セイウンハーデス 【大阪杯2026】
大阪杯の各馬分析4頭目はセイウンハーデス。
結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。
大阪杯の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。
基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)
セイウンハーデス:牡7歳:シルバーステート×マンハッタンカフェ:前走中山記念1人気12着:◯◯
結論
■従来は道中や直線でヨレたり、物見をしたりで集中が続かないタイプだったが、菊花賞以降にブリンカーを着用されてからは一段集中して走れるようになり末の鋭さを含めてパフォーマンスがアップした
■重賞ではレースの上がりが35.0以上かかる条件で2勝を含めて3度連対しているように、末の鋭さや上がりの速さを問われるレースよりは持久力寄りの脚を活かせる展開への適性が高い、ブリンカー着用後は前進気勢が強くなっており持ち前の持久力を活かすためには緩急のある2200m以上の距離よりは2000m以下で道中か後半に持続的なラップが入るレースが良い
■近走は若い頃よりは改善傾向にあるものの、今でも右回りのコーナリングで逆手前が出てしまう面があり、コーナーで急かされるよりは真っ直ぐな進路で持久力を活かしたく、これらの側面から左回りがベターなタイプ
■近2走は逃げてやや折り合いを欠いてしまい直線に脚が残らない形になっており、前走後に鞍上が「できれば控えて競馬したかったですが、もまれるのがイヤだったので、前に行かせました」とコメントしていたように、揉まれずに馬の後ろに入れられる競馬がベスト、前走が最内枠からで難しい競馬になったように内枠だとポジションを取るために促していく必要があり、折り合いをつけながら馬の後ろに入れるのが少し難しい面がある
■大阪杯が行われる阪神2000mは速い末よりも持久力が要求される舞台であり序盤にポジションを取れる強みも活かせる点で適正は高く、絶好に見えた前走の中山記念の最内枠で大敗していることも人気の観点では良い、あとは自分の力を出すためには折り合いが付けやすいある程度道中のペースが淡々と流れる展開と馬の後ろに入れられる枠の並びが欲しい、本馬単体で考えると外枠からの方が競馬はしやすそうだが、行ってくれる馬がいるなら内目の枠でも前走よりは良いのでは、人気が落ちそうなことを考えると少なくとも相手には欲しく、展開予想や枠の並び次第では重ための印も検討
全レース分析
2歳
【1】阪神1400m新馬:1着:幸
・陣営は「いい時計で動いているし、操縦性が良く追っての反応もいい。攻め通りなら」とコメントしていた、追い切りは併用で1週前のWでは79.5 – 63.8 – 11.8が一杯で出され併せ先着し、当週には坂路で52.5 – 12.3が出され併せ先着していた
・レースは開催8日目(Aコース8日目)の馬場の中35.1 – 35.7の前傾0.6で、道中をミドルペースで進めると、ラストは残り3Fから0.3加速して11.8 – 11.7 – 12.2と伸びる展開
・中枠外目からスタートすると出て行って逃げ馬の外の2番手を追走した、道中は落ち着いて追走できていた、勝負所では残り700m付近から促されると逃げ馬から2馬身ほどの差の2番手から直線へ、直線では外へヨレるのを矯正されながら追われるとノーステッキで馬群から抜け出して優勝
【2】中京1600m1勝クラス:5着:1ヶ月:幸
・陣営は「初戦は攻め通りの走りだった。マイルの方がレースはしやすいので昇級でも」とコメントしていた、追い切りは併用で1週前にはWで80.1 – 65.2 – 12.4で併せ遅れ、当週は坂路で単走での調整だった、馬体は+10kgしていた
・レースは開催2日目(Aコース2日目)の馬場の中36.3 – 60.1 – 35.2の後傾1.1で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.3加速して11.5 – 11.6 – 12.1とゴールへ失速する展開で、上位の上がりを使った馬が圏内を独占する末脚決着
