天皇賞秋を回顧する。5F通過タイムが予想より3秒以上も遅かったらまあ当たらん。
予想・買い目・結果
【予想印】
◎13メイショウタバル
◯7マスカレードボール
▲8ホウオウビスケッツ
△11シランケド
△12セイウンハーデス
【買い目】
(ワイド)
7 – 13 60000
(3連複)
7 – 13 – 8.11.12 計10000
計 70000
【結果】
1着:◯7マスカレードボール
2着:消9ミュージアムマイル
3着:消3ジャスティンパレス
◎13メイショウタバルを軸に据えた馬券で勝負し6着敗戦。
回顧
【展開】
予想:35.7 – 58.8 – 34.5 (良)
実際:37.1 – 62.0 – 32.9 (良)
予想通りホウオウビスケッツが積極的にハナを譲る形でメイショウタバルがラップを作ったものの、ホウオウビスケッツは思っていたよりもタバルに自分の馬のリズムを崩されるのを警戒していた様子で、序盤はとにかくビスケッツにとって良いペースを作ることより交わされるタイミングで馬が慌てて折り合いを欠かないことを重視した形。しかし、さらに想定外なことにタバルの武豊がペースを落とし過ぎてしまい、レース上がりが32.9になる超高速上がり戦。ビスケッツとタバルは競り合ってペースを引き上げれば共倒れになってしまうが、今回は反対にペースを落とし過ぎたが故の共倒れ。基本的にはポジションは取っている方が有利なものの、とにかく高速上がりを使える性能が求められる形。
【各馬】
まずは好走馬から。
1着◎7マスカレードボールは強かったね。この高速上がり勝負でラストは1馬身近く抜け出している。本馬の適性は今回のような上がり3Fを速く走るレースよりも、後半5Fのスピードを求められる展開でなお良しと考えていて、今回は本馬よりも速い上がりを使った2頭がポジションを取っていない分で太刀打ちできなかった形。次はジャパンCに行きたいと出てたね。今回と同じようなスローペースになってもやれる所は証明したし、さすがに今回よりは長く脚を求められる展開になるだろうから良いと思う。今後は走れないタイミングがどこかを考えていく馬になりそうだね。
2着消9ミュージアムマイルも、今回の展開を考えると良くやっている。元々スローペースの朝日杯も速い上がりで2着していたし、対応できたね。勝ち馬同様スローペースからの瞬発力勝負がベストには見えないから、少し他馬がだらしない部分もあったかな。この後はどこだろうな、ジャパンCや有馬記念という馬ではなさそうだし、そうなると香港になるのかな。
3着消ジャスティンパレスはスローペースに対応できるのは昨年に証明済み。この舞台だとミドルペースになるのが一番向かないと思うんだけど、2023年はスーパーハイペース、2024年はスローペース、2025年はスーパースローペースと、出走すると苦手な展開になってないね。もちろん展開が良かっただけでなく力があるからできることなんだろうが、苦手と見ている条件で走られてしまうと、得意な条件では買える構成にならないんだよな。
以下は印を振った馬。
4着△11シランケドは、まあ言ってしまえば不運だった。自分もそう考えていたように、こんなにスローペースになるとは思わないもんな。鞍上の挙動は初めから末脚勝負に賭けていたような形で、良く言えば落ち着いていた。惜しい所としては3, 4角でもう少し前についていけば2着はありそうだったけど、進路が開いたかどうかも、同じ上がりを使えたかもわからないしね。ゲートが開く前から決めていた戦法が今回はハマらなかったということだと思う。中間は雨の影響が残れば本命まで検討していたけど、想定オッズの段階から世間にはバレていて、それでいてこの馬場では妙味ある存在にならなかった。純粋に強い馬という面もバレてしまっているから、こちらも買い時が難しくなりそう。しかし、31.7って、ホンマに「おっそいわあ!」だよな。この馬の鞍上ではないが。
6着◎13メイショウタバルは期待外れのレース運び。宝塚記念でも勝負所で焦らずに脚をためて直線で伸ばし直す形だったから、この展開でもやれなくはないとは思っていたが、天皇賞秋というレースの格を考えれば一番良い形ではないよな。レース中は入りの3Fが37秒にかかっていそうな所で不安になり、4Fの通過が50秒近い点で想定した形は諦めた。あとはもう運だなと見ていたよ。一部では線で見れば今回のレースができたのは収穫との声もあったが、それは今回も暴走するのではと不安だった方の人の見方なんだよな。外枠からであれば良い競馬ができると見ていた自分からすると、世間がまだ不安な段階でベストなレースをして欲しかったな。というのはこちらの都合なんだけどさ。今の評価のままだと有馬記念でやりづらい。こちらの都合的にはひとまずジャパンCを使って欲しいな。
13着▲8ホウオウビスケッツは当初負け過ぎとも思ったが、上がりはキャリア最速の33.5、この辺りが限界なんだろうな。特に評価は変わらない。勝ち味に遅く何かに差されてしまう現状だから、どこかで単が旨くならないかなと考えている馬だ。今後も順調に進んで欲しい。
反省
今回はペースに尽きる。こればっかりはやってみないとわからない部分だし、あらゆる展開に備えて目を散らすのも期待値の観点でよろしくないと考えている。運が悪かった、それで終わってしまうのも競馬だな。ひとまずは変わらず展開は素直に決め打って買う方針を続けてみる。そういう意味で今回も特段の反省はなし。
今回の展開で本命のメイショウタバルは勝ち馬から0.2秒差か、5F通過60秒以下のパターンを見たかったな。また年末。
Gregory
