紫苑Sの各馬分析1頭目はダノンフェアレディ。
結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。
紫苑Sの過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。
基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)
ダノンフェアレディ:キズナ×米国型:前走小倉1800m1勝クラス2人気1着:戸崎
結論
■ゲートでの駐立が悪くスタートには危なっかしさのある馬で、怪我で8ヶ月の休養明けだったキャリア2戦目では大外枠から外へ大きくよれる形で出遅れてゲート再審査にもなっている、前走時点でもゲート内では落ち着きがない所を見せておりゲート難は完全には解消されていないと考える
■前走の勝ち方やキズナ×米国型の血統から考えると、全体時計が遅くタフなレースよりは直線の長いコースでのスローからの瞬発力勝負の方が向くイメージである
■今回は初の関東遠征であり頭数次第では初の多頭数にもなる、また、上記の特徴から中山より東京が向くイメージである点もマイナス、エンジンはある程度良いものを積んでいそうではあるものの、速い時期の新馬勝ちと3歳牝馬で斤量利もある中での前走の快勝である程度人気しそうな今回は最高でも相手までで
全レース分析
2歳
【1】京都内回り1600m新馬:1着:川田
・陣営は「順調に乗り込めて調教でもいい動きを見せている。軽い走りで初戦から期待」とコメントしていた、追い切りはWと坂路の併用で一杯での時計も出され併せ馬も盛んに行われていた
・レースは開催13日目(Cコース3日目)の馬場の中35.7 – 60.0 – 33.8の後傾1.9で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.7加速して11.3 – 11.2 – 11.3と伸びる高速上がり戦で4角で1, 2番手の馬が同率の上がり最速を使って2-3着が7馬身離れる決着
・最内枠からスタートするとハナへ、道中は落ち着いてマイペースで進められていた、勝負所では残り3Fから徐々に促されると1馬身ほどのリードを保って先頭で直線へ、直線では馬場の良い所を求めて4, 5分所に出されるとしっかりと伸びてラストは2着馬に迫られたが半馬身リードを保って優勝
・レース後左前肢の種子骨じん帯に痛みが出たことで休養に入った
3歳
【2】エルフィンS(L)(京都外回り1600m):5着:8ヶ月:坂井
・陣営は「順調に乗り込めて仕上がりは問題ない」とコメントしていた、追い切りは併用で1週前にはジョッキー騎乗でWで自己ベスト80.9 – 65.8 – 11.4が出され併せ先着していた、8ヶ月の休み明けで馬体は+12kgしていた
・レースは開催4日目(Aコース4日目, 積雪の影響で中止になった土曜競馬の代替)の馬場の中35.3 – 60.5 – 34.8の後傾0.5で、序盤を平均ペースで入ると600-1000mが12.7 – 12.5と緩んだ、ラストは残り3Fから0.7加速して11.8 – 11.3 – 11.7と伸びる展開で、4角で3番手以内の馬が圏内を独占し、1, 2着馬は上位の上がりを使った馬だった
・大外枠からスタート直後に外へかなり大きくよれて後方から徐々に馬群へ寄せていくような形で後方の外を追走した、勝負所では残り4Fから促されて馬群の外から進出を開始すると中団後方の外になって直線へ、直線では少し左によれるのを矯正されながら追われたが前との差は詰められず0.9秒差の5着まで
【3】忘れな草賞(L)(阪神2000m)(稍重):4着:2ヶ月:坂井
・陣営は「ゲート再審査は無事にパス。状態は上がっているし、距離もこなせると思う」とコメントしていた、追い切りは併用で中間には坂路での自己ベストも出されていた、最終追いは坂路軽めで初めて単走で行われていた
・レースは開催14日目(Bコース4日目)で雨が降り稍重になった馬場の中37.4 – 62.7 – 35.7の後傾1.7で、道中をスローペースで進めるとラストは残り4Fから0.5加速して12.3 – 12.0 – 11.7 – 12.0と伸びる4F戦で、上位の上がりを使った4頭が4着までを独占する決着
・最内枠からゲートでの駐立は悪かったが五分のスタートを切ると少し行きたがるのを抑えられながら控えて後方のインを追走した、2角から向正面では最後方となり馬群の外目へ出されて少し追っ付けられるような形で追走していた、勝負所では残り4F過ぎから肩ムチを入れられて横に広がり気味の馬群の最後方の外目になって直線へ、直線では上がり最速の脚を使って前に迫ったが0.4秒差の4着まで
【4】小倉1800m1勝クラス:1着:2ヶ月半:坂井
・陣営は「動き、仕上がりといいし、1勝級の限定戦なら上位」とコメントしていた、追い切りは併用で2週前にはWで自己ベスト80.4 – 65.6 – 11.6が一杯で出され併せ遅れていた、2ヶ月半の間隔ながら馬体は+20kgしていた
・レースは開催4日目(Aコース4日目)の馬場の中37.8 – 62.5 – 34.6の後傾3.2で、道中をスローペースで進めるとラストは残り3Fから0.4加速して11.7 – 11.3 – 11.6と伸びる展開で、4角5番手以内から上がり4位以内を使った3歳馬が圏内を独占した
・中枠から出負け気味のスタートを切ったが出ていって2番手を追走した、道中はスローペースで前に馬も置いていなかったが落ち着いて折り合って追走できていた、勝負所では残り700m付近から外から進出してくる馬がいたことで抵抗するようにして逃げ馬に並びかけて直線へ、直線では上がり最速の脚で力強く抜け出して2馬身差の完勝
結論(再掲)
■ゲートでの駐立が悪くスタートには危なっかしさのある馬で、怪我で8ヶ月の休養明けだったキャリア2戦目では大外枠から外へ大きくよれる形で出遅れてゲート再審査にもなっている、前走時点でもゲート内では落ち着きがない所を見せておりゲート難は完全には解消されていないと考える
■前走の勝ち方やキズナ×米国型の血統から考えると、全体時計が遅くタフなレースよりは直線の長いコースでのスローからの瞬発力勝負の方が向くイメージである
■今回は初の関東遠征であり頭数次第では初の多頭数にもなる、また、上記の特徴から中山より東京が向くイメージである点もマイナス、エンジンはある程度良いものを積んでいそうではあるものの、速い時期の新馬勝ちと3歳牝馬で斤量利もある中での前走の快勝である程度人気しそうな今回は最高でも相手までで
Gregory