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ハーパー 【大阪杯2024】

基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)

ハーパー:牝4歳:ハーツクライ×米国型:前走有馬記念11人気9着:岩田望

結論

■これまでキャリア8戦中6戦で馬券圏内していながら上がり2位以内を使ったことがないようにキレるというよりは持続的で長い末脚を使うタイプで、スタート後の二の脚がある程度早いため、先行抜け出しの優等生な競馬ができる
■5ヶ月の休みを挟んで馬体重が+14kgした後の3戦ではそれまでより一段上の脚を使えている印象で、3歳秋以降まさに成長の途上にある
■戦績が示すように古馬に混じってもやれる力はあり、大阪杯の好走傾向に合致する先行馬である、ここは3ヶ月の休み明けになるが休み明けは秋華賞でも好走しておりある程度の仕上がりには持って来れるタイプ、ここはしっかり評価する、本命級

全レース分析

2歳

【1】阪神2000m新馬:2着:福永
・追い切りはWと芝の併用でWでは終い重点の時計が目立っていた、最終は芝で半マイルから併せ先着
・レースは37.5 – 62.7 – 35.3の後傾2.2で、序盤スローで進めると残り3Fから0.6加速して11.8 – 11.7 – 11.8と伸びる展開
・外枠からスタートすると出て行って好位の外を追走した、勝負所では残り4F手前から徐々に促されていくとコーナーでは外に張るのを鞍上に強制されながらのコーナリング、4角でも外に飛ぶような格好になって2列目の大外にポジション下げて直線へ、上がり3位を使うも内の馬を交わせず2着

【2】阪神1600m未勝利:1着:中2週:イーガン
・追い切りはWでの併せ馬オンリーで終い重点の内容
・レースは36.0 – 60.8 – 34.5の後傾1.5で、スローで進めると残り3Fから0.5加速して11.7 – 11.1 – 11.7と伸びる展開
・外枠からスタートすると出て行って2番手外を追走した、道中はスムーズに追走していた、勝負所では残り3F過ぎから促されると1列目内から2頭目で直線へ、直線ではキレるような脚ではなかったもののラストまで脚を伸ばして優勝

3歳

【3】クイーンC(稍重):1着:2ヶ月:川田
・追い切りは坂路とWの併用で、1週前のWでは自己ベスト6F80.9 – 66.6 – 11.3が出されて併せ遅れていたが相手はドウデュースだった、最終は坂路で単走、初の関東遠征で馬体は-12kgしていた
・レースは馬場の内目には雪の残る稍重の中34.5 – 58.0 – 35.1の前傾0.6で、序盤から澱みないペースで流れるとラストは残り3Fから0.5加速して11.3 – 11.6 – 12.2とゴールへ失速するラップ
・中枠から外に飛ぶようにスタートすると他馬と接触したが大きな不利はなく中団前目の馬群を追走した、道中はポジション変わらず進めて中団前目の内目から直線へ、直線では内がごちゃついてやや外に弾かれる不利があったがそこまで影響は大きくなく、ラストまで脚を伸ばすと抜け出して優勝
・関東圏、馬群での競馬、直線での不利と多くのことを経験できた、この展開でラストまで脚を伸ばせるところからはマイル以上の距離への適性を感じさせる

【4】桜花賞:4着:2ヶ月:ルメール
・追い切りはW主体で坂路との併用でWでは終い重点の時計で1週前には併せ遅れていた
・レースは34.0 – 57.6 – 34.5の前傾0.5で、序盤飛ばして入ると600 – 1000mで11.9 – 11.7と若干だけ緩んでそこから0.3加速すると11.4 – 11.3 – 11.8と伸ばす展開
・内枠からスタートすると出て行って中団前目の外を追走した、勝負所では残り500m付近から追い出されると中団のやや外目から直線へ、直線ではキレる脚ではないもののラストまで伸ばしての4着
・レース後鞍上は「直線の反応がちょっと遅かったです、ゴールまで頑張ってくれました、距離が延びたらいいと思います」とコメントしており、持続的に伸びるような末脚であることなども相まって本質的にマイルは短い

