2024年1本目。気合い入れていこう。
簡単には分析結論をご覧いただければ、ポイントがわかるかと思います。
レース概要・分析結論
【概要】
過去5年はいずれも1回東京4日に行われ、馬場は11月末のジャパンCを最後に休ませた後、C→Dコースに変更されての4日目。フルゲートは16頭で斤量はグレード別定57kg。1年以内のGⅠ勝ち馬は+3kg、GⅡ+2kg、GⅢ+1kgで牝馬限定だとそれぞれから-1kg、また1年以上前の実績についてもそれぞれから-1kg。
【結論】
■馬場が外差しに寄って上がり3位以内の馬が圏内を独占した2022年を除くと、過去4年の勝ち馬は古い2019年から順に上がり4,5,6,12位であり4角位置は6,6,4,1番手であるように後方から上がり一辺倒の馬よりは中団以前から直線でもう一脚使えるようなタイプから勝ち馬が出る、基本的にはこのゾーンから軸馬を指名したい
■上がり3位以内の馬も過去4年で5頭馬券圏内しているが、いずれもSS系×デインヒル系 or デインヒル系×SS系の血統馬である、上がり4位以下の馬も含めて本血統の馬は過去4年で7頭馬券圏内しており、過去4年では毎年好走している、注目血統としてピックアップしておきたい
■冬場の開幕2週目という施行条件から高速決着になることも多く基本的には内をロスなく進められる馬を評価したいが、ペースが流れて馬群が縦長になると外枠の馬も3角までに内目を確保することでコーナーでロスなく進められ好走することが多々あり(2020年2着6枠12番シャドウディーヴァ、2020年3着7枠13番クリノガウディー、2023年3着8枠15番ナミュールなど)、どちらかと言えば内枠を評価するという程度に捉えたい
■先行争いが終了し息を入れたいタイミングの3角から下り坂のレイアウトの影響もあり、適性がスプリント寄りの先行馬には苦しく、2019年2人気5着タワーオブロンドン、2021年2人気7着トリプルエース、2022年3人気12着ホウオウアマゾンと人気馬からも多く凡走馬が出ている、評価を落としたいゾーンである
過去レース分析
【入り2.5F/5F、上がり3Fの平均】
過去5年:34.6 – 57.7 – 34.6 (前後傾フラット)
2019年
34.5 – 57.2 – 34.7(前傾0.2) :1:31.9 (良):15頭
【所見】
■過去5年で2番目に入りの3F/5Fが速く、勝ちタイムも2番目に速い(ともに最速は2023年)
■レースは序盤に6枠と7枠の馬でハナ争いをしたことで12.3 – 10.9 – 11.3 – 11.2と緩まず、道中は11.5以下が続く持続的な展開で、ラスト4Fは11.5 – 11.3 – 11.5 – 11.9と加速が少なくラスト3Fはゴールへ失速するラップ
■馬券圏内は馬場6番から内の馬で占められているように、開幕の次週×Dコース変わりの馬場では内有利がはたらく、また、道中のペースが流れると外からの押し上げが効かないことでロスのない内目がさらに恵まれる
■馬券圏内馬の上がりは1.2.3着の順で4.5.3位であり、道中締まったラップの時計勝負になると前との差を詰めるのは簡単ではないため、後方から外をまわして直線勝負をする馬(=上位の上がりを使う馬)より、中団付近のポジションを取ったところから直線でもう一脚使える馬の好走確率が高い
■この後スプリント戦線へ行った人気馬タワーオブロンドンが道中5番手から馬券圏内を外しており、3角から下り坂で息の入りづらい東京マイルで締まったラップになると適性がスプリント寄りの先行馬には苦しい展開になる
■前年10月に似通ったラップの富士Sを優勝していた人気馬ロジクライが馬券圏内を外しており、明け4歳馬らの成長が著しい時期でもあるため、年長馬の衰えは近走成績や調教等含めて敏感に捉えたい
【好走馬】
