ラジオNIKKEI賞の各馬分析1頭目はセットアップ。
結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。
ラジオNIKKEI賞の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。
基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上:斤量)
セットアップ:牡3歳:米国型×米国型:前走サウジダービー(キングアブドゥルダート1600m)3人気11着:戸崎:58kg
結論
■デビューから函館、札幌と北海道の1800mを3連戦して後のホープフルS勝ち馬レガレイラ以外には負けておらず、初の遠征競馬かつ休み明け競馬となった朝日杯でも不向きな展開の中ラストまで大きくは失速せず乗り切っており、前走はダートだったことを考えると、これまでに底を見せていない魅力がある
■札幌2歳Sから道悪への適性は高そうで、消耗戦におけるスピードの持続力に長けたタイプ
■実力的に底を見せていない点や開幕週のローカルでは強力な武器になる先行力は評価できるが、2歳重賞勝ちの実績とその勝ちっぷりから斤量は57kg以上が想定される、底知れない魅力から人気にもなりそうで、相手まで
全レース分析
2歳
【1】函館1800m新馬:2着:横山武
・追い切りは函館のWと芝の併用
・レースは37.5 – 62.5 – 34.9の後傾2.6で、道中は終始スローで進めるとラストは残り3Fから0.4加速して12.0 – 11.4 – 11.5と伸びるラップ
・内枠からスタートすると出て行ってハナへ、1角までには口向きが悪そうな様子でふらつきながら走っており、道中はハナで折り合っていた、勝負所ではスムーズに加速して残り400mを過ぎた4角手前から追い出されて先頭で直線へ、ラストは上がり2位で伸びて抜け出しにかかったが2位より0.8速い上がり最速を使ったレガレイラに悠々と差し切られて2着
【2】札幌1800m未勝利:1着:1ヶ月半:横山武
・追い切りは函館のWオンリーで当週には自己ベスト5F67.8 – 12.4が出され併せ馬で追走併入していた
・レースは36.3 – 60.9 – 35.6の後傾0.7で、道中はややスローで進めるとラストは残り3Fから0.6加速して11.4 – 11.7 – 12.5とゴールへ失速する展開
・外枠からスタートすると押して出して内へ切れ込んでいってハナへ、道中は序盤こそやや行きたがるのを抑えられていたが、向正面では落ち着いて折り合って追走していた、勝負所では残り700m付近から徐々にスピードに乗せていくと2番手を3馬身ほど離して先頭で直線へ、ラストは上がり2位でラストまでしっかり追われると1馬身半差で優勝
【3】札幌2歳S(稍重):1着:中1週:横山武
・陣営は「もう少しリラックスして走れればラストの伸びも違うと思うが、まだ子どもっぽい面がある」とコメントしていた、追い切りは札幌の芝で4Fから併せで終い重点が1本
・レースは36.8 – 62.1 – 36.5の後傾0.3で、序盤は馬齢と馬場状態を考慮するとやや速いペースで進めるとラストは残り4Fから0.8加速して11.9 – 11.6 – 12.0 – 12.9とラスト1F大きく失速する展開
・内枠からスタートすると出て行ってハナへ、道中はこれまでのレースと同様折り合ってスムーズに追走できていた、勝負所でも手応え楽にラストは残り400m手前から追い出しを開始されると2番手を3馬身ほど離して先頭の最内で直線へ、上がり最速で後続を離すと4馬身差の圧勝
・レース後鞍上は「馬場が結構悪かったので外と内とで迷いましたが、ダートもこなせそうな走りをしているので、この馬を信じて内に行こうと思いました」とコメントしていた
・同じ父を持つトップナイフも道悪の札幌記念で穴を開けていたようにこちらも道悪が上手く、消耗戦は得意分野
【4】朝日杯FS:7着:3ヶ月半:横山武
・初の遠征かつ休み明けの競馬で馬体は+12kgしていた、追い切りはW主体の週末坂路で本数がかなり乗り込まれ、最も速い時計は1週前にジョッキー騎乗で6F84.2 – 68.0 – 12.0で併せ併入していた
・レースは34.1 – 58.4 – 35.4の前傾1.3で、序盤12.5 – 10.9 – 10.7とハイペースで入ると12.0 – 12.3と中緩んでラストは残り3Fから0.4加速して11.9 – 11.2 – 12.3というラップ
・内枠からスタートすると強気に促して出していってハナへ、道中は大外のシュトラウスがかかってハナを叩いた影響で400-600mが10.7というハイペースで2番手を追走した、勝負所は無難にスムーズに進めると1列目の内から3頭目から直線へ、直線では相対的には伸ばせなかったもののラストまで大きくは失速せずに踏ん張って0.5差の7着
・レース後鞍上は「最後は止まってしまいましたが、良く頑張ってくれました」とコメントしており、1-6着のうち4頭が3角13番手以下の差し有利の展開を考えるとかなり踏ん張っていて、一定以上の時計対応力、スピード能力があることを確認
3歳
【5】サウジダービー(キングアブドゥルダート1600m):11着:2ヶ月:横山武
・中枠内目からスタートすると出て行って先行した、道中は3角までにハナを奪う形で逃げの競馬、勝負所では4角を前に交わされる形で中団インから直線へ、直線では完全に力尽きて減速し10着からも離された11着敗戦
・レース後は一度NHKマイルCを視野に調整されることが発表されたが、その後3/28に「ラジオNIKKEI賞あたりを目標に調教を立ち上げていきたい」とコメントが出された
結論(再掲)
■デビューから函館、札幌と北海道の1800mを3連戦して後のホープフルS勝ち馬レガレイラ以外には負けておらず、初の遠征競馬かつ休み明け競馬となった朝日杯でも不向きな展開の中ラストまで大きくは失速せず乗り切っており、前走はダートだったことを考えると、これまでに底を見せていない魅力がある
■札幌2歳Sから道悪への適性は高そうで、消耗戦におけるスピードの持続力に長けたタイプ
■実力的に底を見せていない点や開幕週のローカルでは強力な武器になる先行力は評価できるが、2歳重賞勝ちの実績とその勝ちっぷりから斤量は57kg以上が想定される、底知れない魅力から人気にもなりそうで、相手まで
Gregory