大阪杯の各馬分析4頭目はセイウンハーデス。

結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。

大阪杯の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。

基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)

セイウンハーデス:牡7歳:シルバーステート×マンハッタンカフェ:前走中山記念1人気12着:◯◯

結論

■従来は道中や直線でヨレたり、物見をしたりで集中が続かないタイプだったが、菊花賞以降にブリンカーを着用されてからは一段集中して走れるようになり末の鋭さを含めてパフォーマンスがアップした
■重賞ではレースの上がりが35.0以上かかる条件で2勝を含めて3度連対しているように、末の鋭さや上がりの速さを問われるレースよりは持久力寄りの脚を活かせる展開への適性が高い、ブリンカー着用後は前進気勢が強くなっており持ち前の持久力を活かすためには緩急のある2200m以上の距離よりは2000m以下で道中か後半に持続的なラップが入るレースが良い
■近走は若い頃よりは改善傾向にあるものの、今でも右回りのコーナリングで逆手前が出てしまう面があり、コーナーで急かされるよりは真っ直ぐな進路で持久力を活かしたく、これらの側面から左回りがベターなタイプ
■近2走は逃げてやや折り合いを欠いてしまい直線に脚が残らない形になっており、前走後に鞍上が「できれば控えて競馬したかったですが、もまれるのがイヤだったので、前に行かせました」とコメントしていたように、揉まれずに馬の後ろに入れられる競馬がベスト、前走が最内枠からで難しい競馬になったように内枠だとポジションを取るために促していく必要があり、折り合いをつけながら馬の後ろに入れるのが少し難しい面がある
■大阪杯が行われる阪神2000mは速い末よりも持久力が要求される舞台であり序盤にポジションを取れる強みも活かせる点で適正は高く、絶好に見えた前走の中山記念の最内枠で大敗していることも人気の観点では良い、あとは自分の力を出すためには折り合いが付けやすいある程度道中のペースが淡々と流れる展開と馬の後ろに入れられる枠の並びが欲しい、本馬単体で考えると外枠からの方が競馬はしやすそうだが、行ってくれる馬がいるなら内目の枠でも前走よりは良いのでは、人気が落ちそうなことを考えると少なくとも相手には欲しく、展開予想や枠の並び次第では重ための印も検討

全レース分析

2歳

【1】阪神1400m新馬:1着:幸
・陣営は「いい時計で動いているし、操縦性が良く追っての反応もいい。攻め通りなら」とコメントしていた、追い切りは併用で1週前のWでは79.5 – 63.8 – 11.8が一杯で出され併せ先着し、当週には坂路で52.5 – 12.3が出され併せ先着していた
・レースは開催8日目(Aコース8日目)の馬場の中35.1 – 35.7の前傾0.6で、道中をミドルペースで進めると、ラストは残り3Fから0.3加速して11.8 – 11.7 – 12.2と伸びる展開
・中枠外目からスタートすると出て行って逃げ馬の外の2番手を追走した、道中は落ち着いて追走できていた、勝負所では残り700m付近から促されると逃げ馬から2馬身ほどの差の2番手から直線へ、直線では外へヨレるのを矯正されながら追われるとノーステッキで馬群から抜け出して優勝

【2】中京1600m1勝クラス:5着:1ヶ月:幸
・陣営は「初戦は攻め通りの走りだった。マイルの方がレースはしやすいので昇級でも」とコメントしていた、追い切りは併用で1週前にはWで80.1 – 65.2 – 12.4で併せ遅れ、当週は坂路で単走での調整だった、馬体は+10kgしていた
・レースは開催2日目(Aコース2日目)の馬場の中36.3 – 60.1 – 35.2の後傾1.1で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.3加速して11.5 – 11.6 – 12.1とゴールへ失速する展開で、上位の上がりを使った馬が圏内を独占する末脚決着
・9頭立ての8番枠から好スタートを切ると出て行って好位の馬群を追走した、道中は少し手綱を引かれ気味にも見えたが基本的には折り合いの中で追走できていた、勝負所では大きくはポジションを変えずに好位の馬群から直線へ、直線では進路を求めて外へ出されたが追い始めると内へヨレる様子を見せ狭い進路になってしまっていた、脚は使ってはいたが前には迫りきれず0.3秒差の5着まで

