後傾0.6) :1:32.4 (良):16頭
【所見】
■過去5年での比較
頭数:同率で最も多い
入りの3F:最も遅い
入りの5F:最も遅い
上がりの3F:同率で最も速い
勝ち時計:4番目に速い
■レースは序盤を平均よりやや遅いラップで進めると、600-1000mは11.7 – 11.5と少しだけ緩んだ、ラストは残り3Fから0.3加速して11.2 – 11.6 – 11.5と伸びる展開で、勝ち馬こそ4角で4番手だったが、2, 3着には4角で10番手以下から上位の上がりを使った馬が差し込んだ
■過去5年の比較では最もペースが遅く、4角で比較的詰まり気味の馬群になったことで4角で10番手以下からでも差しが届いた形と考えられ、差し馬が直線までに先行馬との差を詰めるチャンスのある600-1000mが緩む展開では比較的差しも入りやすいと考えられる
■一方で、1着馬は内から2頭目かつ好位を追走した馬、2着馬は内枠から道中も最内を追走した馬だったように、コース全体に占めるコーナー部分の割合が多いDコース×開幕2周目の馬場で、内有利/先行有利には乗じた馬のワンツー決着だった
■1人気4着で凡走人気馬となったヴァンドギャルドは次戦にドバイターフで2着しており、狙い澄ましたレースに状態を上げてくる厩舎の特性からしても休み明けのここは叩きの色が強かった、叩きの位置付けで使ってくる有力馬に関しては状態にも注意を払いたい
■2人気7着で凡走人気馬となったトリプルエースはレース後に鞍上が「距離が長いかもしれません」とコメントを残しており、マイルの中でもタフになりやすい東京1600mの本レースでは、適性がスプリント寄りの先行馬には難しい舞台である
■SS系×デインヒル系の馬が2.3着であり、好走の多い血統として着目したい
【好走馬】
■5人気1着:5枠10番:牡5歳:カラテ:キンカメ系×米国型:前走中山1600m3勝クラス8人気1着
・中山のマイルを中団差しで連勝してOP入りしており、東京での実績は1600m1勝クラス(不良)で優勝経験があるくらいだった
・中枠外目からスタートすると出て行って好位の馬群を追走した、道中はポジションを変えずに折り合って追走できていた、勝負所では馬群で動けない位置のまま手綱を抱えられて加速に付き合うと、前から2列目内から2頭目になって直線へ、直線では内目の進路のまま前が壁になっていたが、残り300mから進路を確保して追われるとキレるような脚ではなかったが、ラストまでしぶとく脚を使って外から伸びた2, 3着馬の追撃を凌いで優勝、上がりは6位
・中山での連勝が好位から上位の上がりを使っての快勝だった点を評価し、少なくとも相手には持っておきたかった
■12人気2着:2枠4番:牡5歳:カテドラル:ハーツクライ×デインヒル系欧州型:前走キャピタルS(L)(東京1600m)2人気9着
・東京マイルでは前走に先行する競馬でリステッドを9着に敗れていたものの、3歳時にはNHKマイルCを差して3着した実績があった
・内枠からスタートすると内へ寄せて中団のインを追走した、道中は少し行きたがる様子もあったが終始最内を追走して前に馬を置く形で折り合いの中で追走できていた、勝負所でも最内を追走していたが、残り3Fからは前の手応えが悪い馬の進路を外してインアウトで外へ出すようにして中団外目の馬群から直線へ、直線では比較的スムーズに進路を確保して追われるとじわじわと伸びるような脚で上がり2位33.5を使って残り150mでは抜け出したが、ラストは内からしぶとく伸ばした勝ち馬にアタマ差交わされて2着まで
・前走同舞台で大きく敗れていたことも影響して人気を落としていた形だが、内枠、血統、同舞台のGⅠでの実績(=差し競馬での実績)を評価して相手に拾えると良かったか
■3人気3着:6枠11番:牝5歳:シャドウディーヴァ:ハーツクライ×デインヒル系米国型:前走エリ女14人気8着
・東京マイルでは前年の本レースで4角11番手から上がり2位で2着した実績があった
