過去レース分析

過去レース分析 【東京新聞杯2025】

2025年1本目。好スタートを決めたい。

簡単には分析結論をご覧いただければ、ポイントがわかるかと思います。

レース概要・分析結論

【概要】
過去5年はいずれも1回東京4日に行われ、馬場は11月末のジャパンCを最後に休ませた後、C→Dコースに変更されての4日目。フルゲートは16頭で斤量はグレード別定57kg。1年以内のGⅠ勝ち馬は+3kg、GⅡ+2kg、GⅢ+1kgで牝馬限定だとそれぞれから-1kg、また1年以上前の実績についてもそれぞれから-1kg。

【結論】
■冬場の比較的乾燥した固い馬場かつDコース2週目に行われる影響でスピードの求められる内有利な時計勝負になることが多く、過去5年の勝ち馬は、道中に内を追走した馬に有力馬がおらず差し決着になった2022年(勝ち馬:イルーシヴパンサー)を除くと、勝ち馬の4角番手は2020年から6, 4, 1, 6といずれも6番手以内、上がりは5, 6, 12, 5位といずれも5位以下となっているように、道中に後方を追走する馬が外から番手を上げて速い上がりで差し込むのは難しく、道中にある程度のポジションを取ってそこからもう一脚使えるタイプを評価し本命としたい
■内有利の時計勝負になりやすいことから道中に内を追走できる馬をより評価したいが、3角まではある程度長い(550m以上の)直線のため、考えなしに内枠の馬を評価するのではなく、中枠〜外枠でも隊列予想から内に潜り込めそうな馬は同様に評価する必要がある
■また、時計勝負になりやすく道中の位置取り(先行できるか、内を追走できるか)が重要なレースであることから出遅れのダメージが大きく、出遅れる可能性のある馬の評価は他のレースと比較しても割り引いて見たい
■最初の2Fで先行争いが終了しこれから息を入れたいタイミングの3角から下り坂が始まるコースレイアウトから、他場のマイルと比較してタフになることが多く、そういう意味で同舞台での実績のある馬は評価が必要である
(戦前に東京1600mでの好走歴があり本レースを好走した馬の例)
2020年:4人気1着プリモシーン:ヴィクトリアマイル2着
2021年:12人気2着カテドラル:NHKマイルC3着
2021年:3人気3着シャドウディーヴァ:東京新聞杯2着
2022年:2人気3着カラテ:東京新聞杯1着
2023年:6人気3着プレサージュリフト:クイーンC1着
2024年:4人気2着ウインカーネリアン:東京新聞杯1着
■また、マイルにしてはタフになりやすいコースレイアウトから適性がスプリント寄りの先行馬には難しい舞台であり、人気馬も凡走していることから評価を落としたい条件である
(3人気以内で凡走した適正がスプリント寄りの先行馬の例)
2021年:2人気7着トリプルエース
2022年:3人気12着ホウオウアマゾン
■また、同様にマイルにしてはタフになりやすいコースレイアウトから、過去には距離短縮の馬が穴を開けていることがあり、位置取りが後方になりすぎないことを条件に距離短縮馬の評価は上げておきたい
(4人気以下で好走した距離短縮馬の例)
2020年:6人気2着シャドウディーヴァ:前走1800m
2022年:4人気1着イルーシヴパンサー:前走1800m
2024年:7人気1着サクラトゥジュール:前走2000m
2024年:8人気3着ホウオウビスケッツ:前走2000m
■年があけて約1ヶ月後の冬場に行われることから有力馬が休み明けの叩きに使うことも多く、斤量を背負わされる立場だとなおさらここで仕上げてくる可能性は低い、能力を信頼できる馬でも状態は注視されたい
■最後に、過去5年の本レースは一番遅くても入りの5F通過が58.1秒と速めのラップになっており、これまでにないスローペースが想定できる場合には、高速上がりを使える馬が直線で他馬を飲み込むシーンも考えられることは頭に入れておきたい

過去レース分析

【入り3F/5F、上がり3Fの平均】
過去5年:34.6 – 57.8 – 34.5 (後傾0.1)

