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マテンロウオリオン 【東京新聞杯2023】

東京新聞杯の各馬分析7頭目はマテンロウオリオン。NHKマイルCでは後方から上がり最速で2着しており、その末脚の印象が強い馬です。前走の競馬は物議を醸す内容でしたが、今回はどのように乗られてくるでしょうか。

結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。

東京新聞杯の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。

基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)

マテンロウオリオン:牡4歳:ダイワメジャー×キンカメ:前走京都金杯1人気13着:横山典:57kg

結論

■道中の追走のやる気の波が激しいタイプで、鞍上も馬の気に任せる騎乗をする横山典であることから、最後方レベルからの追走になる時と、前進気勢が強く中団ほどの位置で抑えられながらの追走になる時との2種類があり、NHKマイルCのパフォーマンス見るに、最後方から直線勝負での末脚に光るものがあるため、ペースが流れて先行勢が辛いような展開で末を伸ばす競馬に最も適性があると見る
■陣営が「この馬は久々だとパフォーマンスが落ちるみたいです。一回使った方が良いので(中略)」とコメントしているように休み明けよりも叩いて良いタイプで、京都金杯から1ヶ月での参戦となる今回は好走しておかしくないタイミングではある
■NHKマイルC時は道中馬場の内目が白く剥げていた点から外差しも届くような馬場であり、ペースも3F34.1 – 5F57.4と流れていたことで、馬場・展開ともに向いた中で追い込んで2着したが、今回の東京新聞杯はDコースで開幕して4日目での競馬で馬場の内目が良いことが予想され、過去の勝ち馬も中団付近から多く出ていることを鑑みるとNHKマイルCよりは馬場・展開ともに向かないと見る
■前々走マイルCSでは直線で最内を突く競馬を選択しており、ここも内枠から直線内を突く競馬で、かつ、展開が向けば上位進出の可能性は捨てきれない、最高で紐評価

全レース分析

2歳

【1】阪神1600m新馬:2着:太宰
・追い切りは併用で、2週前にはCWで6F80.1 – 64.1 – 11.6が出され併せ先着していた、陣営は「口向きの矯正に時間をかけたが」とコメント
・レースは36.3 – 60.2 – 34.9で、前半スローで進めると残り4Fから0.7加速して11.6 – 11.5 – 11.3 – 12.1と伸びる展開
・中枠からスタートすると馬なりで出て行って2、3番手で馬群を追走した、4角では1列目の内から2頭目で進入するとほとんど馬なりで先頭に立ち、残り300mから追い出されると抜け出したが、外から来た馬に差されての2着

【2】阪神1400m1勝クラス:1着:中1週:横山典
・クラスは未勝利も、格上1勝クラスに挑戦、追い切りはCWで終い重点単走が1本
・レースは35.2 – 34.7で、前半はスロー気味の展開から残り3Fから0.5加速すると11.5 – 11.4 – 11.8と伸びる展開
・中枠から出負け気味のスタートを切ると最後方を追走した、その後も終始離れた最後方を追走すると勝負所では残り600mから促され、後方の大外から直線へ進入した、直線では2位よりも1.0速い上がり最速33.4を使って差し切って優勝
・序盤は馬の気に任せて追走し、ラストだけ集中させる競馬が合うタイプか

3歳

【3】シンザン記念(中京1600m):1着:中1週:横山典
・陣営は「普段の調教を見ても左回りはプラスに出そう」とコメント、追い切りは前走同様CWで終い重点単走が1本
・レースは35.2 – 59.0 – 35.1でラスト3Fは11.9 – 11.5 – 11.7残り2Fからの加速が大きい展開
・中枠からスタートすると出て行って、前走とは一転先行のインコースを追走した、その後も終始最内を追走すると4角から直線でも最内へ、直線では1頭分内が空いて突くと、残り300mで先頭、上がり3位で凌いで優勝
・レース後鞍上は、3戦目で競馬を覚えてやる気があり、折り合えるギリギリの位置での追走になった、との旨のコメントをしていた

【4】ニュージーランドT:2着:3ヶ月:横山典
・初の関東遠征、追い切りは併用で1週前にはCWで自己ベスト6F79.2 – 65.5 – 11.3が出され併せ先着していた、当週は6F80.6 – 65.1 – 11.0単走
・レースは34.7 – 58.8 – 34.7で、序盤締まったラップから12.1 – 12.0と息を入れて、残り3Fから0.3加速すると11.7 – 11.4 – 11.6と伸びる展開
・最内枠からスタートすると折り合って中団後方を単独で追走した、道中ラップが緩んだところからは馬群が固まって中団の外目の位置取りとなった、その後残り800m過ぎからは馬が行きたがるのを抑えながらの追走、残り500mからは外に出されて加速していくと中団の大外から直線へ、直線では2位より0.5速い上がり最速で追い込むも逃げ馬を捉えきれず2着
・レース後陣営は「最後はうちの馬が止まっていました。(中略)この馬は久々だとパフォーマンスが落ちるみたいです。一回使った方が良いので、次は期待できると思います」とコメントしており、休み明けより叩いてからの方が良いタイプか