3歳

【3】阪神1600m1勝クラス(稍重):2着:2ヶ月半:幸
・陣営は「帰厩後も攻めはよく動いています。今回は馬具を工夫。能力を出し切れれば」とコメントしていた、追い切りは併用も当週もWで追われている変化点があった、当週の時計は軽め
・レースは開催2日目(Aコース2日目)で雨が降りちょうど稍重に変更になった馬場の中38.0 – 63.3 – 33.6の後傾4.4で、道中をドスローで進めるとラストは残り3Fから0.8加速して11.7 – 10.4 – 11.5と伸びる高速上がり戦
・6頭立ての3番枠からスタートすると少し口向きが悪い様子を抑えられながら出て行ってハナへ、道中は外2番手の馬に並びかけられながらも落ち着いて追走できていた、勝負所では5完歩ほど逆手前でコーナリングする難しさも見せながら2番手から1馬身ほどの差を取って先頭で直線へ、直線では反応して伸びて抜け出しにかかったがラストはゴール前で勝ち馬スタニングローズに交わされてタイム差なしの2着まで

【4】毎日杯(稍重):4着:1ヶ月半:幸
・陣営は「前走は幼い面が出てしまった。素質はあり、チーク着用で力を出し切れれば」とコメントしていた、追い切りはW主体で1週前には自己ベスト77.0 – 63.3 – 11.9が馬なりで出されていた
・レースは開催13日目(Aコース13日目)で雨が降って稍重になった馬場の中35.9 – 59.6 – 35.6の後傾0.3で、道中をミドルペースで進めると、ラスト4Fは12.3 – 12.0 – 11.1 – 12.5と残り2Fからの加速が大きな展開で、上位の上がりを使った馬が4着までを独占する末脚決着
・10頭立ての3番枠から少し外へヨレるようなスタートを切ると出て行って好位のインを追走した、勝負所では3角から前が加速した時に置かれるような形になり中団のインの位置取りになったが促されると前との差を詰めて一団になった馬群の中団馬群から直線へ、直線では脚を使ってはいたものの前に迫れるほどではなく0.4秒差の4着まで、勝負所では相変わらず逆手前でコーナリングする面を見せていた
・レース後鞍上は「能力のある馬ですが、物見をしたり、他馬を嫌がったりして、リズム良く走らせることが出来ませんでした。そのあたりが上手くいくようになれば、今後楽しみな馬です」と気性的な難しさについて言及していた

