レーベンスティール 【大阪杯2026】
大阪杯の各馬分析8頭目はレーベンスティール。
結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。
大阪杯の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。
基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)
レーベンスティール:牡6歳:リアルスティール×トウカイテイオー:前走中山記念3人気1着:ルメール
結論
■スタートが上手く緩い流れでは好位〜中団前目で競馬ができるタイプで、展開と馬場が揃えば33秒台前半の上がりを出せる末脚性能を活かして抜け出す形で実に重賞を5勝しており、能力単体で見ればGⅠに入っても全く遜色のない存在である
■一方で、精神的に脆い面とタフな馬場では末が伸ばせない点が弱みで、初の海外遠征でテンションが高かった香港V、初の関西への直前輸送されたマイルCSや馬場がタフだった新潟大賞典、AJCCでは比較的大きく敗れており、遠征やタフで時計のかかる馬場では割り引いて考えたい
■距離適性は、1600mでは1800m以上のレースよりポジションが取れず、1600mの末脚勝負では瞬発力が不足する点とAJCCの後の鞍上の「以前より体がムキムキになっていて、今は普通のペースだと、2200mは長いと思います」とのコメントから、1800-2000mが適正の高い距離と考えられる、1800mでは実際に好走実績が多く、2000mではタフな馬場の新潟大賞典、外枠から2角で不利のあった天皇賞秋とある程度言い訳できるレースしか出走歴がない
■2, 3歳時には能力の違いで上がり最速を使うレースが多かったものの、古馬になってからは道中が持続的に流れたエプソムCを除いて上がり最速を使っていないように、末脚のキレで全馬を差し切るというよりは道中のポジション取り、追走も含めてスピードを活かした上で、持続的に脚を伸ばして前をとらえる競馬での好走が多く、キレよりも器用さと持続力が問われる2000mである大阪杯への舞台適性は低くないと考えられる、一方で海外遠征や関西遠征ではこれまで結果が出ていない中で、今回は前走から1ヶ月の間隔での関西圏での競馬になる点は不安要素で、栗東に滞在して調整がなされている、過剰に嫌われるなら強く取る選択肢も残しつつ、関西圏というリスクを評価する線と天秤にかけながらの考慮が必要で、現時点で評価は断定せず、枠の並びと人気で評価は変える方向で
全レース分析
2歳
【1】東京1800m新馬:2着:マーカンド
・陣営は「気性的に大人になってほしいし芯も入っていない」とコメントしていた、追い切りはWと坂路の併用で当週には80.8 – 64.5 – 11.6が馬なりで出され併せ併入していた
・レースは開催12日目(Bコース6日目)の馬場の中39.5 – 65.0 – 33.5の後傾4.0で、道中は新馬でもそう見ないほどのスローペースで進めるとラストは残り3Fから0.8加速して11.5 – 11.0 – 11.0と伸び切る高速上がりの展開で、上位の上がりを使った2頭が3着以下を千切っての決着
・中枠からあおるようなスタートで出遅れると控えて好位の馬群を追走した、道中はポジションを変えずに進めるとそのまま前から2列目の内から2頭目から直線へ、直線では狭い進路を割って伸びてくると上がり最速33.2を使ったが叩き合いになったソールオリエンスにクビ差届かずの2着まで
・直線では内へささるのを矯正されながら伸びていた
【2】中山1800m未勝利:1着:1ヶ月:マーカンド
・陣営は「本当に良くなるのは来年」とコメントしていた、追い切りはWオンリーで最終追いのみ併せ馬が行われていた
・レースは開催3日目(Aコース3日目)の馬場の中35.7 – 60.0 – 35.8の前傾0.1で、道中をスローペースで進めるとラスト3Fは12.4 – 11.6 – 11.8と残り2Fからの加速が大きいラップ
・内枠からスタートするとやや行きたがりながら出て行って好位のインを追走した、道中はしっかり折り合って追走できていた、勝負所では馬なりで進めて残り500m付近から促されると好位のインから直線へ、直線ではキレる感じではないもののしっかり伸びて抜け出して上がり最速35.6で優勝
