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レガレイラ 【有馬記念2025】

基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)

レガレイラ:牝4歳:スワーヴリチャード×ハービンジャー:前走エリザベス女王杯1人気1着:ルメール

結論

■3歳時のローズSまではスタートも二の脚も遅くほとんど最後方から上がり最速でも差し届かないような競馬が続いていたが、陣営が「春と比べてスタート後の1, 2歩目の出方は良くなった(後略)」とコメントしていたエリザベス女王杯2024以降は二の脚の方が改善し、これまでよりもポジションを取れるようになったことで、直線で不利のあったエリザベス女王杯2024と道中のペースが持続的に流れて脚が溜まらなかった宝塚記念を除けば(3-0-0-0)で重賞を3勝, GⅠを2勝とパーフェクトな戦績を残している
■一方で、スタートは依然ゲートでの駐立が落ち着かずにあおり気味になることが多く、前走こそたまたまポンと出たような形だったが、引き続き出負け気味のスタートになるリスクがあることを認識したい
■二の脚が改善されて以降に勝利した3戦はいずれもスローペース or 道中のラップに緩む区間があった上でラストの4F or 5Fが速めのラップになる高速ロングスパート戦になっており、現在のレガレイラにとって適性の高い展開の1つとなっている
■昨年のスローペースだった有馬記念ではスタートで出負けたものの、内目の枠かつ自身より内の馬が極端に出していく or 控える馬の並びだったことでスムーズに良いポジションが取れたものの、枠や並びが違えば同じようなポジションが取れたかは疑問、有馬記念の2500mであれば序盤がハイペースになっても道中でラップが緩む区間はあるため、自慢の末脚をフルで発揮するためにはスローペースよりもハイペースになった方が競馬がしやすいかも
■昨年は4戦連続での馬券圏外を経て人気落ちのタイミングだったが、今年は昨年の優勝馬かつGⅡ, GⅠを連勝して挑む立場だけに美味しい人気にはならなさそう、実力は疑う余地がなくしっかり評価するものの、どの程度の印を振るかは展開や枠の並びも加味して決定されたい、3連系本線なら最低でも重めの相手には

全レース分析

2歳

【1】函館1800m新馬:1着:ルメール
・追い切りは函館のW主体で最終のみ芝、1週前には重馬場のWで66.4 – 12.3が出されていた
・レースは開催10日目(Bコース2日目)の馬場の中37.5 – 62.5 – 34.9の後傾2.6で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.4加速して12.0 – 11.4 – 11.5とゴールまでほとんど加速するラップ
・ゲートでの駐立が悪く外目の枠から出ないようなスタートで出遅れると控えて中団後方の外を追走した、1, 2角ではややポジションを上げて向正面では中団外の追走となっていた、勝負所では残り3Fから促されて中団の大外から直線へ、直線ではゴールまで楽な様子で伸びるとラストは2位より0.8速い上がり最速34.3で差し切って完勝、ここでは力が違った

【2】アイビーS(L)(東京1800m):3着:3ヶ月半:ルメール
・追い切りはW主体週末坂路での調整で、1週前には65.5 – 11.7が馬なりで出されて併せ遅れていた
・レースは開催6日目(Aコース6日目)の馬場の中37.7 – 63.1 – 33.1の後傾4.6で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り4Fから0.6加速して12.0 – 11.2 – 10.9 – 11.0と伸びる超高速上がり戦
・6頭立ての3番枠から出負け気味のスタートを切ると馬なりで中団の外を追走した、道中は落ち着いて追走できていた、勝負所では残り3Fから徐々に促されて中団前目の外から前に勝馬を見て直線へ、直線では外目をスムーズに追われてラストは上がり最速32.7で鋭く伸びたが、直線入口での差を詰められず3着まで、力負けではない

【3】ホープフルS:1着:2ヶ月:ルメール
・陣営は「前回は調教でへこたれる面があったが、今回は強い負荷をかけても余裕を持ってクリアしている」とコメントしていた、追い切りはW主体で1週前までに速めのところを済ませて、当週は終い重点で併せ先着していた
・レースは開催9日目(Aコース9日目)の馬場の中35.4 – 60.0 – 35.9の前傾0.5で、道中を馬場と馬齢を考えるとややハイペースで進めると、ラスト4Fは12.1 – 12.4 – 12.0 – 11.5とゴールへ加速するようなラップで伸びる展開
・外枠から出ないようなスタートで出遅れると控えて後方の外を追走した、道中は落ち着いて追走できていた、3角では後方の馬群の位置取りとなると勝負所では外目の馬群を押し上げて行って中団後方の大外になって直線へ、直線ではスムーズに手前を替えてグイグイと伸びると余裕を持って差し切っての完勝
・レース後鞍上は「ゲートの中でチャカチャカしてタイミングが合わず後方からになりましたが(後略)」とコメントしていた