【5】NHKマイルC:2着:1ヶ月:横山典
・陣営は「2戦目に万両賞を勝った時もそうだったように、叩いて短期間で使った方がいいタイプ」とコメント、追い切りはCWからの坂路で1週前CWでは自己ベスト6F79.1 – 64.3 – 11.3が出されていた、当週は坂路で単走軽め
・レースは34.1 – 57.4 – 34.9で、前半ハイペースの展開から残り3Fから0.7加速すると11.1 – 11.5 – 12.3とラストはゴールへ失速する展開
・最内枠から出負け気味のスタートを切ると後方を折り合い重視で追走した、勝負所では残り800mから加速を開始して4角では後方外から直線へ、直線2位よりも0.3速い上がり最速で追い込むも中団から先に抜け出した勝ち馬を捉えられずの2着
・本馬の末脚は長く加速している印象で、スローからの瞬発力勝負よりは本レースのような序盤飛ばした展開からラストはゴールへ失速するような先行勢には辛い展開の方が向く可能性が高い

【6】日本ダービー:17着:中2週:横山典
・追い切りはCWで単走での調整で、詰まった間隔での3戦連続関東遠征を考慮してのものか
・レースは35.1 – 58.9 – 35.2で、道中は11.9付近が続く緩まり切らないラップからラスト3Fは11.5 – 11.7 – 12.0とゴールへ失速する展開
・中枠から若干アオり気味にスタートすると後方を追走した、その後も折り合い重視で後方を追走すると、勝負所では後方の大外から直線へ、直線入り口では追われていたが、ラスト300mほどは流しての17着敗戦
・ここは出走できるから出走したようなローテやレース振りで、記念出走ライク

【7】スワンS(阪神1400m):7着:5ヶ月:横山典
・追い切りはCW主体、週末は坂路で2週前には自己ベストに迫る6F79.2が出されていた、当週は単走で終い重点
・レースは34.1 – 56.5 – 34.6で、序盤から飛ばして200m – 1400m(ゴール)へひたすら減速するラップ、ラスト3Fは11.3 – 11.4 – 11.9
・内目の枠からスタートすると最後方を追走した、直線も後方で大外から進入すると上がり最速で伸びたが前には迫れずの7着
・ペースが上がってスプリント的な展開になったことで追走力が足りなかった形

【8】マイルCS:10着:1ヶ月:横山典
・追い切りは単走での坂路とCWが1本ずつ
・レースは35.1 – 58.5 – 34.0で序盤ややスローな展開から残り3Fから0.3加速すると11.6 – 10.8 – 11.6と残り2Fからの加速が大きい展開
・最内枠からスタートすると前進気勢強めに出ていって抑えられ中団後方のインコースを追走した、道中も若干行きたがるところがあり抑えられながらの追走になった、直線も最内を追われて伸びたが上位の脚が使えず10着敗戦

4歳

【9】京都金杯(中京1600m):13着:1ヶ月半:横山典
・ハンデ57kg、追い切りはいつも通りCW主体での調整も、全体時計遅めで終い重点の内容が目立っていた、陣営コメントから1ヶ月半の間隔でも在厩調整だった模様
・レースは34.7 – 57.6 – 35.1で序盤は11秒前半が続く展開からラスト3Fは11.4 – 11.8 – 11.9とゴールへ失速する展開
・中枠から出負け気味のスタートを切ると馬の気優先で1頭だけ離れた最後方を追走した、直線も後方のまま大外に出されて進入すると追われて伸びてはいたが前には迫れずの13着

結論(再掲)

■道中の追走のやる気の波が激しいタイプで、鞍上も馬の気に任せる騎乗をする横山典であることから、最後方レベルからの追走になる時と、前進気勢が強く中団ほどの位置で抑えられながらの追走になる時との2種類があり、NHKマイルCのパフォーマンス見るに、最後方から直線勝負での末脚に光るものがあるため、ペースが流れて先行勢が辛いような展開で末を伸ばす競馬に最も適性があると見る
■陣営が「この馬は久々だとパフォーマンスが落ちるみたいです。一回使った方が良いので(中略)」とコメントしているように休み明けよりも叩いて良いタイプで、京都金杯から1ヶ月での参戦となる今回は好走しておかしくないタイミングではある
■NHKマイルC時は道中馬場の内目が白く剥げていた点から外差しも届くような馬場であり、ペースも3F34.1 – 5F57.4と流れていたことで、馬場・展開ともに向いた中で追い込んで2着したが、今回の東京新聞杯はDコースで開幕して4日目での競馬で馬場の内目が良いことが予想され、過去の勝ち馬も中団付近から多く出ていることを鑑みるとNHKマイルCよりは馬場・展開ともに向かないと見る
■前々走マイルCSでは直線で最内を突く競馬を選択しており、ここも内枠から直線内を突く競馬で、かつ、展開が向けば上位進出の可能性は捨てきれない、最高で紐評価

Gregory

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