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ロードデルレイ 【天皇賞秋2025】

基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)

ロードデルレイ:牡5歳:ロードカナロア×ハーツクライ:前走宝塚記念3人気8着:西村

結論

■条件戦等では能力の違いにより上がり最速の末脚を使った経験もあるものの、重賞に入ってからは上がり最速がないように、末脚は一瞬でキレるというよりは力強く伸びるとにかく持久力に優れた差しタイプであり、ハイペースを演出するデシエルトやメイショウタバルが出走したアンドロメダS(L)から大阪杯までの4戦では、その強みを遺憾無く発揮して4戦連続で連対した
■長期の休養を取ったアンドロメダS(L)以降は、以前より折り合いに難しい面を出しており、近3走はいずれも入りの3Fが34秒台になる流れで折り合えているものの、一転してスローペースのレースを使われた際にはパフォーマンスを落とす要因として警戒したい要素である
■これまでに陣営からは複数回夏の暑さに弱いとの旨のコメントがされており、夏場前後のレースを使われる際には追い切りの過程を含め状態は注視されたい
■天皇賞秋に向けては、スローペースからの高速上がり戦より道中のペースが流れた方が良さそうだが、持続的に流れる天皇賞は前も止まりづらく、マイルへの出走経験もない本馬が道中持続的なスピードレースで止まらない先行馬を飲み込める所は想像しづらい、前走の結果からは雨馬場も良くはなさそうで、ハイペースや道悪以外で時計のかかる馬場が出てくれば評価は上げ方向だが、現状は良くて下の方の相手で

全レース分析

3歳

【1】東京1800m新馬:1着:坂井
・追い切りは坂路オンリーで併せ馬も行われていた、最終追いでは51.6 – 12.4が一杯で出されていた
・レースは開催2日目(Dコース2日目)の馬場の中36.9 – 62.1 – 33.8の後傾3.1で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから1.0加速して11.4 – 11.2 – 11.2と伸びる高速上がり戦
・内枠から歩くようなスタートで出遅れると押して出していって中団のインを追走した、道中はしっかり折り合って追走できていた、勝負所では残り3Fから促されて中団前目のインから直線へ、直線では進路を求めて外へ切り返されると2位より0.8速い上がり最速で突き抜けて4馬身差の圧勝、ここでは積んでいるエンジンが違った

【2】阪神1800m1勝クラス:1着:中2週:坂井
・陣営は「前走後は在厩調整で、引き続き出来は良好です」とコメントしていた、追い切りは坂路オンリーで2本
・レースは開催3日目(Aコース3日目)の馬場の中35.8 – 61.1 – 33.8の後傾2.0で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.7加速して11.4 – 10.9 – 11.5と伸びる高速上がり戦
・外枠からややヨレ気味のスタートを切ると枠なりに中団前目の外を追走した、道中は折り合って追走できていた、勝負所では残り3Fから促されてポジションは変えずに直線へ、直線では内へヨレながらも脚を伸ばすと1.3/4馬身抜け出して優勝
・その後は青葉賞に向かう予定だったが、調整中に厩舎の僚馬に攻撃するふりをし、両膝で着地した際に負傷した左脚の擦過傷が治らないため回避し、休養に入った

【3】新潟2000m2勝クラス:1着:6ヶ月半:坂井
・陣営は「順調に乗り込んではきたけど、今回は休み明けで古馬初対戦なのがどうか」とコメントしていた、追い切りはW主体週末坂路での調整で、時計は終い重点だった
・レースは開催11日目(Aコース11日目)の馬場の中35.4 – 60.3 – 33.5の後傾1.9で、序盤は平均ペースで入ったが、800-1400mを12.8 – 12.9 – 12.4と緩めて、ラストは残り3Fから1.2加速すると11.2 – 10.7 – 11.6と伸びる高速上がり戦で、上位の上がりを使った4頭が4着までを独占した
・中枠から外へヨレながらスタートすると出ていって2番手を単独で追走した、道中は落ち着いて追走できていた、勝負所でも手綱を抱えたまま逃げ馬との差を詰めると、1馬身ほどの差の2番手になって直線へ、直線では手応えが軽く、残り400mから追い出されると、2着馬との叩き合いになったが最後まで差を詰めさせず優勝