・ここでも直線では外へヨレるのを修正されながら伸びていた
3歳
【3】中山1800m1勝クラス(不良):2着:3ヶ月半:戸崎
・陣営は「少し乗り難しいけど能力は通用する」とコメントしていた、追い切りはWオンリーで前走同様最終のみ併せ馬で行われ、前2走よりは遅い時計(5F67.6)だった
・レースは開催9日目(Aコース9日目)で雨の降る不良馬場の中39.9 – 66.2 – 35.7の後傾4.2で、道中をドスローで進めるとラストは残り3Fから0.4加速して12.3 – 11.6 – 11.8と残り2Fからの加速も大きな展開で、道中1, 2番手だった馬がそのままワンツーで3着を7馬身離す決着
・外枠からスタートすると出て行って逃げ馬と並ぶような2番手の外を追走した、ペースが遅かった影響か多少行きたがってはいたが引っかかってはいなかった、勝負所ではほとんど馬なりのまま逃げ馬に並びかけて直線へ、直線では良く伸びて上がり最速35.7を使ったが最内を走っていた逃げ馬を交わしきれずに2着まで
・直線の馬場は最内だけ色が映えており道悪の影響が少ない進路になっていたか
【4】東京1800m1勝クラス:1着:1ヶ月半:レーン
・追い切りはW主体で当週の火曜日に1本だけ坂路でも乗られていた、1週前の時計が最も速く(5F66.8)唯一の併せ馬だった、当週のWでは初めて最終追いが単走で行われていた
・レースは開催8日目(Bコース2日目)の馬場の中35.9 – 61.4 – 33.3の後傾2.6で、道中をスローペースで進めるとラストは残り3Fから1.1加速して11.6 – 10.8 – 10.9と伸びる高速上がり戦で4角で6番手以内の馬が5着までを占め、勝ち馬が5馬身抜けての決着
・内枠からスタートするとやや手綱を抑えられながら出て行って好位のインを追走した、道中はスムーズに進めると 4角から直線では逃げ馬が外目へ行ったためその内を突くようにして直線へ、直線ではこれまでと反対方向の外へヨレながら伸びるとムチは2発のみで上がり最速33.0で抜けて優勝
・直線ではラストはまともに追われずゴール前でも流しており、かなり余力ありながらの圧勝で、ここでは力が違った
【5】ラジオNIKKEI賞:3着:1ヶ月半:戸崎
・陣営は「大きくは変わっていないけど、左右のバランスが良くなり力を抜いて走れるようになりました」とコメントしており、直線でヨレながら伸びる所も徐々に解消されていく過程にある、追い切りはWオンリーで速い時計は1週前に出され(5F66.0)、当週は終い重点だった、ハンデ56kg
・レースは開催2日目(Aコース2日目)の馬場の中35.5 – 59.7 – 35.2の後傾0.3で、道中はややスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.4加速して11.6 – 11.5 – 12.1と伸びる展開で6着までのうち5頭が4角で5番手以内の先行有利決着
・外枠からスタートすると枠なりに控えて中団後方の外を追走した、道中はポジションを変えずにスムーズに追走すると勝負所では外に馬がおり動けない位置となって後方の馬群から直線へ、直線では外へは出さず内目を突くと伸びてラストは進路を確保するため外へ出されたが差し届かずの3着、上がりは2位より0.5秒速い最速で34.4だった
・レース後鞍上は「結果的にもう少しポジションを取るべきでしたね」とコメントしていたが、道中速く外へ出せば良かった、脚を余しての敗戦
【6】セントライト記念:1着:2ヶ月半:モレイラ
・陣営は「追うごとに動きの質が上がり想像以上の上昇曲線を描いている。オン、オフの区別ができて精神的にも成長」とコメントしていた、追い切りはWオンリーで1週前と当週に5Fで64秒台のベストに迫る時計が出されていた、当週追いは金曜日に行われジョッキーが騎乗していた
・レースは開催5日目(Bコース5日目)の馬場で直線が追い風で、その日の芝レースの勝ち馬は全て上がり最速だった中35.2 – 60.1 – 34.4の後傾0.8で、序盤をミドルからややスローペースで進めると、ラスト5Fは12.3 – 12.1 – 11.7 – 11.7 – 11.0と徐々に加速してラスト1Fが最速となる展開で、上がり1, 2位の馬でのワンツー決着
