東京新聞杯の各馬分析7頭目はジュンブロッサム。
結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。
東京新聞杯の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。
基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上:斤量)
ジュンブロッサム:牡6歳:ディープ系×クロフネ:前走マイルCS5人気10着:戸崎:59kg(+2kg)
結論
■若駒時には直線で内へヨレてしまう癖で末脚を伸ばしきれなかったが、古馬になってマイルのみを使われるようになってからは8戦全てで上位の上がりを使っており、3勝クラスで道悪だった1戦とスタートで出遅れた前走を除いて全て3着以内に好走している
■直線での伸び脚はだんだんと加速してトップスピードを長く使えるタイプであり、飛びが大きくコーナーで加速できるタイプではないことから直線の長いコースがベスト、道中の追走力も問われるような持続的な展開よりは、道中で押し上げるタイミングがあり少し早めからエンジンをふかしていける展開が良く、外をのびのびと追い出した方が良いため(展開や馬場による面もあるが)基本は外枠向き
■ゲートでの駐立が悪いところがあり、前走でもあおって出遅れたように一定以上の出遅れリスクをはらんでいる
■これまで詰まった間隔でも休み明けでも好走しており、この点は特に気にせずでOK、一方でこれまでに使われた道悪のレースでは露骨に直線での伸びが鈍っており、道悪では明確に評価を落としたい
■東京マイルは直線が長い点は向くが、東京新聞杯は本馬向きではない持続的かつ外をまわすロスが大きい展開になることが多く、上位の上がりを使って差し届かない所が想像できる、本レースでは出遅れリスクも通常より大きく見たく、現状は消し寄りの評価、スローペースが見込まれるような予想となれば再考が必要だが、(能力に衰えがなければ)ここよりも安田記念で狙いたい
全レース分析
2歳
【1】東京2000m新馬:2着:武豊
・陣営は「素直な馬で、操縦性の高さは強調材料」とコメントしていた、追い切りはW、坂路、芝の併用で1週前当週は芝で追い切られていた、時計は控えめ
・レースは37.0 – 62.8 – 34.6の後傾2.4で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから1.1加速して11.6 – 11.2 – 11.8と加速する展開で、4角5番手以内の馬で4着までを独占する先行決着
・中枠内目からスタートすると出て行って逃げ馬を見る好位のインを追走した、道中は落ち着いて追走できていた、勝負所でもポジションを変えずに直線へ進入すると逃げ馬を交わして最内に進路を取って追われた、ラストはじわじわと伸びたが外から抜け出した勝ち馬には及ばずの2着まで
【2】東京2000m未勝利:1着:1ヶ月:武豊
・陣営は「左にモタれる面があったので、そこが解消してくれば」とコメントしていた、追い切りはWと坂路の併用で時計は全体的に軽め、最終追いは坂路で単走だった
・レースはCコース初週の馬場の中36.6 – 60.2 – 36.0の後傾0.6で、道中をこの時期の2000mの未勝利戦としてはハイペース気味で進めると、ラスト5Fは11.5 – 11.5 – 11.1 – 12.3 – 12.6とラスト2F失速するラップ、上位の上がりを使った2頭でのワンツー決着で2歳レコード
・外枠からゲートでの駐立が悪く出遅れたが出て行って中団前目の外を追走した、道中は折り合って追走できていた、勝負所では残り3F過ぎから徐々に促されて好位の外目から直線へ、直線ではやや内へヨレるのを強制されながら追われるとキレる感じではなかったものの減速しないような形で伸びて優勝
3歳
【3】共同通信杯(稍重):4着:3ヶ月:武豊
・追い切りはWと坂路の併用で前走に続いて時計は全体的に軽め、最終追いは坂路で単走だった、3ヶ月の休み明けで馬体は+18kgしていた
・レースは雨の降る稍重の中36.1 – 61.1 – 34.3の後傾1.8で、道中をスローペースで進めるとラストは残り3Fから1.2加速して11.3 – 11.2 – 11.8と伸びる展開で4角5番手以内の馬で1-4着を独占した
・外枠からゲートでの駐立が悪く若干あおるように出遅れたが出て行って好位の外を追走した、休み明けの影響か道中ではやや行きたがっている様子だった、勝負所では残り3F付近から少し促されて好位の外から直線へ、直線では相変わらず少しふらふらしながら伸びると目立つほどの脚は使えず4着まで
