マスカレードボール 【大阪杯2026】
大阪杯の各馬分析3頭目はマスカレードボール。
結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。
大阪杯の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。
基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)
マスカレードボール:牡4歳:ドゥラメンテ×ディープインパクト:前走ジャパンC1人気2着:◯◯
結論
■口向きやスタートに少し難しい所があるタイプで、コーナーや直線で馬から見て左方向にヨレる面がある、スタートもヨレるような形での出負けが多かったが、近走は五分にスタートを切れており、この点は改善傾向にあると見たい
■上記の特性もあってか中山を使われた2戦ではコーナーで番手を上げるような加速ができない面を見せており、皐月賞ではラストこそ脚を使ったものの、勝負所から直線入口で前との差を詰められなかったことが影響して差し遅れるような形だった
■また、重賞を使われてからは上位の上がりを使いながらも上がり最速を使っていないように後方から末脚一辺倒というタイプではなく、能力があるが故に高速上がりのレースでも対応はするが、ベストは直線の長いコースで長く脚を使える強みを活かせる競馬と考えられ、そういった意味で東京2400mにおいてハイペースからの差し決着になった前走はベストと言って良い舞台と展開だった
■上記から、過去の大阪杯出走馬になぞらえるならスターズオンアースのような競馬が想像でき、能力で直線だけで差してくる可能性は十分あるものの、内回りで差しづらいコースである阪神2000mへの適性は高くないと考えられる、ドバイからの予定変更で初の関西遠征である点も人気する立場であることを鑑みると割引要素である、3連系本線なら相手には取るしかないものの、基本的には頭は他から取りたい
全レース分析
2歳
【1】新潟1600m新馬:1着:戸崎
・陣営は「良化の余地はあるがケイコでは最後にグンと伸びる。距離の融通も利きそう」とコメントしていた、追い切りはW主体で毎週併せ馬が行われていた、速い時計は2週前に82.9 – 66.8 – 11.5が出されていた
・レースは開催6日目(Aコース6日目)の馬場の中35.3 – 60.7 – 35.1の後傾0.2で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.7加速して12.0 – 11.2 – 11.9と残り2Fからの加速も大きな展開で、上位の上がりを使った馬が5着までを独占する決着
・中枠から歩くようなスタートで少し出遅れると、行き脚がつかず促されながら右手綱を引かれて外へ誘導されて後方の外を追走した、勝負所では早めの残り5F手前から促され残り4F手前ではムチも入れられて加速すると、前との差を詰めて中団後方の大外から直線へ、直線では内へヨレそうになるのを矯正されながら口向きが悪いままで追われると2位より0.4秒速い上がり最速で差し切って優勝
【2】アイビーS(L)(東京1800m):1着:2ヶ月:戸崎
・陣営は「調教でハミを替えたが、内にもたれる。ただ体力はついたし気も入っている」とコメントしていた、追い切りはW主体での調整で前走に続いて毎週併せ馬が行われ、2週前には5F自己ベスト82.7 – 66.7 – 11.3が出され、1週前には6F自己ベストの82.1 – 67.1 – 11.5がいずれも馬なりで出されていた、当週は終い重点、馬体は+12kgしていた
・レースは開催5日目(Aコース5日目)の馬場の中35.7 – 59.4 – 34.3の後傾1.4で、道中をスローペースで進めると、ラスト4Fは12.1 – 11.8 – 11.3 – 11.2と残り2Fからの加速が大きくラストまで加速する展開で、4角で3番手以内の馬が圏内を独占する先行決着も、1, 2着馬は上がり1, 2位を使っていた
・8頭立ての6番枠から五分のスタートを切ると行きたがるのを抑えられながら好位の外を追走した、道中は序盤と比較すると落ち着いて追走できていた、勝負所では残り4F手前から促されると、逃げ馬から2馬身ずつ間隔があいての3番手から直線へ、直線では前の2頭が馬場の3分所に出されてその内を突くような形で追われると、グイグイと脚を伸ばして余裕のある差し切り、上がりは最速の33.4で2位より0.5秒速かった