・内枠からスタートすると折り合いをつけながら内へ寄せて中団前目のインを追走した、道中はスムーズに進めると勝負所では馬なりで馬群の加速に付き合い、残り3Fから徐々に促されるとコーナーで外へ持ち出されて中団の外になって直線へ、直線では加速してラストまで力強い足取りで伸びると上がり最速33.9の脚で抜け出して優勝
【7】香港ヴァーズ(香港シャティン2400m):8着:2ヶ月半:モレイラ
・外枠からスタートするとスローに見える展開を控えて中団の馬群を追走した、序盤はかなり手綱と喧嘩するような仕草を見せており、道中も鞍上は手綱をしっかり引いている様子だった、勝負所では残り4F付近から進出していくと前から2列目の内から3頭目付近になって直線へ、直線では後退する一方で最下位敗戦
・レース後鞍上は「能力を全く出していません」とコメントしており、スタート後の様子から見るに精神的な問題も大きかったか
4歳
【8】新潟大賞典:11着:5ヶ月:津村
・陣営は「良馬場でやれそうなのは何よりです。力む面が出てきたので折り合いが鍵になるけど、鞍上とはいいコンタクトを取れています」と馬場とメンタルについて言及していた、追い切りはWと坂路の併用で、休み明けの分息を作るためか66秒中盤の時計で本数が多く乗られていた、ハンデ58kg
・レースは開催4日目(Bコース4日目)の馬場の中36.9 – 61.6 – 34.4の後傾2.5で、道中をスローペースで進めるとラストは残り4Fから0.7加速して11.7 – 11.3 – 11.0 – 12.0と伸びる展開で、逃げ馬が逃げ切り勝ちする決着
・外枠からやや躓き加減のスタートを切ると枠なりに内へ寄せて行って中団の外を追走した、道中は外から押し上げる馬もおり3角では中団の馬群になっていた、勝負所では馬群の加速に合わせていくとそのまま中団の馬群から直線へ、直線では伸ばせずの11着敗戦
・レース後鞍上は「入れ込んでいて、レース前からテンションが高かったです。一歩目からトモを落とすなどチグハグな競馬になってしまいました。3、4コーナーでも後ろの馬に乗っかかられて、かわいそうな競馬でした」とコメントしており、精神状態によっては自身の力を出せないタイプ
【9】エプソムC:1着:1ヶ月:ルメール
・陣営は前走について「海外遠征のダメージが大きく今思えばいくらか元気がなかった」とコメントしていた、追い切りは併用で1週前には6F自己ベストの79.7 – 64.8 – 11.1が出されていた、斤量は59kg
・レースは連続開催16日目(Cコース6日目)の馬場の中35.2 – 58.3 – 34.6の後傾0.6で、前半5Fを11.5以下が続く持続的なラップで進めると1000-1200mを11.8とやや緩めた、ラストは残り3Fから0.3加速して11.5 – 11.5 – 11.6とほとんど減速せず伸びる展開
・内目の枠から外へヨレるように速めのスタートを切ると、ほとんど馬なりで出て行って中団前目の馬群を追走した、道中は鞍上に外へ外へと誘導されながら折り合って追走し3角では中団の外の位置取りとなった、勝負所では残り700m付近から徐々に促されて進出を開始すると中団の外から直線へ、直線では一瞬でキレる様子ではなかったもののラストまでしっかりとした足取りで伸びて上がり最速33.7を使うと2馬身抜け出して優勝
・レース後鞍上は「前走はあまり伸びがありませんでしたが、田中調教師から、状態はバッチリだと聞いていたので、自信を持って乗りました」とコメントしており、状態の良し悪しを陣営は把握できていると考えられる
・ある程度持続的なペースを追走した上で直線でも伸ばせている所を見るに、調整の仕方や使い方次第ではマイルも走れるタイプと見る
【10】オールカマー:1着:3ヶ月半:ルメール
・陣営は「4歳秋を迎え、たくましくなってきた。これからさらにパワーアップを期待しているが、先の大目標に向かうためにも好勝負を」とコメントしていた、追い切りはWオンリーで、5F65秒台程度の時計が毎週のように出されていた