3歳

【4】皐月賞:6着:3ヶ月半:北村宏
・追い切りはW主体で1週前に負荷をかけて当週は終い重点のパターン
・レースは開催16日目(Bコース6日目)の馬場の中34.2 – 57.5 – 35.8の前傾1.6で、前半を11.8以下が続くハイペースで進めると、ラスト4Fは12.0 – 12.1 – 11.7 – 12.0と加減速の少ない展開で1:57.1のコースレコード
・中枠から出負け気味のスタートを切ると外へ寄せて後方馬群の外目を追走した、道中はポジションを変えず、勝負所では残り700m付近から徐々に促して行ったが直線入り口までの進路取りはスムーズではなく、4角では他馬と接触して外に弾き飛ばして後方外目から直線へ、直線では進路を求めて外へ外へ出されて追われたが前には迫りきれず、上がり最速33.9を使ったが6着まで
・レース後鞍上は「ゲート裏でテンションの上がるところがありましたが、駐立までには整いました。1歩目が速くなくて、他馬に入られて、後方になりました(中略)4コーナーで少しもたれながらも伸び始めましたが、思ったより苦しい伸びでした」とコメントしていた
・3, 4角では進路取りがスムーズではなく一度追うのをやめられた区間があり、この辺りからゴールまでの進路次第では0.2秒ほどは詰められたのでは

【5】日本ダービー:5着:1ヶ月半:ルメール
・追い切りはW主体でいつものパターンで、1週前にはジョッキーが騎乗していた
・レースは開催12日目(Cコース2日目)の馬場の中36.3 – 62.2 – 33.8の後傾2.5で、前半をスローペースで進めると、ラストは残り5Fから1.0加速して11.7 – 11.3 – 11.1 – 11.2 – 11.7と伸びる展開
・内枠からこれまでと比較すると良いスタートを切ると出て行って中団のインを追走した、1, 2角ではスローペースの馬群でやや行きたがって手綱と喧嘩するところを見せていた、道中は外からポジションを押し上げる馬がおり3角では後方のインコースの位置取りとなった、勝負所では外目の進路をうかがったが開かず、4角までに最内に戻して後方のインから直線へ、直線では大外まで出して行って追われるとゴールまでしっかりと伸びて上がり最速33.2を使ったが内前から抜け出した組には迫れず5着まで
・レース後鞍上は「いつも通りスタートが悪くて、2番枠もあってポジションが取れなかった。ペースが遅くて、後ろからでは難しかった。よく伸びてはいるけど、こういうペースで差し切るのは大変です」とコメントしていた
・結果論ではあるものの、タイプを考えると、スタミナも問われるようなオークスの方が向いていた

【6】ローズS(中京2200m)(稍重):5着:3ヶ月半:ルメール
・陣営は「夏を越して体が大きくなり、気性も穏やかになってきた」とコメントしていた、追い切りはW主体で1週前に負荷をかけて当週は終い重点のいつものパターンで、1週前には自己ベスト64.4 – 11.5が出されていた、馬体は休み明けで+10kgしていた
・レースは開催12日目(Bコース2日目)で明け方の雨で稍重となった馬場の中36.1 – 60.3 – 35.6の後傾0.5で、道中は逃げ馬が2番手以下を離して平均からややハイペースで進めると、ラスト5Fは12.1 – 11.9 – 11.9 – 11.8 – 11.9と加減速の少ない展開で4角6番手以内の馬が4着までを占める先行決着
・大外枠から出負け気味のスタートを切ると控えて最後方から、向正面では内へ寄せず最後方の外目を追走していた、勝負所では残り700m付近から徐々に促して行って後方の大外から直線へ、直線では相変わらずグイグイとゴールまで伸びたが、4角での距離ロスや入口時点での前との差が絶望的であり、2位より0.4速い上がり最速を使ったが届かずの5着
・レース後鞍上は「いつも通りスタートは速くなくて、15番枠でいいポジションを取れませんでした。途中はいい感じでしたが、ペースが速くなって、中京では後ろからは難しいです」とコメントしていた

