紫苑Sの各馬分析6頭目はリンクスティップ。
結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。
紫苑Sの過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。
基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)
リンクスティップ:キタサンブラック×Sadler’sWells系米国型:前走オークス3人気5着:北村友
結論
■きさらぎ賞では34.4 – 58.7のハイペースを先行した経験があり序盤のスピードも持っている馬であるものの、スタートが少し遅く春のクラシック2戦では道中二桁番手の後方から直線でしぶとく脚を使う競馬で掲示板に好走した
■鋭くキレる脚があるタイプではないものの、タフな展開を早めにスパートしてもラストまで長く脚を使える持久力が強みであり、どちらかというと上がりがかかって各馬がバテるような展開が合っている印象
■前走のオークスでは序盤に押して出してポジションを取りに行くことをしておらず、距離短縮のここではスッとポジションが取れるかは疑問
■地元の関西圏で行われる外回りのローズSではなく内回りの紫苑Sを選択されているあたり持久力を活かした早めから踏んでいくレースをすることが想定される
■道中がスローペースで外枠からじわじわと好きなポジションが取れれば早めに踏む競馬で各馬を凌ぎ切る所も想像できるものの、内目の枠から動きづらいポジションになったりするとエンジンのかかりが遅れて鋭い脚のある馬にすくわれるシーンも想像できる、展開予想と枠順により評価の上げ下げは必要なものの、出走馬の中で抜けた実績により人気が集中し過ぎるようでれば基本は強めの相手とし、本命は避ける形で
全レース分析
2歳
【1】京都2000m新馬:2着:C.デムーロ
・陣営は「操縦性のいいタイプなので、ゆったりした距離向き」とコメントしていた、追い切りはW主体での調整で併せ馬も行われていた、当週は坂路で53.8 – 11.7が出されていた
・レースは開催7日目(Aコース7日目)の馬場の中37.3 – 62.9 – 34.8の後傾2.5で、道中をスローペースで進めると、ラスト4Fは12.1 – 12.0 – 11.4 – 11.4と残り2Fからの加速が大きな展開
・外枠から出ないようなスタートで出遅れると促されながら後方を追走したが、1, 2角で外から進出して中団後方の外になっていた、向正面では外からさらに進出して残り1200mでは好位の外の位置取りだった、勝負所では馬なりで加速に付き合うと残り3F過ぎから促されて先頭に立って直線へ、直線では1つ外の勝ち馬と叩き合いになったがラストはクビの上げ下げでわずかに先着を許して2着まで
・大きく出遅れて道中に脚を使って進出したことを考えると一番強い競馬をしており、勝ちに等しい内容
【2】京都2000m未勝利:1着:2ヶ月:C.デムーロ
・追い切りは併用で行われていた
・レースは開催23日目(Dコース3日目)の馬場の中37.2 – 61.7 – 34.8の後傾2.4で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.6加速して11.4 – 11.6 – 11.8とゴールへ失速する展開で好位から上位の上がりを使った馬が圏内を独占した
・外目の枠から少し出負け気味のスタートを切ったが少し促されて出ていって2番手の外で逃げ馬と並ぶような形で追走した、勝負所では馬なりで加速に付き合うと残り500m付近から促されて先頭に立って直線へ、直線ではキレるような脚ではなかったものの力強く抜け出すとラストまで後続に差を詰めさせず2馬身半差の完勝
3歳
【3】きさらぎ賞(稍重):2着:1ヶ月半:M.デムーロ
・追い切りはW主体での調整で、1週前にはW単走で自己ベスト79.8 – 64.7 – 11.4が馬なりで出されていた、当週は坂路単走で終い重点
・レースは開催3日目(Aコース3日目)で前日の雪の影響で稍重になった馬場の中34.4 – 58.7 – 35.7の前傾1.3で、序盤を飛ばしてハイペースで入ると800-1400mを12.6 – 12.6 – 12.5と緩めた、ラストは残り2Fから0.9加速して11.6 – 11.6とゴールまで伸びるラップで2位より0.5秒速い上がり最速を使った勝ち馬が3馬身突き抜ける決着
・内枠からスタートすると出ていって2番手を追走した、3角までには外から進出する馬がおり譲って切り返して3番手の外の位置取りになった、勝負所では残り3F過ぎから促されるとポジションを上げて前に並びかけて直線へ、直線では懸命に脚を伸ばしたが外から伸びた勝ち馬には離されての2着