・レースは開催7日目(Cコース2日目)の馬場の中36.6 – 61.0 – 34.7の後傾1.9で、道中をスローペースで進めるとラストは残り5Fから0.5加速して11.9 – 11.8 – 11.6 – 11.3 – 11.8と伸びる高速5F戦で、4角で4番手以内の馬で4着までを独占する先行決着
・内枠からスタートすると出て行って好位の馬群を追走した、序盤は手綱と喧嘩をして頭を上げるような所があり、道中もやや行きたがるのを抑えられていた、勝負所では残り500m付近から促されると前から3列目の内から2頭目から直線へ、直線では内を突いて狭いところを縫うように伸びるとラストは上がり2位34.1の脚で抜け出して優勝
・レース後鞍上は「スタートが上手ですから、すぐに良いポジションを取れました(後略)、もう少し落ち着いた方が良いと思いますが、今日は休み明けの2200mで少し引っかかりました」とコメントしていた
【11】天皇賞秋:8着:1ヶ月:ルメール
・陣営は「大人になって気性的な成長と体質も強くなり、調整がしやすくなりました。強力なメンバーでチャレンジャーの立場ですが、東京の二千は走らせたかった条件なので楽しみです」とコメントしていた、追い切りはW主体で1週前当週と鞍上が関西からかけつけて騎乗していた、当週は自己ベストを大きく更新する77.5 – 62.8 – 11.4が出されていた
・レースは開催8日目(Bコース2日目)の馬場の中35.9 – 59.9 – 33.7の後傾2.2で、道中は12.0付近が続く持続寄りのスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.7加速して11.1 – 11.1 – 11.5と伸びる展開
・外枠からあおって出負け気味のスタートを切ると控えて枠なりに中団の外を追走した、2角では内から引っかかった馬に張られてこちらも手綱を噛むような形になり中団後方の外にポジションを下げた、勝負所でも手綱を抱えて馬群の外で進めると中団後方の大外になって直線へ、直線ではキレる様子ではなかったものの自身の脚を使ったが、相対的に伸ばし切れるほどではなく上がり3位33.0で、2着から0.3秒差の8着まで
・レース後鞍上は「外枠は厳しかったです。我慢はできましたが、このペースで後ろからでは、勝った馬以外は大変です。精一杯走ってくれました。またトライしたいです」と枠順と展開について言及していた
・外枠からスタートで出負けした上に不利もあっては自身の力を出し切れなかった形
5歳
【12】AJCC:12着:3ヶ月:ルメール
・陣営は「背中に厚みが出て、より牡馬らしい体つきに。しっかり負荷をかけて上向いてきたし、良績のあるコースなので好レースを期待」とコメントしていた、追い切りは併用で、自己ベストほどではないものの相変わらずWで速い時計が出されていた、3ヶ月の休み明けで馬体は+12kgして過去最高馬体重の492kgだった、別定で斤量は+1kgの58kg
・レースは開催18日目(Cコース7日目)の馬場の中36.5 – 60.6 – 36.6の前傾0.1で、道中を緩まり切らないラップで進めると、残り6Fから11.9 – 11.7 – 11.3 – 11.8 – 12.2 – 12.6と早めから速いラップになってラストはゴールへ失速する展開
・内枠から少しあおり気味のスタートを切ると出て行って中団のインを追走した、道中は外にいた勝ち馬をマークするような形で向正面では中団の馬群を折り合って追走していた、勝負所では残り4F過ぎから徐々に促されて中団の馬群から直線へ、直線では伸ばせず12着敗戦
・レース後鞍上は「以前より体がムキムキになっていて、今は普通のペースだと、2200mは長いと思います。勝ち馬が隣にいましたが、坂を上ってバテてしまいました」とコメントしており、距離適性の変化について言及していた
・距離適性が短くなっていると仮定すると、馬場も展開もタフで、2200mの中でもかなり向かない方のレース質だったか
【13】しらさぎS:7着:5ヶ月:川田
・陣営は「入厩した日から落ち着きがあり、最近のなかでは一番思うような調整ができた。以前からマイルは面白いと思っていた条件です」とコメントしていた、追い切りは変わらずW主体も、ここでは自己ベスト並の時計は出されていなかった、初の関西遠征だったが2週前くらいから栗東に滞在して調整されていた、別定で斤量は+2kgの59kg