【5】プリンシパルS(L)(東京2000m):1着:1ヶ月半:幸
・陣営は「集中力を欠くのでシャドーロールを着用。東京は合いそう。力を出し切れれば」とコメントしていた、追い切りは一転して坂路主体の調整で1週前のみWで行われていた、最終は単走、初の関東遠征
・レースは開催5日目(Aコース5日目)の馬場の中35.7 – 59.9 – 34.8の後傾0.9で、道中をややスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.7加速して11.2 – 11.7 – 11.9と11秒台が続きながらもゴールへ失速する展開で、勝ち馬こそ4角を3番手で迎えた馬だったが、2-5着には4角で7番手以下から上位の上がりで差し込んだ馬が入線した
・中枠から好スタートを切ると出て行って好位の外を追走した、道中は外からポジションを上げてくる馬がいたがその後ろに控える形で落ち着いて対応できていた、勝負所では残り900m付近から少しずつ手を動かして促していくと好位の馬群の位置取りになって直線へ、直線では内へヨレるのを必死に矯正されながら追われると、ゴール前では各差し馬が迫ったが、ラストまで長く脚を伸ばして0.1秒差凌いで優勝
・レース後鞍上は「ゴール前は内と外から来られて必死に追っていました。スタートが速くて、2、3番手に行ってしまうかと思いましたが、3コーナーでうまく前へ壁を作ることが出来ました。初めての輸送でしたが馬は落ち着いていて、パドックから返し馬まで問題なかったです。折り合いもつく馬なので、距離は延びても大丈夫だと思います。怖がりな馬なので周りを気にしていましたが、競馬がどんどん上手になって今日は力を出し切ってくれました。まだ底を見せていないのでこの先も楽しみです」とコメントしており、陣営は「まだ子供っぽい馬で、向正面でも直線でも他の馬を気にしてフラフラと走っていました。ただ大分我慢も効くようになってきて、精神的な成長を感じます。馬具も色々試して来て、調教で効果のあったシャドーロールを着けて行きました。まだ物見をして走っているぐらいで、長い距離の方が良いと思いますし2400mはレースがしやすくなると思います。初めてダービーに出走させることになって楽しみです」とコメントしていた
・2-5着には差し馬が入線したように、この時期の3歳馬の2000m戦にとっては楽なペースではなかったが、前受けしてラストまで脚を伸ばせており、ポジションを取った上で持久力を活かす競馬が強みでは

【6】日本ダービー:11着:中2週:幸
・陣営は「シャドーロールの効果もあるが、調教から物見をしなくなり精神面の成長を感じる。折り合いに不安がなく距離が延びた方がレースもしやすい。この相手にどこまでやれるかでは」とコメントしていた、追い切りは中2週での最輸送を考慮してか坂路が2本での調整で、当週には52.0 – 12.8と終い失速するラップで併せ先着していた
・レースは開催12日目(Cコース2日目)の馬場の中35.1 – 58.9 – 35.2の前傾0.1で、前半を11.9付近が続く持続的な展開で進めると、1200-1600mを12.3 – 12.0とやや緩めた、ラスト4Fは11.8 – 11.5 – 11.7 – 12.0と伸びてゴールへ失速する展開で、4着までのうち3頭が4角で11番手以下から上位の上がりを使った馬が占める差し決着
・内枠からスタートすると出て行ったが無理にポジションは取りに行かず中団のインを追走した、道中はポジションを変えずに落ち着いて追走できていた、勝負所では残り4F手前から促されると前との差を詰めて中団前目のインになって直線へ、4角では左ムチを入れられていた、直線ではここでもヨレていたのか右手綱を引いて左ムチで矯正されていたが伸ばせず11着敗戦
・レース後鞍上は「1コーナーからずっと外にモタれていましたね。まだ幼い面があり、そのあたりが改善してくれば」とコメントしていた

【7】セントライト記念(稍重):4着:3ヶ月半:幸
・陣営は「外の馬を気にしてずっと内ラチにへばりついて力を出し切っていない。この舞台は合うと思う。菊花賞に向けていいレースを期待」とコメントしていた、追い切りはW主体での調整から最終は坂路での併せ馬、休み明けの分もあってか関東遠征でもしっかりと時計が出されていた
・レースは開催5日目(Bコース5日目)で前日の雨の影響で乾いていく稍重の馬場の中35.4 – 60.3 – 35.3の後傾0.1で、道中をややスローペースで進めると、ラストは残り4Fから0.5加速して11.7 – 11.6 – 11.5 – 12.2と伸びる高速4F戦で、上位の上がりを使った3頭が圏内を独占する末脚決着
・内目の枠から好スタートを切ると出て行ったが外から主張する馬がおり切り返して2番手の外を追走した、道中はしっかりと逃げ馬をマークする形で落ち着いて追走できていた、勝負所ではラップが加速して残り4Fから手綱を動かして促されると逃げ馬との差を詰めたが、自身より外の馬に前に出られる形で好位の内目になって直線へ、直線では相変わらず左ムチを入れられると脚を使ってはいたがラストで鋭く伸びた組には離される形で0.9秒差の4着まで
・レース後鞍上は「力はつけていましたし状態も良く2番手で運べましたが、勝負どころで前とか横の馬を気にしていました」とコメントしており、秋を越しても他馬を怖がる面は残っている様子

