ラジオNIKKEI賞の各馬分析11頭目はバズアップビート。
結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。
ラジオNIKKEI賞の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。
基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)
バズアップビート:牡3歳:エピファネイア×ルーラーシップ:前走白百合S(L)(京都1800m)7人気3着:◯◯
結論
■末脚はキレるというよりもパワーがあるような伸び脚の馬で、瞬発力が求められる展開よりは前半のペースが流れて先行馬が垂れてくるような展開が向いている
■デビューからの3戦ではゲートでの駐立が悪く出遅れており、その後の2戦では駐立に改善が見られて五分のスタートを切れていたが、その後の初の関東遠征となったプリンシパルS(L)では再びゲート内で難しそうな所を見せており、未だ安定しているとは言えない
■前走は最終週の京都でのハイペースで6枠から外の馬が4着までを独占する決着の中大外枠から3着しており、展開や適性を考えると各要素は向いた印象、開幕週のローカル1800mで行われるラジオNIKKEI賞ではスタートが安定せずポジションを取り切れないのは減点要素で、展開が向いて3着した前走を反映されてある程度ハンデを背負わされそうなのも良くない要素である、内枠に入ってかなり人気がなければ再考の余地はわずかにあるが基本的には消しで
全レース分析
2歳
【1】小倉1800m新馬:2着:坂井
・陣営は「動きは気になるところがない。テンションが上がらなければ好勝負になる」とコメントしていた、追い切りはWと坂路と芝の併用で併せ馬での先着が目立っていた、時計は終い重点が中心
・レースは開催4日目(Aコース4日目)の馬場の中37.6 – 62.9 – 34.9の後傾2.7で、道中をスローペースで進めると、ラスト4Fは12.3 – 12.1 – 11.6 – 11.2と残り2Fからの加速が大きくゴールへ加速する展開で、上位の上がりを使った3頭で圏内を独占した
・7頭立ての最内枠からゲートでの駐立が安定していなかったが五分のスタートを切ると、外の馬にちょっかいを出しながら好位のインを追走した、道中はややハミを噛みながらだったがなんとか折り合いの中で追走できていた、勝負所では最内のまま馬群の加速に付き合うと好位の最内になって直線へ、直線ではしっかりと伸びたが外から先に抜け出した勝ち馬に及ばずの2着、上がりは勝ち馬と同率で最速の34.7
【2】中京2000m未勝利:2着:2ヶ月:川田
・陣営は「まだ子どもっぽさはあるが時計は出ている。広いコースに変わるのもいい」とコメントしていた、追い切りはW主体での調整で、1週前には自己ベスト81.0 – 66.3 – 11.5が出され併せ先着していた
・レースは開催9日目(Aコース9日目)の馬場の中37.1 – 62.8 – 34.4の後傾2.7で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.9加速して11.1 – 11.1 – 12.2と伸びてラスト1Fを落とす展開
・5頭立ての3番枠からゲートでの駐立がかなり悪く出負け気味のスタートを切ると一団の馬群の中団外を追走した、道中は外から少しずつ進出して3角では逃げ馬の外2番手になっていた、勝負所では残り700m付近から徐々に促されて逃げ馬から1馬身半ほどの差の2番手から直線へ、直線ではそれなりに脚を使って前に迫ったが逃げ馬との差は詰まらず1.3/4馬身差の2着まで
【3】京都2000m未勝利:8着:3ヶ月半:川田
・陣営は「トモの動きが良くなってきた。前回とは状態が違うし、ここは決めたいね」とコメントしていた、追い切りはW主体週末坂路での調整から、最終追いはPコースで行われていた、3ヶ月半の休み明けで馬体は+16kgして510kg
・レースは開催23日目(Dコース3日目)の馬場の中37.2 – 61.7 – 34.8の後傾2.4で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.6加速して11.4 – 11.6 – 11.8と伸びながらもゴールへ失速する展開で、4角で5番手以内の馬が5着までを独占する先行決着
・中枠から相変わらずゲートでの駐立が悪く出負け気味のスタートを切ると、少し出て行って中団後方の馬群の狭いポジションを取ろうとしたがその弾みもあって内の馬が1角で2頭落馬してしまった、その後はまわりの安全確認をしながら手綱を引いて2角手前から抑えられながら中団後方の馬群を追走した、勝負所では残り700m付近から進路を外へ振られて追い出されて中団後方の外目になって直線へ、直線では手応えが残り切っておらず8着敗戦