・9頭立ての8番枠から好スタートを切ると出て行って好位の馬群を追走した、道中は少し手綱を引かれ気味にも見えたが基本的には折り合いの中で追走できていた、勝負所では大きくはポジションを変えずに好位の馬群から直線へ、直線では進路を求めて外へ出されたが追い始めると内へヨレる様子を見せ狭い進路になってしまっていた、脚は使ってはいたが前には迫りきれず0.3秒差の5着まで
3歳
【3】阪神1600m1勝クラス(稍重):2着:2ヶ月半:幸
・陣営は「帰厩後も攻めはよく動いています。今回は馬具を工夫。能力を出し切れれば」とコメントしていた、追い切りは併用も当週もWで追われている変化点があった、当週の時計は軽め
・レースは開催2日目(Aコース2日目)で雨が降りちょうど稍重に変更になった馬場の中38.0 – 63.3 – 33.6の後傾4.4で、道中をドスローで進めるとラストは残り3Fから0.8加速して11.7 – 10.4 – 11.5と伸びる高速上がり戦
・6頭立ての3番枠からスタートすると少し口向きが悪い様子を抑えられながら出て行ってハナへ、道中は外2番手の馬に並びかけられながらも落ち着いて追走できていた、勝負所では5完歩ほど逆手前でコーナリングする難しさも見せながら2番手から1馬身ほどの差を取って先頭で直線へ、直線では反応して伸びて抜け出しにかかったがラストはゴール前で勝ち馬スタニングローズに交わされてタイム差なしの2着まで
【4】毎日杯(稍重):4着:1ヶ月半:幸
・陣営は「前走は幼い面が出てしまった。素質はあり、チーク着用で力を出し切れれば」とコメントしていた、追い切りはW主体で1週前には自己ベスト77.0 – 63.3 – 11.9が馬なりで出されていた
・レースは開催13日目(Aコース13日目)で雨が降って稍重になった馬場の中35.9 – 59.6 – 35.6の後傾0.3で、道中をミドルペースで進めると、ラスト4Fは12.3 – 12.0 – 11.1 – 12.5と残り2Fからの加速が大きな展開で、上位の上がりを使った馬が4着までを独占する末脚決着
・10頭立ての3番枠から少し外へヨレるようなスタートを切ると出て行って好位のインを追走した、勝負所では3角から前が加速した時に置かれるような形になり中団のインの位置取りになったが促されると前との差を詰めて一団になった馬群の中団馬群から直線へ、直線では脚を使ってはいたものの前に迫れるほどではなく0.4秒差の4着まで、勝負所では相変わらず逆手前でコーナリングする面を見せていた
・レース後鞍上は「能力のある馬ですが、物見をしたり、他馬を嫌がったりして、リズム良く走らせることが出来ませんでした。そのあたりが上手くいくようになれば、今後楽しみな馬です」と気性的な難しさについて言及していた
【5】プリンシパルS(L)(東京2000m):1着:1ヶ月半:幸
・陣営は「集中力を欠くのでシャドーロールを着用。東京は合いそう。力を出し切れれば」とコメントしていた、追い切りは一転して坂路主体の調整で1週前のみWで行われていた、最終は単走、初の関東遠征
・レースは開催5日目(Aコース5日目)の馬場の中35.7 – 59.9 – 34.8の後傾0.9で、道中をややスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.7加速して11.2 – 11.7 – 11.9と11秒台が続きながらもゴールへ失速する展開で、勝ち馬こそ4角を3番手で迎えた馬だったが、2-5着には4角で7番手以下から上位の上がりで差し込んだ馬が入線した
・中枠から好スタートを切ると出て行って好位の外を追走した、道中は外からポジションを上げてくる馬がいたがその後ろに控える形で落ち着いて対応できていた、勝負所では残り900m付近から少しずつ手を動かして促していくと好位の馬群の位置取りになって直線へ、直線では内へヨレるのを必死に矯正されながら追われると、ゴール前では各差し馬が迫ったが、ラストまで長く脚を伸ばして0.1秒差凌いで優勝