【8】菊花賞(阪神3000m):17着:1ヶ月:幸
・陣営は「途中でハミを抜いたり、勝負どころでも他馬が来ると気にしたり。まだ集中力に欠けるため、中間は深めのブリンカーを試している。効果は感じるので自分の力さえ出し切れれば」とコメントしていた、追い切りはW主体での調整で1週前には78.0 – 63.3 – 11.3が一杯で出されて併せ先着していた、当週はW単走で時計は軽め
・レースは開催7日目(Aコース7日目)の馬場の中34.9 – 58.7 – 121.4 – 37.0の前傾2.1で、前半を11.9付近が続く持続的なハイペースで進めると、道中はラップを緩めはしたものの、ラストは残り6Fから0.5加速して12.1 – 12.1 – 11.9 – 11.9 – 12.2 – 12.9とロングスパートになって上がりを要する展開で、勝ち馬こそ前々で進めた馬だったものの、7着までのうち5頭が3角で10番手以下の差し有利決着
・中枠から相変わらず好スタートを切ると出て行ってハナへ、道中は気勢良く進めて行って2番手を5, 6馬身離しながらの逃げになっていた、途中コーナーでヨレるような仕草は数回見せながらも淡々と進めた、勝負所では残り700mから改めて気合いを付けられたが残り3F過ぎでは2番手の馬に交わされて後退し後方のインになって直線へ、直線では
・レース後鞍上は「ブリンカーを着けて積極策。ブリンカーは悪くなかったが今日は真面目に走り過ぎていた。能力は高いけど難しいところがありますね」とコメントしており、初の長距離×初ブリンカーが悪い方に出てしまった印象

結論(再掲)

■従来は道中や直線でヨレたり、物見をしたりで集中が続かないタイプだったが、菊花賞以降にブリンカーを着用されてからは一段集中して走れるようになり末の鋭さを含めてパフォーマンスがアップした
■重賞ではレースの上がりが35.0以上かかる条件で2勝を含めて3度連対しているように、末の鋭さや上がりの速さを問われるレースよりは持久力寄りの脚を活かせる展開への適性が高い、ブリンカー着用後は前進気勢が強くなっており持ち前の持久力を活かすためには緩急のある2200m以上の距離よりは2000m以下で道中か後半に持続的なラップが入るレースが良い
■近走は若い頃よりは改善傾向にあるものの、今でも右回りのコーナリングで逆手前が出てしまう面があり、コーナーで急かされるよりは真っ直ぐな進路で持久力を活かしたく、これらの側面から左回りがベターなタイプ
■近2走は逃げてやや折り合いを欠いてしまい直線に脚が残らない形になっており、前走後に鞍上が「できれば控えて競馬したかったですが、もまれるのがイヤだったので、前に行かせました」とコメントしていたように、揉まれずに馬の後ろに入れられる競馬がベスト、前走が最内枠からで難しい競馬になったように内枠だとポジションを取るために促していく必要があり、折り合いをつけながら馬の後ろに入れるのが少し難しい面がある
■大阪杯が行われる阪神2000mは速い末よりも持久力が要求される舞台であり序盤にポジションを取れる強みも活かせる点で適正は高く、絶好に見えた前走の中山記念の最内枠で大敗していることも人気の観点では良い、あとは自分の力を出すためには折り合いが付けやすいある程度道中のペースが淡々と流れる展開と馬の後ろに入れられる枠の並びが欲しい、本馬単体で考えると外枠からの方が競馬はしやすそうだが、行ってくれる馬がいるなら内目の枠でも前走よりは良いのでは、人気が落ちそうなことを考えると少なくとも相手には欲しく、展開予想や枠の並び次第では重ための印も検討

Gregory