・レース後鞍上は「(前略)速くなったり止まったりといった流れでしたが、折り合いは問題無かったです。弟が速めにスパートしていたレースを参考に臨んで、バテずに2着に来てくれました(後略)」とコメントしていた
・4角では逆手前でコーナリングしており、直線で左手前に替えて再び右手前に替えたのは残り200mを過ぎてからだった
・道悪のハイペースで1, 3着が中団から上位の上がりで差した馬だったのに対し本馬は先行して早め先頭で2着に残しておりかなり強い競馬
【4】桜花賞(稍重):3着:2ヶ月:M.デムーロ
・陣営は「器用なタイプでスピードもあるから、戸惑うことなく対応してくれるはず。いつものように、スタートを決めて好位あたりで運べれば、この相手でも十分やれそう」とコメントしていた、追い切りは併用でWでは良い時計で加速ラップが踏めており、1週前にはジョッキー騎乗でラスト1F10.9も出されていた、当週は坂路単走馬なりで終い重点の調整
・レースは開催14日目(Bコース4日目)で雨が降り稍重になった馬場の中34.5 – 58.6 – 34.5の前後傾フラットで、序盤を速めに入ると600-1000mが12.1 – 12.0と少し緩んだ、ラストは残り3Fから0.3加速して11.7 – 11.4 – 11.4と加速する展開で、4角で8番手以下から上位の上がりを使った馬が圏内を独占する差し決着
・中枠外目からやや出負け気味のスタートを切ると外の馬と接触し控えて最後方を単独で追走した、道中はペースが緩んだ部分で前との差を詰めつつ後方を追走すると、勝負所では残り4Fから追い出されて外からポジションを上げて後方の大外から直線へ、直線では長く良い脚を使って前に迫ったが先に抜け出した2頭には及ばず0.4秒差の3着まで
・レース後に鞍上は「スタートはうまく出ず外の馬とぶつかった。この馬場に慣れるまで時間がかかったし、早めに踏んで行ったけどペースアップするまでに時間がかかった」と馬場適性とエンジンのかかりの遅さについてコメントしていた
・ここでも出遅れから大きく後方をまわし早めにエンジンをかける展開でもラストまで脚を使っており高い持久力を示した
【5】オークス:5着:1ヶ月半:M.デムーロ
・陣営は「デビュー前からオークス向きだと思っていた馬で距離適性はあるはず」とコメントしていた、追い切りはこれまで同様W主体で調整して当週は坂路を単走で流す形、初の関東遠征
・レースは開催10日目(Bコース4日目)で前日の雨の影響があり稍重から良へ回復した馬場の中34.8 – 60.0 – 34.7の後傾0.1で、序盤を速めのペースで入ったが中盤は12.5以上が6F続いて緩む形、ラストは残り3Fから0.9加速して11.6 – 11.4 – 11.7と伸びて上がり3位以内を使った馬が圏内を独占し、7位までを使った馬が7着までを独占する末脚決着
・内枠からスタートすると控えて後方の外目を追走した、道中は折り合いに難しい所はなく落ち着いて追走できているようだった、向正面では前に勝ち馬を見る位置になっていた、勝負所では残り5F手前から外へ出されてポジションを上げた、その後は馬群の加速に付き合う形で中団の外から直線へ、直線ではしぶとい脚で各馬を少しずつ交わしたが比較的鋭く伸びた各馬には及ばず0.5秒差の5着まで
・レース後鞍上は「スタートは出ましたが、この馬場が得意ではありませんでした。のめってしまって、全然ペースアップ出来ませんでした。向正面はすごくペースが遅くなりましたので、ワンペースな馬なので少し早めに踏んでいきました。3、4コーナーではすごく良いところに行くことが出来て、本来なら勝つパターンでしたが、直線に向いてからも馬場が合いませんでした」とコメントしていた
結論(再掲)
■きさらぎ賞では34.4 – 58.7のハイペースを先行した経験があり序盤のスピードも持っている馬であるものの、スタートが少し遅く春のクラシック2戦では道中二桁番手の後方から直線でしぶとく脚を使う競馬で掲示板に好走した
■鋭くキレる脚があるタイプではないものの、タフな展開を早めにスパートしてもラストまで長く脚を使える持久力が強みであり、どちらかというと上がりがかかって各馬がバテるような展開が合っている印象
■前走のオークスでは序盤に押して出してポジションを取りに行くことをしておらず、距離短縮のここではスッとポジションが取れるかは疑問
■地元の関西圏で行われる外回りのローズSではなく内回りの紫苑Sを選択されているあたり持久力を活かした早めから踏んでいくレースをすることが想定される
■道中がスローペースで外枠からじわじわと好きなポジションが取れれば早めに踏む競馬で各馬を凌ぎ切る所も想像できるものの、内目の枠から動きづらいポジションになったりするとエンジンのかかりが遅れて鋭い脚のある馬にすくわれるシーンも想像できる、展開予想と枠順により評価の上げ下げは必要なものの、出走馬の中で抜けた実績により人気が集中し過ぎるようでれば基本は強めの相手とし、本命は避ける形で
Gregory