・中枠外目からスタートすると出て行って枠なりに中団後方の外目を追走した、道中は距離短縮なのもあり折り合いには問題なく追走できていた、勝負所では内に2着馬を見る形で内から2頭目を追走し、残り3Fからは進路を外目へ振って中団後方の外から直線へ、直線では長く脚を使って残り200mまで先頭争いに加わったが、ラストは伸びが鈍って0.2秒差の3着まで、上がりは3位で33.6
・枠順と人気を考えると手を出しづらい位置ではあったものの、本レースで好走の多いSS系×デインヒル系である血統や、前年好走のリピーターである点を評価し、3連系本線なら相手には持っておきたかった
【凡走人気馬】
■1人気4着:7枠13番:牡5歳:ヴァンドギャルド:ディープ×欧州型:前走マイルCS8人気6着
・東京マイルでは前年の富士Sを中団から上がり最速で差して優勝した実績があったが、前年の本レースでは内枠から出遅れて2人気6着に敗れていた、斤量は+1kgの57kg
・外枠から少し外へ飛ぶようなスタートを切ると、行きたがるのを抑えられながら出て行って中団前目の外で1つ内前に勝ち馬を見る位置を追走した、勝負所では外から少しずつ前との差を詰め、勝ち馬の外に並ぶような形で好位の外から直線へ、直線では脚を伸ばしてはいたものの、残り200mからは他馬に交わされる形で0.3秒差の4着まで
・次戦がドバイだったことを考えると休み明けのここは叩きの位置付けだった可能性が高く、前走がマイルCSだったり、斤量を背負わされている組などの有力馬はここで状態が万全ではない可能性がある
・秋に勝利した富士Sがハイペースからレース上がりが36.0のタフな差しも入る展開だったことや、追加で斤量を背負わされる中で外枠などの要素で割り引いて本命は避けたかった
■2人気7着:6枠12番:牡4歳:トリプルエース:米国型×SS:前走京都金杯4人気8着
・今回が初の関東遠征で初の東京だった、これまでには1600m以下のレースのみを使われており、2勝クラスは入りの3Fが33.4の1400m戦、3勝クラスは入りの3Fが33.9の1600m戦を勝利しており、適性はマイルから短めという印象だった
・外目の枠からスタートすると出て行って2番手の外を追走した、道中は1内前に逃げ馬を見るポジション取りで折り合って追走できていた、勝負所では前との差を少し詰めて逃げ馬から半馬身ほどの差の2番手になって直線へ、直線では脚を使って残り200mでは先頭だったが、ラスト100mは他馬に交わされる格好になって7着敗戦
・レース後鞍上は「距離が長いかもしれません」とコメントしており、息が入りづらくマイルとしてはタフな東京1600mの本レースでは、距離適性が短い先行馬には苦しい舞台であると考えられる
2022年
34.7 – 58.0 – 34.3(後傾0.4):1:32.3 (良):15頭
【所見】
■過去5年での比較
頭数:最も少ない
入りの3F:4番目に速い
入りの5F:4番目に速い
上がりの3F:同率で最も速い
勝ち時計:3番目に速い
■レースは前半を平均程度のペースで進めると、600-1000mを11.7 – 11.6と少しだけ緩めた、ラストは残り3Fから0.4加速して11.2 – 11.4 – 11.7とゴールへ失速する展開で、上がり4位以内を使った馬が4着までを独占する末脚決着
■本年は過去5年で類を見ない上がり上位馬が上位を独占する末脚決着になっており、その要因は以下の2点と考えられる、同じ構図が出た際には内有利/先行有利などの本来レースが持つバイアスマターで穴狙いするだけではなく、人気馬同士での固い決着も視野に馬券を構成する必要がある
理由1:人気馬と非人気馬の実力の開きが大きかった
根拠1:単勝オッズは4人気が5.3倍、5人気が18.4倍とここで差が開いており、4人気までの馬で独占した3着から4着の間は2馬身 = 0.3秒の差があった
理由2:内を追走した中に力のある馬がおらず、馬場も外差しに寄っていた
