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ブレイディヴェーグ 【天皇賞秋2025】

天皇賞秋の各馬分析10頭目はブレイディヴェーグ。

結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。

天皇賞秋の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。

基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上:斤量)

ブレイディヴェーグ:牝5歳:ロードカナロア×ディープインパクト:前走新潟記念3人気6着:戸崎

結論

■キャリア6戦目だった府中牝馬Sまでは直線で鋭い末脚を発揮する競馬でGⅠを含めて連対を外していなかったものの、それ以降の5戦ではこれまでと比較してポジションを取るような競馬になり、国内4戦ではいずれも勝ち馬からは0.4秒差以内ではあるが、それまでと比較すると物足りないパフォーマンスとなっている
■スタートは苦手であおるような形で出遅れるレースが多かったが、近2走は五分と言ってよいスタートが切れており、この点は改善傾向にあると考えられる
■エリザベス女王杯時には直線で右手前のままゴールまで走っていたことから、手前の関係からは本質的に左回りがベターで、マイルCS, 東京新聞杯, 安田記念とペースが流れ気味のマイルではキレる脚が使えていないことを考えると、左回りで道中がもう少しゆったり運べる1800-2000mがベストと考える
■本来は32秒台でキレる脚も持っているし、道中のペースが持続的に流れたローズSと府中牝馬Sでも自身の脚を使って好走しているように、東京2000mの天皇賞秋ではスローペースでもミドルペースでも力を出せるイメージがあるものの、特にドバイターフと新潟記念の2戦のパフォーマンスがこれまでを考えると物足りない内容で、馬が変わっている可能性はある、発揮できれば力はある点と府中牝馬S以来のベストと言える舞台に戻る点は評価できるものの、強くは狙わず、人気と付き合わせながら相手 or 消しを検討するレベルで

全レース分析

2歳

【1】新潟1800m新馬(稍重):2着:福永
・陣営は「大人びた性格。母と同様にジリジリとした脚を使えそうで、心肺機能も高い」とコメントしていた、追い切りは併用で併せ馬も行われていた
・レースは開催8日目(Aコース8日目)で稍重になった馬場の中38.3 – 64.8 – 33.0の後傾5.3で、道中をドスローで進めると、ラストは残り3Fから1.1加速して11.3 – 10.4 – 11.3と伸びる高速上がり戦で、上位の上がりを使った馬が圏内を独占した
・内枠から歩くようなスタートで出遅れると出て行って行きたがるのを抑えられながら中団の馬群を追走した、道中は序盤と比較すると折り合って追走できていた、勝負所では馬群で手綱を引かれたまま加速に付き合うと中団の馬群から直線へ、直線では進路を求めて大外へ出されるとしっかりとした脚取りで加速して1列前から伸びた馬との叩き合いになったが、アタマ差交わせず2着まで、上がりは最速の32.3
・直線半ばで手前を右から左に替えた所から併せ馬と同じ脚色になっていた

3歳

【2】東京1800m未勝利(稍重):1着:5ヶ月半:ルメール
・陣営は「球節の剥離骨折で休養が長引いた。体の張りと艶が良く結果を出してほしい」とコメントしており怪我明けだった、追い切りは併用で毎週併せ馬が行われていた
・レースは開催5日目(Dコース5日目)で雪の影響が少し残り稍重になった馬場の中37.0 – 62.2 – 33.5の後傾3.5で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから1.3加速して11.1 – 11.1 – 11.3と伸びる高速上がり戦で、上位の上がりを使った馬が圏内を独占の末脚決着
・中枠からあおって出遅れたが少し促して出して行って好位の外を追走した、序盤に少し出して行ったが道中はなんとか折り合いの中で追走できていた、勝負所では残り4F手前から少しずつ促されると前との差を詰めて2列目の内から3頭目から直線へ、直線では残り400m手前で先頭に立つと、ラストは2位より0.5秒速い上がり最速33.3の脚で後続を突き放して6馬身差の圧勝
・本レース後に再び骨折が判明した

【3】東京2000m1勝クラス:1着:4ヶ月半:戸崎
・陣営は「骨折明けで、坂路を使えないため慎重に調整。力を出せる態勢で昇級戦でも」とコメントしていた、追い切りはWオンリーで2週前にはジョッキー騎乗で自己ベスト83.5 – 66.3 – 11.4が出されており、最終追いにもジョッキーが騎乗していた、初の古馬との対戦
・レースは開催20日目(Dコース8日目)の馬場の中35.1 – 58.9 – 34.2の後傾0.9で、序盤を比較的締まったラップで進めると、800-1400mが12.0 – 12.3 – 12.5と緩んだ、ラストは残り3Fから0.8加速して11.7 – 11.2 – 11.3とラストまで伸び切るようなラップで、上位の上がりを使った馬が圏内を独占した
・外目の枠からあおって出遅れると少し促されて中団の外を追走した、道中は少し行きたがっていたが折り合いの中で追走できていた、勝負所では中断の外の位置取りのまま馬群の加速に付き合って直線へ、直線では馬なりで伸びて残り400mで先頭に立った、そこから追われると後続を離すように伸びて3馬身半差の完勝
・ここまでいずれもスタートでは出遅れている