【5】オークス:2着:1ヶ月半:ルメール
・追い切りはWと坂路の併用で終い重点の時計だった、最終は坂路で単走馬なり、1ヶ月半間隔での関東への輸送だったが馬体は+6kg
・レースは35.1 – 60.0 – 35.1の前後傾フラットで序盤こそやや緩んだものの残り7Fからは12.0が続く持続的な流れ、ラスト4Fは12.0 – 12.0 – 11.6 – 11.5と勝ち馬が抜け出して加速するラップ
・中枠外目からスタートすると馬なりで中団馬群で内前にリバティアイランドを見る位置を追走した、向正面では内が空いて中団のインとなって勝負所へ、勝負所では前に勝ち馬を見る位置となって残り700m付近から追い出しを開始されると4角インアウトで勝ち馬を追いかけるように外目に出されて直線へ、直線では加速も減速もしないような脚でラストまで伸びると最後は馬群から抜け出して2着
・2400mを決して楽ではないペースで進めながらラストまで脚を伸ばせるスタミナはあるが、現状とにかくキレる脚がない

【6】秋華賞(稍重):3着:5ヶ月:ルメール
・陣営は「勝負どころは促しながらになるが(後略)」とコメントしており瞬発力がない点は認識している様子、追い切りはWで終い重点での調整で2週前1週前は併せ先着、当週は単走だった、休み明けで馬体は+14kgしていた
・レースは稍重の中36.4 – 61.9 – 34.0の後傾2.4で、道中スローで進めると残り4Fから0.6加速して12.3 – 11.6 – 11.0 – 11.4と伸びる高速4F戦
・内枠からスタートすると内の馬と接触したが大きな不利はなく出て行って好位馬群を追走した、そのまま馬群で進めると残り700m付近から徐々に促され前から2列目の内目から直線へ、直線ではこれまでより反応良く伸びて馬群から抜け出して3着
・レース後鞍上は「速い脚が使えずジリジリと伸びました」とコメントしていたが、直線での伸びには成長が見られた

【7】エリザベス女王杯:3着:1ヶ月:川田
・追い切りは1週前当週と坂路での調整で、デビュー以来初めて全て単走で行われていた
・レースはやや馬場緩めの良馬場の中36.5 – 61.1 – 35.1の後傾1.4で、道中はスロー気味に進めると残り4Fから0.9加速して11.8 – 11.6 – 11.5 – 12.0と伸びる高速4F戦
・内枠からスタートすると好位のインを追走した、勝負所では3F過ぎから促されて残り500m付近から追い出しを開始されると4角インアウトで好位の外目に出され、しっかり脚を伸ばして3着を確保

【8】有馬記念:9着:1ヶ月半:岩田望
・追い切りはW主体で終い重点の時計だった、1週前は併せ遅れていたが相手はドウデュースだった、関東遠征ながら当週をWで追われたのは初で、この影響か馬体は-10kgしていた
・レースは30.2 – 60.4 – 35.9で、タイトルホルダーが1角付近から2番手を4馬身ほど離して後続はスローの展開、勝負所ではタイトルホルダーのラップは大きく加速していないにも関わらず後続との差は詰まらず、すなわち2番手以下も加速しておらず4角で好位にいた馬に向いた展開
・外目の枠からスタートすると出て行って好位の外目を追走した、その後もスムーズに進めると勝負所では残り700mから追い出しを開始され、しっかり加速していたが外から勝ち馬ドウデュースに捲り切られて好位から直線へ、直線でもこの馬なりに伸びてはいたが他馬との相対比較で伸ばせるほどではなく6着タスティエーラと0.1差の9着まで

結論(再掲)

■これまでキャリア8戦中6戦で馬券圏内していながら上がり2位以内を使ったことがないようにキレるというよりは持続的で長い末脚を使うタイプで、スタート後の二の脚がある程度早いため、先行抜け出しの優等生な競馬ができる
■5ヶ月の休みを挟んで馬体重が+14kgした後の3戦ではそれまでより一段上の脚を使えている印象で、3歳秋以降まさに成長の途上にある
■戦績が示すように古馬に混じってもやれる力はあり、大阪杯の好走傾向に合致する先行馬である、ここは3ヶ月の休み明けになるが休み明けは秋華賞でも好走しておりある程度の仕上がりには持って来れるタイプ、ここはしっかり評価する、本命級

Gregory

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