2023年

34.4 – 57.1 – 34.7(前傾0.3):1:31.8 (良):16頭

【所見】
■過去5年で入りの3F/5Fが最も速く、上がりは2番目に遅かった、勝ち時計は過去5年で唯一の31秒台で最速
■レースは道中に11.4以下が続くハイラップで進めると、ラストは残り3Fから0.3加速して11.0 – 11.6 – 12.1とゴールへ向かって失速するラップ
■馬券圏内馬の上がりは1.2.3着の順で12.7.3位であり、上がり1位2位の馬は圏内まで差し込めなかった形、道中がハイラップである程度の追走力が求められると後方から差し切るには異次元の上がりが必要であり差し込むのは簡単ではない、中団から前の位置を取ってそこから直線でもう一脚使えるような馬の好走率が高くなる
■上がり3位以内の馬が3, 4, 5着しているように差しが入るか入らないかのギリギリのラップだった印象で、これ以上前が速くなると、先行馬が止まることによる差し有利な展開となる
■2.3着馬はともにデインヒル×SS系

【好走馬】
■4人気1着:1枠2番:牡6歳:ウインカーネリアン:スクリーンヒーロー×米国型:前走マイルCS9人気12着
・東京では条件戦で1800mやダービーなどの経験があったがマイルは初だった、前走のマイルCSでは敗れていたものの、そこまでは重賞を含めて3連勝していた、斤量は+1kgで58kg
・内枠からやや出負け気味のスタートを切ると二の脚で出ていってハナへ、道中は2番手以下の馬が比較的ピッタリとついてきた影響もあり11.4以下が続く持続的なラップで逃げると2番手とは半馬身ほどの差で直線へ、ラストは好位から脚を使った馬と上がり上位の3頭が迫ったが交わされずに優勝
・前々走の関屋記念で2番手から上がり2位で優勝していたことや、先行脚質×内枠だった点を評価したかった
■2人気2着:8枠15番:牝4歳:ナミュール:ハービンジャー×ダイワメジャー:前走エリザベス女王杯(重)3人気5着
・東京マイルでは条件戦を勝っているくらいだった、オークスを皮切りに3戦連続でマイルより長い距離を使われ、ここは桜花賞以来のマイル戦だった、斤量は+1kgで56kg
・外枠からスタートすると出て行って好位の5番手を単独で追走した、勝負所では残り3F手前から促され始めると前から3列目内から3頭目付近から直線へ、直線では前にいた4頭の外に出されるとラストまでしっかり脚を伸ばしたが逃げ馬を捉えられずアタマ差の2着
・それまでの実績から評価できた馬であったが、他馬との比較から外枠で評価を下げ過ぎないかがポイントだった
■6人気3着:8枠16番:牝4歳:プレサージュリフト:ハービンジャー×ディープインパクト:前走京都金杯2人気3着
・東京マイルでは新馬、クイーンCと2連勝した実績があった
・大外枠からスタートすると中団の外目を追走した、そのまま中団外から直線へ進入するとスムーズに長く脚を使って上がり3位で前に迫って3着
・不利な大外枠ではあったものの、前走京都金杯時に+16kgしており、成長著しい4歳馬であること、同舞台での実績などを評価したかった

【凡走人気馬】
■1人気4着:2枠3番:牡5歳:ジャスティンカフェ:エピファネイア×欧州型:前走マイルCS7人気6着
・東京では条件戦の連勝など実績があり、後方から上位の上がりで差し込むスタイルだった
・内枠からスタートすると控えて後方のインを追走した、その後もスムーズに進めて後方のインから直線へ進入すると、直線では進路を求めて少しづつ外目に出されたが開かず、しっかり追われたのは残り300mからで、ラストは2位より0.3速い上がり最速だったが迫りきれずの4着まで
・実力と枠は評価に値したが、時計勝負になり頭数が揃いやすいレースの性質上後方から上がり一辺倒の競馬をしている馬に本命を打つのは避けたかった
■3人気8着:2枠4番:牝4歳:ピンハイ:ミッキーアイル×欧州型:前走エリザベス女王杯(重)6人気9着
・マイルではチューリップ賞2着、桜花賞で0.1差の5着があったが東京マイルは初だった
・内枠からスタートすると中団のインを追走した、勝負所では前に2着馬を見る位置を確保して追いかけるように追い出されたが直線で伸ばせず8着
・4歳、内枠などは評価できる要素だったものの、デビューから馬体が大きくなっていなかった中で前走に続いての馬体減だった点、中団より前の位置を取れる根拠に乏しい点などを理由に本命を避けたかった

Gregory

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