根拠2:道中最内の馬の人気が前から10, 15, 7人気、内から2頭目の馬の人気が前から13, 11, 6人気と5人気以内の馬が1頭もいなかった
■それまでのレースに明確な根拠があった訳ではないものの、4-6着も比較的後方から末脚を伸ばした馬で決着しており、そもそも馬場が外差し寄りだった可能性もある、当日の馬場状態はこのパターンがあることを意識して注視されたい
【好走馬】
■4人気1着:6枠11番:牡4歳:イルーシヴパンサー:ハーツクライ×キンカメ:前走東京1800m3勝クラス1人気1着
・東京では1600mと1800mで条件戦をいずれも上がり最速で3連勝していた
・外目の枠からスタートすると内に寄せて後方のインを追走した、道中はむしろ少し促される格好で折り合いには問題なく追走できていた、勝負所では後方のまま内から2頭目を通すと、残り3Fからインアウトで外へ出されて後方の外から直線へ、直線では馬群が横に広がって外へ進路を取る必要こそあったが比較的スムーズな進路で追われると猛然と伸びて2位より0.8秒速い上がり最速33.1で差し切って0.3秒差の快勝
・東京の条件戦を上がり最速で3連勝していたコース実績や、成長著しい4歳馬で追加の斤量なしなどの点から重たく評価できると良かった
■1人気2着:4枠6番:牝4歳:ファインルージュ:キズナ×米国型:前走秋華賞2人気2着
・東京での実績は1400mの未勝利勝ちのみだったが、1600mではフェアリーS1着、桜花賞3着など実績があった、斤量は+1kgの55kg
・中枠内目からスタートすると少しだけ促して中団前目の馬群を追走した、道中は序盤に少し促した影響か、前に馬を置いてペースを落とした時に少し行きたがっていた、勝負所では3角までに馬群が伸びた影響もありポジションを下げて中団の馬群で内から3頭目のラインを追走し、そのまま中団の馬群から直線へ、直線では進路がなく少し外へ出されると残り300mから開いて追われて伸びたが、外からスムーズに伸びた勝ち馬には迫れず0.3秒差の2着まで
・マイル実績、実力、4歳馬など評価できる点はあったが、人気を鑑みると本命というよりは重ための相手で凌げればというポジションだった
■2人気3着:5枠9番:牡6歳:カラテ:キンカメ系×米国型:前走ニューイヤーS(L)(稍)(中山1600m)1人気1着
・東京マイルでは前年に本レースを優勝していたリピーター、斤量は+1kgの57kg
・中枠からスタートすると促されて中団後方の馬群で前に2着馬を見る位置を追走した、道中は少し促されるような格好で追走していた、勝負所でも終始2着馬をマークする形で進めると、2着馬の1つ外へ出す形で中団後方の馬群から直線へ、直線では進路がなく外へ外へ誘導されるとラストは残り200m手前から大外の勝ち馬が作った進路を追われる形で伸び2着馬に迫ったがクビ差交わしきれず3着まで、上がりは2位の33.9
・年齢、斤量、人気と嫌いたい要素はあったが、少なくともリピーターである点は評価し、3連系本線であれば相手に持っておけると良かったか
【凡走人気馬】
■3人気12着:7枠13番:牡4歳:ホウオウアマゾン:キンカメ×SS系:前走阪神C4人気2着
・ここが初の東京出走のため東京での実績はなかったが、1600mでは3歳時に阪神1600mのアーリントンC(重)を番手追走で優勝、ハイレベルのマイルCSを逃げて0.4秒差の5着など実績があった、斤量は+1kgの57kg
・外枠からスタートすると出て行ったがポジションは取りきれず中団前目の外を追走した、道中も終始外目を追走すると、勝負所では内から4頭目のラインを通し中団前目の外から直線へ、直線では伸ばせず進路を挟まれるような形になるシーンもあって12着敗戦
・3歳の秋には1400mのスワンSを逃げて2着、同じく1400mの阪神Cを好位から3着などマイルよりも短い距離でも実績のあった先行馬で、1600mの中でもタフになりやすい東京1600mを外枠からでは分が悪かった