【4】ローズS:2着:2ヶ月半:ルメール
・陣営は「発馬は遅かったが、二の脚で挽回。直線は軽く仕掛けただけで突き放す強い内容だった。初の右回りはOK。決め手を生かせれば」とコメントしていた、追い切りは併用で2週前にWで自己ベスト82.1 – 65.1 – 11.3が出され、1週前から栗東入り、最終はジョッキー騎乗で終い重点だった、馬体は-6kg
・レースは開催4日目(Aコース4日目)の馬場の中34.4 – 57.3 – 34.0の後傾0.4で、序盤を11.3以下が続く持続的なハイペースで進めると、800-1200mを11.6 – 11.7と相対的に緩めた、ラストは残り3Fから0.5加速して11.2 – 11.0 – 11.8と伸びる展開で、4角で7番手以下の馬が4着までを占める差し決着、勝ち時計は1:43.0のレコード
・内枠からあおって出遅れると直後に内の馬と接触し、控えて後方の馬群を追走した、道中は折り合って追走できていた、勝負所では残り4F過ぎから外から進出した馬がおり抵抗するように促されたが締め切られてスムーズに進出できず後方馬群の外目から直線へ、直線では進路を探しながら促されると残り200mからは完全に進路が開いて追われたが、先に抜け出した勝ち馬には及ばず0.2秒差の2着まで、ラストは上がり最速32.9の脚で勝ち馬との差を詰めていた
・レース後鞍上は「すごくいい競馬だった。スタートは上手じゃないね。最後はいい脚を使っていたし、秋華賞へ向けいい競馬になった。距離も問題なかった」とコメントしていた
・レース後には歩様が硬く、疲れが見えたことから秋華賞を回避し、目標をエリザベス女王杯へ切り替えられた

【5】エリザベス女王杯:1着:2ヶ月:ルメール
・陣営は「暑さがこたえていた前走時より今回の方が体調は明らかにいい。追い切りはラストの加速がスムーズで好内容。コーナーが4回の舞台は初めてなので、前半のリズムが大切になる」とコメントしていた、追い切りは前走同様1週前から栗東入りし、最終追いではジョッキー騎乗で栗東Wでの自己ベスト80.3 – 65.2 – 11.3が出されていた、前走から2ヶ月はキャリアで最も短い間隔だった
・レースは開催13日目(Bコース4日目)の馬場の中36.5 – 61.1 – 35.1の後傾1.4で、道中はややスローペースで進めると、ラストは残り4Fから0.9加速して11.8 – 11.6 – 11.5 – 12.0と伸びる4F戦で馬番1, 2, 3がそのまま1, 2, 3着の内枠決着
・最内枠からあおって出遅れると出して行って中団前目のインを追走した、距離延長で前走はハイペースだったが道中は折り合って追走できていた、勝負所では最内の位置取りのまま馬群の加速に付き合うと中団のインから少し外へ出されるようにして直線へ、直線では荒れ気味の馬場の影響もあったか瞬時にキレる様子ではなかったものの、ラストまでしぶとく脚を伸ばすと抜け出して優勝、直線では終始右手前のままだった
・直線で手前を替えていなかったことから右手前の方が優勢で、直線で右手前になる左回りの方が適性が高いと考えられる
・レース後鞍上は「古馬相手に3歳としてGⅠホースになってすごいですね。馬場が少し緩かったので心配しましたけど、しようがないね。1枠だったし、ずっとインコースで競馬しました。(馬場も)全然問題なくて、手応えはずっと良かったです。直線ではいい反応をしてくれました」とコメントしていた
・この後はドバイターフを予定していたが右後肢飛節の腫れがあり回避し、その後は新潟記念を目指したが今度はトモに軽度の筋肉痛が見られて回避した

結論(再掲)

■キャリア6戦目だった府中牝馬Sまでは直線で鋭い末脚を発揮する競馬でGⅠを含めて連対を外していなかったものの、それ以降の5戦ではこれまでと比較してポジションを取るような競馬になり、国内4戦ではいずれも勝ち馬からは0.4秒差以内ではあるが、それまでと比較すると物足りないパフォーマンスとなっている
■スタートは苦手であおるような形で出遅れるレースが多かったが、近2走は五分と言ってよいスタートが切れており、この点は改善傾向にあると考えられる
■エリザベス女王杯時には直線で右手前のままゴールまで走っていたことから、手前の関係からは本質的に左回りがベターで、マイルCS, 東京新聞杯, 安田記念とペースが流れ気味のマイルではキレる脚が使えていないことを考えると、左回りで道中がもう少しゆったり運べる1800-2000mがベストと考える
■本来は32秒台でキレる脚も持っているし、道中のペースが持続的に流れたローズSと府中牝馬Sでも自身の脚を使って好走しているように、東京2000mの天皇賞秋ではスローペースでもミドルペースでも力を出せるイメージがあるものの、特にドバイターフと新潟記念の2戦のパフォーマンスがこれまでを考えると物足りない内容で、馬が変わっている可能性はある、発揮できれば力はある点と府中牝馬S以来のベストと言える舞台に戻る点は評価できるものの、強くは狙わず、人気と付き合わせながら相手 or 消しを検討するレベルで

Gregory

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