ラジオNIKKEI賞の各馬分析10頭目はスナークピカソ。
結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。
ラジオNIKKEI賞の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。
基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)
スナークピカソ:牡3歳:StormCat系×ディープインパクト:前走白百合S(L)(京都1800m)8人気6着:◯◯
結論
■デビューからの4戦ではスタートも遅く直線でもこれといった良い面が出せていなかったが、3ヶ月の休養を取って馬体が大きく成長した3歳になって以降はスタートと二の脚が改善され好位での競馬ができるようになり2戦で未勝利を勝ち上がり、その後もOPで0.6秒差以内でまとめるなど成長を見せている
■これまで2回逃げの競馬をしているが道中に大きく引っかかってパフォーマンスを落とすことはなく、序盤に押して出して行っても道中を冷静に走れる点も本馬の強みである
■未勝利勝ちは展開が向いて時計も平凡だったように重賞に入って強調できるパフォーマンスは多くないものの、前走は34.0 – 57.9と速いペースで逃げながら直線でも大失速せずに踏ん張っており、ここではその先行力が活かせる可能性がある、これまでの実績が未勝利勝ちしかないことも含めて考えるとここは手頃なハンデになりそうな感もあり、人気次第では相手に抑えても
全レース分析
2歳
【1】新潟1600m新馬:4着:小沢
・追い切りは併用で併せ馬も行われていた
・レースは開催3日目(Aコース3日目)の馬場の中36.9 – 62.6 – 33.3の後傾3.6で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから1.0加速して11.6 – 10.7 – 11.0と伸びる展開で上位の上がりを使った2頭でのワンツー
・中枠から出負け気味のスタートを切ると中団後方の馬群を追走した、道中はスローペースの中をスムーズに進めると凝縮した馬群の形も変わらずにそのまま直線へ、直線ではなかなか前が開かず残り200m手前から開いて追われたが前に迫れるほどではなく勝ち馬から1.1秒差の4着まで
【2】中京1600m未勝利:3着:中2週:小沢
・陣営は「テンションも上がらず、使った上積みはあると思う。発馬を五分に出れば」とコメントしていた、追い切りは坂路オンリーで時計は軽めだった
・レースは開催5日目(Aコース5日目)の馬場の中35.8 – 59.8 – 35.5の後傾0.3で、道中をややスローペースで進めると、ラスト3Fは12.3 – 11.3 – 11.9と残り2Fからの加速が大きな展開で同率を含めて上がり3位以内を使った4頭で4着までを独占した
・9頭立ての8番枠から遅めのスタートを切ると出して行って中団後方の外を追走した、勝負所ではやや進路を内に取って中団後方の馬群になって直線へ、直線では本馬なりに脚を伸ばしてはいたが前には迫りきれず3着まで
【3】中京ダート1800m未勝利:8着:1ヶ月:和田竜
・陣営は「砂をかぶった時がどうかだが、父はダート寄りの血統」とコメントしていた、追い切りは前走に続いて坂路オンリーで、1週前には自己ベスト53.0 – 12.3が単走一杯で出されていた
・レースは38.3 – 63.5 – 39.0の前傾0.7で、道中を緩まり切らないペースで進めるとラスト3Fは12.9 – 12.9 – 13.2と上がりのかかる展開で4角1, 2番手の馬が上位の上がりを使って3着を大きく離しての決着
・大外枠から少しあおって出遅れると出て行って中団後方の外を追走した、1, 2角では左手綱を引かれてコーナリングしていた、勝負所では残り700m付近から促されて見せムチもされたが馬群に置かれて後方のインになって直線へ、直線ではラストまでムチを入れられたが伸ばしきれず敗戦
【4】京都内回り1600m未勝利:5着:1ヶ月:鮫島
・陣営は「転厩馬。ダートは案外だったから芝に戻す」とコメントしていた、追い切りは坂路オンリーで1週前には自己ベスト51.5 – 12.9が単走一杯で出されていた
・レースは開催7日目(Aコース7日目)の馬場の中34.5 – 59.2 – 35.1の前傾0.6で、前半3Fを飛ばして入るとその後は緩んだ、ラスト4Fは12.3 – 12.0 – 11.6 – 11.5とゴールへ加速する展開
・内枠から五分のスタートを切ると押して出して行って中団のインを追走した、道中はしっかり折り合って追走できていた、勝負所では残り500m付近から促されて中団のインから外へ出されるようにして直線へ、直線では上がり3位35.2の脚を使ったが前には迫りきれず5着まで