【4】阪神1800m1勝クラス:2着:中2週:吉田隼
・追い切りはWと坂路の併用で3本全て単走だった、初めて最終追いがWで行われていた、初の地元競馬かつ右回り
・レースは35.1 – 59.4 – 34.9の後傾0.2で、入りの3Fを速めに入ると、600-1200mを12.2 – 12.1 – 12.0と大きくは緩まないラップで進めた、ラストは残り3Fから0.4加速して11.6 – 11.2 – 12.1という展開で、上位の上がりを使った3頭が圏内を独占した
・最内枠からスタートすると出していって好位のインを追走した、道中は折り合いの中ではあるもののやや手綱を引かれ気味だった、勝負所でも好位のインのまま進めると残り3F手前から少しずつ促されて好位のインから直線へ、直線では進路が開かず1頭分にも満たない進路を突いて上がり2位の脚で伸びたが、外からスムーズに追われた馬には迫れず2着まで
【5】アーリントンC:4着:1ヶ月半:吉田隼
・陣営は「前走はスムーズな競馬にならなかったなか、負けて強しの内容だった」とコメントしていた、追い切りは併用でオール単走、2週前には坂路で自己ベスト53.3 – 12.1が出され、当週にはWで82.4 – 66.5 – 11.7が出されていた
・レースは34.3 – 58.5 – 34.2の後傾0.1で、序盤を飛ばして入ると、600-1000mを12.0 – 12.2と緩め、ラストは残り3Fから0.9加速すると11.3 – 11.1 – 11.8と伸びる展開
・中枠外目から出負け気味のスタートを切ると後方の外を追走した、残り1000mからは外から並んできた馬がおり後方馬群の位置取りとなり、馬群全体のペースが緩んだことで動けずに手綱と喧嘩する形になった、勝負所では満足に動けず外へ進路を取られて後方の大外から直線へ、直線では大外からゴールまでしっかりと伸びて2位より0.3速い上がり最速33.3の脚で伸びたが先に抜け出した組には迫りきれずの4着まで
・レース後鞍上は「ちょっとマイルでスタートが決まらないと……という所です。おっとりしていてトビが大きい馬です(中略)、トビが大きいので馬ごみに入れるよりはと思いましたが、もう少し距離が欲しいという感じでした。あの伸びならもう少しポジションが取れていれば……とも思います。ゲートが全てでした」とコメントしていた
【6】中京1600m1勝クラス:4着:中2週:福永
・追い切りはWで単走で終い重点が3本
・レースは開幕週の中36.0 – 60.3 – 33.7の後傾2.3で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから1.0加速して11.1 – 10.9 – 11.7と伸びる展開で、逃げた馬と上位の上がりを使った3頭で4着までを独占した
・9頭立ての大外枠からスタートすると馬なりで控えて後方の外を追走した、道中はスローペースだったが折り合いの中で追走できていた、勝負所では残り3F付近から外から進出を開始すると中団の大外になって直線へ、直線では内へヨレるのを矯正されながら追われると、ゴールへ近づくにつれてだんだんと加速するような伸びてラストは上がり最速32.6の脚を使ったが前には迫りきれずの4着まで
【7】新潟1800m1勝クラス:1着:2ヶ月半:川田
・追い切りは併用で1週前にはWで共同通信杯時以来の併せ馬が行われていた、当週は坂路で単走
・レースはAコース2日目の馬場の中35.1 – 58.9 – 33.6の後傾1.5で、道中を緩まり切らないペースで進めると、ラスト4Fは11.6 – 11.0 – 11.0 – 11.6と伸びる展開で、逃げた馬と上位の上がりを使った3頭で4着までを独占した
・外枠からスタートすると少し出して行って枠なりに中団の外を追走した、道中には外から少しポジションを上げて行って中団前目の外の位置取りになって直線へ、直線では手応えが良く残り400m手前になってから追われるとキレる感じではなかったもののしっかりと伸びて優勝、コースレコード
・直線では多少内へヨレていたものの、これまでを考えると改善されていた
【8】神戸新聞杯(中京2200m):4着:2ヶ月:坂井
・陣営は「決め手はいいものを持っているので軽い馬場で走らせたい」とコメントしていた、追い切りは併用で1週前にWで併せ馬、当週に坂路という前走と同じパターンだった、当週の坂路では4F自己ベストタイの53.3 – 12.5が単走で出されていた