・適性がスプリント寄りの先行馬、外枠、斤量などの要素から本命は避けたかった
2023年
34.4 – 57.1 – 34.7(前傾0.3):1:31.8 (良):16頭
【所見】
■過去5年での比較
頭数:同率で最も多い
入りの3F:同率で最も速い
入りの5F:最も速い
上がりの3F:4番目に速い
勝ち時計:最も速い
■レースは前半を速めのペースで入ると、道中は11.4以下が続く持続的なラップで進めた、ラストは残り3Fから0.3加速して11.0 – 11.6 – 12.1とゴールへ向かって失速する展開で、4角で5番手以内の馬のワンツー決着だったものの、3-5着には4角で8番手以下から上位の上がりを使った馬が差し込んだ
■圏内に好走した3頭はいずれもそれまでに1600mの重賞勝ち実績があり、本レースでも4角を8番手以内で迎えていた一方で、凡走人気馬となった2頭は共にそれまでに1600mの重賞を勝った実績がなく、今回4角を13番手以下と後方で迎えていた、以上から本レースでは道中が持続的に流れるマイル戦への適性を求められた印象で、速めの流れを追走した上で末脚を伸ばせる性能を持った馬を評価できると良かったか
■また、凡走人気馬となった2頭は共に内枠の差し馬であり、道中が持続的に流れやすく時計勝負になりやすい本レースでは、内目を好位で立ち回れることは評価したいものの、差し馬に取っては内前の馬が止まりづらく直線でスムーズな進路を取りづらい要因となり得る、基本的には後方の馬よりも中団付近からもう一脚伸ばせる馬を評価されたい
■上がり3位以内の馬が3-5着しているように差し決着になるかならないかのボーダーのラップだった印象で、これ以上前が速くなると先行馬が止まることによる差し有利な展開となる可能性も視野に入れたい
■2.3着馬はともにデインヒル×SS系の馬であり、SS系×デインヒル系の馬が好走した2021年と似通った血統傾向が出ていることから特注血統として注視したい
【好走馬】
■4人気1着:1枠2番:牡6歳:ウインカーネリアン:スクリーンヒーロー×米国型:前走マイルCS9人気12着
・東京では3歳時に1800m1勝クラスやダービーなどの出走経験があったが好走歴はなく、東京マイルは初だった、前走のマイルCSでは中団前目から脚を伸ばせず12着に敗れていたものの、その前までは重賞を含めて3連勝していた、斤量は+1kgで58kg
・内枠からやや出負け気味のスタートを切ったが押して出して行ってハナへ、道中は2番手以下の馬が比較的ピッタリとついてきた影響もあり11.4以下が続く持続的なラップで逃げた、勝負所では2番手の馬が外から付いてくるような形で半馬身ほどの差の先頭から直線へ、直線では残り300m付近から本格的に追い出されると反応して残り200mでは3馬身ほどのリードを取った、ラストは外から伸びた組に迫られはしたもののアタマ差凌いで優勝
・オープンのマイル戦をいずれも先行抜け出しの競馬で優勝していたことや、先行脚質×内枠だった点を評価したかった印象、前々走の関屋記念では2番手から上がり2位で優勝しており、先行してもう一脚使える強みを見せていた
■2人気2着:8枠15番:牝4歳:ナミュール:ハービンジャー×ダイワメジャー:前走エリザベス女王杯(重)3人気5着
・東京では2歳時に1600mで1勝クラス勝ち、オークスを3着の実績があった、オークス以降は3戦連続で1600mより長い距離を使われ、本戦は桜花賞以来の1600m戦だった、斤量は+1kgの56kg
・外枠からスタートすると出て行って少しずつ内へ寄せて好位の外を単独で追走した、3角までに内目に入り込んだことで、3, 4角では内から2頭目の好位を追走できていた、勝負所では残り3F手前から手綱を動かされると好位の馬群から直線へ、直線では前にいた4頭の外に出されてスムーズな進路で追われると、一瞬でキレるような脚ではなかったがゴールまで長く脚を伸ばして前に迫ったがアタマ差届かず2着まで