【4】神戸新聞杯:4着:中2週:坂井
・陣営は「中間は在厩調整で順調にきている」とコメントしていた、追い切りは単走オンリーで坂路とWで終い重点の時計が1本ずつ出されていた
・レースは開催7日目(Bコース2日目)の馬場の中36.9 – 61.2 – 33.6の後傾3.3で、前半に一部加速ラップが入りながらもスロー気味のペースで進めると、残り5Fから0.5加速して12.0 – 11.6 – 10.7 – 10.9 – 12.0と伸びる高速ロングスパート戦で、道中に最内を追走していた馬で圏内を独占する道中内決着
・内枠からスタートすると出ていって中団の馬群を追走した、序盤には手綱と喧嘩する所があったがその後は落ち着いた、道中には手綱を抱えたまま前との差を詰めて、3角の残り5F地点では2列目の馬群の位置取りとなっていた、勝負所でも追い出さずに馬群の加速に付き合うと2列目の馬群から外へ出されるようにして直線へ、直線ではしっかりと伸びてはいたものの前を交わしきれず、勝ち馬から0.1秒差の4着まで
・レース後に鞍上は「休み明けの前走より上積みを感じました」とコメントしていた

【5】東京2000m3勝クラス:1着:2ヶ月:川田
・追い切りはW主体週末坂路での調整で、1週前にはジョッキー騎乗終い重点で併せ馬が行われ、当週には単走で自己ベスト80.8 – 65.6 – 11.9が出されていた
・レースは開催17日目(Cコース4日目)の馬場の中36.3 – 60.9 – 33.7の後傾2.6で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.6加速して11.6 – 10.9 – 11.2と伸びる高速上がり戦で、4角6番手以下から上位の上がりを使った馬が5着までを独占する差し決着
・中枠からスタートすると馬なりで中団の外を追走した、道中には手綱とかなり喧嘩していたが、後半には落ち着いて追走できていた、勝負所では残り3Fから促されて中団の外目から直線へ、直線ではしっかりと反応して伸びると上がり最速33.3の脚で抜け出して2馬身差の快勝
・上がり最速の脚で勝ってはいるものの、末脚は一瞬でキレるというよりは平均点が高いイメージ

4歳

【6】白富士S(L)(東京2000m):1着:2ヶ月:川田
・追い切りは単走オンリーの坂路主体で、1週前のみWで鞍上を乗せて行われていた、2ヶ月の間隔を空けて馬体は+12kgしていた
・レースは開催初日(Dコース1日目)の馬場の中35.3 – 59.4 – 34.1の後傾1.2で、道中を平均ペースで進めると、ラストは残り3Fから0.5加速して11.3 – 11.4 – 11.4と伸びる展開
・最内枠からスタートすると控えて中団後方のインを追走した、道中はここ2戦と比較して落ち着いて追走できていた、勝負所では中団後方インの位置取りは変わらないまま促されてインアウト気味に馬群を突くようにして直線へ、直線では狭い進路を縫うようにしながら伸びてくると、ラストは2位より0.6速い上がり最速33.2の脚で抜け出して完勝
・直線での進路が狭く本気で追えていないことを考えると、スムーズならさらに突き抜けるだけの能力があった
・その後の目標として大阪杯とQE2世Cが検討されたが、賞金不足の除外と招待の辞退によってそれぞれ回避した
・また、その後は鳴尾記念に登録されたが本馬場入場後に左後肢跛行を発症し競争除外となって休養に入った