・レースは開催6日目(Bコース2日目)の馬場の中35.1 – 59.1 – 33.9の後傾1.2で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.7加速して11.2 – 11.1 – 11.6と伸びる展開
・中枠からスタートすると手綱と少し喧嘩しながら出て行って中団前目の馬群を追走した、勝負所では馬群のペースが緩んで前との差を詰めると前から2列目の内から2頭目になって直線へ、直線では序盤こそ進路がなかったものの残り400m付近から開いて追われると、脚を使っている様子ではあったが相対的には伸ばし切れず、ラストは勝ち馬に少し前をカットされるような形になって7着まで
・レース後鞍上は「4角までとてもいい内容でした。1600メートルも合っていると思います。ただ、動きが出ませんでした」とコメントしていた
・展開を考えるともう少し脚を伸ばせても良かった印象で、斤量59kgの分はあったと推測できるものの、マイルで鋭い末脚を要求される流れはそこまで向かず、多少道中の追走スピードを含めて問われる持続寄りの展開の方が向くのでは
【14】毎日王冠:1着:3ヶ月半:津村
・陣営は「気難しさがあって、いろいろと紙一重のところはあるが、この中間はスクミが出ることもなく走れる態勢。条件も合っています」とコメントしていた、追い切りは併用で、1週前の週末には天皇賞秋以来となる6F79秒台の79.2 – 64.0 – 11.8が馬なり単走で出されていた、当週は前走に続いて単走で時計は終い重点
・レースは開催2日目(Aコース2日目)の馬場の中34.8 – 58.6 – 33.7の後傾1.1で、入りをやや早めのペースで入ると、600-1200mは11.9 – 11.9 – 11.7と緩まり切らないペースで進めた、ラストは残り3Fから0.5加速して11.2 – 11.1 – 11.4と伸びる展開で、4角で3番手以内の馬が圏内を独占する先行決着
・外枠からスタートすると少し行きたがりながら出て行って好位の外を追走した、道中は馬の後ろに入れられて好位の馬群を追走していたが、終始手綱を引かれるような格好になっていた、勝負所では手綱を抱えられたまま馬群の加速に付き合うと、前から3列目の内から2頭目から直線へ、直線ではキレる様子ではなかったもののしっかりと脚を使って前に迫ると、ゴール前で交わして0.1秒差で優勝
・レース後鞍上は「攻め馬でもちょっと難しいところがあったり、乗り難しい面はあるんですけど、僕自身、新潟大賞典で乗せていただいた(2024年=11着)のに全然結果を出せなくて悔しい思いをしたので、何とかここで結果を出したいなという気持ちで乗っていました。スタッフも馬場に出すのを最後にしたり、いろいろ工夫してくれて、馬場に入ってからもちゃんと歩けたりしたので、すごく成長しているなという感じがしました。僕は攻め馬も1回も乗ってないですし、全てお任せしていたので、厩舎の力だと思います。この馬は重賞も4つ目。やっぱり力はありますし、今日もいいメンバーで勝っているので、最後はGⅠという舞台で活躍できるように後押しできればなと思っております」とコメントしていた
【15】マイルCS:12着:1ヶ月半:レーン
・陣営は「短期放牧を挟みいい状態で帰厩。しらさぎSはAJCC以来で狙ってのレースではなくあの一戦でマイルが合わないとは言い切れない。初の京都でも器用さがあるので合うはず」とコメントしていた、追い切りは相変わらずバンバン速い時計が出され、当週は単走、直前輸送で関西圏のレースを使われるのはこれが初めてだった
・レースは開催17日目(Cコース2日目)の馬場の中34.2 – 57.7 – 33.6の後傾0.6で、前半をややハイペースで進めると、600-1000mを11.7 – 11.8と緩めた、ラストは残り3Fから0.4加速して11.4 – 11.0 – 11.2と伸びる展開で、7着までのうち6頭が4角で8番手以内の先行有利
・外枠からスタートすると枠なりに控えて中団後方の外を追走した、道中は折り合いの中で追走できていた、勝負所ではポジションを変えずに馬群の中で促されると中団後方の馬群から外へ出されるようにして直線へ、直線では相対的に脚を伸ばせず12着敗戦