・レース後鞍上は「ゴール前は内と外から来られて必死に追っていました。スタートが速くて、2、3番手に行ってしまうかと思いましたが、3コーナーでうまく前へ壁を作ることが出来ました。初めての輸送でしたが馬は落ち着いていて、パドックから返し馬まで問題なかったです。折り合いもつく馬なので、距離は延びても大丈夫だと思います。怖がりな馬なので周りを気にしていましたが、競馬がどんどん上手になって今日は力を出し切ってくれました。まだ底を見せていないのでこの先も楽しみです」とコメントしており、陣営は「まだ子供っぽい馬で、向正面でも直線でも他の馬を気にしてフラフラと走っていました。ただ大分我慢も効くようになってきて、精神的な成長を感じます。馬具も色々試して来て、調教で効果のあったシャドーロールを着けて行きました。まだ物見をして走っているぐらいで、長い距離の方が良いと思いますし2400mはレースがしやすくなると思います。初めてダービーに出走させることになって楽しみです」とコメントしていた
・2-5着には差し馬が入線したように、この時期の3歳馬の2000m戦にとっては楽なペースではなかったが、前受けしてラストまで脚を伸ばせており、ポジションを取った上で持久力を活かす競馬が強みでは
【6】日本ダービー:11着:中2週:幸
・陣営は「シャドーロールの効果もあるが、調教から物見をしなくなり精神面の成長を感じる。折り合いに不安がなく距離が延びた方がレースもしやすい。この相手にどこまでやれるかでは」とコメントしていた、追い切りは中2週での最輸送を考慮してか坂路が2本での調整で、当週には52.0 – 12.8と終い失速するラップで併せ先着していた
・レースは開催12日目(Cコース2日目)の馬場の中35.1 – 58.9 – 35.2の前傾0.1で、前半を11.9付近が続く持続的な展開で進めると、1200-1600mを12.3 – 12.0とやや緩めた、ラスト4Fは11.8 – 11.5 – 11.7 – 12.0と伸びてゴールへ失速する展開で、4着までのうち3頭が4角で11番手以下から上位の上がりを使った馬が占める差し決着
・内枠からスタートすると出て行ったが無理にポジションは取りに行かず中団のインを追走した、道中はポジションを変えずに落ち着いて追走できていた、勝負所では残り4F手前から促されると前との差を詰めて中団前目のインになって直線へ、4角では左ムチを入れられていた、直線ではここでもヨレていたのか右手綱を引いて左ムチで矯正されていたが伸ばせず11着敗戦
・レース後鞍上は「1コーナーからずっと外にモタれていましたね。まだ幼い面があり、そのあたりが改善してくれば」とコメントしていた
【7】セントライト記念(稍重):4着:3ヶ月半:幸
・陣営は「外の馬を気にしてずっと内ラチにへばりついて力を出し切っていない。この舞台は合うと思う。菊花賞に向けていいレースを期待」とコメントしていた、追い切りはW主体での調整から最終は坂路での併せ馬、休み明けの分もあってか関東遠征でもしっかりと時計が出されていた
・レースは開催5日目(Bコース5日目)で前日の雨の影響で乾いていく稍重の馬場の中35.4 – 60.3 – 35.3の後傾0.1で、道中をややスローペースで進めると、ラストは残り4Fから0.5加速して11.7 – 11.6 – 11.5 – 12.2と伸びる高速4F戦で、上位の上がりを使った3頭が圏内を独占する末脚決着
・内目の枠から好スタートを切ると出て行ったが外から主張する馬がおり切り返して2番手の外を追走した、道中はしっかりと逃げ馬をマークする形で落ち着いて追走できていた、勝負所ではラップが加速して残り4Fから手綱を動かして促されると逃げ馬との差を詰めたが、自身より外の馬に前に出られる形で好位の内目になって直線へ、直線では相変わらず左ムチを入れられると脚を使ってはいたがラストで鋭く伸びた組には離される形で0.9秒差の4着まで
・レース後鞍上は「力はつけていましたし状態も良く2番手で運べましたが、勝負どころで前とか横の馬を気にしていました」とコメントしており、秋を越しても他馬を怖がる面は残っている様子
【8】菊花賞(阪神3000m):17着:1ヶ月:幸
・陣営は「途中でハミを抜いたり、勝負どころでも他馬が来ると気にしたり。まだ集中力に欠けるため、中間は深めのブリンカーを試している。効果は感じるので自分の力さえ出し切れれば」とコメントしていた、追い切りはW主体での調整で1週前には78.0 – 63.3 – 11.3が一杯で出されて併せ先着していた、当週はW単走で時計は軽め