・3歳時にはチューリップ賞で1600mの重賞を優勝した実績があり、道中が持続的に流れてラストにゴールへ失速した本レースでは、1600mより長い距離も走れる持久力と、マイルの速い流れを追走しても末を伸ばせる持続性能が求められたのが合った印象だった
・8枠15番と外枠だったことを考えると、隊列予想から外を振られ過ぎない点や相手関係から外枠の割引を弱くみることができるかがポイントだった
■6人気3着:8枠16番:牝4歳:プレサージュリフト:ハービンジャー×ディープインパクト:前走京都金杯2人気3着
・東京では新馬、クイーンCと1600m戦で後方から上位の上がりで差す競馬で2連勝した実績があり、前走には比較的ペースが流れた京都金杯(中京1600m)でも3着に好走していた
・大外枠からスタートすると枠なりに中団の外を追走した、道中は馬なりで落ち着いて追走できていた、3, 4角では中団の外で内から3頭目のラインを追走していた、勝負所では残り3F手前から促されると中団後方の外から直線へ、直線では進路を求めて1つだけ外に出されるとキレる様子ではなかったもののゴールまで長く脚を使って上がり3位33.7で伸びて勝ち馬から0.1秒差の3着
・Dコースの東京1600mでは不利と考えられる大外枠ではあったものの、前走京都金杯時に+16kgしており成長著しい4歳馬であった点や、2歳時ではあるが同舞台で重賞を制していた実績などを評価して相手に持っておけると良かったか、もしくはこれを評価しなくて済むように2連系に絞るべきだったか
【凡走人気馬】
■1人気4着:2枠3番:牡5歳:ジャスティンカフェ:エピファネイア×欧州型:前走マイルCS7人気6着
・東京では1600m3勝クラスを後方から上がり最速32.9で差し切っての優勝や、毎日王冠を上がり最速で2着した実績があり、後方から上位の上がりで差し込むスタイルの馬だった
・内枠からスタートすると控えて後方のインを追走した、道中も終始最内を追走していた、勝負所では最内で動けない進路だったことで強くは追い出されず後方のインから直線へ、直線では進路を求めて少しづつ外へ誘導されたが進路は残り300m付近まで開かなかった、ラストは進路が開いてからしっかりと追われると2位より0.3秒速い上がり最速33.3の脚で伸びたが前には迫りきれず、勝ち馬からは0.1秒差の4着まで
・持続的に流れる展開でも使える差し脚は評価したい要素だったが、時計勝負になり頭数が揃いやすく、開幕2週目で内前の馬が止まりづらいレースの性質を考えると、後方から上がり上位の上がりで差すタイプの本馬に取って進路の確保にリスクを孕む内枠は必ずしもプラスとは言えなかった印象
・勝ち馬から0.1秒差の4着では凡走とも言えない内容だが、内枠の差し馬には直線での進路がスムーズに進められないリスクがあることは理解したく、人気ならなおさら中心視はできない要因になり得る
■3人気8着:2枠4番:牝4歳:ピンハイ:ミッキーアイル×欧州型:前走エリザベス女王杯(重)6人気9着
・東京ではオークスを上がり2位の脚で4着した実績があり、1600m戦では3歳時にチューリップ賞を差して2着、桜花賞も後方から差して0.1秒差の5着の実績があった
・内枠からスタートすると少し行きたがるのを抑えられながら中団のインを追走した、道中は3角から最内の進路を外して1つ外へ出され、前に2着馬を見る位置を追走した、勝負所では大きくは追い出さずに進めると中団の馬群から前の2着馬を追いかけるようにして直線へ、直線では比較的スムーズに追われたが伸ばしきれず8着まで
・成長著しい4歳馬であった点や内枠など評価できる要素はあったものの、デビューから馬体が大きくなっていなかった中で前走に続いての馬体減だった点や、差し馬にとっては内枠がそこまで評価できる要素でない点を割り引いて本命は避けたかった
2024年