【7】アンドロメダS(L)(京都2000m):2着:9ヶ月半:川田
・陣営は「暑さで体調が整わず休養が長引きましたが、じっくり乗り込んできました」とコメントしていた、追い切りは併用の単走オンリーで、1週前のWではジョッキー騎乗で自己ベスト78.3 – 63.9 – 11.6が一杯で出されていた、最終追いは坂路で終い重点、ハンデ57.5kg
・レースは開催13日目(Bコース5日目)の馬場の中35.9 – 59.8 – 35.3の後傾0.6で、道中を12.0付近が続く持続的なラップで進めると、ラストは残り4Fから0.7加速して11.4 – 11.5 – 11.6 – 12.2と伸びる4F戦で、逃げ馬+上がり2位以内の2頭で圏内を独占した
・内枠からスタートすると控えて中団のインを追走した、序盤は向正面に入るまでかなり手綱と喧嘩して口向きが悪い様子だった、勝負所では最内の位置取りのまま前との差を詰めると中団前目のインになって直線へ、直線ではそのまま内目の進路で追われるとしっかりと伸びて前に迫ったが、逃げて抜け出した勝ち馬には0.6秒離されての2着、3着は0.5秒離していた
・勝ち馬が強すぎた面があったものの、時計もかかり気味の京都2000mで道中が持続的に流れており、差し馬に展開が向いた面はあった
・休養明けの影響か道中はこれまでにないレベルで行きたがっていた

【8】中日新聞杯:2着:中2週:西村
・陣営は「夏負けが尾を引いて本来の走りではなかったですが力は示しました。大きな変化は感じませんが、使って体調が上向いていれば」とコメントしていた、追い切りは坂路単走馬なりが3本、ハンデ57.5kg
・レースは開催3日目(Aコース3日目)の馬場の中35.3 – 58.8 – 35.6の前傾0.3で、前半を緩まないラップで進めると、1200-1400mを12.2と緩めて、ラストは残り3Fから0.5加速して11.7 – 11.8 – 12.1と伸びる展開で、7着までのうち勝ち馬以外の6頭に道中二桁番手がある差し決着
・中枠からヨレるようにスタートすると、隣とぶつかったが大きな不利はなく控えて中団後方の外を追走した、勝負所ではまくった馬についていくようにして中団の大外になって直線へ、直線ではじわじわとゴールまで脚を伸ばすと、先に抜け出した勝ち馬には迫れなかったものの、その他は交わして0.4秒差の2着
・レース後に鞍上は「とても良い馬なのですが、思ったよりも前に進んでいかなくて、前に残られてしまいました」とコメントしていた
・やはり末脚は一瞬でキレるというよりもじわじわと伸ばすようなタイプ

結論(再掲)

■条件戦等では能力の違いにより上がり最速の末脚を使った経験もあるものの、重賞に入ってからは上がり最速がないように、末脚は一瞬でキレるというよりは力強く伸びるとにかく持久力に優れた差しタイプであり、ハイペースを演出するデシエルトやメイショウタバルが出走したアンドロメダS(L)から大阪杯までの4戦では、その強みを遺憾無く発揮して4戦連続で連対した
■長期の休養を取ったアンドロメダS(L)以降は、以前より折り合いに難しい面を出しており、近3走はいずれも入りの3Fが34秒台になる流れで折り合えているものの、一転してスローペースのレースを使われた際にはパフォーマンスを落とす要因として警戒したい要素である
■これまでに陣営からは複数回夏の暑さに弱いとの旨のコメントがされており、夏場前後のレースを使われる際には追い切りの過程を含め状態は注視されたい
■天皇賞秋に向けては、スローペースからの高速上がり戦より道中のペースが流れた方が良さそうだが、持続的に流れる天皇賞は前も止まりづらく、マイルへの出走経験もない本馬が道中持続的なスピードレースで止まらない先行馬を飲み込める所は想像しづらい、前走の結果からは雨馬場も良くはなさそうで、ハイペースや道悪以外で時計のかかる馬場が出てくれば評価は上げ方向だが、現状は良くて下の方の相手で

Gregory

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