・レースは開催7日目(Aコース7日目)の馬場の中34.9 – 58.7 – 121.4 – 37.0の前傾2.1で、前半を11.9付近が続く持続的なハイペースで進めると、道中はラップを緩めはしたものの、ラストは残り6Fから0.5加速して12.1 – 12.1 – 11.9 – 11.9 – 12.2 – 12.9とロングスパートになって上がりを要する展開で、勝ち馬こそ前々で進めた馬だったものの、7着までのうち5頭が3角で10番手以下の差し有利決着
・中枠から相変わらず好スタートを切ると出て行ってハナへ、道中は気勢良く進めて行って2番手を5, 6馬身離しながらの逃げになっていた、途中コーナーでヨレるような仕草は数回見せながらも淡々と進めた、勝負所では残り700mから改めて気合いを付けられたが残り3F過ぎでは2番手の馬に交わされて後退し後方のインになって直線へ、直線では
・レース後鞍上は「ブリンカーを着けて積極策。ブリンカーは悪くなかったが今日は真面目に走り過ぎていた。能力は高いけど難しいところがありますね」とコメントしており、初の長距離×初ブリンカーが悪い方に出てしまった印象
4歳
【9】阪神2000m3勝クラス:1着:5ヶ月半:幸
・陣営は「帰厩後は爪の不安もなく、順調に乗り込めた。この距離での自己条件戦なら」とコメントしていた、追い切りは併用で2週前1週前とWで速い時計が出されており、当週は坂路で自己ベスト50.6 – 11.9で併せ先着していた、5ヶ月半の休み明けで馬体は+14kgしていた、ハンデはトップタイの57kg
・レースは開催18日目(Bコース2日目)の馬場の中37.0 – 60.6 – 34.9の後傾2.1で、前半をスローペースで進めると、ラストは残り6Fから0.6加速して11.5 – 11.6 – 11.8 – 11.4 – 11.5 – 12.0と伸びるロングスパート戦で、4角で6番手以内の馬が5着までを独占する先行決着
・外目の枠からスタートすると枠なりに出て行って好位の外を追走した、向正面では外からまくる馬がいたが行かせて外に出す形で変わらず好位の外を追走できていた、勝負所では変わらず逆手前でコーナリングする所はありながらも残り500mから促されて前との差を詰めると好位の外から直線へ、直線では変わらず外へヨレる様子は見せながらもしっかりと脚を使うと抜け出して0.2秒差で優勝
・前半スローペースを外枠からスムーズにポジションを取って、後半が持続的で末脚勝負にならない展開がしっかりハマった形
【10】新潟大賞典(不良):2着:1ヶ月:津村
・陣営は「抜け出してからは物見をして外へ膨れていたし、まだ余力があった。気持ちの面で課題はあるけど、もまれずスムーズに運べれば」と馬群で揉まれる競馬に課題感があるようだった、追い切りはWと坂路で1本ずつでそこそこ速い時計が出されていた、ハンデ56kg
・レースは開催4日目(Bコース4日目)で雨が降って不良になった馬場の中35.9 – 61.6 – 36.5の前傾0.6で、前半をミドルペース、中盤をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.7加速して11.9 – 11.9 – 12.7と伸びてラスト1Fは失速する展開で、上位の上がりを使った3頭が圏内を独占するタフな決着
・内目の枠からスタートすると少し手綱を引かれながら無理せずに出て行ってハナへ、道中は手綱を引かれてしっかりとペースを落とせていた、勝負所ではほとんど馬なりのまま進めると軽い手応えのまま先頭で直線へ、直線では少しずつ追われながら馬場の真ん中に出されるとしっかりと伸びて後続を離しにかかったが内から勝ち馬に交わされて0.1秒差の2着まで、3着は1.3秒離していた
・レース後鞍上は「スタートが良く、行く気があったのでハナに行きました。ブリンカーを着けて集中力が出て最後まで頑張れています。3着以下は離しており、惜しかったですね」とコメントしていた
【11】七夕賞:1着:2ヶ月:幸