・レース後鞍上は「このクラスだと千六は少し忙しかったです。悪くないスタートでポジションを取ってからリズム良く運べました。手応えは良かったですが、他馬のシャープさに負けました。ワンテンポ遅れて脚が出ました。ゴール前は脚を使っていましたが…」と加速が遅くマイルは少し忙しいと距離適性について言及していた
6歳
【16】中山記念:1着:3ヶ月:戸崎
・陣営は「力を出せるいい状態に持ってくることができました。当日の精神状態が鍵になりますが、この距離は得意なので好レースを期待」とコメントしていた、追い切りは併用で1週前のWを除いては単走で行われていた、斤量は別定で+1kgの58kg
・レースは開催2日目(Aコース2日目)の馬場の中36.3 – 59.2 – 34.4の後傾1.9で、前半3Fはスローペースで進めたが、後半6Fは11.5 – 11.4 – 11.5 – 11.5 – 11.4 – 11.5と持続的に進める展開で、4角で6番手以内の馬が圏内を独占する先行決着
・内枠からスタートすると出て行って1角までに内へ寄せて好位のインを追走した、道中は終始最内を追走し、しっかりと折り合っていた、勝負所では手綱を抱えられたまま馬群の加速に付き合うと好位のインから直線へ、直線では狭い進路だったが外の馬を弾いて進路を確保すると、ラストは上がり3位33.8の脚で悠然と抜け出して0.3秒差で優勝
・レース後鞍上は「人気もしていましたし、重賞をたくさん勝っている馬なので僕も勝ちたいと思って挑みました。勝てて良かったと思います。先生(田中博調教師)とも話をして、前めで…というか2列目で、レースできたら一番いいかなという感じでした。折り合いもすごく昔よりも乗りやすくなっていて、いいリズムだったなと思います。ためれば速い脚を持っている馬だと思っていましたので、終始手応えも良かったですし、道が空けば…という感じでした。道が空いてからは速い脚でスッと抜け出してくれました。前走イレ込んだりして少し危ういところもあるんですけど、精神的にも今日は落ち着いていましたし、何よりも道中の折り合いというのがスムーズになっているんじゃないかなと思っています。重賞もたくさん勝っていますし、あとはGⅠというところまで来ていると思いますので、またいい走りを見せられたらいいと思います」とコメントしていた
結論(再掲)
■スタートが上手く緩い流れでは好位〜中団前目で競馬ができるタイプで、展開と馬場が揃えば33秒台前半の上がりを出せる末脚性能を活かして抜け出す形で実に重賞を5勝しており、能力単体で見ればGⅠに入っても全く遜色のない存在である
■一方で、精神的に脆い面とタフな馬場では末が伸ばせない点が弱みで、初の海外遠征でテンションが高かった香港V、初の関西への直前輸送されたマイルCSや馬場がタフだった新潟大賞典、AJCCでは比較的大きく敗れており、遠征やタフで時計のかかる馬場では割り引いて考えたい
■距離適性は、1600mでは1800m以上のレースよりポジションが取れず、1600mの末脚勝負では瞬発力が不足する点とAJCCの後の鞍上の「以前より体がムキムキになっていて、今は普通のペースだと、2200mは長いと思います」とのコメントから、1800-2000mが適正の高い距離と考えられる、1800mでは実際に好走実績が多く、2000mではタフな馬場の新潟大賞典、外枠から2角で不利のあった天皇賞秋とある程度言い訳できるレースしか出走歴がない
■2, 3歳時には能力の違いで上がり最速を使うレースが多かったものの、古馬になってからは道中が持続的に流れたエプソムCを除いて上がり最速を使っていないように、末脚のキレで全馬を差し切るというよりは道中のポジション取り、追走も含めてスピードを活かした上で、持続的に脚を伸ばして前をとらえる競馬での好走が多く、キレよりも器用さと持続力が問われる2000mである大阪杯への舞台適性は低くないと考えられる、一方で海外遠征や関西遠征ではこれまで結果が出ていない中で、今回は前走から1ヶ月の間隔での関西圏での競馬になる点は不安要素で、栗東に滞在して調整がなされている、過剰に嫌われるなら強く取る選択肢も残しつつ、関西圏というリスクを評価する線と天秤にかけながらの考慮が必要で、現時点で評価は断定せず、枠の並びと人気で評価は変える方向で
Gregory