3歳
【4】中京2000m未勝利:4着:1ヶ月:鮫島
・陣営は「除外で延びたが、反応は良くなってきた。気難しさは気になるけど改めて」とコメントしていた、追い切りは併用でいずれも終い重点の時計だった、最終追いとしては初めて坂路で、初めて単走で追われていた
・レースは開催6日目(Bコース1日目)の馬場の中35.4 – 60.3 – 35.0の後傾0.4で、序盤を少し飛ばして入ると道中はしっかりと緩む展開で、ラストは残り3Fから0.5加速すると12.1 – 11.3 – 11.6と残り2Fからの加速も大きく、上位の上がりを使った3頭が圏内を独占し、1角で9番手以下の馬が9着までを独占する差し決着となった
・外枠から五分のスタートを切ると少し行きたがるのを抑えられながら中団後方の馬群で勝ち馬を前に見る位置を追走した、勝負所では残り700m付近から促されると進路を外へ取って中団前目の外から直線へ、直線ではそれなりに脚を使って伸びていたが前に迫れるほどではなく勝ち馬から1.2秒差の4着まで
【5】小倉2000m未勝利(稍重):1着:中1週:鮫島
・陣営は「スッと反応できない面がある。新馬戦のように前々で運んで脚を使えれば」とコメントしていた、追い切りは中1週で坂路単走軽めが1本、馬体は2走前から-6kg, -10kgと減らして494kg
・レースは開催3日目(Aコース3日目)で雨の降る稍重の中36.6 – 63.5 – 36.1の後傾0.5で、前半をスローペースで進めると、ラストは残り5Fから1.1加速して12.1 – 11.8 – 12.0 – 12.0 – 12.1と上がりを要する展開で、上がり5位以内を使った馬が5着までを独占した
・中枠から安定した駐立から五分のスタートを切ると出て行って2番手のインを追走した、前半はスローペースだったがしっかりと折り合えていた、向正面では逃げ馬の外に出されて進出して3角では逃げ馬と並ぶような形の2番手になっていた、勝負所では馬なりのまま馬群の加速に付き合って残り400mから追い出され先頭に変わって直線へ、直線ではキレる様子ではなかったもののある程度パワーのありそうな伸び脚で抜け出して優勝
【6】プリンシパルS(L)(東京2000m):中止:3ヶ月:佐々木
・陣営は「長く脚を使える馬で、特長を生かしてくれた。ヨーイドンになってどうか」とコメントしていた、追い切りはWと坂路と芝の併用で時計は軽めだった、初の関東遠征
・レースは開催4日目(Aコース4日目)の馬場の中36.4 – 60.6 – 34.7の後傾1.7で、道中をミドルペースで進めると、ラストは残り4Fから0.4加速して11.8 – 11.5 – 11.6 – 11.6と伸ばす高速4F戦
・中枠からややゲートでの駐立が悪く出負け気味のスタートを切ると、直後に躓いて落馬し競争を中止した、その後は後方から中団後方付近を空馬のまま進めてゴールまで走り切っていた
【7】白百合S(L)(京都1800m):3着:1ヶ月:鮫島
・陣営は前走後について「外傷や打撲もなくすぐに動かせた」とコメントしていた、追い切りはWと坂路とPコースの併用
・レースは開催12日目(Dコース6日目)で最終週の馬場の中34.0 – 57.9 – 35.4の前傾1.4で、道中をハイペースかつ持続的なラップで進めるとラスト4Fは12.0 – 12.1 – 11.7 – 11.6とゴールへ加速する展開で、5着までのうち4頭が1角7番手以下の差し有利だった
・大外枠からスタートすると控えて枠なりに後方の外を追走した、勝負所でも大きくポジションを変えず進めると最後方になって直線へ、直線では大外に出されて追われると右手前のまま伸びてラスト200mで手前を替えて前に迫ったが勝ち馬とタイム差なしの3着まで
結論(再掲)
■末脚はキレるというよりもパワーがあるような伸び脚の馬で、瞬発力が求められる展開よりは前半のペースが流れて先行馬が垂れてくるような展開が向いている
■デビューからの3戦ではゲートでの駐立が悪く出遅れており、その後の2戦では駐立に改善が見られて五分のスタートを切れていたが、その後の初の関東遠征となったプリンシパルS(L)では再びゲート内で難しそうな所を見せており、未だ安定しているとは言えない
■前走は最終週の京都でのハイペースで6枠から外の馬が4着までを独占する決着の中大外枠から3着しており、展開や適性を考えると各要素は向いた印象、開幕週のローカル1800mで行われるラジオNIKKEI賞ではスタートが安定せずポジションを取り切れないのは減点要素で、展開が向いて3着した前走を反映されてある程度ハンデを背負わされそうなのも良くない要素である、内枠に入ってかなり人気がなければ再考の余地はわずかにあるが基本的には消しで
Gregory