・直線では相変わらずヨレるのを矯正されてはいるものの、新馬戦と比較するとかなり真っ直ぐ走れており、他馬との上がりの差を見るにここでも余裕のある勝ち方だった
【3】ホープフルS:11着:2ヶ月半:戸崎
・陣営は「並んでからが強かった。やる気になってエンジンが掛かれば、いい脚を使える。スタートは改善したし、馬群も問題ない。コーナー4つの舞台がどうかだが、ポテンシャルは高い」とコメントしていた、追い切りは変わらずW主体だったが、全体から速い時計はなく終い重点の内容が目立っていた
・レースは開催9日目(Aコース9日目)の馬場の中36.0 – 61.4 – 35.5の後傾0.5で、前半をスローペースで進めると、残り5Fからまくりが入って0.7加速して12.0 – 11.6 – 11.7 – 11.9 – 11.9と伸びる高速5F戦で、上位の上がりを使った2頭がワンツーし、まくった馬が3着に入る決着
・大外枠から出負け気味のスタートを切ると少し促されながら内へ誘導され後方の馬群を追走した、序盤に少し促されたが道中は落ち着いて追走できていた、勝負所では残り4F過ぎから馬群の位置取りのまま促されて加速したが前との差は詰め切れず後方の馬群から直線へ、直線では伸ばせず11着敗戦
・レース後鞍上は「返し馬はうまく行きましたが、ゲート裏で変なところを見せていました。レース自体、流れには乗れましたが、上手に走れていませんでした。馬場に脚をとられてから、反応が無くなってしまいました」とコメントしていた
・4角から直線では内から出てきた馬に少し進路をカットされるような形になり2完歩ほど早く手前を替えてしまっていた、これまでのパフォーマンスを考えるともう少しやれて良く、中山のコース形態が合わないか、冬場の時計かかり気味の馬場が合わないか、本戦時点では敗因は特定できない
3歳
【4】共同通信杯:1着:1ヶ月半:坂井
・陣営は「1週前追いで、イメージより乗りやすいと言ってくれた。中間はメンタルを重視した調整をしている。勝った舞台で巻き返したい」とコメントしていた、追い切りは併用で、2週前と当週には初めて追い日に坂路での調教が取り入れられていた
・レースは開催6日目(Dコース6日目)の馬場の中36.4 – 60.0 – 34.2の後傾2.2で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.3加速して11.5 – 11.5 – 11.2とゴールへ加速する展開で、上位の上がりを使った3頭が圏内を独占した
・9頭立ての2番枠からスタートするとほとんど馬なりで出て行って内に逃げ馬を見る2番手を追走した、道中はかなり落ち着いて追走できていた、向正面では外から逃げ馬に並びかける馬がおり単独の3番手の位置取りとなっていた、勝負所ではほとんど馬なりのまま馬群の加速に付き合うと3番手から直線へ、直線では軽い手応えのまま加速すると残り300mで先頭に立ったが、そのタイミングで頭が高い走りになり、その間に最内から抜け出しにかかった馬に並ばれた、ラストはその馬と併せ馬になると再び伸びて1馬身差で優勝
・レース後鞍上は「課題だったテンションをうまくクリアできましたし、この馬の能力さえ出せれば重賞を勝てると思っていたので、無事に勝ててよかったです。返し馬に行って改めていい馬だと感じました。直線を向いて余裕がありすぎてブレーキをかけるところがありましたが、内から馬が来たらもう一度頑張ってくれて、それだけ余裕のある勝ち方でした。まだ幼いところがあり、最後まで真面目に走ってくれればもう少し楽に勝てるのですが、それでも勝ち切ってくれたのはよかったです。持っているものは間違いなくGI級だと思うので、その能力を出せればまた頑張ってくれると思います」と、能力的にはまだ余裕があったことと、直線で難しさを出したことについて言及していた
【5】皐月賞:3着:2ヶ月:横山武
・陣営は「2走前は精神的に不安定だったし、その時とは出来が違う。適性もそうだが、まずはポテンシャルを引き出せるよう調整している。勝っている時のように流れに乗って運びたい」とコメントしていた、追い切りは併用で毎週併せ馬が行われ、当週には坂路で自己ベスト53.1 – 12.2が馬なりで出され併せ先着していた