34.4 – 57.8 – 34.3(後傾0.1):1:32.1 (良):16頭
【所見】
■過去5年での比較
頭数:同率で最も多い
入りの3F:同率で最も速い
入りの5F:3番目に速い
上がりの3F:同率で最も速い
勝ち時計:2番目に速い
■レースは序盤をやや速いペースで進めると、道中は600-1000mを11.7 – 11.7とやや緩めた、ラストは残り3Fから0.3加速して11.4 – 11.3 – 11.6と伸びる展開
■平均よりやや速いくらいのペースで600-1000mは緩んだが、道中は縦長の隊列となったことで後方の馬が差し切るのは簡単ではなく、4角で6, 1, 4番手の馬での1, 2, 3着、内有利も顕著に出ており、道中に最内を追走した馬が4着までを独占した
■8人気3着のホウオウビスケッツは4枠8番と中枠だったが、自身より内の馬が極端に先行 or 控える馬だったことでスムーズに好位の最内を確保できて好走しており、枠だけで評価を定めず、隊列予想から3, 4角を内々でまわれそうな馬をピックアップしたい
■1人気ながら6着だったマスクトディーヴァはゲートの怪しい馬の初遠征で案の定大きく出遅れた形、時計勝負になって内先行が恵まれやすい本レースでは出遅れて後方になり、ラストは外をまわす競馬ではまず届かない
【好走馬】
■7人気1着:1枠1番:牡7歳:サクラトゥジュール:SS系×Robert系:前走中山金杯9人気12着
・東京では1800mのOPを好位から上がり最速で勝利した実績があったが、前年の本レースでは外枠から後方に控えて差す競馬で14着に敗れていた
・最内枠からスタートするとやや行きたがるのを抑えられながら中団のインを追走した、道中にはラップが緩んだ区間で少し前との差を詰めると中団の最内で変わらずに直線へ、直線では進路を求めて少し外へ誘導されたが再び内へ戻されて追われると伸びて抜け出して1馬身差で優勝、上がりは5位
・折り合いに難しさのある馬で、昨年は外枠で大敗→本年は内枠への変化で前進がある可能性を評価したかった、最内の絶好枠ながら人気がなかった点も妙味観点でプラス要素だった
■4人気2着:3枠5番:牡7歳:ウインカーネリアン:スクリーンヒーロー×米国型:前走BCマイル5人気11着
・東京では前年の本レースを1枠から逃げ切り勝ちしていたリピーター、斤量は+1kgの58kg
・内枠からスタートすると出て行ってハナへ、道中は600-1000mを11.7 – 11.7とやや緩めると勝負所も楽な手応えでまわってきて2番手と1馬身差ほどの先頭で直線へ、直線では残り400m過ぎから追い出しを開始されるとラストまで脚を伸ばして逃げ込みを図ったが内差しの馬に交わされて2着まで
・前年の本レースを内枠からハイラップで逃げる競馬で勝利しており、今年も内枠に入ったことから再現がある点を評価できると良かった、高齢馬でも明確な衰えのサインがない場合はむしろ妙味とも評価できる
■8人気3着:4枠8番:牡4歳:ホウオウビスケッツ:米国型×キンカメ系:前走中日新聞杯3人気12着
・東京では3歳時に2000m1勝クラスを逃げ切り勝ち、ダービーを先行して0.2秒差の6着などの実績があったが1600mは初だった
・中枠からスタートすると出て行って内へ寄せて好位のインを追走した、道中には大きな動きはなく好位のインから直線へ、直線では進路を求めて少しだけ外へ出されるとスムーズに追われた、直線ではジワジワと脚を伸ばしたが逃げ馬は捕まえられず、1頭には差されたがその他は凌いでの3着
・8番枠と中枠ではあったものの、自身より内の馬は極端に先行するか控えるかの馬が多く、スムーズに好位のインを確保できたのが大きく、枠だけに囚われず隊列予想からインに入り込めるか判断できていると良かったか
【凡走人気馬】
■1人気6着:3枠6番:牝4歳:マスクトディーヴァ:キンカメ系×ディープ:前走秋華賞(稍重)3人気2着
・初の関東遠征で故に東京も初、距離経験も1800m以上しかなかった、斤量は+1kgの56kg