・陣営は「3歳時と比べて馬体に力強さが出てきたし、ブリンカーを着けてから集中力がアップ。小回りも合うと思うので何とかタイトルを」とコメントしていた、追い切りは併用で最終は坂路での調整で、近走と比較すると少し軽い時計だった、ハンデ57kg
・レースは開催4日目(Aコース4日目)の馬場の中35.5 – 60.7 – 35.0の後傾0.5で、前半をスローペースで進めると、ラストは残り4Fから0.7加速して11.7 – 11.6 – 11.4 – 12.0と伸びる高速4F戦
・外枠からスタートすると枠なりに出て行って好位の外を追走した、道中はスムーズに追走すると勝負所では残り700m付近から馬なりで進出を開始して前から1列目の内から3頭目になって直線へ、直線では左ムチを入れられても外へヨレながら伸びるとラストまで後続を離すような脚を使って抜け出して0.2秒差で優勝
・レース後鞍上は「イメージ通りの競馬ができました。ずっといい手応えでしたね。気を抜く面がある馬でしたが、ブリンカーを着けてからマジメに走るようになりました。近々重賞を勝てると思っていましたが、もっともっと上を目指して頑張ります」とコメントしていた
・3, 4角では逆手前が出ることなくコーナリングしており、直線でも数完歩待ってから手前を替えられていた、進展が見られる
・その後は新潟記念へ向けて調整されたが、七夕賞から約1ヶ月後に右前の屈腱炎が判明し長期休養に入った
5歳
【12】チャレンジC(京都2000m):5着:1年4ヶ月半:幸
・陣営は「10月半ばに帰厩して、プールを併用しながら坂路で乗り込んできた。やれば動くけど、まだ緩い部分も残る。どれだけ頑張れるか」とコメントしていた、追い切りは坂路オンリーでの調整も、1週前には自己ベストタイの50.6 – 12.2が出されていた、馬体は+14kgして過去最高の490kgだった
・レースは開催17日目(Cコース3日目)の馬場の中34.7 – 58.4 – 35.4の前傾0.7で、前半を緩まないペースで進めると、後半は5Fは12.2 – 12.2 – 12.0 – 11.6 – 11.8と残り2Fから加速する展開で、中団以降から上位の上がりを使った馬が4着までを独占する差し決着
・外目の枠からスタートすると出て行って逃げ馬らを行かせて好位の外を追走した、2角から向正面では自身の外からポジションを上げる馬がおり少し馬が焦った様子だったが3角までにはその馬の後ろに収められていた、勝負所では残り4Fから少しずつ手綱を動かしていくと逆手前でコーナリングする所はありながらも進出して2番手から1馬身ほどの差の先頭になって直線へ、直線では反応して抜け出しにかかったが末を伸ばした組には抗えず0.9秒差の5着まで
・レース後鞍上は「1年以上休んでいたなかでも十分見せ場があった。使って順調にいければ、次はもっと良くなると思う」とコメントしていた
6歳
【13】京都記念(稍重):8着:2ヶ月半:幸
・陣営は「長欠明けで展開も厳しかったなかで見せ場をつくったように、やはり能力は高い。中間はしっかり乗り込めたし、距離延長もいい」とコメントしていた、追い切りは前走に続いて坂路オンリーでの調整だったが、1週前には自己ベスト50.4 – 11.9が出され併せ先着していた
・レースは開催6日目(Bコース2日目)で明け方の雨の影響で稍重になった馬場の中37.0 – 62.9 – 34.6の後傾2.4で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り4Fから1.5加速して11.8 – 11.4 – 11.3 – 11.9と伸びる高速4F戦で、4角で5番手以内の馬が4着までを独占する先行決着
・外枠からスタートすると出て行って内の逃げ馬を行かせて2番手の外を追走した、道中は距離延長のスローペースの影響か前走と比較すると行きたがっている様子だった、勝負所では残り4Fから外から進出してきた馬に抵抗するようにして促されると途中逆手前が出てしまうシーンがありながらも逃げ馬に並びかけて直線へ、直線では伸ばしきれず8着まで
・レース後鞍上は「道中で力んでしまった分、最後は伸び切れませんでした。力のある馬なので、また巻き返してくれると思います」とコメントしていた