・レースはBコース2日目の馬場の中34.7 – 60.0 – 34.7の前後傾フラットで、入りの3Fをハイペースで入ると、中盤を緩めてラストは残り4Fから0.7加速して11.6 – 11.4 – 11.2 – 12.1と伸びる展開で、序盤を飛ばした影響か5着までに4角11番手以下の馬が3頭いた
・外目の枠からスタートすると馬なりで枠なりに中団前目の外を追走した、1, 2角ではペースが落ちて相対的にポジションを上げて好位の外目になっていた、勝負所では好位の外目のまま徐々に加速してまわってくると好位の外から直線へ、直線では伸びてはいたもののラストは脚が上がり気味だったか伸びが鈍って4着まで
・レース後鞍上は「最後脚を使いましたが、止まってしまったのは距離が少し長いのかもしれません」と距離適性についてコメントしていた
【9】東京2000m2勝クラス:2着:2ヶ月:C.デムーロ
・陣営は「ここにきてトモがしっかりして力をつけている。1Fの距離短縮もプラス」とコメントしていた、追い切りは併用でオール単走で2週前にはWで自己ベスト80.9 – 65.2 – 11.8が出されていた、1週前にジョッキーを乗せてWで終い重点で当週には坂路単走、実質トップハンデの55kg
・レースはCコース4日目の馬場の中36.1 – 60.5 – 33.8の後傾2.3で、道中をややスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.9加速して11.2 – 11.1 – 11.5と伸びる展開
・中枠からやや外へヨレ気味にスタートすると控えて中団後方の馬群を追走した、道中は少し行きたがっており馬群の中で手綱を引かれていた、勝負所でも馬群の位置取りのまま進めると中団後方の馬群から直線へ、直線では進路を探しながら追われると少し内へ切り替え、ラストは上がり最速33.1の脚で伸びたが先に抜け出した勝ち馬に迫れずの2着まで
【10】阪神2000m2勝クラス:4着:1ヶ月:川田
・陣営は「前走は進路がうまく開かなかった」とコメントしていた、追い切りはW主体週末坂路での調整でオール単走だった、ホープフルSデーの変則日程
・レースはBコース11日目の馬場の中36.3 – 60.9 – 35.4の後傾0.9で、前半をスロー気味のペースで進めると、後半は残り5Fから0.5加速して11.6 – 11.8 – 11.7 – 11.9 – 11.8と11秒台が5連発する展開で同率を含めて上がり3位以内の3頭で圏内を独占した
・外枠からゲートでの駐立が若干悪く出負け気味のスタートを切ると控えて中団の外を追走した、勝負所でも馬群の外から追い出されたがポジションを押し上げきれず中団の大外から直線へ、直線では本馬なりに伸びてはいたが目立つ脚ではなく4着まで
・好走馬は道中で内目を追走できていた馬が多く、本馬は11秒台が連発した勝負所で外目をまわされたのが痛かったか
4歳
【11】阪神1800m2勝クラス:2着:1ヶ月半:坂井
・追い切りは併用でオール単走、当週にはWで自己ベスト80.0 – 65.2 – 11.7が出されていた、前走6kg増していた馬体はさらに+8kgして480kg
・レースは開催初日の馬場の中36.2 – 60.6 – 33.6の後傾2.6で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り4Fから0.6加速して11.7 – 10.8 – 11.1 – 11.7と伸びる展開で、上位の上がりを使った3頭が圏内を独占した
・10頭立ての8番枠からスタートすると枠なりに控えて後方の外を追走した、道中は巣rpーペースだったが折り合いの中で追走できていた、勝負所では残り3Fから促されると後方の大外から直線へ、直線ではだんだんと伸びるような脚でラストは2位より0.3速い上がり最速で伸びたが逃げ馬を捕らえられずの2着まで
・一瞬でキレるような脚ではないことから、残り4Fから少しラップが速まる展開で4角までに前との差を詰め切れなかったのが最後差しきれなかったのに繋がったか
【12】中山2000m2勝クラス(不良):6着:1ヶ月:ルメール
・追い切りは坂路WWでの調整でオール単走
・レースはAコース7日目で雨の降る不良馬場の中37.0 – 62.2 – 38.0の前傾1.0で、道中をばばを考慮すると平均程度のペースで進めると、ラスト4Fは12.8 – 12.7 – 12.4 – 12.9と上がりかかる展開で、4角5番手以内の馬が4着までを独占する先行決着
・中枠から少しあおり気味のスタートを切ると中団の外を追走した、勝負所では自身より外からまくり気味に上がっていった馬に抵抗するようにして残り3Fから促されたがまくり切られて中団の外から直線へ、直線では伸ばせず6着敗戦