■1人気1着:2枠2番:牡4歳:インディチャンプ:ステイゴールド×キンカメ:前走阪神1600m3勝クラス1人気1着
・初の関東遠征で東京経験はなく、マイルの条件戦を連勝中であった
・内枠からアオるように出遅れたがすぐさま内目を盛り返して中団のインを追走した、3角からは自分より前にいる各馬が最内を開けて追走していたために最内をまわっていた本馬は楽に内を上がっていくことができた、直線も周りに馬が少なく余裕あるインコースから進入すると内目のコース取りのまま残り200mで抜け出し、ラストは若干迫られたが凌いで優勝、上がりは4位だった
・条件戦を連勝していた4歳馬が内枠からロスのない競馬をしての勝利、4歳馬や好枠という要素で評価したかった
■6人気2着:4枠6番:牝5歳:レッドオルガ:ディープ×欧州型:前走ターコイズS6人気6着
・東京のマイルでは条件戦にて好位から好走実績があった
・中枠内目からスタートすると内に入れきれず中団馬群の内目を追走した、そのまま直線へ進入すると残り400mから追い出されラストまで脚を使うと勝ち馬に迫ったが交わせずの2着、上がりは5位
・東京マイルで好位から好走実績があったことや、内目の枠だった点を評価したかった
■4人気3着:1枠1番:牡5歳:サトノアレス:ディープ×デインヒル系米国型:前走阪神C(稍重)5人気15着
・朝日杯FSの勝ち馬で、前年2着/前年の安田記念で後方から上がり最速で4着と、同舞台での実績があった
・最内枠からスタートすると中団後方のインで勝ち馬を見る位置を追走した、そのまま直線へ進入すると勝ち馬を追いかけるように伸び上がり3位を使ったが3着まで
・後方から上位の上がりを使っての内差しで2年連続の好走、内枠と東京マイル実績を評価したかった
【凡走人気馬】
■2人気5着:3枠5番:牡4歳:タワーオブロンドン:米国型×欧州型:前走キャピタルS(OP)(東京1600m)2人気2着
・マイルでは朝日杯3着やアーリントンC優勝があったが、後の戦績を見るとスプリントへの適性が高かった、斤量は+1kgの57kg
・内目の枠からスタートすると中団の前目を追走した、道中もスムーズで直線でも邪魔なく追われたがラストは脚を伸ばしきれず5着まで
・レース後鞍上は「体が重かったです、直線で脚がなく、残り50mでは馬が疲れていました」とコメントしており、体が増えてまさに適性がスプリントに寄っていっている時期で、道中締まってラストはゴールへ失速する展開のマイルでは厳しかった形
・前走のキャピタルSは東京マイルと同舞台ながら36.1 – 59.2とかなり緩んだ展開であり、マイルらしい流れになる本レースとは異なっていた
■3人気9着:6枠10番:牡6歳:ロジクライ:ハーツクライ×米国型:前走マイルCS6人気14着
・前年の富士S勝ちなど東京マイルでは複数好走実績があった、斤量は+1kgの57kg
・中枠外目からスタートすると出して行ったが、さらに外の7枠から速い馬がおり2番手のインコースを追走した、直線も内目から進入したがラストは垂れての9着
・6歳、追加斤量、同型多などの要素で嫌いたかった
2020年
34.7 – 58.1 – 34.9(前傾0.2) :1:33.0 (良):16頭
【所見】
■過去5年で見ると、この後の2021年/2022年と似た入りの3F/5Fタイムになっているが、上がりが34.9と過去5年で最もかかっており、勝ちタイムは最も遅かった(次点が2021年の1:32.4)
■レースは序盤から道中は平均ペースで進めると残り3Fから0.3加速して11.5 – 11.6 – 11.8とゴールへ失速する展開
■馬券圏内馬の上がりは1.2.3着の順で5.2.9位であり、道中で平均〜ややハイペースになることが多く時計が求められる本レースでは、直線では中団ほどの位置取りにいてラストまで脚を伸ばせるタイプが有力で、差して好走するにはスローペース or 道中で内を追走するロスを省いた競馬が必要