・ブリンカーを着用してからは以前より少し前進気勢が強くなっており、加えて活かしたい自身の強みが持久力であることを考えると、緩急があって直線の長いようなコースでは2200m以上は少し長く、2000m以下の方が適正が高いか
【14】エプソムC(稍重):1着:3ヶ月:幸
・陣営は「前走時より体が締まってバランスも良化。それに中間はコースでもしっかりやれて、いい仕上がりで臨めそう。東京の千八もいい」とコメントしていた、追い切りは坂路主体で1週前のみWで行われ、そのWでは78.3 – 64.2 – 11.4が出されていた、当週は坂路で単走、長期休養後では初めてのW追いだった
・レースは開催5日目(Aコース5日目)の馬場の中34.2 – 57.3 – 35.1の前傾0.9で、道中をハイペースで進めると、ラスト4Fは11.5 – 11.5 – 11.7 – 11.9と加速の入らない展開で、4角で8番手以下から上位の上がりを使った馬が圏内を独占する差し決着、勝ち時計1:43.9のレコード
・外枠からスタートするとペースが速く控えて中団外目の馬群を追走した、道中は落ち着いて追走できており、3角では進路が狭くなるシーンがあったが大きな不利はなかった、勝負所では残り900m付近から少しずつ促されると加速して中団の外から直線へ、直線では反応して伸びると抜け出して残り300mでは先頭、ラストは右ムチを入れられてラチまでヨレたが余裕をもって0.3秒差で優勝
・レース後鞍上は「強かったです。早く抜け出し過ぎてジョッキーのほうが心配していました。結果が出ていなかったので今日は試金石だと思っていましたが、しっかり走ってくれて思った以上に強かったです」とコメントしていた
・前走に対して追い切りもやられ、距離短縮のハイペースで道中も競馬がしやすく、ラストは持久力ある脚を伸ばせる強みを活かして抜け出す競馬で重賞2勝目
【15】天皇賞秋:7着:5ヶ月半:菅原
・陣営は「前哨戦に使うとレース間隔が詰まるので直行した。帰厩時から太め感がなく順調に乗り込めた。メンバーは強力だけど、前走で見せた一瞬の脚はすごかったし、ここでも楽しみ」とコメントしていた、追い切りは前走に続いて1週前のみWでの調整
・レースは開催11日目(Bコース2日目)の馬場の中37.1 – 62.0 – 32.9の後傾4.2で、道中を12.2以上のラップが続くドスローの展開で進めると、ラストは残り4Fから0.7加速して11.5 – 10.9 – 10.9 – 11.1と伸びる超高速上がり戦で、上がり1, 2位の馬が4, 5着と差し届かず、ある程度ポジションを取った上で高速上がりに対応できる馬が好走した印象
・外枠からスタートすると控えて中団後方の馬群を追走した、道中はスローペースのタイトな馬群の中で操縦性がやや難しそうな様子を見せており、位置取りを下げる形で3角では後方の外になっていた、勝負所では少し促す程度で馬群の加速に付き合いそのまま後方の外から直線へ、直線ではしっかりと脚を伸ばして上がり32.4を使ったが自身より前からさらに速い末を使う組には迫りきれず0.4秒差の7着まで
・レース後鞍上は「気持ちが散漫なところがあり、自分が取っている位置を上手く守れず、下がってしまいました。スローペースでしたし、じっとしておきたかったです。終いは来ていましたし、差もないですし、今日は位置取りが全てです」とコメントしていた
・2角までにもう1列前を取るチャンスがあったがそこで控えたことで後手後手にまわる競馬になり良さが活きなかった
【16】ジャパンC:12着:1ヶ月:津村
・陣営は「スローの上がり勝負で不向きな展開だったけど、差のないところまで詰めて力は示した。跳びが大きくて折り合いもつくので、距離はこなせるはず。どんな競馬ができるか楽しみ」とコメントしていた、追い切りは詰まった間隔での再輸送を考慮されてか京都記念以来の坂路オンリーでの調整が行われていた
・レースは開催19日目(Cコース4日目)の馬場の中34.5 – 57.6 – 34.6の前傾0.1で、道中を逃げ馬が後続を離す形でハイペースで進めると、ラストは残り3Fから0.5加速して11.8 – 11.5 – 11.3とゴールへ加速する展開で、6着までのうち5頭が4角で9番手以下の差し決着