・内目の枠からゲートでの駐立が悪く突進するような形で大きく出遅れて最後方を追走した、スタート後は進路を外に取って促していき3角では中団後方の外の位置取りとなっていた、勝負所では早めの残り4F過ぎから促されたが外からの進出ではポジションを上げられず後方の大外から直線へ、ラストは上がり2位33.2の脚で伸びたが掲示板争いまでの6着
・ゲートが怪しい馬の初遠征で1人気では妙味的に本命は避けたかった、時計勝負になって内先行が恵まれやすい本レースでは出遅れ、後方、大外では能力だけでは差しきれない
■3人気9着:5枠9番:牝4歳:ウンブライル:ロードカナロア×欧州型:前走NHKマイルC(稍重)8人気2着
・東京では前走に道悪のNHKマイルCを後方から上がり最速で差して2着の実績があった、これまで6戦中4戦で出遅れていた
・中枠からあおるようにして出遅れるとある程度出して行って中団の馬群を追走した、勝負所では残り3F手前から促され中団の馬群のポジションは変わらず直線へ、直線ではじわじわとは伸びていたが前に迫れるほどではなく9着まで
・長期休養明けで馬体は+22kgしておりさすがに成長分以上のものがあったか、同舞台での好走歴が道悪 = 今回とは真逆の馬場状態であることや、人気馬×出遅れ癖というだけでも本命は避けたかった
■2人気12着:4枠7番:牡6歳:ジャスティンカフェ:エピファネイア×欧州型:前走マイルCS7人気3着
・東京では1600, 1800mで好走歴があり、前年の本レースでは後方のインから上がり最速で勝ち馬から0.1秒差の4着した実績があった、斤量は+1kgの58kg
・中枠からスタートすると控えて後方の馬群を追走した、道中は3角までに進路を内目に切り替えられて後方のインの位置取りになっていた、勝負所では大きな動きはなく後方のインから直線へ、直線では進路を求めて外へ出されて最終的には1人気のマスクトディーヴァの後ろから追われるような形になった、直線では比較的スムーズに追われたが前に迫るような脚は使えず、11着にも2馬身半離されての12着
・脚質と人気から本命は打ちづらかった印象で、レース後に鞍上はスムーズに進められたが直線で反応がなかったとの旨のコメントをしており、年齢的な衰えもあったか
2025年
34.6 – 57.7 – 34.9 (前傾0.3):1:32.6 (良):16頭
【所見】
■過去5年での比較
頭数:同率で最も多い
入りの3F:3番目に速い
入りの5F:2番目に速い
上がりの3F:最も遅い
勝ち時計:最も遅い
■レースは前半をミドルペースで入ると、600-1000mが11.5 – 11.6と緩み切らず、ラストは残り3Fから0.3加速して11.3 – 11.6 – 12.0とゴールへ失速する展開で、4角で12番手から上がり最速で伸びた馬が1着、逃げた馬が3着と差しも先行も好走した
■最低人気ながら3着に残したメイショウチタンは、1枠からテンの1Fが過去5年で最も遅い12.5で入ってハナに立ち、その後も2番手以下の馬がそこまで競りかけてこなかったことで内枠から先行する強みをフルに発揮しての好走で、Dコースかつ開催2週目で行われて時計勝負になりやすい本レースでは内の先行馬は最も展開利を得ることができる
■一方で、勝ち馬は外目の枠からスタートし3, 4角を内から3頭目でまわり、直線で上がり最速の脚で差し込んだウォーターリヒトであり、入りの5Fが過去5年で2番目に速かったにも関わらず勝ち時計が過去5年で最も遅かった所から、レースレベル自体がそこまで高くなかった可能性も
■凡走人気馬となったブレイディヴェーグは既にGⅠを勝っていた格上だったものの、休み明けでの最高馬体重、出遅れ、適性が高くない道中が持続的に流れる1600m戦、追加斤量など好走が簡単ではない要素が多く揃っていた
【好走馬】
■3人気1着:6枠12番:牡4歳:ウォーターリヒト:ドレフォン×米国型:前走京都金杯(中京1600m)4人気2着