・道中大きくロスしていないにも関わらず直線で伸ばせていない所から、道悪への適性は低い
【13】新潟1600m2勝クラス:2着:5ヶ月半:坂井
・陣営は「きれいな走りをするので軽い馬場が合う。ハンデは背負うが、力があるので」とコメントしていた、追い切りは併用でオール単走、当週には坂路で自己ベスト53.1 – 12.2が出されていた、5ヶ月半の休み明けで中間は本数が多く乗られていた、3歳春以来のマイル戦、トップハンデ58kg
・レースは開催2日目の馬場の中35.8 – 60.4 – 33.2の後傾2.6で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから1.1加速して10.9 – 10.8 – 11.5と伸びる展開で上位の上がりを使った2頭でのワンツー決着
・最内枠からゲートでの駐立が悪く出遅れると後方のインを追走した、道中も終始後方のインを追走するとそのまま直線へ、直線では進路がなく残り400m手前から本格的に追われるとしっかりと伸びて前に迫ったが、外目からスムーズに伸びた勝ち馬を交わせずの2着まで
・スローペースからの末脚勝負で使える脚が長いため、新潟外回りでの末脚比べではベストに近い条件では
【14】新潟1600m2勝クラス:2着:1ヶ月:石川
・陣営は「少し器用さには欠けるが、きっちりと決めてほしい」とコメントしていた、追い切りは併用でオール単走、時計は控えめだった
・レースは開催10日目(Aコース10日目)の馬場の中35.1 – 59.6 – 33.6の後傾1.5で、序盤の3Fを平均程度のペースで入ると、600-1000mを12.5 – 12.0と緩めて、ラストは残り3Fから0.8加速して11.2 – 10.8 – 11.6と伸びる展開
・外枠から出負け気味のスタートを切ると枠なりに控えて後方の外を追走した、勝負所ではラップが緩んだ区間で少し前との差を詰めて後方の外から直線へ、直線では徐々に伸びるような脚で前に迫ったが自身より前から抜け出した勝ち馬を捕らえられずの2着、上がりは最速で32.7
【15】阪神1600m2勝クラス:1着:中2週:川田
・追い切りはW主体で時計は軽めも、当週には神戸新聞杯以来の併せ馬が行われていた
・レースは開催5日目(Aコース5日目)の馬場の中34.7 – 58.6 – 33.2の後傾1.5で、道中は平均程度のペースで進めると、ラストは残り3Fから0.9加速して10.9 – 10.9 – 11.4と伸びる展開で上位の上がりを使った3頭で圏内を独占した
・内枠から外へヨレながらスタートすると少し出して行って中団後方の外を追走した、3, 4角では序盤に出して行った影響か行きたがって手綱と喧嘩していた、勝負所では残り3F過ぎから促されて中団後方の外から直線へ、直線では長く脚を使って伸びると先行抜け出しを図った2着馬を悠々差し切って優勝、上がりは2位より0.7速い上がり最速32.6
5歳
【16】京都1600m3勝クラス(重):5着:4ヶ月:川田
・追い切りは併用でオール単走、当週は坂路での調整、休み明けで馬体は+12kgしていた、トップハンデ57kg
・レースは開催6日目でBコース初週の重馬場の中35.3 – 59.6 – 35.3の前後傾フラットで、道中を馬場を考えると平均程度のペースで進めると、ラスト4Fは11.9 – 11.8 – 11.4 – 12.1と伸びる展開で、4角6番手以内の馬で4着までを独占する先行寄り決着
・中枠からスタートするとほとんど馬なりで中団の馬群を追走した、馬場は白くなって芝の塊が飛ぶような状態だった、道中は外からポジションを上げる馬がおり相対的にポジションを下げて後方の内目から直線へ、直線では伸ばしてはいたが目立つ脚ではなく5着まで
・道悪と馬群での窮屈目な競馬が向かなかった
【17】京都1600m3勝クラス:1着:4ヶ月半:川田
・陣営は「前回はテンションが高かった。今回は落ち着きがあり、馬の雰囲気はいい」とコメントしていた、追い切りはW主体での調整で1週前にはジョッキー騎乗で自己ベスト大幅更新の77.8 – 63.9 – 11.3が出されていた、オール単走
・レースは開催15日目(Cコース3日目)の馬場の中33.8 – 57.1 – 34.4の前傾0.6で、道中をハイペースで進めると、ラスト4Fは11.5 – 11.9 – 11.6 – 10.9と先行馬が垂れた影響か減速も入りながらラストはゴールへ加速するラップで、上位の上がりを使った3頭で圏内を独占した