■基本的に内目を追走できる馬が優位であり道中内を追走した3頭で馬券圏内を占めたものの、うち2頭は6枠より外の外枠から最内の進路を確保しており、この点を予想するのは難しかった印象、答えが出ない時には見や買い目を単勝にするなどの策が必要
■SS系×デインヒル系の馬での1.2着であり、冬場の東京の時計勝負に向くタイプの血統
【好走馬】
■4人気1着:1枠1番:牝5歳:プリモシーン:ディープ×デインヒル系米国型:前走マイルCS9人気11着
・東京マイルでは勝ち時計1:30.5と超高速決着のVM2着など実績があった、斤量は+2kgの56kg
・最内枠からスタートすると中団少し前目のインを追走した、3角までに前に3着馬クリノガウディーが割って入ると一つ外側にスイッチして内から2頭目を追走した、直線では外に出されると上がり5位の脚を使って抜け出して優勝
・コース実績や内枠を評価したかった
■6人気2着:6枠12番:牝4歳:シャドウディーヴァ:ハーツクライ×デインヒル系米国型:前走中山1800m3勝クラス2人気1着
・東京ではフローラS2着があったが、1600mに関しては東京に限らず初出走だった
・外目の枠からスタートするとスタートの400mで内に寄せていき残り1200m地点では後方のインを追走した、そのまま勝負所も最内をまわってくると直線でも内目を追われた、各馬外へ出されたことで内目はゆとりがあった、上がり2位で伸びるも先に抜け出した勝ち馬を交わせず2着まで
・評価できていたとしたら4歳かつSS系×デインヒル系という血統であることくらいで、枠も外目、マイル経験なしでは評価するのは簡単ではなく、多少荒れ要素ありと事前に判定して手広く持っておけるかどうかだった
■5人気3着:7枠13番:牡4歳:クリノガウディー:スクリーンヒーロー×米国型:前走マイルCS12人気7着
・マイルでは朝日杯2着の実績があり、前年の富士Sでは後方から上がり3位で4着していた
・外枠からスタートすると先行して強気に内へ入れていき残り1300m地点では最内を確保し先行のインを追走した、勝負所から直線も内目を通ってくると上がりこそ9位だったがラストまで脚を伸ばして3着
・好位からしぶとい脚を使うタイプ(=上がり上位の常連ではない)である点を評価したかったものの、2着馬同様外枠ながら道中は最内を走れたパターンで、この隊列を予想するのはほとんど不可能だった
【凡走人気馬】
■3人気4着:3枠5番:牡6歳:サトノアーサー:ディープ×デインヒル系米国型:前走キャピタルS(L)(不)(東京1600m)2人気6着
・東京では重馬場のエプソムCを勝つなど1800mでは実績があった
・内目の枠からスタートすると内に入れる素振りなく先行の外目を追走した、その後はスムーズに追走し直線で外目に出されるとゴールまで伸びたがわずかに圏内に届かずの4着
・レース後鞍上は敗因の一つとして10kgの馬体増をあげており、6歳休み明けでの馬体増は純粋に絞りきれていなかった、また、内枠でありながら道中外目を通してしまったことで時計勝負になりやすい本レースにおいてはロスが響いた形
■2人気6着:1枠2番:牡4歳:ヴァンドギャルド:ディープ×欧州型:前走東京1800m3勝クラス(重)1人気1着
・東京では東スポ杯3着、前走の3勝クラス勝ちなどがあり、マイルも阪神や京都では好走していた、目下条件戦を3連勝中であった
・内枠からゲートでの駐立悪くアオるように出遅れるとインコースをすぐに盛り返して中団のインを追走した、直線では徐々に外に出されながら追われると上がり5位を使ったが3着から0.1差の6着まで
・条件戦上がりで斤量背負わされない4歳馬でありかつ内枠と買いたい材料は多かったが、出遅れが響いて馬券圏内に届かなかった形