・レースは開催16日目(Cコース2日目)の馬場の中34.5 – 59.3 – 34.8の前傾0.3で、前半を平均程度のペースで進めると、後半は残り5Fから0.9加速して11.4 – 11.5 – 11.8 – 11.4 – 11.6と11秒台半ばで伸び続けるロングスパート戦で、4着までのうち3頭が4角で10番手以下の差し有利
・内目の枠から少し出負け気味のスタートを切ると少し挟まれるような形でポジションを下げてその後に少し促されて中団の馬群を追走した、1角までには再び挟まれるようなシーンが2回ほどあり少しエキサイトしながら1角へ入っていたが、道中は比較的落ち着いて追走できていた、向正面では外からポジションを押し上げた馬により前がごちゃついて相対的にポジションを下げ、3角では後方の馬群の位置取りとなっていた、勝負所では残り4F過ぎから少しずつ促されると加速して後方の馬群から外へ出されるように直線へ、直線では少し進路を探しながらも勝ち馬が作った所をグイグイと伸びてくると上がり2位の脚で前に迫ったが勝ち馬から0.3秒差の3着まで
・レース後鞍上は「スタートは相変わらず一息で、先生ともある程度ポジションが欲しいねという話をしていましたが、取れませんでした。ただ、終いは脚を使ってくれました。会見でも話した通り中山はあまり得意ではありませんが今日は能力だけで来てくれたと思います。馬が順調でダービーを使えるようでしたらかなり楽しみです」と、スタートの課題及び中山への適性の低さについてコメントしていた
・勝負所ではコーナーで相対的にポジションを押し上げられておらず、コーナーでの加速が苦手という点で中山などの小回りコースよりは直線の長いコースの方が向くタイプ
【6】日本ダービー:2着:1ヶ月半:坂井
・陣営は「1角でごちゃついて位置が下がったが、馬群を縫ってよく3着まで来た。直前の追い切りは動きも時計もこれまでで一番。当日の気配は鍵だが、得意な東京だしチャンスはある」とコメントしていた、追い切りは1週前がWでその他は坂路での調整で、当週には自己ベストの52.3 – 11.8が出され併せ先着していた
・レースは開催12日目(Cコース2日目)の馬場の中35.7 – 60.0 – 34.8の後傾0.9で、道中を12.1付近が続く持続的なラップで進めると、1400-1600mを12.5で緩めた後、ラスト4Fは12.2 – 11.8 – 11.3 – 11.7と残り2Fからの加速が大きな展開、向正面では逃げ馬が馬群を離しており、2番手以下はややスローペースだったか
・外枠からスタートすると内へ寄せられて中団の外を追走した、道中はポジションを変えず落ち着いて追走できていた、勝負所では残り4F手前から少しずつ促されると残り3F手前から本格的に促されて中団の大外から直線へ、直線では力強く加速して先に抜け出した勝ち馬との差をラストまで詰めたが0.1秒差の2着まで、鞍上はこの枠からできることをやった形だが、内目の枠なら逆転があったかもと思える内容
・レース後鞍上は「課題のテンションはなんとか我慢してくれましたし、状態は非常に良く感じました。レースは勝ち馬をマークできればと考えていて、折り合いはスムーズでした。この枠から考えられるレースは出来たかなと思います。最後までしっかり脚を使ってくれましたが……。勝った馬は強かったです」とコメントしていた
【7】天皇賞秋:1着:5ヶ月:ルメール
・陣営は「ストライドが大きいし、成績を見ても東京が一番合う。直前の動きは良かったし、息遣いや雰囲気を見てもしっかり仕上がっている。もまれた経験はないが、気分良く走れれば」とコメントしていた、追い切りは併用で休み明けだったがWで特段速い所はやられていなかった
・レースは開催11日目(Bコース2日目)の馬場の中37.1 – 62.0 – 32.9の後傾4.2で、道中を12.2以上のラップが続くドスローの展開で進めると、ラストは残り4Fから0.7加速して11.5 – 10.9 – 10.9 – 11.1と伸びる超高速上がり戦で、上がり1, 2位の馬が4, 5着と差し届かず、ある程度ポジションを取った上で高速上がりに対応できる馬が好走した印象