・10頭立ての7番枠からスタートすると中団の外を追走した、ペースが速かった影響か道中はしっかり折り合って追走できていた、勝負所では中団を単独で追走すると外に出されるようにして直線へ、直線ではしっかり伸びて抜け出すと3馬身差の快勝
・直線での伸びはこれまでより加速が速かった印象で、追い切りで動かされたのが良い方に出た
【18】関屋記念:3着: 2ヶ月:戸崎
・追い切りはW主体でオール単走
・レースは開催6日目(Aコース6日目)の馬場の中35.4 – 59.6 – 33.3の後傾2.1で、道中をスロー気味のペースで進めると、ラストは残り3Fから0.7加速して11.2 – 10.9 – 11.2と伸びる高速上がり戦
・内枠から出負け気味のスタートを切ると控えて後方の内目を追走した、道中には3角までに外の馬がいなくなって3角地点では後方の外になっていた、そのまま後方の外から直線へ進入すると大外から長く脚を使って伸びて前に迫ったが内前から抜け出した馬に迫りきれず3着まで、上がりは最速の32.5
・レース後鞍上は「ペースが落ち着きそうでしたし、いいところで運べればと思っていたのですが、ゲートを出てからリズムに乗るまでがゆっくりでした」とコメントしていた
【19】富士S:1着:2ヶ月:戸崎
・陣営は「前回は勝ち馬が逃げ切る展開。トモがはまってくるまで時間がかかるのでポジションを取れないからね」とコメントしていた、追い切りはW主体の週末坂路での調整で、時計は全て終い重点だった
・レースは開催5日目(Aコース5日目)の馬場の中34.2 – 58.1 – 34.0の後傾0.2で、入りの3Fをハイペース気味に入ると、600-1000mを11.9 – 12.0と少し緩めて、ラストは残り3Fから0.5加速して11.5 – 11.2 – 11.3と伸びる展開
・外枠からスタートすると枠なりに中団後方の外を追走した、勝負所ではラップが緩んだ区間で前との差を詰めて中団の外目の位置取りとなって直線へ、直線では相変わらず一瞬で加速するような脚ではないものの長く脚を使って伸びるとこの後マイルCSを制すソウルラッシュを差し切って優勝
・展開がハマればマイルではGⅠ級の能力がある
【20】マイルCS:10着:1ヶ月:戸崎
・陣営は「中間も駐立の確認をして問題はないから前走ぐらいゲートを出てくれれば。あとは良馬場が希望ですね」とゲートと馬場適性についてコメントしていた、追い切りはW主体でオール単走
・レースは開催14日目(Bコース6日目)の馬場の中33.8 – 57.5 – 34.5の前傾0.7で、入りの3Fを飛ばして入ると600-1000mでは11.9 – 11.8と緩んで、ラストは残り3Fから0.2加速して11.6 – 11.4 – 11.5と伸びる展開
・内枠からあおって出遅れると控えて後方を追走した、勝負所では後方の内目を通してきて直線へ、直線では本馬なりに伸ばしていたが上位争いに加われるほどではなく10着敗戦
・レース後鞍上は「今日は気合乗りが良く、その延長線上でゲート内でジッとできずうるさい面を見せていました。それでゲートが遅れたのが全てです」とコメントしていた
結論(再掲)
■若駒時には直線で内へヨレてしまう癖で末脚を伸ばしきれなかったが、古馬になってマイルのみを使われるようになってからは8戦全てで上位の上がりを使っており、3勝クラスで道悪だった1戦とスタートで出遅れた前走を除いて全て3着以内に好走している
■直線での伸び脚はだんだんと加速してトップスピードを長く使えるタイプであり、飛びが大きくコーナーで加速できるタイプではないことから直線の長いコースがベスト、道中の追走力も問われるような持続的な展開よりは、道中で押し上げるタイミングがあり少し早めからエンジンをふかしていける展開が良く、外をのびのびと追い出した方が良いため(展開や馬場による面もあるが)基本は外枠向き
■ゲートでの駐立が悪いところがあり、前走でもあおって出遅れたように一定以上の出遅れリスクをはらんでいる
■これまで詰まった間隔でも休み明けでも好走しており、この点は特に気にせずでOK、一方でこれまでに使われた道悪のレースでは露骨に直線での伸びが鈍っており、道悪では明確に評価を落としたい
■東京マイルは直線が長い点は向くが、東京新聞杯は本馬向きではない持続的かつ外をまわすロスが大きい展開になることが多く、上位の上がりを使って差し届かない所が想像できる、本レースでは出遅れリスクも通常より大きく見たく、現状は消し寄りの評価、スローペースが見込まれるような予想となれば再考が必要だが、(能力に衰えがなければ)ここよりも安田記念で狙いたい
Gregory