■1人気9着:5枠9番:牡5歳:レッドヴェイロン:キンカメ×欧州型:前走キャピタルS(L)(不)(東京1600m)3人気2着
・東京マイルではNHKマイル3着や条件戦勝ちがあった
・中枠からスタートすると無理にインコースには入れず中団後方の外目を追走した、直線は馬群を突くように追い出されると上がり3位を使ったが上位争いには加われずの9着
・長期休養明けの後東京マイルで1着2着しており人気していたが、レース振りや枠の並びから位置取りが後ろになりすぎないかは検討の必要があった
2021年
34.9 – 58.1 – 34.3(後傾0.6) :1:32.4 (良):16頭
【所見】
■過去5年で入りの3F/5Fが最も遅いものの2020年/2022年との差は小さく平均に近い流れで、勝ちタイムは過去5年で2番目に遅い
■レースは道中平均的なラップで進めると残り3Fから0.3加速して11.2 – 11.6 – 11.5という展開
■上がり上位の馬が2.3着に差し込んでいるが、勝ち馬は好位から上がり6位の馬であり基本的には上がり一辺倒より好位〜中団から脚を使える馬が優位、本年は道中最内を追走した馬に有力馬が少なく、2.3着の2頭も最内と内から2頭目を追走できたことでロスが少なかった
■1人気4着のヴァンドギャルドのように休み明けの有力馬はここを叩きに使ってパフォーマンスを落とす可能性がある、陣営の狙いにも注意を払いたい
■SS系×デインヒル系の馬が2.3着であり、注目血統
【好走馬】
■5人気1着:5枠10番:牡5歳:カラテ:キンカメ系×米国型:前走中山1600m3勝クラス8人気1着
・中山のマイルを連勝でOP入りしており、東京のマイルでは1勝クラス勝ちがあったが不良馬場だった
・中枠外目からスタートすると中団前目の馬群を追走した、直線も内目を突くと前が壁になっていたが残り300mで前が開いて追われると上がり6位で抜け出して優勝
・中山での成績ではあるものの条件戦の連勝が好位から上がりを使ってのものだった点を評価したかった
■12人気2着:2枠4番:牡5歳:カテドラル:ハーツクライ×デインヒル系欧州型:前走キャピタルS(L)(東京1600m)2人気9着
・東京マイルでは前走先行競馬で敗れていたものの、3歳時にはNHKマイルで差して3着があった
・内枠からスタートすると内へ寄せて中団のインコースを追走した、その後も4角までは最内を追走すると直線では外目へ出された、上がり2位を使って差し込んだが内から抜け出した勝ち馬に掬われての2着
・前走同舞台で敗れていて人気を落としていたが、内枠、血統、NHKマイルでの実績(=差し競馬での実績)を評価したかった
■3人気3着:6枠11番:牝5歳:シャドウディーヴァ:ハーツクライ×デインヒル系米国型:前走エリ女14人気8着
・前年の2着馬でリピーターだった
・外目の枠からスタートすると中団の外目で2着馬と並走する形で追走した、直線ではスムーズにそのまま外に出されると上がり3位で伸びて3着
・SS系×デインヒル系は本レースで多く好走している注目血統で、他例に漏れずリピーターには注意
【凡走人気馬】
■1人気4着:7枠13番:牡5歳:ヴァンドギャルド:ディープ×欧州型:前走マイルCS8人気6着
・東京マイルでは前年の富士S勝ちがあった、斤量は+1kgの57kg
・外枠からスタートすると枠なりで中団前目の外を追走した、直線ではそのまま外目に出されると邪魔なく追われたが残り200mからは差し込まれて4着まで
・次戦がドバイだったことを考えると休み明けのここは叩きだった、有力馬(前走マイルCSや斤量背負わされている組)は状態上げ切ってこない可能性がある
■2人気7着:6枠12番:牡4歳:トリプルエース:米国型×SS:前走京都金杯4人気8着
・初の関東遠征、初の東京
