ラジオNIKKEI賞の各馬分析4頭目はシリウスコルト。
結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。
ラジオNIKKEI賞の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。
基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上:斤量)
シリウスコルト:牡3歳:欧州型×SS系:前走皐月賞13人気14着:三浦:56kg
結論
■3戦目の芙蓉Sや4戦目のホープフルSを見るに小回りのコーナーでの加速が上手いタイプで、直線の長いコースでの瞬発力やトップスピード比べよりは小回りで直線の短いコースで立ち回りを活かしたいタイプ
■近3走は追い切りでも鞍上の三浦が騎乗しており、気性的な成長を感じ取ってか近2走はスタート後に抑えず先行させ、道中も折り合って追走する優等生な競馬ができている
■ホープフルS6着、弥生賞3着で世代上位の力を示しながらも前走後鞍上は距離の壁について言及しており、4戦続けて2000mを使われているが、1800m以下にベストがある可能性は高い
■小回りでのコーナリング性能と距離の壁を鑑みると現状最も狙いたいのは小回りの1800m戦でありここはベスト、弥生賞で賞金加算していない分斤量が55kg以下となれば強気に狙えそうだが、枠なども鑑みて最終判断する、基本は評価で本命級まで
全レース分析
2歳
【1】福島1200m新馬(稍重):1着:丸田
・陣営は「先々はダートの気もするが、スタートが速く千二は合う」とコメントしていた、追い切りはWオンリーで終い重点の時計だった
・レースは開幕初日で前日の雨で稍重となった中35.6 – 35.7の前傾0.1で、ラスト4Fは11.7 – 11.9 – 11.8 – 12.0と加減速の少ない展開
・内目の枠からゆっくりなスタートで出遅れて後方馬群を追走した、道中はやや促されながらの追走だった、勝負所では外へ出さず詰まる馬群の内目を手綱を抱えたまままわってくると中団後方のインからインアウトで直線へ、直線では力強く脚を伸ばすと上がり最速で差し切って優勝
・直線での走りはかなり安定し、力強い伸び脚だった、ゴールでもまだ加速中という感じで、距離はあっても良さそう
【2】新潟2歳S:5着:2ヶ月:三浦
・追い切りは変わらずW主体で終い重点での調整で、盛んに併せ馬が行われていた、馬体重は+10kg
・レースは35.4 – 59.8 – 34.0の後傾1.4で、序盤スローで進めると残り3Fから0.8加速して11.3 – 11.2 – 11.5と伸びる展開
・外目の枠からスタートすると控えて内をあけて後方を追走した、3角手前で内へ入れられると勝負所では終始最内で前との差を詰めて後方のインから直線へ、直線では外へ誘導されながら残り400m付近から追い出されると伸びて上がり2位を使ったが先に外から抜け出した組に迫れるほどではなく5着まで
【3】芙蓉S(OP)(中山2000m):1着:1ヶ月:三浦
・陣営は「中間は在厩で調整」とコメント、追い切りはいつものパターンで1週前にはナランフレグ相手に遅れていたが、当週には5F時計自己ベスト84.9 – 67.3 – 11.7が出されナランフレグと併入していた、馬体は+8kgしていた
・レースは37.1 – 62.2 – 35.8の後傾1.3で、序盤スローで進めるとラストは残り3Fから0.5加速して12.1 – 11.6 – 12.1と残り3F/2Fからの加速が大きな展開
・中枠から躓き加減のスタートを切ると控えてバラけた馬群の中団を追走した、2角までには前のペースが大きく落ちて好位の外の追走となった、勝負所では手綱を抱えたまま大外から前との差を詰めて1列目の大外になって直線へ、ラストは上がり最速で伸びて抜け出すと2馬身差の快勝
・3,4角では促されることなく加速して前との差を詰めており、コーナリング性能は高そう
【4】ホープフルS:6着:3ヶ月:三浦
・追い切りはW主体ではあるものの初めて坂路も取り入れられていた、1週前には自己ベストの6F81.9 – 66.4 – 11.5が出され併せ先着しており、時計が大幅に良化していた、3ヶ月の休み明けで馬体は+14kgしていた
・レースはAコース9日目の馬場の中35.4 – 60.0 – 35.9の前傾0.5で、ラスト3Fは12.4 – 12.0 – 11.5と上がり要しながらもゴールへは加速する展開
・中枠からスタートすると行きたがるのを抑えられながら中団の馬群を追走した、道中は2角からは幾分落ち着いて内へ入れて中団のインを追走、勝負所では各馬外目をポジションを上げていく中、本馬は内目で馬群を縫ってポジションを上げて前から2列目の内から3頭目から直線へ、直線でもしっかり伸ばして差を詰めにかかったが飲み込めるほどではなく6着まで
・コーナーで加速できる点から小回りコースは歓迎なタイプで、ここでの着順からも世代である程度やれることは証明、古馬に入ってもオープンには行く馬
3歳
【5】弥生賞:3着:2ヶ月:三浦
・追い切りはW主体週末坂路での調整で、全て馬なりでの仕上げだった、ここでは馬体は+2kgしてデビューから増え続けての482kg(448kgデビュー)
・レースは35.2 – 60.4 – 35.1の後傾0.1で、序盤平均程度で進めるとラストは残り3Fから0.4加速して11.7 – 11.4 – 12.0という展開
・外目の枠からスタートすると馬なりで出て行ってハナへ、道中は前走と比較してかなり落ち着いて追走できていた、勝負所では外から勝ち馬がまくってきた残り3Fからペースアップして並ぶ形で先頭で直線へ、直線でも本馬なりに伸ばしてはいたが鋭く伸びた2頭には抗えず3着まで
【6】皐月賞:14着:1ヶ月半:三浦
・追い切りはW主体で1週前には自己ベスト大幅更新の79.9 – 64.9 – 11.6が出され併せ先着していた、当週は単走で終い重点、馬体は-10kgして現時点で最高の仕上げをした感じ
・レースは34.2 – 57.5 – 35.8の前傾1.6で、前半11.8以下が続くハイペースで進めるとラスト4Fは12.0 – 12.1 – 11.7 – 12.0と加減速少ない展開で1:57.1のコースレコードでの決着
・内枠からスタートするとスピードに乗せて出して行って逃げ馬からやや離れた2番手を追走した、勝負所では早め残り3F手前から徐々に促して加速して1列目の内から2頭目から直線へ、直線でも踏ん張っていたが残り200mからは各馬に交わされて14着敗戦
・レース後鞍上は「最後は距離やGⅠの壁を感じましたが、しっかり自分の競馬ができたのは大きかったです」とコメントしており、距離の限界がここにあるなら1800m以下の小回りで狙いたい
結論(再掲)
■3戦目の芙蓉Sや4戦目のホープフルSを見るに小回りのコーナーでの加速が上手いタイプで、直線の長いコースでの瞬発力やトップスピード比べよりは小回りで直線の短いコースで立ち回りを活かしたいタイプ
■近3走は追い切りでも鞍上の三浦が騎乗しており、気性的な成長を感じ取ってか近2走はスタート後に抑えず先行させ、道中も折り合って追走する優等生な競馬ができている
■ホープフルS6着、弥生賞3着で世代上位の力を示しながらも前走後鞍上は距離の壁について言及しており、4戦続けて2000mを使われているが、1800m以下にベストがある可能性は高い
■小回りでのコーナリング性能と距離の壁を鑑みると現状最も狙いたいのは小回りの1800m戦でありここはベスト、弥生賞で賞金加算していない分斤量が55kg以下となれば強気に狙えそうだが、枠なども鑑みて最終判断する、基本は評価で本命級まで
Gregory