【7】エリザベス女王杯:5着:2ヶ月:ルメール
・陣営は「春と比べてスタート後の1、2歩目の出方は良くなったが、位置取りの差が響いた」とコメントしていた、追い切りはW主体も最終でも速めの時計が出されるこれまでとは異なるパターン、初の関西遠征
・レースは開催12日目(Bコース4日目)の馬場の中35.2 – 59.6 – 34.4の後傾0.8で、前半の5Fを平均からやや速めのペースで進めると1000-1400mを12.5 – 12.6と緩めて、ラストは下り坂の始まる残り4Fから0.6加速して12.0 – 11.7 – 11.1 – 11.6と伸びる展開
・中枠内目から本馬としては良いスタートを切ると出て行って中団の馬群を追走した、序盤にいつもよりは出して行っていたが道中は落ち着いて追走できていた、勝負所では馬群で加速に付き合って馬群の内目を走ったまま中団から直線へ、直線では狭い進路に突っ込んで両側の馬とぶつかる不利があり、ぶつかって以降は7分の追いのままゴールしての5着
・レース後鞍上は「(前略)いいスタートをしましたが、いつも通りの走り方で、後ろすぎました。直線ではちょっとぶつけられて、スムーズな競馬ができず、アンラッキーでした。絶対にGIレベルの馬です。いい騎乗ができませんでした」とコメントしていた

【8】有馬記念:1着:1ヶ月半:戸崎
・陣営は「スタートが出て1角までは良かったが、向正面で外から動かれ位置取りが下がってしまった。そのロスを最後まで挽回できず。調教に乗った騎手は好感触で、力を出し切れれば」とコメントしていた、追い切りは1週前までに速い所を出して当週は終い重点のいつものパターンで、当週にはジョッキーが騎乗していた
・レースは逃げ馬不在のメンバー構成で31.4(2.5F) – 62.9 – 35.2で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り5Fから0.7加速して11.3 – 11.4 – 11.6 – 11.5 – 12.1と伸びる高速5F戦
・中枠から出負け気味のスタートを切ると出ていって中団前目の馬群を追走した、道中はスローペースだったがしっあkりと折り合って追走できていた、向正面では外の馬がポジションを詰めるような形になったが隊列は変わりきらずに3角では一団の馬群となっていた、勝負所では馬群で加速に付き合って好位のインから少し外へ出すようにして直線へ、直線では外からポジションを押し上げて伸びた2着馬との長い叩き合いになったが、ラストまで猛然と脚を伸ばしてハナ差凌いで優勝
・レース後鞍上は「スタートがカギだなと思っていたんですけど、少し遅れた感じもありましたけど、その後の二の脚も良くて、スムーズなポジション、スムーズなリズムで道中走ることができました(後略)」とコメントしていた

結論(再掲)

■3歳時のローズSまではスタートも二の脚も遅くほとんど最後方から上がり最速でも差し届かないような競馬が続いていたが、陣営が「春と比べてスタート後の1, 2歩目の出方は良くなった(後略)」とコメントしていたエリザベス女王杯2024以降は二の脚の方が改善し、これまでよりもポジションを取れるようになったことで、直線で不利のあったエリザベス女王杯2024と道中のペースが持続的に流れて脚が溜まらなかった宝塚記念を除けば(3-0-0-0)で重賞を3勝, GⅠを2勝とパーフェクトな戦績を残している
■一方で、スタートは依然ゲートでの駐立が落ち着かずにあおり気味になることが多く、前走こそたまたまポンと出たような形だったが、引き続き出負け気味のスタートになるリスクがあることを認識したい
■二の脚が改善されて以降に勝利した3戦はいずれもスローペース or 道中のラップに緩む区間があった上でラストの4F or 5Fが速めのラップになる高速ロングスパート戦になっており、現在のレガレイラにとって適性の高い展開の1つとなっている
■昨年のスローペースだった有馬記念ではスタートで出負けたものの、内目の枠かつ自身より内の馬が極端に出していく or 控える馬の並びだったことでスムーズに良いポジションが取れたものの、枠や並びが違えば同じようなポジションが取れたかは疑問、有馬記念の2500mであれば序盤がハイペースになっても道中でラップが緩む区間はあるため、自慢の末脚をフルで発揮するためにはスローペースよりもハイペースになった方が競馬がしやすいかも
■昨年は4戦連続での馬券圏外を経て人気落ちのタイミングだったが、今年は昨年の優勝馬かつGⅡ, GⅠを連勝して挑む立場だけに美味しい人気にはならなさそう、実力は疑う余地がなくしっかり評価するものの、どの程度の印を振るかは展開や枠の並びも加味して決定されたい、3連系本線なら最低でも重めの相手には

Gregory

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