・外目の枠からスタートすると出て行って2番手の外目を追走した、直線では内目を追い出されたが上がりをまとめられずの敗戦
・レース後鞍上は「距離が長いかもしれません」とコメントしており、平均からハイペースで流れるとタフになる東京マイルでは距離適性が短い先行馬では足りない
2022年
34.7 – 58.0 – 34.3(後傾0.4):1:32.3 (良):15頭
【所見】
■ラップは2021年に近く、本レースの平均に近い流れ
■レースは道中平均的なラップで進めると残り3Fから0.4加速して11.2 – 11.4 – 11.7とゴールへ失速する展開
■過去5年唯一上がり上位の馬が勝利し、上がり上位の4頭で1 – 4着を独占したように馬場が若干外差しに寄っていた、この点は各年傾向が異なるため、当日の馬場を注視したい
■過去5年唯一上がり上位の馬が勝利し、上がり上位の4頭で1 – 4着を独占した、これは道中最内を走っていた馬の人気が前から10, 15, 7人気と力のない馬が入っていたことが原因と考えられ(着順はそれぞれ14, 11, 9着)、評価したい内枠 or 道中内の馬に力が無い場合には実力ある馬がバイアス打破して外や差しから好走する展開があることをインプットしたい
【好走馬】
■4人気1着:6枠11番:牡4歳:イルーシヴパンサー:ハーツクライ×キンカメ:前走東京1800m3勝クラス1人気1着
・東京では条件戦を3連勝しており、マイルでも実績があった
・外目の枠からスタートすると内に寄せて後方のインを追走した、勝負所から直線ではできるだけロスが少ないように外目に出されると、2位よりも0.8速い上がり最速33.1で差し切って優勝
・東京で条件戦を上がり最速で3連勝していたコース実績や、成長著しい4歳馬で追加斤量なしなどの点を評価したかった
■1人気2着:4枠6番:牝4歳:ファインルージュ:キズナ×米国型:前走秋華賞2人気2着
・東京実績は未勝利勝ちのみだったがマイルで見ると桜花賞3着などがあった、斤量+1kg
・中枠内目からスタートすると内に入れられず中団の馬群を追走した、直線へはそのまま中団から馬群を突くように進入すると残り300m付近まで前が壁になり、その後は馬群を縫うように伸びてきた、上がり3位で抜け出したが外から上がり最速の勝ち馬に差されて2着
・桜花賞3着のマイル実績や成長著しい4歳である点を評価したかった
■2人気3着:5枠9番:牡6歳:カラテ:キンカメ系×米国型:前走ニューイヤーS(L)(稍)(中山1600m)1人気1着
・前年の優勝馬でリピーター、斤量は+1kgの57kg
・中枠からスタートすると中団後方の馬群で2着馬を見る位置を追走した、直線は2着馬同様若干詰まり気味だったが外から勝ち馬が抜け出してから追いかけるように伸びると上がり2位を使って3着
・6歳と高齢ではあったもののリピーターという点を評価して紐には持っておきたかった、年齢に関してもメンバーレベルで評価を上げ下げする必要がある
【凡走人気馬】
■3人気12着:7枠13番:牡4歳:ホウオウアマゾン:キンカメ×SS系:前走阪神C4人気2着
・東京での好走歴こそなかったがマイルではアーリントンC(阪神1600m)勝ち、ハイレベルのマイルCSを逃げて5着などがあった、斤量は+1kgの57kg
・外枠からスタートすると出て行ったが先行する馬が多く中団前目の外を追走した、直線へは外目からスムーズに進入したが脚伸ばせず12着敗戦
・本馬は前走阪神Cで2着していたように適性がスプリント寄りで外をまわるロスの多い競馬では分が悪かったか、外枠や距離適性などで嫌いたかった
2023年
34.4 – 57.1 – 34.7(前傾0.3):1:31.8 (良):16頭
【所見】
■過去5年で入りの3F/5Fが最も速く勝ち時計は最速で2019年(勝ち馬インディチャンプ)に近いラップ