・中枠から相変わらずヨレ気味だったが比較的五分のスタートを切ると少し促されながら出て行って中団後方の馬群を追走した、道中はかなりのスローペースだったがしっかりと落ち着いて追走できていた、勝負所では残り5F過ぎから馬群の中で促されるとポジションは大きく変えず中団の馬群から直線へ、直線では前にいたタスティエーラが内へヨレながら抜け出したことで本馬はスムーズに進路が開いて追われた、ラストはグイグイと伸びて完全に馬群から抜け出すと、ゴール前では少し迫られたが3/4馬身差余裕を持って優勝
・レース後鞍上は「(レースの)プランはありませんでした。この馬はジリジリとしていて、スタートはそれほど速くないですからね。(今日は)スタートが良くて、良いポジション、好きなところが取れましたが、向正面からペースが落ちて心配しました。直線で長く脚を使う馬なので、切れ味を使えるか、わかりませんでした。ダービーではクロワデュノールの2着で、秋の天皇賞を勝ち、とてもレベルが高いですから、またGIを勝てると思います」とコメントしていた
・前半はスローペースだったものの、残り4Fからラップが速まったことである程度長く脚を使える性能も問われた印象で、直線の長いコースで持続的な末脚を要求される舞台、展開がベストでは
【8】ジャパンC:2着:1ヶ月:ルメール
・陣営は「ダービーで2着にきているが、スタンド前の発走だし、距離延長もプラスではない。ただ前走は瞬発力を発揮してくれたし、叩いての上積みも見込める。いい精神状態で臨めれば」とコメントしていた、追い切りはWと坂路で1本ずつでの調整でいつも通り
・レースは開催19日目(Cコース4日目)の馬場の中34.5 – 57.6 – 34.6の前傾0.1で、道中を逃げ馬が後続を離す形でハイペースで進めると、ラストは残り3Fから0.5加速して11.8 – 11.5 – 11.3とゴールへ加速する展開で、6着までのうち5頭が4角で9番手以下の差し決着
・外枠から五分のスタートを切ると枠なりに出て行って中団の外を追走した、道中は前に馬を置かない位置を追走していたが落ち着いて追走できていた、勝負所では残り4F付近から促されると少し内へヨレる様子を見せながらもなんとか外へ誘導されて中団後方の外から直線へ、直線では相変わらずグイグイと長く脚を使って伸びたが、ラストはわずかに伸び負けてタイム差なしの2着、3着は0.5秒離していた
・レース後鞍上は「ペースが速く、ミドルポジションで走り方もちょうど良かったです。だんだんとポジションを上げていければと思ったのですが、3コーナーで少し内にもたれて反応が遅かったです。それでも坂を上がってからはトップスピードになって、よく頑張ってくれました。いい試合をしてくれています。まだ3歳で甘いところがあるんですけど、能力はあるので次が楽しみです」と3角での挙動について言及していた
結論(再掲)
■口向きやスタートに少し難しい所があるタイプで、コーナーや直線で馬から見て左方向にヨレる面がある、スタートもヨレるような形での出負けが多かったが、近走は五分にスタートを切れており、この点は改善傾向にあると見たい
■上記の特性もあってか中山を使われた2戦ではコーナーで番手を上げるような加速ができない面を見せており、皐月賞ではラストこそ脚を使ったものの、勝負所から直線入口で前との差を詰められなかったことが影響して差し遅れるような形だった
■また、重賞を使われてからは上位の上がりを使いながらも上がり最速を使っていないように後方から末脚一辺倒というタイプではなく、能力があるが故に高速上がりのレースでも対応はするが、ベストは直線の長いコースで長く脚を使える強みを活かせる競馬と考えられ、そういった意味で東京2400mにおいてハイペースからの差し決着になった前走はベストと言って良い舞台と展開だった
■上記から、過去の大阪杯出走馬になぞらえるならスターズオンアースのような競馬が想像でき、能力で直線だけで差してくる可能性は十分あるものの、内回りで差しづらいコースである阪神2000mへの適性は高くないと考えられる、ドバイからの予定変更で初の関西遠征である点も人気する立場であることを鑑みると割引要素である、3連系本線なら相手には取るしかないものの、基本的には頭は他から取りたい
Gregory