・東京では3走前、2走前に1600mで3勝クラス、リステッドを共に上がり最速で優勝した実績があった、前走の京都金杯でも上がり最速で2着していた
・外目の枠からスタートすると枠なりに出て行って中団後方の外を追走した、3, 4角では内から3頭目のラインを追走していた、勝負所では残り700m付近から促されていくと中団後方の外目から直線へ、直線では進路を求めて前の馬の外へ出されてスムーズに追われるとグングンと伸びてラストは内から抜け出しにかかった2着馬を捉えて優勝
・ブレイディヴェーグやジュンブロッサムらの他の末脚自慢達が脚を伸ばしきれなかった所を見るに、道中のペースが持続的に流れる東京1600mへの適性を求められた印象で、そのあたりの適性を正確に評価できると良かったか
■2人気2着:2枠4番:牝4歳:ボンドガール:ダイワメジャー×米国型:前走秋華賞5人気2着
・東京では2歳時にサウジアラビアRCを差す競馬で2着した実績があった、デビューから4戦は1600m戦を使われ、それ以降3戦連続で1600mより長い距離を使われて、本戦はNHKマイルC以来の1600m戦だった
・内枠からスタートすると少し出して行って中団内目の馬群を追走した、道中は頭を上げて行きたがっている様子だった、3, 4角では内から2頭目のラインを追走していた、勝負所では残り3Fから促されるとインアウトで中団馬群の内から4頭目付近に出されて直線へ、直線では前に馬がおらずスムーズな進路で追われるとじわじわと脚を伸ばしてゴール前で逃げ馬を交わしたが、ラストは外から上がり最速で伸びた勝ち馬に交わされて0.1秒差の2着まで
・気性的な危うさのある馬で距離短縮も良かった印象で、実績と枠順からも少なくとも相手には評価できたか
■16人気3着:1枠2番:牡8歳:メイショウチタン:ロードカナロア×米国型:前走京都金杯15人気10着
・東京では前年に稍重で行われた1400mのリステッドを先行して2着の実績があった
・内枠からスタートすると出て行ってハナへ、道中は大外枠の馬がすんなり2番手に控える展開でマイペースで進められていた、勝負所ではガッツリペースを緩めることはせず淡々と進めて2番手から2馬身ほどの差の先頭で直線へ、直線ではしっかりと脚を使ってラストまで懸命に伸びたがラストは2頭に交わされて3着
・入りの1Fが12.5は過去5年で最も遅く、内枠から逃げた上で競りかけられずにマイペースで進められたのが大きかった印象で、本馬が残してしまうくらい内枠の先行馬、特に逃げ馬にはバイアスが向く舞台であることを認識したい
【凡走人気馬】
■1人気4着:4枠7番:牝4歳:ブレイディヴェーグ:ロードカナロア×ディープ:前走マイルCS1人気4着
・東京では2走前に道中が比較的持続的に流れた府中牝馬Sを上がり最速32.8で差し切り勝ちした実績があった、1600m戦は前走のマイルCSが初出走であり、ここはキャリアで2戦目の1600m戦だった、斤量は+1kgの56kg
・中枠から少しあおって出遅れると出て行って中団後方の馬群を追走した、道中は内前に2着馬を見る位置を追走し、3, 4角では内から3頭目のラインを追走していた、勝負所では残り3F手前から少しずつ促されると中団後方の外目になって直線へ、直線では前の馬の1つ外に出されてスムーズに追われると脚を使ってラストは上がり2位33.6で伸びたものの、内で粘った逃げ馬を交わしきれず勝ち馬から0.2秒差の4着まで
・前走マイルCSからの休み明けで馬体重は+14kgして過去最高馬体重だったように休み明け感は拭えなかった印象、このレースではダメージの大きい出遅れの可能性も高い馬で実際大きくはないが出負けしたのも痛かった、馬の適性も道中が持続的に流れるマイル戦よりは道中をゆったり進めて脚を伸ばす1800-2000mの方が適性が高かった印象で、人気を含めて評価して本命は避けたかった
Gregory