■レースは道中11.4以下が続くハイラップで進めると残り3Fから0.3加速してラストは11.0 – 11.6 – 12.1とゴールへ向かって失速するラップ
■馬券圏内馬の上がりは1.2.3着の順で12.7.3位であり、上がり1位2位の馬は圏内まで差し込めなかった形で、後方から上がり一辺倒の競馬を得意としている馬よりは中団より前から直線でもう一脚使える馬から入るべき
■2.3着馬はともにデインヒル×SS系
【好走馬】
■4人気1着:1枠2番:牡6歳:ウインカーネリアン:スクリーンヒーロー×米国型:前走マイルCS9人気12着
・東京では条件戦で1800mやダービーなどの経験があったがマイルは初だった、前走のマイルCSでは敗れていたものの、そこまでは重賞含めて3連勝していた、斤量は+1kgで58kg
・内枠からやや出負け気味のスタートを切ると二の脚速く出ていってハナへ、道中は2番手以下の馬が比較的ピッタリとついてきた影響もあり11.4以下が続く持続的なラップで逃げると2番手とは半馬身ほどの差で直線へ、ラストは好位から脚を使った馬と上がり上位の3頭が迫ったが交わされず優勝
・前々走の関屋記念で2番手から上がり2位で優勝していたことや、先行脚質×内枠だった点を評価したかった
■2人気2着:8枠15番:牝4歳:ナミュール:ハービンジャー×ダイワメジャー:前走エリザベス女王杯(重)3人気5着
・東京マイルでは条件戦を勝っているくらいだった、オークスを皮切りに3戦連続でマイルより長い距離を使われ、ここは桜花賞以来のマイル戦だった、斤量は+1kgで56kg
・外枠からスタートすると出て行って好位5番手を単独で追走した、勝負所では残り3F手前から促され始めると前から3列目内から3頭目付近から直線へ、直線では前にいた4頭の外に出されるとラストまでしっかり脚を伸ばしたが逃げ馬を捉えられずアタマ差の2着
・それまでの実績から評価できた馬であったが、他馬との比較から外枠で評価を下げ過ぎないかがポイントだった、好走傾向に当てはまる馬を見出せない時には「外枠からは本命を打たない」などの条件の緩和が必要
■6人気3着:8枠16番:牝4歳:プレサージュリフト:ハービンジャー×ディープインパクト:前走京都金杯2人気3着
・東京マイルでは新馬、クイーンCと2連勝した実績があった
・大外枠からスタートすると中団の外目を追走した、そのまま中団外から直線へ進入するとスムーズに長く脚を使って上がり3位で前に迫って3着
・大外枠と不利な枠ではあったものの、前走京都金杯時に+16kgしており、成長著しい4歳馬というだけでも評価しておきたかった
【凡走人気馬】
■1人気4着:2枠3番:牡5歳:ジャスティンカフェ:エピファネイア×欧州型:前走マイルCS7人気6着
・東京では条件戦の連勝など実績があり、後方から上がり上位を使う常連の馬だった
・内枠からスタートすると控えて後方のインを追走した、その後もスムーズに進めて後方インから直線へ進入すると直線では少しづつ外目に出されたが進路が開かずしっかり追われたのは残り300mから、ラストは2位より0.3速い上がり最速だったが前に迫りきれず4着まで
・実力と枠は評価に値したが、時計勝負になり頭数が揃いやすいレースの性質上後方から上がり一辺倒の競馬をしている馬に本命を打つのは避けたかった
■3人気8着:2枠4番:牝4歳:ピンハイ:ミッキーアイル×欧州型:前走エリザベス女王杯(重)6人気9着
・マイルではチューリップ賞2着、桜花賞で0.1差の5着があったが東京マイルは初だった
・内枠からスタートすると中団のインを追走した、勝負所では前に2着馬を見る位置を確保して追いかけるように追い出されたが直線で伸ばせず8着
・4歳、内枠などは評価できる要素だったものの、デビューから馬体が大きくなっていなかった中で前走に続いての馬体減だった点などを理由に本命を打ちたくなかった
Gregory