・中枠からスタートすると気勢良く出て行ってハナへ、道中はグイグイ進んで後続を離した逃げになっており、3角過ぎでもまだ7, 8馬身ほどの差がある形になっていた、勝負所では息を入れにかかってペースを落とすと後続との差は2馬身ほどになって先頭で直線へ、直線では脚が残っておらず12着敗戦
・レース後鞍上は「返し馬から具合良く感じました。いいスタートを切って調子が良かったことで、ゲートを出て気分良く走り過ぎてしまった感じですね。向正面の半ばくらいまで、かなり行きっぷりが良かったです。ケンカせずには運んだのですが、最後はさすがにバテてしまいました。ただ、改めていい馬だと感じましたし、距離を縮めたら面白そうですよ」とコメントしていた
7歳
【17】中山記念:12着:3ヶ月:幸
・陣営は「少し体には余裕があるけど、追い切りの動きはいいし、今週のひと追いと輸送で絞れてくるはず。千八は合っているので好結果を」とコメントしていた、追い切りは再び坂路主体で1週前のみWでの調整に戻されており、1週前のWでは78.0 – 63.9 – 11.5が一杯で出されて併せ先着していた、当週は坂路単走で馬なり
・レースは開催2日目(Aコース2日目)の馬場の中36.3 – 59.2 – 34.4の後傾1.9で、前半3Fはスローペースで進めたが、後半6Fは11.5 – 11.4 – 11.5 – 11.5 – 11.4 – 11.5と持続的に進める展開で、4角で6番手以内の馬が圏内を独占する先行決着
・最内枠からスタートすると出て行ってハナへ、道中は前進気勢強めに進んでいくのを少し抑えられている様子だった、勝負所ではほとんど馬なりで淡々と進めると、2番手から1馬身半ほどの差の先頭で直線へ、直線では脚が残っておらず12着敗戦
・レース後鞍上は「できれば控えて競馬したかったですが、もまれるのがイヤだったので、前に行かせました。道中の手応えは良かったですが、外から来られて他馬を気にしていました。気難しい面が出てしまいました」とコメントしていた
・前走大逃げした影響もあるが逃げるとグイグイと行ってしまって脚が残らない形で敗れている、馬の後ろに入れる競馬が合うが、ある程度ポジションは欲しい中で行ってくれる馬がいない最内枠は難しい条件だった
結論(再掲)
■従来は道中や直線でヨレたり、物見をしたりで集中が続かないタイプだったが、菊花賞以降にブリンカーを着用されてからは一段集中して走れるようになり末の鋭さを含めてパフォーマンスがアップした
■重賞ではレースの上がりが35.0以上かかる条件で2勝を含めて3度連対しているように、末の鋭さや上がりの速さを問われるレースよりは持久力寄りの脚を活かせる展開への適性が高い、ブリンカー着用後は前進気勢が強くなっており持ち前の持久力を活かすためには緩急のある2200m以上の距離よりは2000m以下で道中か後半に持続的なラップが入るレースが良い
■近走は若い頃よりは改善傾向にあるものの、今でも右回りのコーナリングで逆手前が出てしまう面があり、コーナーで急かされるよりは真っ直ぐな進路で持久力を活かしたく、これらの側面から左回りがベターなタイプ
■近2走は逃げてやや折り合いを欠いてしまい直線に脚が残らない形になっており、前走後に鞍上が「できれば控えて競馬したかったですが、もまれるのがイヤだったので、前に行かせました」とコメントしていたように、揉まれずに馬の後ろに入れられる競馬がベスト、前走が最内枠からで難しい競馬になったように内枠だとポジションを取るために促していく必要があり、折り合いをつけながら馬の後ろに入れるのが少し難しい面がある
■大阪杯が行われる阪神2000mは速い末よりも持久力が要求される舞台であり序盤にポジションを取れる強みも活かせる点で適正は高く、絶好に見えた前走の中山記念の最内枠で大敗していることも人気の観点では良い、あとは自分の力を出すためには折り合いが付けやすいある程度道中のペースが淡々と流れる展開と馬の後ろに入れられる枠の並びが欲しい、本馬単体で考えると外枠からの方が競馬はしやすそうだが、行ってくれる馬がいるなら内目の枠でも前走よりは良いのでは、人気が落ちそうなことを考えると少なくとも相手には欲しく、展開予想や枠の並び次第では重ための印も検討
Gregory