3歳
【5】小倉1800m未勝利(重):2着:3ヶ月:小沢
・陣営は「ひと回り大きくなって成長している。ケイコでもしまいの反応が良かった」とコメントしていた、追い切りは併用で併せ馬も行われ、時計は終い重点だった、3ヶ月の休み明けで馬体は+22kgして476kg
・レースは開催4日目(Aコース4日目)で晴れた重馬場の中37.4 – 62.0 – 36.2の後傾1.2で、道中をスローペースで進めると、ラスト4Fは12.2 – 12.2 – 12.2 – 11.8とラスト1Fだけ加速する展開で、4角3番手以内の馬が3着までを独占した
・内目の枠からスタートすると出て行ってハナへ、道中はしっかり折り合って逃げられていた、勝負所では残り3Fから少しずつ促されて2番手とは半馬身ほどの差の先頭で直線へ、直線では本馬なりに伸ばしていたが好位待機の馬に差されての2着、3着は2馬身半離していた
【6】小倉1800m未勝利:1着:中2週:小沢
・陣営は「久々の分、止まったけど馬体が増えて成長していた。前走より動ける出来」と叩いて上昇している旨のコメントをしていた、追い切りは坂路オンリー
・レースは開催9日目(Bコース3日目)の馬場の中35.7 – 60.7 – 35.9の前傾0.2で、前半をややスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.3加速して12.1 – 11.9 – 11.9と伸びる展開で、4角5番手以内の馬が3着までを独占する先行決着
・内目の枠からスタートすると出て行って逃げ馬の外の2番手を追走した、道中は相変わらずしっかりと折り合って追走できていた、勝負所では残り400m手前から促されて逃げ馬を半馬身ほどの差の2番手で直線へ、直線では本馬なりに脚を使うと逃げ馬をなんとか交わして優勝
【7】スプリングS(重):6着:中2週:菅原
・陣営は「3戦続けての長距離輸送だが、ガタッと落ちた感じはない。現状はコーナー4つの千八がベスト」とコメントしていた、追い切りは坂路で2本
・レースは開催6日目(Aコース6日目)で小雨の降る重馬場の中37.5 – 61.7 – 38.1の前傾0.6で、序盤をスローペースで進めると800-1200mで11.7 – 11.7が入り、そこからラスト3Fは12.7 – 12.3 – 13.1と上がりを要する展開で、向正面でポジションを上げた馬も含むが4角で4番手以内の馬が圏内を独占した
・外枠からスタートすると出て行って中団前目の外を追走した、向正面では外からポジションを上げる馬がおり3角時点では中団後方の外になっていた、勝負所では残り4Fから徐々に促されたが前との差は詰められず後方の外になって直線へ、直線では他馬に負けじとラストまでじわじわと脚を伸ばしていたがまわりと同程度の脚になって6着まで
・レース後鞍上は「時計が速いよりはこういう馬場が良かったと思います。しぶとく頑張ってくれました」とコメントしていた
【8】白百合S(L)(京都1800m):6着:2ヶ月半:小沢
・追い切りは併用で併せ馬も行われていた
・レースは開催12日目(Dコース6日目)で最終週の馬場の中34.0 – 57.9 – 35.4の前傾1.4で、道中をハイペースかつ持続的なラップで進めるとラスト4Fは12.0 – 12.1 – 11.7 – 11.6とゴールへ加速する展開で、5着までのうち4頭が1角7番手以下の差し有利だった
・内枠からスタートすると出て行って他馬と並んで飛ばしていたが3角のコーナーワークでハナに立った、勝負所では最内をぴったりまわってくると2番手と1馬身ほどの差の先頭から馬場の中ほどに出されるようにして直線へ、直線では懸命に伸ばしてはいたものの外差しの組には抗えず0.5秒差の6着まで
結論(再掲)
■デビューからの4戦ではスタートも遅く直線でもこれといった良い面が出せていなかったが、3ヶ月の休養を取って馬体が大きく成長した3歳になって以降はスタートと二の脚が改善され好位での競馬ができるようになり2戦で未勝利を勝ち上がり、その後もOPで0.6秒差以内でまとめるなど成長を見せている
■これまで2回逃げの競馬をしているが道中に大きく引っかかってパフォーマンスを落とすことはなく、序盤に押して出して行っても道中を冷静に走れる点も本馬の強みである
■未勝利勝ちは展開が向いて時計も平凡だったように重賞に入って強調できるパフォーマンスは多くないものの、前走は34.0 – 57.9と速いペースで逃げながら直線でも大失速せずに踏ん張っており、ここではその先行力が活かせる可能性がある、これまでの実績が未勝利勝ちしかないことも含めて考えるとここは手頃なハンデになりそうな感もあり、人気次第では相手に抑えても
Gregory